ざっくり読んだ感じだと、やはり女性の心理を巧みに描いた作品に皆さんご執心のようですねー。心理というか、よくある女性の行動パターンといいますか。
やはりそのようにして
「あるある!そういうのってすっごく共感しちゃう!」
みたいな描写をして、多くの読者の心を捉えて離さないんじゃないでしょうか。共感できない話なんて、読んでてつまらないですものね。
とはいえこれを読んでいる人の中には『携帯がないからケータイ小説が読めない』『ケータイ小説は宗教上の理由で禁止されている』『ケータイ小説を読んでいると手近なアリの巣にコーラを流し込みたくなる』『ケータイ小説を読んでいるとYOSHI先生を撲殺したくなる』『リアル鬼ごっこ』という稀有な方もいらっしゃるでしょうから、ここで僕が見たケータイ小説たちの王道パターンを説明します。大体以下のようなパッションで物語が繰り広げられると思って、まず間違いないぜ。
【オウ!イージー!3分で分かるケータイ小説】
・開始5文字目くらいから始まる彼氏との濃厚なセックス描写。
↓
・彼氏大好き!でも他に気になる人ができちゃう。
『彼氏が大事なのはホント。でも別の自分の気持ちにも……ウソをつきたくない!』←このフレーズ、超マスト
↓
・彼氏とケンカ、そして彼氏の家から大脱出。流れるように意中の人とファック!アンドファック!そしてファック!たまに偶然を装って別な人ともファック!ワンモアセッ!
↓
・翌朝帰宅。「ごめんな」と笑顔で出迎える彼氏。それを受けて彼女、畳み掛けるように
「あたし、浮気しちゃった」
とまさかのカミングアウト。また大喧嘩。
↓
・そこで突然二人は仲直りのファック&ファック&ファック!またファック!ファキナウェイ!フィニッシュはやはり正上位でキメッ!本当はめちゃくちゃ69とかしているのですが、肝心な部分のボカシ具合がケータイ小説のキモです。
↓
・彼女ご懐妊。
↓
・彼氏が突然ダンプなどにぶつかって即死。彼女大ショック。
↓
・「それでもあたし、産みたい。どんなに辛くっても……」
↓
・彼氏の葬儀に参列しながら
「あたし、シアワセだったよ。これからはこの子と一緒に、シアワセになるよ」
などのモノローグと共に、見上げた先には青空。作品のタイトルと共にシメ。ブラーボ。アイウォント目の前にワイパー。
ざっと見たところ、全体的にこんな感じでしたかねー。恋人を大事に思う反面、揺れ動く思春期のココロ……ってやつでしょうか。
そんなのを聞くと、少し上の年代の方が
「いや、それただのビッチやん。ビッチですやん岡村さん」
と歯に衣着せぬ物言いをされるかもしれませんが、それは少々早計だと断じざるを得ない。彼女らは、ただただ自分の欲求に素直なだけなのです。犬猫が本能のまま道端でファックしてるのを見て怒る人がいますか?それを怒るなんてキチガイの所業ですよ。気狂いですよ。
また、主要な登場人物を惜しげもなく殺す、抹殺する、亡き者にする、というドラスティックな姿勢もケータイ小説作家にとっては必須のスキル。思い入れのある登場人物が死んでしまえば、そこに生まれるカタルシスは半端ではありませんからね。物語の作り手からすれば、そこで泣いてくれればしめたもの、『感動した』『泣いた』という言葉を引き出す愉悦はたまりませんよこれは。
もしかして文学部で文章構成法などを少しかじった方からすれば
「安易に登場人物殺すなよマジで……」
とお思いになるかもしれませんが、そこの点に関しては僕も以前某作品の中でタカベという登場人物を惜しげもなくブチ殺しておるので何とも言い難い、甲乙付け難い状況です。
ということで、今かなり瞠目に値するジャンル、それが『ケータイ小説である』ということはご理解いただけましたかな?僕が見たところ数百人、ことによると数千人のヤングどもがそれらの作品を見て
『すっごい泣いちゃった……』
『共感しすぎて最後の方は読めませんでした;;』
なーんてキッチュなコメントを残しておられましたぞよ。若い人の鋭敏すぎるセンスに、僕たち昭和生まれはついていくのがやっとなんだぜ。
