東京一、いや、日本一の繁華街・歌舞伎町。
その中でも一際異彩を放つ商売、ホストクラブ。そこはまさに、雑多な日々の生活の疲れを癒したり、使うアテの無い金を消費したり、寂しさを紛らわせるために夜の蝶たちがその羽を休めに訪れる聖域(サンクチュアリ)。
2005年9月某日。僕は夜の蝶たちのメッカへと足を踏み入れた。
とりあえず最初に驚いたことは、ホストクラブって大抵AM2:00くらいから開店するんですね。まあ1部・2部という風に営業時間を分けているところもあるみたいですけど。このあたりからも絞られた客層をターゲットにしていることが見て取れます。
当たり前ですが、僕はホストクラブに対する予備知識など一切ありません。知ってるのは『クラブ愛・本店』くらいです。Aちゃんも勉強したとは言え、有象無象のホストクラブの全てを知っている訳ではありません。素人の付け焼刃では大怪我をする可能性だってありますので、蛇の道は蛇、ということで風林会館近くのホストクラブ紹介所へと足を運んだ我々。どう見てもパッとしないトッポイ兄ちゃん(=僕)と脳味噌に極上の人糞を搭載したアッパッパーな姉ちゃん(Aちゃん)という異彩の二人組みは、贔屓目に見なくても浮いていたと思う。
Aちゃんは下調べをしてたこともあり、本当は『R』というお店に行きたかったらしいのですが、開店時間はまだ一時間先ということでした。
「どうする?俺、一時間も待つの、ダルいよAちゃん」
「そうだねー。仕方ないから適当に入ろうかあ」
と、適当な店を見繕っていると斡旋所の兄ちゃん(明らかにシャブ中)がやって来て
「『R』に行きたいの?そしたらとりあえずこの『A』に一回行ってみて、その後ハシゴしたらいいじゃん!」
「あ〜、そうですね〜★お兄さん頭いいー♪」
ホストクラブってのは1セット2時間です。ハシゴするとしたら、どう見ても4時間です。あー、なるほどねー。二つ巡ったら、出る頃には丁度始発もあるしいい感じだねー。お兄さん頭いいー死ね。
しかしまあ、出資者には逆らえません。たとえアホの子の言い分でも、僕はさもしいプロレタリアート。プリュジョワジーの言うことは絶対。へへ・・・いいぜ・・・行ってやんよ・・・?その『2軒ハシゴ』とやらによぉ・・・!!
ということでAM1:30。まずは『A』にインしました。
小奇麗な内装、暗めの照明。キャパは、まあ入って30人というところでしょうか。これが・・ホストクラブとやらか・・。
すぐに4名がけ程度のボックス席に案内されました。飲み放題で選べるドリンクは焼酎かウィスキー。割り様のドリンクは水やら紅茶やら様々選べる様子。なるほどね。
とりあえず尿意があったのでトイレに向うと、ホストさんたちが鏡に向ってせっせとせっせとヘアスタイルを整えておりました。こんな姿はあまり見せるものではないでしょうけど、まあ開店直後だから仕方ないというところでしょうか。
そして始まるイッツショータイム。最初にホストが3人やって来た。フツメン(普通の面)、フツメン、ブサメン。まあそこら辺に居そうな兄ちゃんたちでしたよ。歳も18〜22歳くらいでしたし。
まずは名刺を渡すところから始めるんですね。ホスト3人が次々と自己紹介をしつつ名刺を僕に渡してくる。涼だとか飛鳥だとか、まあいかにもな名前ですね。
で、見ていると、Aちゃんには絶対に名刺を渡さないんですよ。おかしいなあ、絶好の営業相手なのになあ、と訝しがってそのことを聞いてみると
「いや、男性連れのお客様には、許可無く名刺を渡してはいけないんです」
とのこと。全く知りませんでした。
とりあえず僕とAちゃんはそんな関係ではない、というか求められても全力で拒否したいくらいですので、その旨を説明します。するとホストたちは口を揃えて
「えっ、幼馴染なんっすか?マジでいいなー。自分、憧れますよ、そういうの」
とかって、まあ死んだ魚のような目で話すわけです。
いいよ、欲しけりゃやるよ。こんなメスでよければな!
などとは思っても口に出さず、
「いやー、そんなイイモンじゃないっすよー」
とかって話を濁す。まったくどっちが客だか分からないぜ。
しかしこの『A』のホストは、どうやらあまりトークが得意ではないようです。しどろもどろになる時間も結構ありましたし。全体で見ると明らかに僕の方が喋り倒していました。
でもその分、おおらかな接客というか、アットホームな雰囲気でしたね。どのホストもとっても感じが良く、好感が持てました。ブサイクだったけど。西田敏行みたいな顔してたけど。
で、僕はAちゃんのことは半ば無視して普段から疑問に思っていたホスト業界の話を色々興味深く聞いていたのですが、ふと気付いてAちゃんの方に目をやってみたんですよ。するとなんか、Aちゃんの野郎
「オブジョイトイ!」
とか叫んで思いっきりM字開脚してんのな。おいおい、パンツがペロリですよ。死ねよ淫売。音速でリストカットしろ。
でもまあ、ホストとしてもこうやって勝手に盛り上がってくれる客というのは楽でしょうね。喋らなくてもいいし。そう思って
「ああいう客は楽でいいっしょ?」
と聞いてみると、ホスト(西田敏行似)が
「そうっすね、ぶっちゃけ助かりますわ(笑)」
とかってビックリするほどオネスティー。おいおい、そんなに忌憚のない意見をアウトブレイクしていいのかよ。まあ聞いてる分には面白いですけど。
とりあえずAちゃんに『君っていい客らしいよ』との旨告げてみました。するところ
「えー、ホントにー?よっしゃー!オブジョイトイ!オブジョイトイ!」
とシャウトイットアウトしながらモリモリとM字開脚するAちゃん。ホント死ねよアバズレ。子宮に帰れよ。
長くなったのでまた続く。
と言うことは次はセッチー鬼瓦軍団
なんか興味深いトピックなんでお邪魔しました!!
ホストクラブって未知空間で、幼馴染の方もなかなかの方で・・・
更新楽しみにしてます!!
一度行ってみると、結構勉強になりますよ^^
>変態さん
その辺は適当です^^考えたら負けです^^
>センセイ
ねーよwwww
>ひーたんさん
完結しました^^