恋愛に気を狂わせている状態にある人は、時折
「恋人が何を考えているのか分からない」
「あの人は私のことを分かってくれない」
などと、呪詛にも似たシャウトをカマすことがあります。心ある人と人とが向き合う以上、互いのことがよく分からなくなる瞬間というのは必然的に訪れるものでしょうが、二人の関係性が『恋人』というカテゴリに分類されるのならば、何とかして互いのことを分かりたい、分かって欲しいと願うことはごく自然なことなのかもしれません。
僕もどこに出しても恥ずかしくないクズとしてこの世に産まれ落ちてから長いですが、やはり他人のことはもとより、己のことでさえ時たま見失ってしまうという体たらく。自分のパーソナリティすら判然としない状況にあって、もっと複雑怪奇な内面を有する他人のことを理解する、あるいは他人に自分を理解させる、というのは相当に困難なことでしょう。
たまに僕が道を歩いていると、向かいの方から実に見目麗しい女性が尻を振りながらこっちにやって来る、という事態が勃発します。そんな時に僕は何の前触れもなく「ああ、あの人と仲良くなりたいな」との思いを抱き、続けざまに「何かもう有無も言わさずクンニとかしたいな」との欲求を抱くことが実に頻繁。この場合、僕の内心においては
仲良く/なりたい
クンニを/したい
という極めてシンプルな欲求が立て続けに発生しているだけのことであり、その二つの行為は意味内容においてとても明確です。仲良くなりたい!と願うのは、根源的にヒトは一人では生きていけない、という真実を心から理解しているからこそ抱いた情念であり、かつ、クンニをしたい!と祈るのは、僕がクンニをしたいからに相違ありません。この辺りのことは『考えるな、感じろ』の世界のお話です。
けれど僕にはこんな簡単な想いすら伝える術がない、言葉がない。クンニをしたい!あまつさえ中にも出してみたい、と思う僕の存在は明らかに正当なのだけれど、そんな時彼女たちは決まってこんなことを言うんだ。
『それって別にあなたじゃなくてもいいから』
『それって別にあたしじゃなくてもいいんじゃないの?』
彼女の中で出したい!返す刀で出産した娘の授業参観に出席したい、と思う僕の心は絶対に許容されるべきなのですが、その許容度が普遍的な意味で高ければ高いほど(≒そういう思いを抱いちゃうのって、やっぱり男の子っぽいよね!という見解が募るほど)、突き詰めてみれば「じゃあそのクンニはあなたじゃないといけないの?」というところに行き着いてしまう。授業参観に出たい、そして娘の友達と夜のポケモンを……そして私のユンゲラーを……だなんて僕の想い。それは非常に純粋だから、純愛だからこそ――いつまで経っても恋の矢は、あなたの胸には刺さらない。
かくして僕は華美なる女性を目の前にするや否や心にクンニを抱くのですが、その行為の実現不可能性を悟るが早いか全身を不定愁訴に包まれ、動悸ないし息切れが高まり、手は打ち振るえ、その手の振動を利用したオナニーに耽り狂う毎日が今日もルーティンしており、その怨嗟から常々ブログ上にて「女なんてラララ。皆ヤリマンさルルル」などとセンチなポエムを書き散らす日々。いつも日記が青臭くて申し訳ない。
では世に蔓延るクンナー(常習的にクンニをしている人、またはその総称)は、一体いかなる論理の下にクンニを行っているのかといえば、その背景には想像を絶する努力が隠れているに違いない。大して奢りたくもないメシを奢り、あるいは行きたくもないテーマパークに足を運び、買い物に付き合っては「似合ってるマジ似合ってる」と死んだ魚のような目で語り、肩を揉み、あるいはゴマを擦り、そこに至ってようやく
「好きだ」
の一言がカムアウト。もちろんこの言葉の行間を表示すれば
「好きだ(からクンニを)」
ということになるのですが、とにかくそのような努力と研鑽の末にしかクンニの焔は燃え盛らないのではないでしょうか。そうであれば、そんな努力から逃げている僕はやはり『浅はかである』という謗りを免れ得ない。
