先日のこと。僕のブログを読まれている方から、一通のメールと共に相談を受けた。内容は愛、いわゆるラヴの話。こんな場末の赤痢のようなブログを運営している僕に相談するくらいだから、よほど思い悩んでのことなのだろう。僕は強い義務を感じながら、寝ている時間以外をずっと起き続け、自分の中の考えを纏めようとした。
ムリだった。3回書いて、4回消した。もうね、なんちゅーうか……自分の恋愛観ですらブログに書くのは恥ずかしいのに、見ず知らずの方の体験を踏まえ、さらに僕がアドバイスを施す、その気恥ずかしさときたら。そんな僕の気持ち、どう言えば伝わるだろうか?放課後の小学校の教室で、好きな女の子のリコーダーを舐めている姿を担任に見られた時の、あの気持ち!と言えば、ちょっとは分かりやすいかもしれない。どちらにしても、考えるな!感じろ!の話だと思う。
ここで、相談内容を掻い摘んで記したい。
「意中の人に『好きだよ』と言われたので、付き合ってはないんですがペッティングをしました。すると後日『特にそんなに好きではないかな……』という趣旨のことを伝えられたので狼狽したんです。男を見る目の養い方を教えて下さい」
付き合ってもおらず、そして相手のことを少しも好きではないのに、極めてナチュラルに『 好きだよ 』と囁く人たち。それは、この世の中に確実に存在する。
彼らはきっと『 好きだよ 』だなんて虚言を弄しながら、彼女の心のマンコ部分にローションを塗りたくっているのだ。それは言うなれば、観念的なラヴオイル。セックスをするためだけの、薄汚い潤滑油である。
「あたしのこと、好きだって言ったじゃん?!」
「確かに好きだったんだって!あの時は」
あの時俺は、お前のことが好きだった!挿入するその直前までは、確かに!それは猿と化した男たちが放つ、非常に苦しい心のアリバイだ。射精を終えてしまった彼の中に、搾り出すべきココローションは既に存在しない。後に残るのは、二人の心をカラカラに乾かさんとするラブホテルの乾燥した空気ばかりだろう。
結局、付き合ってもいないのにセックスをしようとする男は、極めて高い確率でクズ、あるいはプロだ。だから、そもそもそんな人に近寄らないのが最善だろうし、仮に『 こと 』に及ぶにしても、それはきちんとした恋愛関係を営んでからにすべきである。
イン・ザ・ベッドの状況に立ち入った時、付き合ってもいない男が唐突に放つ『 好きだ 』『 愛してる 』という類の言葉。それは、この世で絶対に信じてはいけない言霊のベスト5には入る。学校では決して教えてくれない保健体育知識、というヤツな。とりあえず好きなフリしときゃセックスくらいはできんだろ?!でも責任は取らないし、取りたくないんだ……どれだけ世界が終わろうとも、決して変わることのないクズ野郎どもの説法である。
身も心も寒くなるこの時期、そんな男のカルマは加速の一途を辿る。『 好き 』という言葉に為替相場の概念を持ち込めば、NYダウの『 好き市場 』は未曾有の大暴落だ。
渋谷あたりでは投売り、叩き売りのように『 好き 』『 ラヴだよ 』という冷たい言葉が飛び交い、23日〜25日にかけては心にペペ・ローションを塗りたくった人たちによる安いセックスが横行する。
詰まるところ、『 好き 』だなんて言葉は何の拠り所にもならない。本当の信頼関係というのは、そんな陳腐で安易な言葉のやり取りの中には存在しない。真実の意味における信頼というものは、そんなクソみたいな言葉が放たれるよりもずっと前の時点で既に生まれている。
とある二人の関係を考えた場合、結果として二人の間で『好き』という言葉が紡ぎだされることは、確かにあるだろう。それは、長い時間をかけて築いた二人の心の信託関係、そいつを確かめるために紡がれるのである。
「んまー色々あるけど、俺はお前のこと、好きだぜ」
「急に何言ってんのよ……バカね」
本当に何気ない彼らのやり取り。それはきっと、抜けるような青空を見て「今日の空は綺麗だね」と穏やかな心で評することともどこか似ている。
しかしながら。例えば合コンで知り合ったばかりの男が、二次会のトイレの個室の中で『好きだ』と言った場合。そんな二人に関して、信頼関係が遡及的に構築されるだなんてことは絶対にあり得ない。その言葉には何の意味もないし、彼の自供に安心して
『この人なら大丈夫かも?』
だなんて思った場合、その時あなたは緩やかに狂った状態にある。好きという言葉のみが自分の感情のマンコ部分をオン/オフしているのであれば、それは彼に洗脳されている状態にあるのだということを認識した方がいい。
つーか、そこは察するべきなんじゃないか?!相手が今現在放り投げている『好き』という言葉が、どんな意味を持ち合わせているかってのは。もちろん世の中には天才的な詐欺師というものもいるから、あまり厳しいことも言えない。僕だってこの日記を書き終えた、その次の瞬間には誰かに言われる『好き』という言葉に、心を失ってしまうかもしれない。
