ママ「現場は押さえさせてもらったわ」
ママ「あわよくばワタシもドラちゃんのたずねびとステッキでパラレル西遊記しようかと思ってたけど」
ママ「まさかアナタがいるなんてねえ・・のび助さん!」
パパ「ジャン!新しい息子です!」
ママ「黙れこの低所得!」
ドラえもん「ま、ママさん・・・」
ママ「一つ屋根の下にとんだ泥棒ネコがいたもんだわ…」
ドラえもん「ママさん・・・」
ママ「ほんの小さな出来事が愛を傷つけたのよ!!!」
ノビタ「ママ、これは違う、違うんだよ」
ママ「何が違うってのよ!イチモツが大きくなってる、それが何よりの証拠じゃない!」
パパ「違う、息子はちょっと反抗期なんだ!」
ノビタ「地元じゃ負けしらずなんだよ、ママ!」
ママ「うるさい!黙れ!」
パパ「分かった、ホントのことを言おう・・・このドラえもんくんが、積極的に誘ってきたんだ」
ドラえもん「!!な、なにを・・・!!」
ノビタ「そうなんだ、ママ。『あんな年増の体は忘れて僕と楽しみましょう』って言ってるのを聞いたよ! この耳で!確かに!楽しまないと地球はかいばくだんでコナゴナにするって!」
ママ「この・・・アバズレがぁー!!」
ドラえもん「そ、そんな!!」
ママ「大体アタシは最初からおかしいと思ってたのよ・・」
ママ「引き出しの奥から出てきたですって?」
ママ「そんなことあるもんですか!ピンクローターじゃあるまいし!」
ドラえもん「違うんです。信じてください!」
ノビタ「ドラえもん。見苦しいよ」
ドラえもん「き、キミがそれを言うかな!」
ママ「このネコ・・殺してやる・・・!!」
ドラえもん「まあまあ、考えても見てくださいよ」
ドラえもん「ノビタくんは貴重な童貞を失った」
ドラえもん「パパは家庭での立場を失った」
ドラえもん「ママは夫への信頼を失った」
ドラえもん「これぞ三方一両損」
出来杉「まさに大岡裁き」
ドラ・ノビ・パパ・ママ「で、出来杉くん!」
出来杉「話を生理しよう。ああ、整理しよう」
出来杉「つまりママは、夫がこんな機械猫にうつつを抜かしていることに腹を立てている、と」
出来杉「そうなんですか?」
ママ「間違いありません」
出来杉「そうですか。やはり僕では力不足のようで……出来杉はクールに去ります」
出来杉登場した時と同じように、風のように去っていった。
ママ「で、どうしてくれるのかしら。次会う時は法廷でもいいのよ、ドラ」
パパ「今日び慰謝料も高いからね」
ノビタ「先々の苦労を想像するだに涙が出てくるよ」
ドラえもん「ちょ、ちょっと待ってください!!」
しかしどうしたらいいのだろう。
ここで本当のことを言えばいいのか?
真実を知った時、この家はどうなる?
パパが自らのリビドーのままに僕を襲ったことを知ったら。
ノビタがいたずらに僕を性欲の捌け口にしていることを知ったら。 たとえ僕の無実が証明されたとしても、この家はどうなる?
正義って、一体どこにあるんだい?
僕はアナルバイブが挿さったまま、しばし悩んだ。
(アナルバイブ?!)
