肉欲企画。

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2008年03月12日

【考察】bitter sweet home

ちょっと真面目な話。

 
先日から実家に帰っているのだけれど、実家に帰るといつも『結婚』の二文字を強烈に意識してしまう。そこに深い理由はないが、実家に帰れば否が応でも結婚生活を営んでいる同級生たちの姿を目にするからではないだろうか。

久しぶりに会った友人から『俺、結婚したんだ……』と、まるで死亡フラグのような報告を受けた。現在、奥さんは妊娠三ヶ月らしい。

「いわゆる『出しちゃった婚』だな!!」

刹那、友人から容赦なく殴りかかられた。が、ニュアンスとしてはそれほど間違っていなかったらしく、その後も僕と友人は穏やかに酒を飲んだ。小中学校を共にした同級生が、旦那となり父親となる。それは率直に言って不思議な気分だ。

僕もいつかは結婚するのだろうか?先のことは分からないが、結婚に関して興味があることだけは確かだ。せっかくの人生である。好奇心の強い僕としては、旦那になりたい気持ちは少なからずあるし、父親になりたい想いはもっと確かだ。

『肉欲の妻』。どう考えてもセフレにしか聞こえないのは、僕の勘違いなのだろうか?字面だけを追えば丸っきりAVのタイトルである。

【絶叫の木霊する昼下がりの団地!】

確実にそんなコピーの踊る案件であり、性欲はあっても愛がない。とはいえ、僕の本名が肉欲という訳ではないので、そんな僕の心配も全て杞憂に終わることだろう。

『肉欲の子供』。何というか、響きとしてもの凄く呪われた呼称に聞こえるのは僕だけなのだろうか。地獄の稚児、ダークチャイルド、とかそんなテンション?とはいえ、僕の本名が肉欲という訳ではないので、そんな僕の心配も全て杞憂に終わることだろう。

『肉欲の愛人』。最早最悪の響きである。訴訟を起こされれば確実に3億円は請求されるだろう。どこを取っても許される要素がないし、またLAであれば即座に射殺が許されるケースだ。ただ、再三になるが僕の本名は肉欲ではない。全て杞憂である。

『肉欲の父』……いや、もうやめておこう。どちらにしても、父としての僕。それはどんな人物像なのだろうか?息子を授かるのか娘を授かるのかは分からないが、できればどちらも経験してみたいところである。

「父ちゃん!」

昔から決めていることなのだけれど、子供ができたら絶対に自分のことを『父ちゃん』と呼ばせたい僕だ。ただの好みの問題なので、特に理由はない。『父ちゃん!』『なんだい、息子よ』、そんなやり取り、考えるだけで何だかワクワクしてしまう。

「父ちゃん!」

「なんだい、虹子」

「これ、私の彼氏ね」

「どうもっす(笑)はじめましてっす(笑)」

その場合、何も考えずに日本刀で娘の彼氏を切り殺す可能性が高い。だから、娘を授かるというのはいささか心に辛い部分がある。いかに親子といえども、娘が誰かを好きになる気持ちは止めようがない。そうであれば、いざ娘がmen's eggのような男を連れてきたと考えると――それは切なくて、苦しい。そんなのって理性的じゃない!とのお叱りを受けそうではあるが、そう思ってしまうのだから仕方がない。

逆に、これが

「父ちゃん!」

「なんだい、棒一郎」

「これ、俺の彼女な!ハクいスケだろ?」

「どうもこんにちヒャウン!ちょ、棒一郎くんや、やめ……アァァァアアァ!!

