お便りを紹介する。
・・・
お名前
鹿児島の底辺
件名
聞いてください。
本文
始めまして。いつも楽しく拝見させていただいてます。鹿児島の底辺と申します。
早速ですが肉欲さん!実はわたくし、先日彼女をNTRてしまいまして!
『記憶がなくて気付いたら…』
なんて、んなアホな!どんだけ相手短小やねん!な言い訳をされまして!
それでも好きだ(キリッ という私の願いも虚しく、『あなたはもっと幸せになれる…』とか言われてフられてしまいました。
それでも嫌いになれないんです。女なんて謎過ぎます。
肉欲さん、教えてください。愛を。
※何故か肉欲さんに聞いて欲しかった私の愛を受け止めてください。
続きを読む
2012年02月20日
2011年10月08日
2009年09月28日
2009年09月25日
2009年01月05日
2006年04月23日
ハットリ君の就職活動
カナカナカナカナ。遠くで蝉の声が聞こえる。
9月。身を燃やすような暑さは段々となりを潜め、季節は秋へと変わろうとしている。
我が家の庭先に植わった柿の木を眺める。
9月。夏はもう終わろうとしている。
夏が終われば、あの葉が緑を失う日もそう遠くはないだろう。
続きを読む
9月。身を燃やすような暑さは段々となりを潜め、季節は秋へと変わろうとしている。
我が家の庭先に植わった柿の木を眺める。
9月。夏はもう終わろうとしている。
夏が終われば、あの葉が緑を失う日もそう遠くはないだろう。
続きを読む
2005年11月21日
摩天楼、その灯火 〜小説リレー・新章〜
この日の日記で書いた、ドスタ夢さんが考案した『小説リレー』。
僕は誉れある第二話を担当させていただいたのですが、第六話目にして早くも僕の所へ戻ってきました。オカエリー!!(^0^)/
って!ちょ、ちょっとドスタ夢さん!これはひどい。
あんたこの展開、アレに似てるよ。
『次は俺に任せろ!』
って颯爽と宣言した2ページ後にサイバイマンと共に爆破→天国に旅立ったヤムチャさん、アレによく似てるよ。
まあドスタ夢さんと言えば、メッセをしてたら聞いてもいないのに延々とラピュタに対する熱い思いを語り始める、言わば稀代のキチガイ、失礼、そうではなく、感性が少々アバンギャルドすぎるお方なので、世間からの理解を得るには少し時間が掛かるんですよ。まあここでいう『少し』っていうのは、2光年くらいのイメージで十分です。
という訳で再び僕の手に戻ってきた。正直僕としても今日は『名探偵コナンオナニー』という新境地、新世代の試みが待ち受けておりますので、あまり余計な体力は使いたくないところなんですが……。しかしここで裏切ると、ドスタ夢さんが多摩の奥地からバキュームフェラをしに駆けつけて来そうな勢いですので、又もや菩薩のような優しい心で小説を書こう、今はそのように思います。
企画紹介は→こちら
1話・2話は→こちら
3話は→こちら
4話は→こちら
5話は→こちら
<肉欲棒太郎による3秒でワカル!ドキ★ワク♪あらすじ紹介>
主人公が老婆に出会う。
バイブヌンチャク。
老婆と別れる。←今ココ
「第六話」
ふと周りを見回すと見慣れない風景の広がる場所に居た。夢ではない。ここはいったい何所なのだろうか、どうやって、そしてどうして、何故…俺は考えた結果一つの結論にたどり着いた。それは…
「はい、今日はここまでにしましょうね」
突然、抑揚のない声が僕の鼓膜を揺らす。突然の覚醒に、意識は波打つような感覚に囚われる。目を開けるとそこは、一面真っ白の世界−−−?
いや、そうではなかった。暗闇の中ですっかり開いてしまった瞳孔が、1000ルクスはあろうかという照明に耐えられなかったのである。結果、世界は、僕の瞳の中だけで、白く変化したのだ。
「眩しいですかあ?」
間延びした声をこちらに向けながら、白衣を着た女医がカルテを携えベッドの脇にやって来た。ボールペンをカチカチと2、3度ノックさせた後、僕の表情をじっと見詰めて何やら手早く筆記し始める。冷たい印象の女医の横顔を眺めていると、記憶が穏やかな波のように寄せ返してきた。
僕は現在、港区の看護施設で週に1度治療を受けている。と言っても、ガンであるだとか心不全だとかの類、フィジカルな病ではない。現在治療対象となっているのは精神的な、とりわけ己の『記憶』に関する部分なのだ。
「何か、思い出せましたかあ?」
女医は治療後、決まってこう尋ねてくる。脳に埋め込んだ電極から発信される情報から、僕が眠っている間の映像はスクリーンに投影され、彼女は既に確認しているにも関わらず、だ。
「……トイレ、いいですか」
直裁にそう告げると、僕は返事も待たずにドアに向った。女医は一瞬席を立ちかけたが、諦めたように再び丸イスに腰を下ろした。彼女が発した遠慮の無い舌打ちを背中で受け止め、階下の便所へと向った。
尿の描く放物線を見るともなしに眺めながら、静かに目を閉じ、思索に耽る。治療の後は大抵、頭痛が驟雨(しゅうう)のように襲ってくるのだが、今日は割合良好だった。腰を振って僅かに残った尿を切りながら、漠然と昔のことを思い出す−−−思い出せない。
僕は、生まれてからしばらく、青年期あたりまでの記憶が無い。
覚えているのは、一つだけ−−−
僕はかつて、桃から、産まれた。
(つづく)
いやー。どうなるんですかね。
では、サクッと次に回します。
フカヅメ日記 しきさん
ただ、これは拒否されたりスルーされたりする可能性もありますので、その際は渡す相手を変更して、ブログ上でお知らせします。
それでは、サリュー。

↑クリックしてやって下さい。
やる気がでます。
僕は誉れある第二話を担当させていただいたのですが、第六話目にして早くも僕の所へ戻ってきました。オカエリー!!(^0^)/
って!ちょ、ちょっとドスタ夢さん!これはひどい。
あんたこの展開、アレに似てるよ。
『次は俺に任せろ!』
って颯爽と宣言した2ページ後にサイバイマンと共に爆破→天国に旅立ったヤムチャさん、アレによく似てるよ。
まあドスタ夢さんと言えば、メッセをしてたら聞いてもいないのに延々とラピュタに対する熱い思いを語り始める、言わば稀代のキチガイ、失礼、そうではなく、感性が少々アバンギャルドすぎるお方なので、世間からの理解を得るには少し時間が掛かるんですよ。まあここでいう『少し』っていうのは、2光年くらいのイメージで十分です。
という訳で再び僕の手に戻ってきた。正直僕としても今日は『名探偵コナンオナニー』という新境地、新世代の試みが待ち受けておりますので、あまり余計な体力は使いたくないところなんですが……。しかしここで裏切ると、ドスタ夢さんが多摩の奥地からバキュームフェラをしに駆けつけて来そうな勢いですので、又もや菩薩のような優しい心で小説を書こう、今はそのように思います。
企画紹介は→こちら
1話・2話は→こちら
3話は→こちら
4話は→こちら
5話は→こちら
<肉欲棒太郎による3秒でワカル!ドキ★ワク♪あらすじ紹介>
主人公が老婆に出会う。
バイブヌンチャク。
老婆と別れる。←今ココ
「第六話」
ふと周りを見回すと見慣れない風景の広がる場所に居た。夢ではない。ここはいったい何所なのだろうか、どうやって、そしてどうして、何故…俺は考えた結果一つの結論にたどり着いた。それは…
「はい、今日はここまでにしましょうね」
突然、抑揚のない声が僕の鼓膜を揺らす。突然の覚醒に、意識は波打つような感覚に囚われる。目を開けるとそこは、一面真っ白の世界−−−?
