肉欲企画。

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2005年11月06日

京都旅行記A

参照:京都旅行記@




京都行きを決意したのは良かったものの、早くも暗い気持ちに陥ってしまった。なぜって席に座れない。これ以上の災厄があろうか、いや、ない。

しかし今回の不幸は、事前に準備を怠った僕に若干の過失が無いとも言えないし、小さいことにクヨクヨしていては大きな人物にはなれない。

また、かつてイエス様も言いました。


『暗いと不平を言うよりも、進んで灯りを点けましょう』


部屋が暗ければ、嘆く前にあなたが灯りを点ければいい、イエスはそうおっしゃった。そう、席がない!席がない!と嘆く前に、もっとポジティブ、レッツポジティブに生きて行けば人生はいつの間にか好転していくのです。


そう思い、車内をキョロキョロ見渡すと、あるじゃないですかオープンスペースが。
それはつまり車両と車両の連結部、すなわちデッキ。

(キリスト様、こういうことなのですね?)

僕は感謝し滂沱の涙を流しながら、デッキに荷物を置いてどっこいしょと座った。半分くらい寝転んでた。

いやー、考えてみれば自由に足を伸ばせるこちらの方が快適かもしれないね。それを、あちらの自由席の方々は、何と言うかまあ狭い座席に押し込められて。足も満足に伸ばせやしない。ちょっとでも隣の座席の領土を侵犯しようものなら、即・抗争が勃発、ひどい時には殺人事件に発展、とかそういうことも十分にあり得ます。つまり自由席の模様は現代日本の縮図。


翻って、こちらデッキ。快適です。足を伸ばせます。寝そべれます。リクライニングで後ろの人から舌打ちされることもありません。みんな馬鹿だなあ。みんなもっとデッキに来ればいいのに。まっ、やはりここが天才と凡夫の差というかね


「すいません、お客さん。そのような体勢では他のお客様のご迷惑となりますので」


共産主義は資本主義に倒壊せしめられ、ブルジョワジーはプロレタリアートに革命を起こされ、デッキ主義は自由席組、並び指定席組からの謀反により解体を余儀なくされた。やはり社会の縮図はデッキにも当てはまるのである。ファック・ユー、キリスト。


僕はしょんぼりして、デッキの隅に体育座りをして静かに書籍を読みふけった。社会の辛さを肌で感じながら。


それにつけてもこうして体育座りで新幹線に乗っていると妙な心持になりますね。

というのも、普段は何気なく乗っている新幹線ではありますが、よく考えれば新幹線が300キロものスピードを出しているのと同時に、我々も新幹線の力を借りて300キロの速さで進んでいる、ということ。これを意識したことがありますでしょうか。

つまり僕は現在、『世界一早い体育座り』ということになります。時速300キロで疾走する体育座り。

窓の外には森林が広がります。

そのうっそうとした森林を駆け抜ける、恐ろしいスピードを誇る体育座りの男。


ああなんて…素敵!


このようの思い至り、ようやく僕は先ほどからの座席問題にまつわる懊悩から開放されました。だって僕は今、世界一なのだから。座席なんて瑣末な問題だぜ。








51194285_244.jpg

(世界一の男 ロイター通信)


そうこうしている内に、新幹線はようやく京都に到着。所要時間およそ2時間半。日本はどんどん狭くなっていきますね。

京都駅では、素敵なことにワインの試飲会などという催しが執り行われておりました。思わず

(ちょっとあのブドウ汁飲みたいなあ)

との欲求を抱きましたが、飲んだら酔うまで飲むという性分故、来て早々ドロドロに酔っ払うのは、やはり、あかんだろう、ということになり、泣く泣く見過ごす。人間って、少しずつでも成長していくのですよ。


と、思っていたのですが、結局待ち合わせていた人と、まあ一つご飯でも、ということになり、居酒屋に入りましたけどね。2歩進んで3歩さがる。僕は人間の真理を見た思いです。

入ったものは仕方ないので、強い気概を持って酔うまい、酔うまい、と意識しながらメニューを見ていたところ、


『鴨川ダック』


という面妖な一品があったので、女給を呼びつけ


「すんまへん、この鴨川ダックとは、なんだす?」


と聞いた。したところ


「はあ、北京ダックの鴨川版だす」


との答えを受けた。


そして僕は


「はあ。鴨川。」


と返答した。


何やらちっとも分からない。が、ここはもう東京ではなく京都。意味が分からないのは決してあちらの責任ではなく、京都の文化に疎い僕の責任なのだ。

諺は教えてくれる。

「老いては子に従え」

「郷に入ってはゴーダマ・シッダールタ」

僕は異国に来ている以上、その地に身を委ねなければならないのだ。

その際、余計なプライドや美意識は不要、というか障害にすらなる。

そういうものを取っ払うのに一番効果的なアイテムは何でしょうか。

そう、酒です。


僕は、迷わずに日本酒を飲み、飲み、そして飲んだ。





初めての京都の夜。僕はデロデロに酔った。

四条の柔らかな風を感じながら、一日目の夜は更けていった。


つづく



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posted by 肉欲さん at 19:12 | Comment(5) | TrackBack(1) | 旅行記 このエントリーを含むはてなブックマーク
この記事へのコメント
コメントありがとうございます。ちょっと僕のブログリンクから肉欲企画のリンクが消えてるんですが、それにはちょっと事情がありまして・・・何人かの中国人の友人がたまに僕のブログを見ているらしく、漢字に関しては多少わかるらしいんです。

そこで、リンクの「肉欲企画」とはなんぞや?と聞かれたときにどう答えればいいのか分からないという恐怖に日々悩んだ結果、申し訳ないとは思いつつもちょっとリンクは外してしまいました。ただ、足跡を残したりしてくれるのは大変嬉しいので、これからもよろしくお願いします。

・・・長くなってすみません。
Posted by アツシ at 2005年11月07日 00:11
なるほど、そういうことでしたか!
や、別に気にしてないので大丈夫ですよ。

気にしてないので。

気にしてない(ry


しかし、漢字だけ知ってる中国人が

『肉欲企画』

コレ見たら、ファビョるのかなー。
Posted by 肉欲管理人 at 2005年11月07日 00:43
ファビョ?!
そんなの知ってるとは驚きです。
数ヶ月前に知りましたw

○○人特有だそうですねー。
Posted by ストロボ at 2005年11月07日 00:56
正直ニュアンスで使ってました。
ググってみて、まあ、大体合っていたからよしとしておきます。
ハングルとは知りませんでしたけれども。
Posted by 肉欲管理人 at 2005年11月07日 14:00
あら、やだ。
名前まちがってたわ。
ストロボって私です。失礼。
Posted by ミ at 2005年11月08日 08:55
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Tracked: 2005-11-06 21:53

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