という状況であったとすれば。それは満点をあげてもいい答案であり、僕は息子と強く抱きしめることだろう。いい教育、したな!内心でそんなことを思いながら。微妙な按配ではあるが、現在の僕の価値観によればそうなる。

しかし、それはあくまでも子供たちとの関係が良好であった場合のケースだ。僕が子供のことを愛していても、子供たちが僕のことを愛してくれる保証なんてどこにもない。それどころか、新幹線の中で明け透けなコウンをカマしている父親、そいつを愛してくれる子供がいるとも思えない。大変辛いことではあるが、それが現実だろう。カマドウマのようにひっそりと生きていくしかない。

と、まあ結局のところ『自分が父親になる』だなんてあまりにもリアリティのない話なので、茶化してしか話をすることができない。実際に娘を授かるのであれば、その時は粛々と『娘にとっていい父親であり続ける』という部分を堅持していくしかないだろう。甘すぎる理想論ではあるが、初手から理想を捨てきれるほど、僕はリアリストではいられない。

ここからは少しばかり真面目な話になるけれど、だから抽象的なレベルで

『自分はどんな父親になれるのだろうか?』

というのは、割と意識することがある。思考ゲームのようなものではあるが、この場合の僕は父の事、そして自分の事とを交互に想像する。

いつやって来るかも分からない妻のことや、果たして授かるかも分からない我が子のことを考えるより、確実なリアリティを有する父の姿と対比して自分のことを考えること。よく考えればそれは当たり前のことなのかもしれない。ただ、この辺り微妙なところなのだが、現時点において僕は『父という在り方』を追い求めようとか、乗り越えようとか、そういうことは全然思っていない。

よく

「親父の背中を超えたい」

というような文言を目にすることがある。言葉としては美しいとは思うし、目標と定立する分には分かりやすい指針だとは思う。

しかし、そんなのって実際のところ無理だろう。これは父子関係に終始することではなく、総じて人間の目には『在りし日』の姿が美しく見える。

その意味でいえば、過ぎ行く時間の中で『在りし日』の父親像はどんどんと大きく美しくなるだろうし、かつ、超えようとすればするほど自分の前に強大な『壁』となって立ち塞がるに相違ない。その意味で(観念的なレベルで)父の背中を超えることは不可能ではないのか、と僕は思う。

もちろんそれは『父の背中を目指すことが無為だ』ということを意味しない。最初からニヒリストのように

「俺は俺の道を行くし……」

と軽めに言ってのける人がいたら、それはそれで寂しい。この辺りも複雑なのだけれど、超えようと思って背中を目指し、その先に諦める行為と、最初から諦める行為とでは、自ずとその意味合いが異なってくるのではないだろうか。あらゆる選択の先に『父の背中を超える』という結果ばかりを据えることは儚いが、自らの行動の根底に

「親父ならどう判断するかな……」

という基準を抱くこと。それは一概に無為とも言えないだろう。

父という『在り方』(たとえば、現在の自分の年齢では既に社会人としてバリバリ働いていた、とか)にばかり固執してしまえば、自分のアイデンティティに苦しむ部分も生じかねない。自分はこれだけしか稼げてないのに、あの時の親父は……という苦悩、あるいは懊悩。それは誰もが心に抱く可能性のあることだ。

けれど、その時そう『在った』親父の姿というのは、ある意味で偶然の産物的な部分があるし、その意味で『当時の父の在り方』自体は非常に曖昧だ。それはかつてと当時の社会情勢が異なることを考えれば、一層顕著に際立ってくるだろう。

しかしながら

『親父はどうしてその選択をしたのか?』

その部分は意識してもいいかもしれない。なぜ母を妻として選んだのか、就職に際してなぜその会社を選んだのか、あるいはどうして今の地位に居続けるのか……と、その道筋、生き方を見極めること。そこにこそ父親像を追い求める意義が存するように感じられる。

その意味で、僕は父の『在り方』よりも、『生き方』をいつも強く意識する。『点』としての尺度である『在り方』は非常に曖昧で微妙なものを孕むが、生き方というのは『線』であり、道筋であるからだ。ただもちろん、その『点』と『線』とを明確に区分する基準はどこにもない。『点』の集合が『線』である以上、このようにして『点』たる在り方をぞんざいに考える僕の価値観もどこか歪だ。

とはいえ、僕は僕の生き方しかできない。そうである以上、親父の『点』と僕の『点』を比べても、それはカレーと寿司を比べて『どっちが好き?』と聞くような行為にも似ている。

「自分はどう生きるのか?」

他人と比較して人生を生きても仕方がない……とはよく言われることであるが、必然的に相対化しなければならない状況も存在するだろう。それを僕は、父親との比較でよく考える。

親父はこう生きた、では自分はどうか?