いや、そうではなかった。暗闇の中ですっかり開いてしまった瞳孔が、1000ルクスはあろうかという照明に耐えられなかったのである。結果、世界は、僕の瞳の中だけで、白く変化したのだ。
「眩しいですかあ?」
間延びした声をこちらに向けながら、白衣を着た女医がカルテを携えベッドの脇にやって来た。ボールペンをカチカチと2、3度ノックさせた後、僕の表情をじっと見詰めて何やら手早く筆記し始める。冷たい印象の女医の横顔を眺めていると、記憶が穏やかな波のように寄せ返してきた。
僕は現在、港区の看護施設で週に1度治療を受けている。と言っても、ガンであるだとか心不全だとかの類、フィジカルな病ではない。現在治療対象となっているのは精神的な、とりわけ己の『記憶』に関する部分なのだ。
「何か、思い出せましたかあ?」
女医は治療後、決まってこう尋ねてくる。脳に埋め込んだ電極から発信される情報から、僕が眠っている間の映像はスクリーンに投影され、彼女は既に確認しているにも関わらず、だ。
「……トイレ、いいですか」
直裁にそう告げると、僕は返事も待たずにドアに向った。女医は一瞬席を立ちかけたが、諦めたように再び丸イスに腰を下ろした。彼女が発した遠慮の無い舌打ちを背中で受け止め、階下の便所へと向った。
尿の描く放物線を見るともなしに眺めながら、静かに目を閉じ、思索に耽る。治療の後は大抵、頭痛が驟雨(しゅうう)のように襲ってくるのだが、今日は割合良好だった。腰を振って僅かに残った尿を切りながら、漠然と昔のことを思い出す−−−思い出せない。
僕は、生まれてからしばらく、青年期あたりまでの記憶が無い。
覚えているのは、一つだけ−−−
僕はかつて、桃から、産まれた。
(つづく)
いやー。どうなるんですかね。
では、サクッと次に回します。
フカヅメ日記 しきさん
ただ、これは拒否されたりスルーされたりする可能性もありますので、その際は渡す相手を変更して、ブログ上でお知らせします。
それでは、サリュー。
↑クリックしてやって下さい。
やる気がでます。
2005年11月16日
見えないドアと鶴の空
ここは北麻布の瀟洒なバーラウンジ。
僕はデヴィッド・ヘイゼルタイン往年の名作『クレオパトラの夢』に耳を傾けながら、ドライマティーニに口をつけた。ここのマティーニは他のどの店よりもドライだ。ベルモット・リンスしただけのグラスに並々と注がれたゴードン。何も言わなければただのジンストレートとの違いは判然としないだろう。しかし、五感を研ぎ澄ました時に一瞬だけ感じる、微かなベルモットの香り−−鼻腔を貫くその瞬間を、僕はたまらなく好む。
「マティーニ、もう一杯」
見知らぬ隣の男性が飲んでいるロブ・ロイを見つめながら次の一杯をオーダーした。マスターは何も言わず、グラスを磨いていた手を止めてミキシンググラスに新しいゴードンを注ぎ始めた。曲はエルビスの『カリフォルニアドリーミング』へと変わっていた。
良いバーテンダーの条件とは何だろうか。思うにそれは、酒作りの技術でもその経営手腕でもない。
『客に求められたことを、最大限にサーヴィスすること』
ただそれだけである。そしてそれが、最も難しいサーヴィス。
派手なパフォーマンスも粋な会話も、時には必要だろうし、必要ではない。求められる全ては、タイミングと心遣い。
マスターは間違いなく、一流のバーテンであった。
「ご一緒してもよろしいかしら」
不意に声を掛けられ、僕は心ならずも狼狽した。声の主に目を遣ると、チューブトップの真っ赤なドレスに身を包んだ女性が脇に立っていた。
心の振幅を悟られぬよう、僕は極めて冷静に隣の止まり木を引き、彼女を導いた。滑るように椅子に落ち着いた彼女は、手に持っていたギネスを一息に飲み干すと僕の方を一瞬見つめ、そして手持ち無沙汰にグラスを弄び始めた。
程なくしてマスターが僕の元へマティーニを差し出した。添えられたオリーブがグラスの底で所在無さげにしている。なぜだかそんな風に映った。
「マティーニ、お好きなの?」
相変わらずグラスを掌で転がしながら、彼女は射すくめるような目で僕に尋ねる。彼女はこの世の全ての答えを知っているようで、しかしあえてそれを忘れたような、そんな不思議な目をしていた。
「嫌いじゃなければ飲まないさ。ただ、王様にかしずく野暮な兵隊でしかないよ、僕は」
「気障な人…ねえマスター、あたしにはマンハッタンを頂戴」
そう言って、彼女はバッグからシガーケースを取り出した。華奢なその身には一つも似つかわしくないSHINSEIに火をつけると、くゆる紫煙をどこか投げやりに見つめていた。
「さしずめ君は、王に召し取られた女王様…ってとこか」
マティーニがカクテルの王様ならば、マンハッタンはカクテルの女王だ、そういう風に一般では言われている。彼女が僕を揶揄したのか、それとも本当に好きで頼んだのか判然とはしないが、しかしこんなやり取りも悪くはない。
マスターがほとんど気配を感じさせずに彼女の前へとマンハッタンを運ぶと、彼女は目を細めながらグラスを手に取り
「女王と王様……この符号をどう考えるの?」
と呟いて悪戯っぽく笑った。
僕は一瞬考え、そして乾杯を求めた彼女のグラスを避けながら、マティーニを一息に流し込んだ。
「それに答えるには、ここは少し俗すぎる」
僕らはパークハイアットの一室へ赴いた。