とはいえ、これらの作品はあくまでも女性視点。そうであるならば、男性である我々が感情移入するのは生半なことではないでしょう。感想を寄せていたのも概ね女性ばかりでした。
つまり、もしケータイ小説が叩かれているという現実があるとするなら、男が置いてきぼりにされてる現状があるからではないのか……と、そのように小生愚考する次第です。ともすれば我々は、理解できないものを排除する傾向にありますよね。
だから『もっと男性視点の話が増えればこの産業も伸びるのではないか?』という問題提起は、おそらく正しい。
また、ケータイをたくさん使うのは中学生ないし高校生たち、とりわけ脳味噌アッパー系の方々が多いと思いますので、そのあたりも留意しながら書く必要もありましょう。中学生の青春、高校の思い出、そのようなものを留意しつつ書きまくる必要がある。
言いだしっぺがことを起こすべきだ、という価値基準は普遍的なものでしょう。ということで僭越ながら、まあ別にこのブログは携帯向けのブログではないんですけれども、いっちょ『ケータイ小説』スタイルでセンチで淡い、それでいて若者の心理を抉りこむような作品をしたためてみたいと思いマンモス。さあ皆さん、キャッチミー・イフユーキャン。
【無間地獄 〜ジハード〜】
written by ”NIKU”
written by ”NIKU”
「ああん!!シコシコしたい!!!」
太助はバンガローのベッドの中で叫んだ。
太助は中学校の行事である林間学校に来ていた。
「でもこんなとこじゃできなぃょ。。。。。」
今は丁度クラスメイトたちが風呂に入っている時間。
太助は早々と風呂を上がると一人部屋に戻って悶々としていた。
「ギャア!!ミホコのやつの透けブラをオカズにしてシコシコしてえ!!!シコりまくりたいおーー」
太助は枕に顔をうずめて、獣のように叫ぶ。
クラス1の美少女、ミホコ。
昼間の炊飯の時、薄着になった彼女の背中には、確かにブラジャーの線が浮かんでいたのだ。
おそらくあの色は、ダークパープル……。
「もうしちまおうかな!?!あいつら帰ってこないんじゃね??!!」
張り裂けそうに怒張した太助の太助部分はもう大変なことになっていた。
「でもみんなが帰ってきたらヤバイよなあああああシコりてえええええええ!!!!」
「おい、なに叫んでるんだよ(笑)」
太助の絶叫に合わせるように、クラス1の暴れん坊、麻呂彦がドアを開ける。
「さ、叫んでねえよ!!!」
「怪しいなあ(笑)」
太助の言い訳はいかにも苦しかったが、麻呂彦はそれほど気にした様子もなく、後ろから入ってきた他のクラスメイトと談笑していた。
「結構ここのトイレって広いよなー」
(そうだ!トイレだ!)
不意に耳にした言葉に、太助はピピンと閃く。
そう、トイレでシコシコしてしまえばいいのではないか――
そんな悪魔じみた発想だった。
幸い、トイレにはティッシュもある。
個室もある。
静かにシコシコしていれば、決してバレないんじゃないか?
「あー、腹いてー」
思うが早いか、太助はブリーフのゴム部分に亀頭を挟み込み、勃起スタイルを誤魔化しながら立ち上がる。
下腹部を押さえつつ『ひどい腹痛に襲われている』という自分自身をパーフェクトに演じきった。
「トイレ……トイレ……」
すれ違う他の級友をも欺くため、独り言を挟むのも忘れない。
太助は今、冷静と情熱の間で戦っているのだ。
・・・
バタン。
幸いなことに、トイレに先客はいなかった。
トイレに入るところも見られていない。
太助は己の股間に鎮座ましましていたリバティ・タワーを引っ張り出すと、静かに目を閉じてミホコのブラ線を思い出した。
「くう、たまらん!」
扇情的な光景が瞼によみがえる。
しかし太助は未だオニンニンをにぎにぎするばかりで、本番好意には移ろうとしなかった。
一体どうして?
「精一杯楽しんでやるぜ!!」
そう、太助はシコシコをじっくりと楽しむ派の人間だったのだ。
これまでの抑圧状況を考えれば、すぐにでも思う様シコシコしたかっただろうに、この胆力。
いや、これから先もノーチャンスかもしれないと考えるのであれば、それは『あえての』胆力とも言うべきか?