父の生き方を背負うつもりは毛頭ない。しかし、自分の起算点となった人の生き方に恥じないものを紡ぐべきではないだろうか……という思いは、確かに僕の中にある。

長くて青臭い感じになってしまったけれど、この日記を書いたことに深い理由はない。ただ、誕生日であるとか、父の日とか、そういう時にだけこんな日記を書く、それはいかにもウソくさいので苦手なのだ。

もうしばらくの間は実家に滞在するので、ゆっくり父と酒でも飲もうと思っている。長文失礼いたしました。

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posted by 肉欲さん at 18:10 | Comment(31) | TrackBack(0) | 日記 このエントリーを含むはてなブックマーク
この記事へのコメント
たまの真面目な肉さん、好き。
Posted by ふゆ at 2008年03月12日 18:50
周りの男の人も、娘が出来てmen's eggのような彼氏を連れてきたら庭に埋めるとかよく言ってます。
みんな娘には弱いんですね〜、たとえ想像でも。
Posted by 飛緒 at 2008年03月12日 19:04
友達が結婚すると、意識しちゃいますよね。と、すると、この「肉欲企画」は肉欲さんの(まだ見ぬ)子供さんへの、最初のプレゼント・・・?
Posted by 遥香 at 2008年03月12日 19:12
俺普通に父きらいなんですけど
Posted by mitu at 2008年03月12日 19:39
親父がこんなブログ書いてたら、俺死ぬわ
Posted by コーク at 2008年03月12日 20:10
娘二人に恵まれ、できれば風間三姉妹計画を達成したい私が来ましたよ…

娘たちに彼氏...
想像するだけで脱糞しそうです…
Posted by T at 2008年03月12日 20:29
何だか気恥ずかしくて、親に彼氏を紹介した事ないです
 
メンエグ系の彼氏じゃないけど、紹介しない方がいいのかな…
Posted by at 2008年03月12日 20:32
俺なんて暴力が原因で母子家庭だぜ。
まぁ全然悪い気はしないけど
Posted by ああ at 2008年03月12日 21:40
「お父さん、私、結婚しようと思うの。」
「(あぁ、遂にこの時が来てしまったか・・・)そうか。で、いい相手はいるのかい?」
「実は、もう来てもらってるの。会ってくれる?」
「あ、あぁ(いや、急すぎないか?まぁ仕方ないか。)、じゃあ呼んで来てくれ。」
「うす、櫻井 魚恋(さくらい うぉーれん)っす。ガイアが俺にコイツと結婚しろって囁いてるんすよ。」


こうなったらむしろ僕が死にます。
Posted by OPen at 2008年03月12日 22:12
にくたんだいすき♡
ぱぱがこんなブロガーだったら泣ける><
後生ご内密に!!
Posted by ちゃ at 2008年03月12日 22:19
>僕の本名が肉欲という訳ではないので

あたりまえだwwww
Posted by at 2008年03月12日 22:35
肉さんは良い父親をお持ちだ。
こういった深く考えさせる話も大好きです。頑張って下さい。
Posted by at 2008年03月12日 22:40
〉本名ではない
ええええっ!知らなかった…
Posted by あいなめ at 2008年03月12日 23:13
娘が連れてきた彼氏が肉さんだったら確実に殺すな。1発で殺してしまうかもしれない。グーで
Posted by にぇん at 2008年03月12日 23:34
人生は一度しかなく、父親も一人しか知りません。判断基準、目標、理想と考えて当然だとおもいます。
Posted by よした at 2008年03月12日 23:39
肉欲の妻。字面はともかく(笑)肉サンの嫁という意味では、けっこうトキメキがあると思いますが☆ワタシは母との対比はしてますね…。やっぱ同性としての生き方を見ます。ま、父はろくでもないから事足りないてのもありますけども。肉サンが、羨ましいです。
Posted by 朱音 at 2008年03月12日 23:47
私にも小さい娘がいますが、
men's egg!!!
な彼氏を連れてきた時のことを考えて日本刀を購入しようかと思います。
Posted by さちゃ at 2008年03月12日 23:54
肉たんの妻はぼくだお(はぁと)
Posted by ♂ at 2008年03月13日 00:24
うん、良い。