彼女は備え付けのレミーマルタンをストレートでグラスに注ぎ少しだけ唇を湿らせている。相当に酒は強いらしく、酔った素振りは微塵と見せない。
「ねえ…」
キングサイズのベッドに腰を落ち着かせながら、彼女はまた悪戯っぽい顔で僕に問い掛けた。
「魂の存在って、信じる?」
「僕が信じるのは、優しさだけさ」
「もう…混ぜっ返さないでよ」
つまらなさそうに笑い、彼女は再びグラスの内容物に目をやった。
「じゃあ僕からの質問だ。女王と王様。君の考える符号は?」
残り半分はあろうかという酒を、彼女は喉をならして勢いよく胃袋に押し込んだ。そして挑戦的な目で僕を見つめながら
「理屈は嫌い。ねえ、言葉よりも、体で知りたくなる時って、あると思わない?」
そう言って、彼女はゆっくりと立ち上がり、眼下に広がる夜景を背にしてその裸体を顕にした。
僕はベッドに潜り込む。彼女は、屈託の無い笑顔で僕を迎え入れた。
「綺麗だ……」
そう呟いた僕に妖艶な笑みを浮かべた彼女は、静かに僕のズボンのジッパーを引き下げた。
「あんれまあ!こりゃあ見事なマラなこってすが!!」
「うはー!恥ずかしいでがんすよー!!」
彼女は僕の屹立した股間を見つめると、思わず感心の溜息を洩らした。幾つになっても下半身を晒すというのは、気持ちの良いものではない。
「いんやあ、これはホンマ、見事なもんでがすなあ」
「だはは……お世辞はよくないこってすばい」
「おやおや……ありゃりゃあ!チンカスがこんなにドッサリ!」
「だひゃあ!参ったがやー!昨日お風呂ば入っとらんけん……」
「ようがす、ようがす」
彼女は大胆に、かつ繊細に僕の下半身へと舌を這わせる。その巧みなテクニックに、僕は言葉を失うばかりだ。
「お、おめはん、どこぞでこんなテクニックを手に入れただよぅ……」
「わだす、そっだら恥ずかしいごと、よう言わんだす…」
「あっあー!ええだす、ええだす!でもそろそろワスにも舐めさせてけろー!」
「あんれー!!」
にわかに顕になる彼女の秘部。既にそこは、彼女の恥液で濡れそぼっていた。
「おめ、これ、大洪水でねかあ!」
「ちょっこす、恥ずかしいだべさあ・・・」
「ようがす、ようがす・・・っておめ!マンカスがドッサリでねかあ!」
「あんれまあ、恥ずかしいこってすわいやぁ!!」
「これはこれでまたよござんす!では、どれ、ひとつ・・・」
僕はいやらしく音を立てながら、彼女の秘部を貪った。
「ありゃりゃあーー!こりゃ、ほんに、すごかこつ!か、観音さまーー!」
「グフフ…グフフ…」
攻めては受け、受けては攻め……。衣服を剥ぎ取ってもつれ合う僕らは、さながらそう、一匹のケモノとケモノ。お互いのスウィートスポットを慎重に調べながら、僕らは一進一退を繰り返す。
「おめはん、ちょっとそのアヌス、見せれ!見せれ!」
「ああ!ダメだす!あんれー!!そこは・・そこはあきまへんでぇ・・・!!!」
言葉とは裏腹に、彼女は自ら秘部を曝け出した。もはや彼女には一分の理性も残されてはいないのかもしれない。僕は舌を突き出すと、乱暴に彼女の菊を貪った。
「アバー!アバババーー!!」
「ようがす!ようでがんすよー!!」
「うんもが!うんもが出やんすうー!!」
「出しなはれ!出せばよござんす!!」
「エクスプローーージョン!!」
ブバッ!ブッ!ブバババッ!ビチビチビチビチビチ!!
溢れかえるような汚物の中で、僕は、恍惚に包まれながら、果てた−−−−
〜ファイナルファンタジー14 赤魔導士の夏休み〜 より抜粋

↑クリックしてやって下さい。
やる気が出ます。
僕はデヴィッド・ヘイゼルタイン往年の名作『クレオパトラの夢』に耳を傾けながら、ドライマティーニに口をつけた。ここのマティーニは他のどの店よりもドライだ。ベルモット・リンスしただけのグラスに並々と注がれたゴードン。何も言わなければただのジンストレートとの違いは判然としないだろう。しかし、五感を研ぎ澄ました時に一瞬だけ感じる、微かなベルモットの香り−−鼻腔を貫くその瞬間を、僕はたまらなく好む。
「マティーニ、もう一杯」
見知らぬ隣の男性が飲んでいるロブ・ロイを見つめながら次の一杯をオーダーした。マスターは何も言わず、グラスを磨いていた手を止めてミキシンググラスに新しいゴードンを注ぎ始めた。曲はエルビスの『カリフォルニアドリーミング』へと変わっていた。
良いバーテンダーの条件とは何だろうか。思うにそれは、酒作りの技術でもその経営手腕でもない。
『客に求められたことを、最大限にサーヴィスすること』
ただそれだけである。そしてそれが、最も難しいサーヴィス。
派手なパフォーマンスも粋な会話も、時には必要だろうし、必要ではない。求められる全ては、タイミングと心遣い。
マスターは間違いなく、一流のバーテンであった。
「ご一緒してもよろしいかしら」
不意に声を掛けられ、僕は心ならずも狼狽した。声の主に目を遣ると、チューブトップの真っ赤なドレスに身を包んだ女性が脇に立っていた。
心の振幅を悟られぬよう、僕は極めて冷静に隣の止まり木を引き、彼女を導いた。滑るように椅子に落ち着いた彼女は、手に持っていたギネスを一息に飲み干すと僕の方を一瞬見つめ、そして手持ち無沙汰にグラスを弄び始めた。
程なくしてマスターが僕の元へマティーニを差し出した。添えられたオリーブがグラスの底で所在無さげにしている。なぜだかそんな風に映った。