「にぎにぎ……」
まだ満足に毛も生え揃っていない太助であったが、既に太助の一部は爆・肉・鋼・体。
大人にだって、負けちゃいないさ。
「ショウタイムだ」
リハは終わり、ついに太助の本番が始まらんとしていた。
悦楽の瞬間、そしてその時――
「おい、太助がオナニーしてるぞーー!!!」
突然、クラス1の暴れん坊、麻呂彦の叫びがトイレの中に響き渡った。
パニックになる太助、既にニンニンはフニャフニャになっていた。
「と、とんでもないことになった。。。」
いつの間にか後を着けられていた太助、その現場を押さえようとした麻呂彦。
遠くから大勢の足音が聞こえる。
それはおそらく、クラスメートのそれ……。
「オワタ……オワタ……」
それから太助は、卒業するまでの間ずっと、いや卒業してからもなお『オナ助』という誉高い称号を抱き続ける。
友達も満足にできず、太助の口数も次第に少なくなった。麻呂彦はいつの間にか死んだ。
太助、現在23歳。
「へへ、どうしてこんなになっちまったんだろうな……もう別にどうでもいいけどさ……」
カーテンの閉じられた部屋。
薄明るく光るパソコンのモニターを眺めながら、不意にそんなことを思い、少しだけ涙したのであった。
・・・
こういうのがヤングたちの好みみたいです。
正直、僕にはよく分かんないや。
老兵はただ消え去るのみ、というやつですかな。ハハ。
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リアリティなさそでありそで微妙
中学の頃を思い出しました… おもしろかったです。
太郎って別名棒太郎です?
【肉欲より】
殺すの忘れてた!慌てて殺しました。どうもですー^^
すンごい感動しちゃった;;
こうですか?わかりません><
最後の方は霞み目、眼精疲労 等で何も見えなかった(主にランクリとか♪)
そんな事より時々出てくる矢部さんが好き。
捉えて話さない←離さない?
【修正しまんた!】
すωこ〃ぃ面白<てィッキに読ωて〃UまぃまUたo(*^▽^*)o
ぅちもォナニ→は〃れたからきもちチョ→ゎかるょ(ノд-。)
泣きまUた!!!!!!!!!!!!!!!!
こんな感じ?
ターゲット層をある程度絞り込めば彼等の日常を、彼等の共感を得られる程度に、それがあたかも崇高な芸術であるかのような脚色を付ければ「作品」とゆう商品が生まれます。
では中高生をターゲットとするなら何を訴求すべきか…とかそんなビジネスに将来性を感じますけど組みませんか?とか言ってみる
わしは肉さんの書き物で腹一杯じゃわい。
ギャア
最後のほうは(笑い)シ戻で読めナょヵヽっナニ(ノー;)
こうですかわかりません><
つまりは、「エロい」「欲望が溢れ出てる」「嫌な出来事がある」「主要キャラが死ぬ」って要素が入ってれば、近頃の若い女は喜ぶと。
うむ。最近の若いの(特に女!!!)は何がしたいんだかわからんのぅ。
あるあるあるあるあ
共感して抜き・・・。いや、泣きました。
というかもうすでにwritten by "NIKU"で腹抱えてました。
アイウォント目の前にワイパー
無間地獄、中学時代の淡くセンチメンタルな所が懐かしいです。私も林間学校でまさに同じような状況でまさらおに思いを走らせておりました。ハフン
ただバレないように、瞬殺しましたが、まだ若かりしころ分別のない私がいたので、紙で受け止めず、マーキングという壁射をしていました…。
人間っていう動物はやはり本能にはさからえないみたいですね。
yoshiがいるー
にしてもなぜこの流れで「リアル鬼ごっこ」……(^_^;)
せつないっすね
YOSHI先生を撲殺したい
に当てはまりますね^^
友達に勧められて読みましたがどうも嫌いです(´・ω・`)
キトウとか腹が痛いとつぶやくとか男性の心理がうまく描写されてますね!
NIKUさωσ今後σ作品に期待Uτます♪
か〃ωは〃れ〜☆
こうですか?わかりません><
しかし…、肉さんの文章のが面白いたぁこれいかに。
なんだか、かなり共感できることがあって興味深いなぁと。ケータイ小説に限らず、今の少女マンガは下手なエロ本よりエロいですよ・・・。
というか、こう言う物語に共感できる女子高生ってry
ただいま女子大生ですがケータイ小説には
ほんと肉欲さんの感想そのままの切ない感情を抱かされました。
でも新宿日記ってゆーキャバ嬢の話のケータイ小説は本物の小説でした。
でも肉さんのはwww
麻呂彦www
なすぎワロタwwwwww