肉欲企画。

twitterやってます。

2005年11月09日

MONSTER

あまり旅行記ばかり書きすぎるのもアレなので、通常の日記も織り込んでおきます。



AVを通して一般人の倫理観を予想してみるに、

まあこのくらいは許せるよね、成人男性だし

・女優モノ

・素人モノ

うーんまあ、そういう性癖もアリかな?

・制服モノ

・多人数プレイ

ちょっと理解できないかな…

・ストッキング、喪服などフェチモノ

・義母

近寄らないで下さい

・スカトロ

・熟女

・デブ線

K察さんコンニチワ!!

・盗撮

・幼女

大気圏内から消えろ。子宮に帰れ

・妊婦

さようならホモサピエンス

・犬、馬など獣モノ

車輪眼開眼

・ホモビデオ

と言った感じだと思います。
さて、かつて肉欲企画でも度々紹介された僕の後輩の佐野。覚えていらっしゃるでしょうか。こいつというのは(中略)というまさに人畜、ストーキング・盗撮・近親相姦なんでもござれの最終兵器野郎なんですが、最近ウェブで日記などをしたため始めたんですね。それで、つい先日
『今日の日記は必見!』
だなんてわざわざメールをしてきましたので、またアナルにフリスクでも突っ込んだかあのバカは、と思い見てみると、彼は僕の予想を遥か斜め上行くニュータイプでした。
なんだか『熟女×デブ』という夢のようなコラボAVを見たらしく、その模様が赤裸々に綴ってあり、そんなものを見せる為にワザワザ僕にメールをしてきたのかと思うと情けないやら悲しいやら。
今回の件は彼の独断ですからね。僕も何ら知らなかった。もはや彼は取り返しの付かない領域に辿り着いたようです。
さすがに心配になった僕は、チャリを走らせて彼の家へ…無事だといいのだが…。
全速力で失踪し、急いで彼の家に入り込む。
「大丈夫か?!」
刹那、ムッとした臭気が僕を包む。
佐野の姿はそこに無く、僕が目にしたのは、薄暗い部屋に煌々と輝くノイズ画面。
一体彼はどこへ…?と目を凝らすと、そこかしこに散らばっているのは……まさか……ティッシュ?!そ、そんな…あれで勃起、いや、手淫ができるなんて…有り得ない!
「『有り得ない』なんてことは有り得ないんですよ、棒太郎さん」
冷たく響く声。振り替えると、A系の少年……いや、かつて『佐野』と呼ばれていた生き物が立っていた。
「貴様っ…!」
「フリーズ。動かないで下さい。マグナムが火を吹くぜ?」
僕が動くか早いか、佐野は股間の汚物を僕に向けた。銃口、もとい尿道はピタリと僕に向けられている。
「動いたら…どうなるんだ?」
「フフ……僕のジョブが『変態』から『汁男優』にクラスチェンジすることになりますね…」
つまり代償は顔射…!僕は身震いした。親父にも射たれたことないのに!
「しかしお前、そりゃどう見てもマグナムってよりはゴム銃だぜ?」
「黙れ小僧!」
ドンッ!叫ぶが早いか佐野の尿道から彷徨える白い弾丸が放たれる。瞬間、部屋を照らすマズルファイヤー。弾丸は僕の頬を数mmかすめ、壁に着弾した。
「無駄口は死を早めますよ」
僕は彼の目を見て戦慄した。彼の目には、人を殺すことに対する何ら躊躇いの光は宿っていなかったのだ。
(殺人機械…!)
そんな言葉が僕の脳裏を過ぎった。
「一つ教えてくれないか?お前はなんでそんなになっちまったんだ。あの頃のお前さんはもっと純粋で、毎週日曜には『二人はプリキュア』を見て過ごす、普通の22歳だったじゃないか。『キュアブラックで5回抜きましたww』とか豪語するありふれた青年だったじゃないか。それが何で!」
「何で?それはね、あなたが僕にチンメルツを強要したり犬が出演するビデオを借りさせたりしたからですよ。それまでは、そう、あなたが言うように普通の青年でしたね。でもね、僕はもう戻れないんですよ。もう伊東美咲や木村カエラじゃダメなんですよ」
そう言うと、彼は僕に書籍を投げ付けた。僕はゆっくりとかがみ込み、ソレを確認する。
粘つく表紙。それは、明らかに通常とは異なる用いられ方をされた、ある有名人の写真集だった。そのタイトルは―――


『神木隆之介 ぼくのぼうけん』


「ちょwwwwおまっwwwwマイケルジャクソンかよwwww」
「あなたのせいで!僕は!ショタコンになっちまったんだ!もう!戻れない!」
「ちょお待て!アンメルツやら犬のビデオはショタコンと関係ないがな!お前が元々そういう性癖やったんやろが!俺のせいちゃうわ!」
「クリリンのことかぁぁーー!!!」
佐野の目を彩るのは、もはや狂気一色。まともなロジックの通じる相手じゃあない。
「君のお父上がいけないのだよ…」
それ何てシャア?という思いも空しく、佐野は再び僕に銃口を向ける。このままでは…顔面シャワー確実だ…!
「やめろ!やめろよ!」
「グッバイ、エイジ・ダテ」
ドンッ!

僕は目をつぶる。
白い光が僕を包む。
ここはとても暖かい。
ほら、パトラッシュ。あれがルーベンスの絵だよ…。


「…くん。肉欲くん」
僕はゆっくりと目を覚ます。窓から差し込む陽光が全身を包んでいる。鼻孔を貫く消毒薬の匂い。僕の脇には、看護婦然とした女性が立っていた。
「ここは病院ですか?」
「そうよ、あなた三時間も眠ってたのよ」
「三時間も!…いや、それくらいは寝るでしょ。ノリで驚いたけど」
「アァ?殺すぞ!」
アジャコング風の看護婦に一喝され、僕は口をつぐんだ。そうして徐々に記憶を反芻していく。
「…!佐野!佐野は!」
「あの子は今集中治療室よ。覚えてないの?あの時、駆け付けた警察官に頭を撃たれたこと…」
そうか、あの時の銃声は、佐野に向けられたものだったのだ。僕の体に目だった外傷がないのもうなずける。
僕は看護婦さんに手短に礼を言うと、退院の手続きをとった。その足で佐野の病室へと向かう。
思えば悪いことをした。一時のノリとは言え、彼の人格をムチャクチャにしてしまったのだから。
僕は売店で購入した『薔薇族』を手に、病室に入った。
「失礼しま…」
戦慄した。
そこにはいるはずの佐野の姿はなかった。
点滴等チューブ類はあらかた引き抜かれて、窓がぶち割られていた。
(脱走…!)
呆然とする僕の頭にその言葉がこだまする。何ということだ…。奴は化け物か!
ふと、壁に目をやると、そこには、血のように赤々とした文字で、こう記されていた。


『僕を見て!

僕を見て!

僕の中のモンスターがこんなに大きくなったよ』


(裏沢直樹作 MONSTER SEASON゛SANO゛ 第一部 完)




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posted by 肉欲さん at 15:50 | Comment(4) | TrackBack(0) | 妄想 このエントリーを含むはてなブックマーク
この記事へのコメント
よかったですよ
Posted by 信者 at 2006年06月05日 20:22
読み返しコメ
あんた天才や…
Posted by タクト3 at 2006年06月18日 15:35
ぱねぇ
その才能の一部でも俺にあれば・・・
Posted by hone at 2007年06月23日 21:53
読み返しコメです。
ヤバイっすね〜!
家での佐野さんとのやりとりの疾走感が半端ないっす。
Posted by にま at 2008年06月25日 09:44
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