お父さんと良い関係が築けてていいですな。

ん?誕生日なの?ちがうよね?
Posted by えーけーあい at 2008年03月13日 01:01
母は若いころ学費は自分で稼ぎ、私の歳(21)には昼は役所勤め、夜はスナックのママをしていました。しっかりした人です。

なんで私なんかがこの人の娘なんだろうと思う。父親似なんだろうけど。
Posted by 香 at 2008年03月13日 04:27
別居してるうちの親父は「お前の息子は元気にしてるか?」とか「いい店見つけたんだよ。そこのミキっていう子のフェラが最高でな・・・」と会うたびにネタを提供してくれるナイスミドルです。

まあなりたいとは思わんけどw

Posted by Sim at 2008年03月13日 07:30
頑張ってんなwww痛いwww
Posted by at 2008年03月13日 13:02
結婚かぁ…
肉欲の妻のくだり大好きですwww
Posted by ペ茶 at 2008年03月13日 21:26
親父はバリバリ鹿児島で働いてます。僕は受験あるのにヘラヘラ遊んでます。親父と自分を比べると自分がとても小さく見えますね〜
Posted by ヒアルロン at 2008年03月14日 00:03
初めまして。coと言います。以前からブログを興味深く拝見させて頂いています。

突然ですが、肉欲棒太郎というネーミングは一体どういう発想から生まれたのかすごく気になり、伺いたくコメントしてしまいました。是非機会があればお聞かせ願いたいと思います。よろしくお願いします。
ちなみに私は21才の女子、彼氏持ちです(^^)
Posted by co at 2008年03月14日 00:33
郷愁に浸りつつ英気を養い、またここに帰ってきて下さいね。
みんな、待ってます。親父としんみり酒を酌み交わす…。
父親のいない僕にとっては憧れに近い情景ですね。
深酒もいいですけど…、お父さんと自分の肝臓も大切にして下さいね。
お互いに長生きして、長く楽しく酒を楽しむ為にも…。
僕は親父を肝硬変で亡くしましたから…。
酒飲みな親父でした…。もっと酒を控える様に注意すればよかったと少し後悔しています。
Posted by at 2008年03月14日 00:57
coさんへ。
『肉欲棒太郎』と言うのは今は亡き青木雄二先生の名著『ナニワ金融道』のキャラクターです。作中で彼は『肉欲企画』と言う会社を経営しています。肉さんはblogタイトル、ハンドルネーム共に『ナニワ金融道』を引用したんですよ。付け加えるなら肉さんは法学部出身、文章の随所に法律用語が出てくるのは、その為です。
Posted by at 2008年03月14日 01:59
蒼星石受けの小説書いて下さい。くんくん攻めの獣姦。

【肉欲より】

ローゼンメイデンを
見たことが
ない
Posted by at 2008年03月14日 02:13
肉さん…私という嫁がありがら…
Posted by at 2008年03月14日 02:14
肉欲の妻になりたいなぁ。。。
宮崎と鹿児島じゃ遠恋かしら?
Posted by at 2008年03月15日 21:48
もう26歳になるんだけど。俺はまだ親父と向かい合って酒飲めないなあ… 
昔面倒かけて、まだその精算が終わってないから

肉さん孝行息子だな!
Posted by at 2008年03月18日 01:32
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