降り注ぐ大雨の中、僕は、一人の少女に、恋を、した。
なんて大嘘はどうでもいいんですが、現在外の雨がヤバイですね。ハッキリ言って豪雨、狂おしいほどに豪雨。
まあ一般の方々におかれましては多少雨が降ったところで
「ん?雨かな?」
くらいのリアクションで軽やかにスルー、それまで続けていた雑事、勉学、性交などに再び取り組むのでしょうけれども、僕は違います。なぜならば、僕は『雨フェチ』の名前を欲しいままにしていますからね。
雨フェチというからには、雨が降り始めた瞬間から空模様、風模様、気温、湿度、ヘクトパスカルなどをつぶさに判断し、
「雨…雨やがな……!」
と小躍りしながら、自前の「雨ノート」に詳細なレポートを始めるわけです。ちなみに前回の雨の時、具体的には8月30日になりますが、その日のページをめくってみると
8月30日 午後2時43分
雨模様の空
気温不明
湿度不明
ヘクトパスカル知らねえよ
しとしとと雨が降り始める。
この雨を「ピエール瀧」と名づけよう。
頑張れ瀧。かわいいよ瀧。
といった記述が並びます。非常に詩的ですね。
そう思いながら、さて、今日の雨は如何なものか…との気持ちで窓を開けてみると、少々シャレにならないレベルで雨が降り始めている。おいおい、これはちょっと…スゴイな奥さん…!
などと漠然と思っていると、行政の設置したスピーカーからアナウンスがドパンと流れ始めました。
『神田川が決壊しそうでーす。ワオ!』
ま、マジでー!それやばいんちゃうのん?!決壊ってアンタ…これはちょっとヤバイな…!幸にして今は在宅だから良かったものの…外にいたら危なかったぜ…!
などとは微塵も思うはずもなく、アナウンスを聞いた瞬間に傘を持って神田川に走りました。ワーイ。決壊見れるよー(^0^)/
などとウキウキ外に出た瞬間後悔した。まず傘を持つ意味が無かった。横殴りの雨とはよく言いますが、これは間違いなく下からきてる。なぜならばTシャツが神をも恐れぬ勢いでビショ濡れになったからだ。
でもまあどちらかと言いますとマゾヒスト的な傾向も抑えきれない僕としては多少のウェット感はことないというかむしろ望むところなので、テンションを上げながら神田川に向かいました。雷スゲーな。
家から程近いところに川があるのですけれども、僕としては
「まあそんなこと言っても実際大したことないんだべ?」
みたいな楽観はありましたね。下手したら自分の力で決壊のひとつくらいは抑えられるかもしれない…という部分も、なくはなかった。
でもね、実際に現物を目の当たりにしたら、もうアレね、なんというか完璧テレビの世界でした。もう何ていうか…『荒れ狂う』とか『悲劇』とか『惨事』とか『ポロリもあるヨ』とか…そういう形容がピッタリなくらいシャレにならない勢いでしたね…。
本当は写真とかも撮ろうと思っていたのですが、暗すぎてさすがに無理でしたね。とりあえず言語をもって詳細な描写をしようと思います。箇条書きですいませんね。
・流れが速かった。
お分かりいただけましたでしょうか。かなりリアルかつ鮮明更に臨場感溢れる模様をお届けできたか、と思います。
皆さんも自然災害にはお気をつけ下さいね。とりあえず報告。