「マティーニ、お好きなの?」
相変わらずグラスを掌で転がしながら、彼女は射すくめるような目で僕に尋ねる。彼女はこの世の全ての答えを知っているようで、しかしあえてそれを忘れたような、そんな不思議な目をしていた。
「嫌いじゃなければ飲まないさ。ただ、王様にかしずく野暮な兵隊でしかないよ、僕は」
「気障な人…ねえマスター、あたしにはマンハッタンを頂戴」
そう言って、彼女はバッグからシガーケースを取り出した。華奢なその身には一つも似つかわしくないSHINSEIに火をつけると、くゆる紫煙をどこか投げやりに見つめていた。
「さしずめ君は、王に召し取られた女王様…ってとこか」
マティーニがカクテルの王様ならば、マンハッタンはカクテルの女王だ、そういう風に一般では言われている。彼女が僕を揶揄したのか、それとも本当に好きで頼んだのか判然とはしないが、しかしこんなやり取りも悪くはない。
マスターがほとんど気配を感じさせずに彼女の前へとマンハッタンを運ぶと、彼女は目を細めながらグラスを手に取り
「女王と王様……この符号をどう考えるの?」
と呟いて悪戯っぽく笑った。
僕は一瞬考え、そして乾杯を求めた彼女のグラスを避けながら、マティーニを一息に流し込んだ。
「それに答えるには、ここは少し俗すぎる」
僕らはパークハイアットの一室へ赴いた。
彼女は備え付けのレミーマルタンをストレートでグラスに注ぎ少しだけ唇を湿らせている。相当に酒は強いらしく、酔った素振りは微塵と見せない。
「ねえ…」
キングサイズのベッドに腰を落ち着かせながら、彼女はまた悪戯っぽい顔で僕に問い掛けた。
「魂の存在って、信じる?」
「僕が信じるのは、優しさだけさ」
「もう…混ぜっ返さないでよ」
つまらなさそうに笑い、彼女は再びグラスの内容物に目をやった。
「じゃあ僕からの質問だ。女王と王様。君の考える符号は?」
残り半分はあろうかという酒を、彼女は喉をならして勢いよく胃袋に押し込んだ。そして挑戦的な目で僕を見つめながら
「理屈は嫌い。ねえ、言葉よりも、体で知りたくなる時って、あると思わない?」
そう言って、彼女はゆっくりと立ち上がり、眼下に広がる夜景を背にしてその裸体を顕にした。
僕はベッドに潜り込む。彼女は、屈託の無い笑顔で僕を迎え入れた。
「綺麗だ……」
そう呟いた僕に妖艶な笑みを浮かべた彼女は、静かに僕のズボンのジッパーを引き下げた。
「あんれまあ!こりゃあ見事なマラなこってすが!!」
「うはー!恥ずかしいでがんすよー!!」
彼女は僕の屹立した股間を見つめると、思わず感心の溜息を洩らした。幾つになっても下半身を晒すというのは、気持ちの良いものではない。
「いんやあ、これはホンマ、見事なもんでがすなあ」
「だはは……お世辞はよくないこってすばい」
「おやおや……ありゃりゃあ!チンカスがこんなにドッサリ!」
「だひゃあ!参ったがやー!昨日お風呂ば入っとらんけん……」
「ようがす、ようがす」
彼女は大胆に、かつ繊細に僕の下半身へと舌を這わせる。その巧みなテクニックに、僕は言葉を失うばかりだ。
「お、おめはん、どこぞでこんなテクニックを手に入れただよぅ……」
「わだす、そっだら恥ずかしいごと、よう言わんだす…」
「あっあー!ええだす、ええだす!でもそろそろワスにも舐めさせてけろー!」
「あんれー!!」
にわかに顕になる彼女の秘部。既にそこは、彼女の恥液で濡れそぼっていた。
「おめ、これ、大洪水でねかあ!」
「ちょっこす、恥ずかしいだべさあ・・・」
「ようがす、ようがす・・・っておめ!マンカスがドッサリでねかあ!」
「あんれまあ、恥ずかしいこってすわいやぁ!!」
「これはこれでまたよござんす!では、どれ、ひとつ・・・」
僕はいやらしく音を立てながら、彼女の秘部を貪った。
「ありゃりゃあーー!こりゃ、ほんに、すごかこつ!か、観音さまーー!」
「グフフ…グフフ…」
攻めては受け、受けては攻め……。衣服を剥ぎ取ってもつれ合う僕らは、さながらそう、一匹のケモノとケモノ。お互いのスウィートスポットを慎重に調べながら、僕らは一進一退を繰り返す。
「おめはん、ちょっとそのアヌス、見せれ!見せれ!」
「ああ!ダメだす!あんれー!!そこは・・そこはあきまへんでぇ・・・!!!」
言葉とは裏腹に、彼女は自ら秘部を曝け出した。もはや彼女には一分の理性も残されてはいないのかもしれない。僕は舌を突き出すと、乱暴に彼女の菊を貪った。
「アバー!アバババーー!!」
「ようがす!ようでがんすよー!!」
「うんもが!うんもが出やんすうー!!」
「出しなはれ!出せばよござんす!!」
「エクスプローーージョン!!」
ブバッ!ブッ!ブバババッ!ビチビチビチビチビチ!!
溢れかえるような汚物の中で、僕は、恍惚に包まれながら、果てた−−−−
〜ファイナルファンタジー14 赤魔導士の夏休み〜 より抜粋
↑クリックしてやって下さい。
やる気が出ます。
2005年09月06日
あの日みた孔子の横顔
よう。ワシや。孔子や。
「えっマジ孔子とか言って超うらやましーんですけど!老後まで安泰じゃん(笑)」
とか思う人もおるかもしれんな。まあ確かにワシが出版した論語、あれはバカ売れしとるからね。印税ガッポリや。
でもワシはそもそも死んどるからね。死んだら老後もあらへんやろがい!
