別に僕がホモの人とか、そういう話ではないです。
詳しく説明いたしますと、僕の幼馴染(♀)が実家から東京に遊びに来ていた時のこと。
この幼馴染というのがかなり破天荒な人間でして、ヤリマンという概念を根底から覆すくらいのレベルでヤリマン、もう挨拶代わりにバキュームフェラとかしてそうな女の子なんです。僕と彼女とは幼稚園からの知り合いですが、様々な体験談を聞くにつれ涙が溢れて止まりませんでした。
まあそんなエピソード]はどうでもいいんですが、その女の子、仮にAちゃんとしますが、Aちゃんからいきなり連絡があったんです。
「東京に来たから、遊ぼう。色々案内してよ^^」
まあ僕も自慢じゃないですけど、東京に来て早4年目ですからね。この大東京の酸いも甘いも知り尽くした、といっても過言ではありません。地元のよしみということで、ひとつこのコンクリートジャングルを案内してあげよう、ということでAちゃんにOKの返事をしました。
新宿でAちゃんに会い、まずは軽く飲みにでも…ということになりました。
久しぶりに会ったAちゃんを眺めながら、その絶望的なまでにパープリンなルックスに、相変わらずコイツはアホそうな面してんなあ、脳味噌の変わりにトコロテンでも詰まってんじゃねえの?といった感慨深い思いを抱きつつトーク&トーク。
「そういえば彼氏ができたの〜★」
「ああ、良かったじゃない。どんな人?」
「えーと、よく分かんない!」
「は?」
「ナンパされたねえ、ホストの人!19歳でカワイイんだよー」
先ほど、脳の代わりにトコロテン、と言いましたが、訂正します。脳の代わりにウンコでした。それもたぶん赤痢。
「あー・・・どんなところがいいの?」
「うん、すごい真面目な人なのー」
「ええっ、でもナンパしてるじゃねえか」
「違うのー、そういうことじゃないのー」
「どういうところ?」
「えっとねえ、友達の借金の保証人とかになってあげてる人なのー^^」
世界中がAちゃんみたいな人なら、きっと戦争なんて3秒も掛からずなくなるんじゃないかな、と思って僕は、少し泣きました。だって、それで戦争がなくなっても、そんな世界は5秒後に破滅するはずだから。
そんな切ないストーリーはどうでもよろしい。ひとしきり飲んだ後、とりあえず店を出た我々。まあ終電も近いし、そろそろ帰るかー、と思っていたその時です。
「ねえ、棒ちゃん。アタシ」
「なんだい?」
「アタシ、ホストに行きたいの」
この時のAちゃんの目つきは、まさに餓えた娼婦のそれ……!女ではなく、そう、メス、雌だったよ。僕は心底恐怖したんだ。
何が彼女をこうまでしたのか、僕には知る由もなかったが、しかし彼女の決意は相当に固そうだ。
「いや、別にいいけど・・・オレはどうすればいいんだよ」
「大丈夫、男がいてもホストクラブには入れるから。あたし、この日のために勉強してきたの」
何て言うか、その情熱の5%でも九九の暗記にでも注げばいいと思うんですが……。
いや、それでも無理ですよ。
だってホラ。現実的に、今僕の財布にはお金がないんですよ。
だから、ね。無理なの、無理。ムリのムリムリ。
所詮日本は資本主義社会、と言うことですよ。
だから丁重にお断りしました。当たり前です!
するとAちゃん、満面の笑みで財布を取り出す。
「大丈夫だよー、ホラッ!!」
バサッと財布を広げたそこには…

諭吉!諭吉やないか!
お前、俺ん所からおらんくなって、こんなところにおったんか!!
これにはホント、ビックリした。
ざっと見たところ、諭吉だけでサッカーできるくらいの人数いました。(10万円以上)
そんなクラブチームは見たくないですけども。

(参照画像:諭吉で幸せになった人々)
「ちょ……何この国家予算クラスの大金!」
「おばあちゃんがねー、東京観光の小遣いにくれたのー」
キチガイに刃物、という言葉があって、これはまあただでさえやっかいなキチガイが、殺傷能力てんこ盛りの刃物を持つとなると、その厄介さはまさに倍々ゲームという状態を端的に示したものですが、Aちゃんに諭吉。これも大変危険ということが図らずも証明されてしまった。おばあちゃんがこつこつ貯めた年金が、どこぞのイケメン風ギャル男に搾取されることを考えると、僕は泪で夜も眠れません。
でもまあ所詮は人の金、奢ってもらえるんであればね・・・出所が年金であろうとシャブ売って作った金だろうとなんでもいいや・・・ということで、僕は、人生で初めての、そして最後になるであろうホスト行きを決意したのです。
長くなったので、続く。
ってか、ホスト…行ってみたいけど怖そうです。でも、続きが気になる!!
てか棒さん、ちょーおもしろいっすね〜♪この一つ前の記事も読ませてもらったんだけど、マジ爆ウケで笑いがとまらなかった!俺も一介のオナニストとして、AONの選挙に出馬だー(笑)
でも、意外とまともな所でしたよ。
はまるったり分不相応な金の使い方をすると危険、ということでしょうね。
>センセイ
いや、明らかにカエルです。
>クマさん
対応して下さったありがとうございます!>小説
まさかあんな返しをするとはw
考えもつきませんでしたよ。
>五郎さん
どうも始めまして!思わず北の国からを思い出した僕は雪国出身ではありません。
棒さんって一瞬誰のことかはわかりませんでしたが、僕のことですね。AONだけはやめときなさい。詳しいことはいえないけど、やめときなさい。
あまりに面白くてトラバさせて頂きました<(_ _)>
これからちょくちょく拝見させて頂きますのでがんばって下さい。
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