およそクンニ程度の行為ですらこのように天下の険を掻い潜らなければならない昨今にあって、それ以上の行為、具体的には飲尿・食糞などといったパンチの利いたプレイの前には、一体どのような煉獄の針山が待っているのか。もちろんそのような道を歩むことを諦める、という選択も一つとしてはあるでしょうけれど、互いのことを分かりたい、分かって欲しい!という近年の月9的なマインドを斟酌すれば、やっぱりウンコは食べて欲しいし一番絞りの尿も飲みたい。いや、別段僕にそういう性癖が備わっているとかいう話ではなくて。今日のテーゼはそこにはなくて。
例えば先日、僕のところに一通のメールが届きました。
・・・
件名:はじめまして
本文:(略)僕は現在高校三年生の●●と申します。いつも楽しく拝見させていただいております。いきなりこんなことを聞くのはとても不躾で、非常識だと思うんですが……ケツの毛ってどうやって剃ればいいかわかりますか?この前剃ろうとしたら切れてしまいました。いや、ごめんなさい。すいません、忘れてください。
・・・
人が相手に対して何かしらの作為を求める時、そのやり方は大きく分けて二つあります。ひとつには直接にそのようなこと(〜して欲しいんだけど、という言葉)を求める行為。もうひとつには自分がして欲しいことを相手にしてみることで、反射的に作為を促すこと。他にも様々あるかとは思いますが、本日は便宜上このくらいに限定しておきます。
ものの道理が分からない人からすれば、件のメールを僕にくれた彼がどうしてケツ毛なんて剃りたがっているのだろうか?アホなのだろうか?と訝しがるかもしれません。しかし真実はさにあらず、彼の行為は世の中に対して一定のアクションを求めただけであることは自明です。つまり『自分が率先してケツ毛を剃ることにより、他人にもケツ毛を剃って欲しい!』と願っているに違いない。
これは僕にも経験のあることなのですが、この世には
「ううむ、これはまさしく真の益荒男よ」
と唸らされてしまうくらい立派なケツ毛を具備している女性というのが相当数存在しています。僕の中に搭載されたCPU(ホーリーネーム・勘)によれば、国内だけでも優に東村山市を占拠できる程のウーマン・オブ・ケツ毛がそこかしこにいるであろうことは異論を俟たないところ。
かくいう僕も幾年か前、とある人のツンパを脱がしてみたところ、こりゃもう連想ゲームが始まったら『タワシ』しか選べる言葉がねーな、マジで、と嘆息する他ないほど立派なケツ毛を具備した女性とエンカウント。その後は、まあ当然といえば当然の帰ケツ、ではなく帰結なのですが、前の山の方はといえばやっぱりチョモランマでした。ファジーな言い方したら、ものすげーマン毛だった。その後、もう一度ケツ毛を眺めてみたところ、どこかから
「この毛はメラゾーマではない。メラだ」
という大魔王の声がしたとか。しなかったとか。
父曰く、相当遠い僕の先祖は源平合戦にて源氏軍の船頭を務めていたらしいのですが、いかに破壊的なケツ毛が目の前にあるとはいえ、そこから逃げては男が廃る。脳裏に蘇るのは平教経の鬼人の如き肢体。逃げちゃダメだ!これは現代に蘇った源ペロ合戦なのである。
などと考えながら愛撫の限りを尽くしていると、口の中にダイブ・オンしてくる勇猛果敢なケツ毛ども。そのあり得ない歯間ブラシたちが僕の歯茎を優しく、時に厳しくプラークコントロールしていく。その時、僕の前歯に挟まっていたニラが、ベッドの上に儚く溶けた。
・・・
「ねえ、どうだった?」
男がこんなことを問われた時、相手が求めている言葉はいつだって肯定のセリフでしかない。反論や冷静な指摘が不要な状況だなんて、人生を生きていれば数限りなく遭遇するものだ。正直であることは美徳であるとされているけれど、それだって荒んだ現代においてはケース・バイ・ケースに過ぎない。
「こ、個性的だよねぇー」
その個性っていうのはもちろんケツ毛の1択でキメなのだけれど、曖昧さを好む我が国の風潮がこの時ばかりは僕に味方をした格好である。個性的、これほど機知に富んだ返答もそうないのではないだろうか?僕はそんな風に自負している。
「ねえ、何が個性的だったの?」
純粋な好奇心は美しい。けど、時にそれは残酷だ。真理を知りたい人の心が科学と社会を発展させたことはどうやら確からしいが、そのロジックをベッドの上に持ち込むことは決して許されない。
『ケツ毛、剃ってみない?』