と、こういう具合にノリツッコミとかしといたら、皆にしても
「お、孔子さんったらノリツッコミとかしちゃって意外にナウいやーん!」
みたいな感じになってくれたんやないかな。距離も縮まったんちゃうかな。
じゃあそのあたりで本題に入るわ。
あのな、ワシ、インポやねん。ガチガチのインポやねん。
ああ、ごめんな。急にこんなこと聞かされても戸惑う思うわ。順追って話そうな。
話した通り、ワシは論語の大ヒットのおかげで超有名人になってん。町歩いてても
「あの…もしかして孔子さんっスか?」
とか聞かれるのもしょっちゅうやったわ。そこでワシが
「いかにも」
とか格好つけて返事するわいな。したら愚民たちは
「孔子!孔子!」
とか言ってめっちゃ奉る、とこういう風になるわけや。怒濤の孔子コールや。あれはごっつ気持ちえかったー。
下手に新宿とか行ったらもうすごいで。もう皆に取り囲まれてやな、
「夫子!夫子!」
とこうなるわけや。人込みは嫌いやったけど、あれはたまらんかったなー。
こう言うと自慢みたいに聞こえるかもしれへんけど、話はこっからやで。
まあワシもな、小さい頃から有名人やったか言うたらそうやない。普通の人間やったわ。
で、ワシはその頃から、まだ有名人になる前から、AVを心底愛しててん。AVがめっさ好きやったんや。
でも論語の編集やら出版記念会やらめざましテレビの出演やらでしばらくはAVから遠ざかった生活してたんや。
正直これはきつかったで。なんせ三度の飯よりAV好きの孔子さんやからな。減量中のボクサーばりのハングリーや。
やから諸々のことが終わってようやく暇になった時、ワシはすぐさまビデオ屋に直行したわけや。頭ん中はどピンクや。股間はギンギンや。
矢も盾もたまらん感じでAVコーナーに入ったよ。そんで全部のビデオを穴が空くくらい吟味したわ。で、三時間は迷うたかなぁ…ワシはようやっと
『緊縛熟女!背徳の昼下がり』
と
『駅前留学MOVA』
を選んだんや。ワシは熟女モンと洋ピンがごっつ好きやねん。ええやん?あれすごくええやんな?
そいでワク×2しながらカウンターに行ったんや。少なくとも今日は5回はぶっこく、頑張って10回はしたい、とか考えながらな。
したらや。
そん時にや。
店員のガキがワシの顔見て
「あれ?孔子さんじゃないっスか?」
とか言うわけや。
マズいやん、流石に。だってワシ、論語の中で忠孝とか道徳とかめっさ説いとるやん。それが人妻はマズいやろ。舶来ビデオはアカンやろ。
ワシはめっさ焦った。焦って思わず
「違う。ワシは孟子や!」
と大嫌いな孟子の名前を言うたったんや。この時ばかりはワシも己の悪魔的頭脳に身震いしたわ。
で、ワシはすっかり安心しとった訳なんやけど、ふとカウンターの向こうにあるパソコンのディスプレイ見たらしっかり
『会員No.072 孔子』
って書いとるやないか。
アカンやないか。
バレバレやないか。
この次の日やったかな。スポーツ新聞に
『孔子ご乱心?!夜の論語はモザイクだらけ!!!』
ゆう見出しが踊ったんは。ワシはショックで三日寝込んだよ。三日飯が食えんかった。
で、ようやっとその時の傷が癒えた頃やな、とりあえず飯でも食ってこましたろ思うてワシはスーパーに行ったんや。で、ワシが好物のコンニャクをガッツリ買い込んで店を出たその時や。
やられたよ。パパラッチにパチリ!や。
翌週の週刊誌、それは酷かったで。
『乱れた孔子!肉欲のコンニャク畑!』
『孔子、コンニャクを慰みものに!』
『孔子は農家に土下座すべきだ!』
とか、もう書きたい放題や。ちょうどそん時ティッシュが切れとってなぁ。一緒にネピアも買うとったんがアカンかったんかも分からん。
けどな、いくらなんでも酷い思わんか?
確かにワシは親は大事にしろー、学んだことは復習しろー、友達が遠くから来たら嬉しいやろー、とか説教くさいことを言うとったかも知らん。
でも、やからってAV見るんは悪いことか?コンニャクに罪があるんか?
ちゃうやろ?そうやないやろ?ワシは悪いことしとらへんやろ?
でも世間は冷たかったわ。一度失った信頼、これを取り戻すのは不可能やったわ…。
そんで気付いたらワシ、インポになっとったんや。
これがワシの話の全てや。何か湿っぽくなって悪かったな。でも最後まで聞いてくれてありがとう。めっさ感謝しとる。
まあ聞いてもろうたからってインポが治るわけやないねんけどな。ハハハ。あっ、ごめんな。何か女々しかったわ。ワシもちょっと疲れたわ…。とにかく今日はありがと。また機会があったら会おな。とりあえずワシ、今日はオナニーして寝るわ。
「えっマジ孔子とか言って超うらやましーんですけど!老後まで安泰じゃん(笑)」
とか思う人もおるかもしれんな。まあ確かにワシが出版した論語、あれはバカ売れしとるからね。印税ガッポリや。
でもワシはそもそも死んどるからね。死んだら老後もあらへんやろがい!
と、こういう具合にノリツッコミとかしといたら、皆にしても
「お、孔子さんったらノリツッコミとかしちゃって意外にナウいやーん!」
みたいな感じになってくれたんやないかな。距離も縮まったんちゃうかな。
じゃあそのあたりで本題に入るわ。
あのな、ワシ、インポやねん。ガチガチのインポやねん。
ああ、ごめんな。急にこんなこと聞かされても戸惑う思うわ。順追って話そうな。
話した通り、ワシは論語の大ヒットのおかげで超有名人になってん。町歩いてても
「あの…もしかして孔子さんっスか?」
とか聞かれるのもしょっちゅうやったわ。そこでワシが
「いかにも」
とか格好つけて返事するわいな。したら愚民たちは
「孔子!孔子!」
とか言ってめっちゃ奉る、とこういう風になるわけや。怒濤の孔子コールや。あれはごっつ気持ちえかったー。
下手に新宿とか行ったらもうすごいで。もう皆に取り囲まれてやな、
「夫子!夫子!」
とこうなるわけや。人込みは嫌いやったけど、あれはたまらんかったなー。
こう言うと自慢みたいに聞こえるかもしれへんけど、話はこっからやで。
まあワシもな、小さい頃から有名人やったか言うたらそうやない。普通の人間やったわ。
で、ワシはその頃から、まだ有名人になる前から、AVを心底愛しててん。AVがめっさ好きやったんや。
でも論語の編集やら出版記念会やらめざましテレビの出演やらでしばらくはAVから遠ざかった生活してたんや。
正直これはきつかったで。なんせ三度の飯よりAV好きの孔子さんやからな。減量中のボクサーばりのハングリーや。
やから諸々のことが終わってようやく暇になった時、ワシはすぐさまビデオ屋に直行したわけや。頭ん中はどピンクや。股間はギンギンや。
矢も盾もたまらん感じでAVコーナーに入ったよ。そんで全部のビデオを穴が空くくらい吟味したわ。で、三時間は迷うたかなぁ…ワシはようやっと
『緊縛熟女!背徳の昼下がり』
と
『駅前留学MOVA』
を選んだんや。ワシは熟女モンと洋ピンがごっつ好きやねん。ええやん?あれすごくええやんな?