一体、こんなものがどこから・・・。
「チワー。骨川ですー。忘れ物取りに来ましたー。勝手に上がりまーす」
ドラえもん(そうだ・・・そうだよ・・・)
ドラえもん(全部スネオのせいにすればいいんだよ・・・)
ドラえもん(なんでこの単純かつ明快なアンサーに気づかなかったんだ・・・)
ドラえもん「ママさん。聞いてください。今から黒幕が来ます」
ドラえもん「そいつか今回のことを全部裏で手引きしていたのです」
ドラえもん「そう、彼がすべて悪いのです!」
スネオ「♪ふくらむバイブを かばんいっぱいぎゅっと詰め込んでー」
スネオ「おやおや皆さん、お楽しみ中でしたかな?これは失敬失敬」
ドラえもん「こいつです!こいつが全部」
スネオ「邪魔者はすぐに立ち去りますよっ・・と」
ドラえもん「わる・・ヒャウ!!」
アナルバイブを引き抜かれた衝撃に思わず悦楽の声を上げてしまった。
ママ「なによドラ!ハッキリ言いなさいよ!」
あまりの快楽に2〜3度涅槃が見えかけた。
僕はハアハアと肩で息をつきながら、ギュッと奥歯を噛む。
(鷹さん、僕に力をください)
ドラえもん「こいつが・・・!この骨川が全部裏で手を引いていたんです!」
スネオはすでに家に帰っていた。
ノビタ「キミは最低だな。僕の友達に全てを押し付けて事なきを得ようとしたんだな」
ママ「バカげてるわ。いくらスネオさんが常軌を逸した髪型をしてるからって、そんな仁義のないことをするわけがないわ」
パパ「フォースの骨川面に堕ちたとしても、それはあり得ないよドラえもん」
ドラ「そんな・・・そんな・・・」
ママ「そろそろケリを付けようかしらね。ドラ、あなたには三つ選択肢があるわ」
ドラ「・・・」
ママ「このままこの家を出ていくか」
ドラ「・・・」
ママ「法廷でアタシと会うか」
ドラ「・・・」
ママ「もしくは・・この家を出て行くかよ!」
ドラ「ば、バカなー!」
ドラ「分かりました、ママさん。僕は野比家を壊すことなんてしたくありません」
ドラ「僕が・・・出て行きます!」
僕がここに来たのは、ノビタを幸せにするため。
僕が願うのは、ノビタの幸せだけ。
僕の幸せなんて、二の次、三の次。
だから、だから僕は――。
ドラ「……いままで、お世話になりました」
僕は、ここにいちゃいけないんだ――
ドラ「ノビタくん、今までありがとうね……」
ノビタ、僕は去るよ。だから――
(僕の背中から、最後に何かを感じ取って欲しいんだ――)
ドラ「さようなら……」
ノビタ「待ってくれドラえもん!!!!」
ドラ(の、ノビタくん!!)
グッとドラえもんの肩を掴むノビタ。
ノビタ「これ、オレの携帯のTELな!引越し先決まったら教えろよ!ヤリまくろうぜ!」
今日の一言:クズはやっぱりクズ。
―――暗い夜道。
ドラは一人歩きながら考える。
(これから一人、野生暮らしか・・・)
(なあに、僕はもともと猫)
(野良になることなんて、簡単なことさ。却って免疫力が付く)
ドラは河原に辿り着いた。
産業廃棄物に汚染され、すえた汚臭を発するドブ川。
贅沢はいえない。
これがボクの『今』であり、等身大の現実。
そこには先客と思しき2〜3匹の野良ネコがいた。
ドラえもん「君たちも行き場がないのか・・」
アオーン
ドラえもん「これから、ヨロシクな。相棒!」
そう言って野良猫に手を差し伸べた。
その刹那である。
ドラえもん「イタ。イタ。アイタタタタタ・・・・!!」
ドラえもんの腹部に走る謎の激痛――
陣痛であった。
のちのノビスケである。
そう、ドラえもんはなぜだか分からないが作者の都合で突然子宮が発生し、そしてノビスケをその身に宿していたのである。ドラえもんは、産まれたばかりの我が子の顔を見ながら一言、こう思った。
(F先生、ごめんなさい)
それからのドラえもんは大車輪の忙しさだった。
まずドラえもんは静を消した。
彼がノビスケの母である以上、静の存在は邪魔以外の何者でもない。
ドラえもんは某月某日、静の家を訪れるとポケットの中からAK47・通称カラシニコフを取り出し静の前に立った。
戸惑う静。
当然のことである。
あのドラえもんが我が命を狙っているのだ。
一体、なぜ・・・?