僕にパイパンを好む性癖はない。けれどあの日、僕がそんな言葉を吐きたかったことは絶対に真実だ。そして何も、何らの真実もあずかり知らない余人からすれば、僕のその直裁な言葉はひどく変態じみたものに響くことだろう。
精神的にあまりにも弱く、紡ぐべき言葉を心のどこにも持ち合わせていなかった僕は、結局
『ケツ毛剃ろうよ!』
だなんて、どこまでもシンプルな7文字すら伝えることができないまま、その夜最高に無価値な眠りを眠ったのであった。
もしかしたら、今これを読んでいる人の中には、彼女に対して『ケツ毛を剃ってほしい』という欲求を抱いている方もいるかもしれない。あるいは、彼氏から既に『ケツ毛剃ってみない?』というオファーを受けた方もいるかもしれない。
「それって、別にあたしじゃなくてもいいんじゃないの?」
僕は今、自信を持って言える。あなたでなくてはダメなのだ。僕は多くは語らない、しかし僕らが勇気を出して語っている時、それを向けられているのは『かけがえのないあなた』なのだから、どうか安易に僕たちを変態と罵ってくれないで欲しい。
言葉は、感情的で、残酷で、ときに無力だ。 それでも、私たちは信じている。言葉のチカラを。
「クンニをしたいんだ!」
「それってあたしじゃなきゃダメなの?」
「ダメなんだ!」
「嬉しい!」
いつか、こんなやり取りをスタバの中で聞けるような世界を祈りながら、願いながら僕は、僕は――!
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下から。。。。
やっぱ寝る前に肉さんの文章を読むとスッキリしますわー。
彼女からもしてって言われたことないです。
彼女の脱毛はしたことありますよ。
あの緊張感はたまらないっス。
そんなわけで、クンニするなら是非毛までも舐めて欲しい。
剛毛(フェニックス)と…。
いつも凄いが、今日のは特にそう感じます。
彼氏にばれないようにせっせと剃ってるが…ジョリジョリしてバレてないのかしら。
よくわかんないんです(´・ω・`)
僕は大人になったんだ
そういうことですよね?
早速隣に座ってるOLをケツ毛で落としてみますので、もし訴えられるようなことがあったら弁護してくださいね。
剃った方がいいのでしょうか?教えてください
あと。ケツ毛もあるんですが。
教えてえろい人
照れ隠しが分かりづらい。
もう、そんな気持ちは、対座したらNOT THINK , FEEL ! と心落ち着けても気付いてもらえませんよ!
運命的に、億万人に一人という千里眼の彼女と出会えても、彼女でさえ心の中は覗けないもの!
その存在を命削ってまで、シャウトしようとした勇者ダイ、
いや肉欲さんは結局なんやかんや言うてもチョモランマを
制覇していた事に感動する。
だけどベストマッチな引用だと思っちまうwww肉欲さんのあらゆる事物、事象、個人的出来事を下ネタに持っていこうと言う勇猛果敢な姿勢に脱帽。
まさに天才。IQ200もハッタリではないですな
中毒性抜群の名文に驚嘆かつ激しく嫉妬。その文才を俺に1%でいいから分けてほすい。こりゃ、ハマるわI
体毛がわっさっさーな人のマン毛とケツ毛の国境はどこなのか
ひじょーに気になるところです、はい。
剃るなんてリリックかませない〜(*_*)剃毛なんて、そんな恥ずかしい(´Д`)ハァハァ
あそこはウーマン・オブ・ケツ毛CITYだったのですね(^ω^ )
しかしケツ毛の処理の仕方がわからん´` しゃーねーから取り敢えず抜いてるけど
刑法学上の無価値(マイナス方向に価値がある)ですかそうですか
肉欲さんもフォースのクンニ面に堕ちてしまったようですね…。
流行りますよこれ。
よし、ケツ毛剃ろっと。
オケツ毛処理しまス
そう考えるのが打倒でしょうか?笑
かの大魔王バーン様の名言から引用ですね。
これはつまり・・・
「ケツ毛もマン毛もバランも火葬するのじゃ!」
「チンコの行く手を阻む者はみな燃やせ〜!」
という解釈でよろしいですよね?
てか尻毛について書くのが流行ってるのかな?
数週間前にpatoもかいてた気がする
ことはないんでしょうか?
個人的には剃って欲しいですけど…
男ってわかりやすい生き物です。
メスなのに(´;ω;`)