そいでワク×2しながらカウンターに行ったんや。少なくとも今日は5回はぶっこく、頑張って10回はしたい、とか考えながらな。
したらや。
そん時にや。
店員のガキがワシの顔見て
「あれ?孔子さんじゃないっスか?」
とか言うわけや。
マズいやん、流石に。だってワシ、論語の中で忠孝とか道徳とかめっさ説いとるやん。それが人妻はマズいやろ。舶来ビデオはアカンやろ。
ワシはめっさ焦った。焦って思わず
「違う。ワシは孟子や!」
と大嫌いな孟子の名前を言うたったんや。この時ばかりはワシも己の悪魔的頭脳に身震いしたわ。
で、ワシはすっかり安心しとった訳なんやけど、ふとカウンターの向こうにあるパソコンのディスプレイ見たらしっかり
『会員No.072 孔子』
って書いとるやないか。
アカンやないか。
バレバレやないか。
この次の日やったかな。スポーツ新聞に
『孔子ご乱心?!夜の論語はモザイクだらけ!!!』
ゆう見出しが踊ったんは。ワシはショックで三日寝込んだよ。三日飯が食えんかった。
で、ようやっとその時の傷が癒えた頃やな、とりあえず飯でも食ってこましたろ思うてワシはスーパーに行ったんや。で、ワシが好物のコンニャクをガッツリ買い込んで店を出たその時や。
やられたよ。パパラッチにパチリ!や。
翌週の週刊誌、それは酷かったで。
『乱れた孔子!肉欲のコンニャク畑!』
『孔子、コンニャクを慰みものに!』
『孔子は農家に土下座すべきだ!』
とか、もう書きたい放題や。ちょうどそん時ティッシュが切れとってなぁ。一緒にネピアも買うとったんがアカンかったんかも分からん。
けどな、いくらなんでも酷い思わんか?
確かにワシは親は大事にしろー、学んだことは復習しろー、友達が遠くから来たら嬉しいやろー、とか説教くさいことを言うとったかも知らん。
でも、やからってAV見るんは悪いことか?コンニャクに罪があるんか?
ちゃうやろ?そうやないやろ?ワシは悪いことしとらへんやろ?
でも世間は冷たかったわ。一度失った信頼、これを取り戻すのは不可能やったわ…。
そんで気付いたらワシ、インポになっとったんや。
これがワシの話の全てや。何か湿っぽくなって悪かったな。でも最後まで聞いてくれてありがとう。めっさ感謝しとる。
まあ聞いてもろうたからってインポが治るわけやないねんけどな。ハハハ。あっ、ごめんな。何か女々しかったわ。ワシもちょっと疲れたわ…。とにかく今日はありがと。また機会があったら会おな。とりあえずワシ、今日はオナニーして寝るわ。
2005年05月12日
まねごと
「アイツさあ…最後に俺に挨拶に来たんよ…」
わずかに紅潮した顔で4杯目のビールを傾けながら、彼はそう呟いた。
アイツ−−昨年の夏の盛りに交通事故で命を失った、同級生のことだ。
遠く東京の地にいた僕は、葬儀に参列していない。
それどころか、彼女がこの世を去ったと言う事実を知ったのも−−随分後になってからだった。
「挨拶に来たって…事故だろう?どういうことなの、それ」
高校時代、彼とアイツは付き合っていた。アイツは相当に奔放な性格で、僕の仲間内の男とはほとんど付き合ったことがある、なんていうかなり無茶苦茶なことをやっていた。
そんなアイツは、突然に死んだ。交通事故による失血死−−らしい。真夜中の、急カーブの道で、アイツは誰にも看取られることなくひっそりと、死んだ。
アイツは病院を退院したばかりだった。アイツは交通事故で入院していた。仲間4人で乗り込んだ車で、高速道路を法定速度を越えて突っ走っていたその時、ガードレールに突っ込んでの事故。運転していた男は死に、残りの3人も重傷を負った。その中にアイツも、いた。
だから、アイツが事故に遭ったのはその時の傷もようやく癒え、退院した直後のことだったのだ。なぜ真夜中にそんな所にいたのか、誰にも分からなかった。アイツは癒えた体を再び傷つけ、誰にも何も語ることなく、僕たちの前からいなくなったのだ。
「うん、いや、挨拶に来たっちゅーか…会うたんよ、夢で」
「夢?」
僕の目の前にいる彼は、粗野で、無骨で、でも優しくて…有り体に言えば九州男児を絵に描いたような人間だ。だから、彼の口から『夢で会った』なんて少しばかりロマンチックな言葉が出てきたことに、僕は驚いた。
「俺その日さあ、酒にぶち酔うたままデタラメに車運転しよったんよ。電信柱に突っ込むわ、工事現場に突っ込むわで、もうワヤしよった。後で車修理にだしたら、即廃車になったっちゃ。でもさあ、俺、何でか知らんけど、無傷やったんよね。すごいやろ?それって。有り得んやろ…」
その話は、友人から聞いていた。しこたま酔った彼は、友人が止めるのも聞かずに運転席に乗り込み、乱暴に車を発進させたらしい。彼の他に同乗者が4人。皆、『絶対に死ぬと思った』と、後になって語った。無傷だったのは、本当に奇跡としか言いようがなかった。
「でまあ、何とか家に帰ったら、もう速攻で寝たんよ。したらさあ…夢ん中で、なーんか、俺の前を誰かが通り過ぎて行くんよね。誰かはよう分からんかったんやけど、とにかく『お前、どこ行くんかあ?』って聞いたら、『じゃあねー』とか言うんよ。そこでパッと目が覚めて、考えたら、ああ、あれはアイツやったんやなあ、って……んで、しばらくしたらマサから電話掛かってきてさあ、『アイツ、死んだらしいよ』って、電話が掛かってきたんよ。マジで…」
ウソだろ−−と、軽く笑い飛ばすには、彼の口調はあまりにも重かった。だからたぶん、マジ、なのだろう。
「まあさあ、アイツも高校辞めたりネズミ講やったり散々好き勝手やっとったけど、最後に挨拶に来るとか、変なとこで義理固てえとこがあらあね」
言いながら、彼はテーブルに突っ伏して、泣いた−−そんなのは、きっとドラマの中にしかないのだろう。僕の目の前の彼は、へへ、と軽く鼻で笑うだけだった。だから、これは現実なんだろう。アイツは死んで、その前にちゃんと挨拶をして、もう絶対に帰って来なくて−−そういうのを全部ひっくるめての、現実。
「…まあ、とりあえず乾杯しようぜ」