いくつもの疑問符が頭を駆け巡る。しかし答えに辿り着くことはない。
しずか「ドラちゃん。いったいなぜこんなことを・・・」
ドラ「キミのお父上が悪いのだよ」
ターン。その銃声は天使のラッパみたいに聞こえた。
そしてドラえもんはすぐさま未来に帰った。
ドラミ「いいの?お兄ちゃん・・・」
ドラ「いいんだ、一思いにやってくれ」
そう、タカスクリニックで全身を手術するためだ。
(22世紀でも生きているタカスクリニック!素晴らしいその技術!
タカスさん!これを見てたら僕に広告料下さーい!!^^)
話を戻そう。
つまりドラえもんは、静そのものになろうとしたのである。
ノビスケの母になるために、そして――ノビタの――
こうしてドラえもんは静になりきってノビタの世界に戻った。
ノビスケは溢れる若さでグングンと成長していったが、ドラえもんは心得たものでノビスケが大きくなる度に彼をタイムフロシキで優しく包んだ。君、成長するたもうことなかれ。せめて、せめてノビタくんと結婚するまでは赤子でいさせないと。
悲しいほど健気。これこそが現代に失われた「母性」というものである。
ドラえもんこと静がノビタと深い中になるまで、それほどの時間は掛からなかった。何せあのドラえもんだ。ノビタのことなら好きな食べ物からアナルの皺の数まで把握している。
ノビタは静(旧・ドラえもん)にズブズブにはまっていった。
そして彼が大学を卒業する頃・・・・
静ことドラ「できちゃったみたい・・・」
ノビタ「えっ?何が?」
静ドラ「・・・赤ちゃん」
ノビタは一瞬ポカンとした顔をしたあと、すぐに口を開いた。
ノビタ「それホントにオレの子?」
今日の一言:クズはいつまでもクズ
とは言えそれはノビタなりのハイブリッドなギャクだったらしい。
すぐにノビタは破顔一笑し
ノビタ「やった!本当に僕の子かい?嬉しい、ホントに嬉しいよ!」
ノビタ「それ結婚しよう!やれ結婚しよう!めでたいめでたい祝詞をあげよう!」
ノビタの浮かれようと言えばそれはものすごく、静の妊娠はすぐに皆に知れ渡った。
ドラは思った。
長かった。
ここまで本当に長かった。
ノビスケも赤子のままで小5になってしまった。
取り急ぎ脳を退化させないとエラいことになる。
君、成長したらブチ殺す。ドラはそんなことを考えながら、着々と式の段取りを済ませていった。
そして式当日。
なにやら静の父が
「午前三時ごろだったよ。きみの産声が天使のラッパみたいに聞こえた。あんなに楽しい音楽は聞いたことがない。」
とか何とか言ってたけど、ぶっちゃけ何言ってるのかよく分からなかった。だってワシ、機械やし。
そんなこんなもありながら、僕たちは無事に結婚を果たしたのだった。
あれから25年――
平穏な日々が続いている。
ノビタはうだつは上がらないが、いい父親だ。
ノビスケも健やかに育ってくれた。
何も足さない。
何も引かない。
ささやかな生活だけど、それが何よりも、嬉しい。
思うことがある。
僕はノビタくんに数限りない道具を出した。
その全部が彼に良い結果をもたらしたわけじゃないし、時に不幸にしたこともあった。
でも、その全ては彼に色んなことを学ばせるきっかけとなった。
失敗があったから、彼は成長できた。
僕はそんな風に自負している。
だから僕は、ノビタくんのもとに来たことに後悔なんてない。
これっぽちも。
ノビタ「おーい、静」
そして何より、彼を一番幸せにした道具は――
静「あなた、今いくわー」
この僕自身なのだから。
-CAST-
PAPA
MAMA
DEKISUGI
NOBITA
JAIAN
SHIZUKA
SUNEO
DORAEMON
-STAFF-
STORY B.NIKUYOKU
MUSIC B.NIKUYOKU
PRODUCER B.NIKUYOKU
DIRECTER B.NIKUYOKU
Executiveproducer B.NIKUYOKU
SPECIAL THANKS B.NIKUYOKU
and...YOU
ドラちゃんの献身的な愛に胸を打たれました。
是非映画化してください!
(F先生、ごめんなさい)
>それぞれがそれぞれに輝いていた。
ここで決壊した