ただ、再三になるけれど、セックスを前にしていきなり『好きだぜ』と語り始める男だけは信じなくていい。あと、英会話に興味ない?!という勧誘と、ラッセンの絵ってすばらしいよね!という説得も、基本的には信じちゃいけない。僕との約束だ。
好き、という言葉は、その字面だけ見れば極めて華々しい。だから、その煌びやかさに目がくらんで、突然愛を囁かれた瞬間についパニックに陥ることもあるだろう。けれど、赤木しげる大先生は次のように仰っている。
『責任をとる道は……もっとずーっと地味で全うな道』
世知辛い世の中、訳もなくセックスをしたくなる時だって当然ある。僕なんて1年があれば368日はセックスがしたくてたまらない。
ノンノン、そういう話じゃない。僕のリビドーは忘れて下さい。そうではなく、もしあなたが今、目の前の相手とセックスをしようかどうかの部分で懊悩しているとするならば。相手が好きと言ったとか、言わなかったとか……そういうのはあまり考えない方がいいかもしれない、という話だ。
ただ思い出すべきは、今の二人の関係が、ずっと、地味で全うな道の先に峻厳と存在しているのかどうか、二人はどんな道を歩んできたんだっけ……と、その辺りのこと。そいつをしっかり見極めれば、とんでもなく道を踏み外すこともないように思われる。そしてそんな道の先に存在する『好き』とか『愛』とかいう言葉には、少しくらいの信頼を寄せてもいいかもしれない。
それでもやっぱり騙されてしまうのなら、そいつは最早仕方ない。諦めましょう。たとえ騙されているとしても、騙されていることに気づくまでは人って存外幸福でいられるよ。もしくは、アリアハンでスライムなどを殺しまくって、地道に経験値を積むしかないんじゃないかな。それと、このクリスマスにセックスを計画されている方にアドバイスをしておくと、コンドームに穴を開けてハメまくるのがこの冬、パリっ子の間で超ブームらしいです。特に五寸釘とかすごくいいんですって。みんな試してみてね^^
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人を見る目がない人は痛い目見て学ぶしかない。自分もそうだが。
(´ -ω-)y-~~~
>>相談主 何でそんな男を好きになってしまったんだ……(´;ω;`)
…にしても、ごっすんごっすん五寸釘\^o^/ww
「スイーツ(笑)」達が10ヶ月後にいっぱい子供生みますね。
てか五寸釘てwwww
今回の相談者のお相手はろくでもない男だと思いました。
多分、その人は両思い(仮)になれば本番も出来るんだろうと考えていたのでしょう。それが若干、予想と違い途中までになってしまったがために彼女が傷つくことを言ってしまったのではないでしょうか?
そんな男と深い関係にならなかったのはいいことだとおもいますけどね。
あっ、すいません。酔っ払ってます。
例えそのあとにつぼが出てきても……
そのとおり過ぎて吹いたwww
わかっちゃいるんですけどね
逆ナンされてそんなこと言われたことありますよー
別にどーでもいいんですけどね
やっぱり肉欲企画は素晴らしい
分かってることでも、あえて言ってくれる人がいる…これは今の時代、とても大事ですね。
欲望のが言わせた『好き』と言える人は酷い人・・・だけどもっと酷いのが本人も自覚の無いまま『好き』と思い込む人のほうが始末に終えませんね。。。
あ、なんか意味ふでごめんなさい。
肉さんに感動
計画ないけど。
それにしても最近「ノンノン、そうじゃない」的表現にはまってますね。
相談主の身体が「想像」の斜め下をいっていた
可能性を頭から消せない僕は、最低です。
言葉ではなく行動で判断しろって事ですよね?
あたしも騙されないよう気をつけます^^^^
にくさんだいすき
でも会って間もない間柄に存在する「好き」という言葉であっても、信じたいのがやっぱり人間ですよね。
肉さんは普段から自分とよく向き合ってる人なんだろうと感じる今日このごろです。
好きだって伝えたら男は皆『タダの風俗を見つけた!!』扱いしやがる…
愛のないセックスなんて嫌だ!!!!!
何でも経験しないことには学べないもんですよね(´・ω・`)キヲツケナキャ
男に期待も希望もないッス。
男は信じないってずっと言い聞かせてるんですけどね。。
そう簡単にブレーキってきかないですねorz
五寸釘、自分で使う予定はないからお歳暮として送ってやらなきゃ……くすん。
やっぱり男の人は信用しない方がいいですね、女慣れしてる人の言葉は特に。
もうだんだん傷つかなくなってきた自分が怖いです^^
肉さんもどうにかがんばってください
まあ、愛ってのは、毒のあるもんが多いと思います。
好きだなんて白々しい言葉、もう望むべくもなけれど、せめてキスを向こうからして欲しいとか、手を振り払うのを止めて欲しいとか。
優しくしてよ。騙されてあげるもんで。
てか、同じ様な女の子多いな。