「おう、アイツへの餞やなあ」
「…そんなんじゃないけど」
まあ、どっちでもええわ、と彼は笑いながら呟いて、少しだけ面倒くさそうにグラスを持ち上げた。
「じゃあ、乾杯ってことで」
「お前、ええ加減東京弁やめれえや」
言われて、気付いた。
「ああ、そうやな。乾杯しようや」
言うと、どこか遠かったアイツの『死』なんて現実が、近くに寄って来た−−気がした。
「乾杯」
僕らは、残っていたビールを一息に飲み干した。
−−−−−−−−−−−
これはGWにあった本当のお話です。たまには真面目くさった日記でも書いてやろうかと思ったら、マジ何か途方もないくらい臭い仕上がりになってしまい、アップするのを迷ったんですが、まあ、折角書いたことですし、適当にアップしておきます。飲酒運転は、絶対にしないで下さいね。
わずかに紅潮した顔で4杯目のビールを傾けながら、彼はそう呟いた。
アイツ−−昨年の夏の盛りに交通事故で命を失った、同級生のことだ。
遠く東京の地にいた僕は、葬儀に参列していない。
それどころか、彼女がこの世を去ったと言う事実を知ったのも−−随分後になってからだった。
「挨拶に来たって…事故だろう?どういうことなの、それ」
高校時代、彼とアイツは付き合っていた。アイツは相当に奔放な性格で、僕の仲間内の男とはほとんど付き合ったことがある、なんていうかなり無茶苦茶なことをやっていた。
そんなアイツは、突然に死んだ。交通事故による失血死−−らしい。真夜中の、急カーブの道で、アイツは誰にも看取られることなくひっそりと、死んだ。
アイツは病院を退院したばかりだった。アイツは交通事故で入院していた。仲間4人で乗り込んだ車で、高速道路を法定速度を越えて突っ走っていたその時、ガードレールに突っ込んでの事故。運転していた男は死に、残りの3人も重傷を負った。その中にアイツも、いた。
だから、アイツが事故に遭ったのはその時の傷もようやく癒え、退院した直後のことだったのだ。なぜ真夜中にそんな所にいたのか、誰にも分からなかった。アイツは癒えた体を再び傷つけ、誰にも何も語ることなく、僕たちの前からいなくなったのだ。
「うん、いや、挨拶に来たっちゅーか…会うたんよ、夢で」
「夢?」
僕の目の前にいる彼は、粗野で、無骨で、でも優しくて…有り体に言えば九州男児を絵に描いたような人間だ。だから、彼の口から『夢で会った』なんて少しばかりロマンチックな言葉が出てきたことに、僕は驚いた。
「俺その日さあ、酒にぶち酔うたままデタラメに車運転しよったんよ。電信柱に突っ込むわ、工事現場に突っ込むわで、もうワヤしよった。後で車修理にだしたら、即廃車になったっちゃ。でもさあ、俺、何でか知らんけど、無傷やったんよね。すごいやろ?それって。有り得んやろ…」
その話は、友人から聞いていた。しこたま酔った彼は、友人が止めるのも聞かずに運転席に乗り込み、乱暴に車を発進させたらしい。彼の他に同乗者が4人。皆、『絶対に死ぬと思った』と、後になって語った。無傷だったのは、本当に奇跡としか言いようがなかった。
「でまあ、何とか家に帰ったら、もう速攻で寝たんよ。したらさあ…夢ん中で、なーんか、俺の前を誰かが通り過ぎて行くんよね。誰かはよう分からんかったんやけど、とにかく『お前、どこ行くんかあ?』って聞いたら、『じゃあねー』とか言うんよ。そこでパッと目が覚めて、考えたら、ああ、あれはアイツやったんやなあ、って……んで、しばらくしたらマサから電話掛かってきてさあ、『アイツ、死んだらしいよ』って、電話が掛かってきたんよ。マジで…」
ウソだろ−−と、軽く笑い飛ばすには、彼の口調はあまりにも重かった。だからたぶん、マジ、なのだろう。
「まあさあ、アイツも高校辞めたりネズミ講やったり散々好き勝手やっとったけど、最後に挨拶に来るとか、変なとこで義理固てえとこがあらあね」
言いながら、彼はテーブルに突っ伏して、泣いた−−そんなのは、きっとドラマの中にしかないのだろう。僕の目の前の彼は、へへ、と軽く鼻で笑うだけだった。だから、これは現実なんだろう。アイツは死んで、その前にちゃんと挨拶をして、もう絶対に帰って来なくて−−そういうのを全部ひっくるめての、現実。
「…まあ、とりあえず乾杯しようぜ」
「おう、アイツへの餞やなあ」
「…そんなんじゃないけど」
まあ、どっちでもええわ、と彼は笑いながら呟いて、少しだけ面倒くさそうにグラスを持ち上げた。
「じゃあ、乾杯ってことで」
「お前、ええ加減東京弁やめれえや」
言われて、気付いた。
「ああ、そうやな。乾杯しようや」
言うと、どこか遠かったアイツの『死』なんて現実が、近くに寄って来た−−気がした。
「乾杯」
僕らは、残っていたビールを一息に飲み干した。
−−−−−−−−−−−
これはGWにあった本当のお話です。たまには真面目くさった日記でも書いてやろうかと思ったら、マジ何か途方もないくらい臭い仕上がりになってしまい、アップするのを迷ったんですが、まあ、折角書いたことですし、適当にアップしておきます。飲酒運転は、絶対にしないで下さいね。
2005年05月09日
LOVE YOU
(前回までのあらすじ)
超高齢化社会に対応するべく日本政府が打ち出した
「避妊したら死刑」
という恐ろしい政策に、人民は為す術もなく従った。
その政策の行き着く先を見越してミキハウスに就職したタケシは、目論見通り巨万の富を得ることに成功したのだが、愛する妻に遂には逃げられてしまう。
「私は遅漏しか愛せません」
というメッセージを残して。
そう、避妊禁止がためコンドームの着用もままならなかったタケシは、その早漏っぷりに磨きがかかっていたのであった。タケシは途方に暮れる。
苦悩するタケシ、そのタケシの前に現れたのは大学時代の先輩で、全く新しい形のピンクローターの開発に勤しむ肉襦袢猛(にくじゅばん・たける)だった…。
「先輩、俺、一体どうしたらいいのか…」
タケシは深い悩みの中にいた。国の避妊禁止政策により授かった今の富。けれどもまた、その政策によって愛する妻、ジェーンが逃げたのも事実であった。
「いいじゃないか、タケシ、早漏だって立派な個性だよ」
そう、優しい言葉を掛ける猛だったが、タケシは黙ってかぶりをふった。
「違うんです、先輩。僕だって自分の早漏には誇りを持っています。あれはもはや芸術の域に達したと言ってもいいくらいだと思います。分かりますか?先輩。この世界に、本当に3こすり半で果てることのできる人間が何人いるか、想像できますか?でも…それじゃあだめなんです。妻は、そんな僕のことを認めてくれないんですよ…」
最後は殆ど息だけの声になりながら、タケシはゆっくりと呟いた。その様子を黙って見つめていた猛だったが、なるほどなあ、と小さな声を発した後にタケシに話しかけ始めた。
「俺のじいちゃんはさ、花火師だったんだ。小さな仕事場で、職人なんて数えるほどしかいなかったけど、そりゃあ凄い腕前でさあ…夏祭りの時期になると、じいちゃんの花火はどこからもひっぱりだこだったんだぜ?俺、そんなじいちゃんの背中見て育ったから、職人っていうのに凄く憧れていてさ…」
初めて聞く話だった。確かに猛にはその言葉に違わぬくらい頑固一徹なところがある。それは生まれつきの性格とばかり思っていたが、どうやら今の話に多少関係があるのだろう。
「だから、俺は何をするにしてもとことんまで突き詰めてやらないと気が済まないんだよ。今、俺はフリーターやってるけど、それもとことんまでやってみたいんだよ。俺、働いたら負けだと思ってるからさ」
思わずハッとして猛の顔を見上げた。その表情は穏やかで、一つの迷いもなかった。猛の佇まいは、紛うことなくニートのそれだった。僕の頬に、熱い雫が伝った。
「先輩、俺…」
「いいんだ、もう、何も喋るな。その代わりほら、これ…」
猛がぶっきらぼうに何かを押しつけてくる。手にとって見ると、それはペニスバンドだった。
「これって…」
「ん…ちいさい頃さ、俺よくそれを使って遅くまで遊んでたんだよな…」
照れくさそうに頭を掻く猛の横顔に、ふと、遠い日の幼い顔がオーバーラップする。きっと、笑顔の無邪気な少年だったのだろう。アナルのようなえくぼは、猛のチャームポイントだった。それは今も変わらない。
「タケシ、お前が遅漏になることは、やっぱり難しいと思う。だからさ…使ってもらえよ、それ、かみさんにさ」
「それって…アナルファッ…」
「♪おとなのかいだんのーぼるー きみはまだーシンデレラーさー」
猛は歌いながら答えを誤魔化したようにも見えたが、タケシの心は不思議と穏やかさに包まれていった−−−
超高齢化社会に対応するべく日本政府が打ち出した
「避妊したら死刑」
という恐ろしい政策に、人民は為す術もなく従った。
その政策の行き着く先を見越してミキハウスに就職したタケシは、目論見通り巨万の富を得ることに成功したのだが、愛する妻に遂には逃げられてしまう。
「私は遅漏しか愛せません」
というメッセージを残して。
そう、避妊禁止がためコンドームの着用もままならなかったタケシは、その早漏っぷりに磨きがかかっていたのであった。タケシは途方に暮れる。
苦悩するタケシ、そのタケシの前に現れたのは大学時代の先輩で、全く新しい形のピンクローターの開発に勤しむ肉襦袢猛(にくじゅばん・たける)だった…。
「先輩、俺、一体どうしたらいいのか…」
タケシは深い悩みの中にいた。国の避妊禁止政策により授かった今の富。けれどもまた、その政策によって愛する妻、ジェーンが逃げたのも事実であった。
「いいじゃないか、タケシ、早漏だって立派な個性だよ」
そう、優しい言葉を掛ける猛だったが、タケシは黙ってかぶりをふった。
「違うんです、先輩。僕だって自分の早漏には誇りを持っています。あれはもはや芸術の域に達したと言ってもいいくらいだと思います。分かりますか?先輩。この世界に、本当に3こすり半で果てることのできる人間が何人いるか、想像できますか?でも…それじゃあだめなんです。妻は、そんな僕のことを認めてくれないんですよ…」
最後は殆ど息だけの声になりながら、タケシはゆっくりと呟いた。その様子を黙って見つめていた猛だったが、なるほどなあ、と小さな声を発した後にタケシに話しかけ始めた。
「俺のじいちゃんはさ、花火師だったんだ。小さな仕事場で、職人なんて数えるほどしかいなかったけど、そりゃあ凄い腕前でさあ…夏祭りの時期になると、じいちゃんの花火はどこからもひっぱりだこだったんだぜ?俺、そんなじいちゃんの背中見て育ったから、職人っていうのに凄く憧れていてさ…」
初めて聞く話だった。確かに猛にはその言葉に違わぬくらい頑固一徹なところがある。それは生まれつきの性格とばかり思っていたが、どうやら今の話に多少関係があるのだろう。
「だから、俺は何をするにしてもとことんまで突き詰めてやらないと気が済まないんだよ。今、俺はフリーターやってるけど、それもとことんまでやってみたいんだよ。俺、働いたら負けだと思ってるからさ」
思わずハッとして猛の顔を見上げた。その表情は穏やかで、一つの迷いもなかった。猛の佇まいは、紛うことなくニートのそれだった。僕の頬に、熱い雫が伝った。
「先輩、俺…」
「いいんだ、もう、何も喋るな。その代わりほら、これ…」
猛がぶっきらぼうに何かを押しつけてくる。手にとって見ると、それはペニスバンドだった。
「これって…」
「ん…ちいさい頃さ、俺よくそれを使って遅くまで遊んでたんだよな…」
照れくさそうに頭を掻く猛の横顔に、ふと、遠い日の幼い顔がオーバーラップする。きっと、笑顔の無邪気な少年だったのだろう。アナルのようなえくぼは、猛のチャームポイントだった。それは今も変わらない。
「タケシ、お前が遅漏になることは、やっぱり難しいと思う。だからさ…使ってもらえよ、それ、かみさんにさ」
「それって…アナルファッ…」
「♪おとなのかいだんのーぼるー きみはまだーシンデレラーさー」
猛は歌いながら答えを誤魔化したようにも見えたが、タケシの心は不思議と穏やかさに包まれていった−−−
メールフォーム

