全てを超越するような、何もかもを圧倒するような、逞しい想像力。
やっぱりエロっちゅーのは想像力によって賄われるものだと思います。とある個体としての人間が有する情報、発する魅力なんてのは本当に矮小なもんで、とことんまで意味を還元すりゃ人間なんてただの炭素よ炭素。そこにあって、結局元素のアレコレに過ぎない異性を前に僕らのチンポがピピン!と勃するのは、やはり想像力があってのことだと思うんだ。
分かりにくいか?じゃあ例えば、目の前に同じ顔の人間がいるとして、一方はショートパンツにCECIL Mc BEEのTシャツを着ている、そしてもう一方は雙葉学園の制服を着ている状況がある、と想定した場合、もし僕たちが犬あるいは猫であったならば、目の前の彼女らは『マンコが付いている』というレヴェルの情報しか発していないことになるんだけれど、俺たちはそうじゃないだろ。セシルマクビーとか言う膣臭い洋服よりも、絶対的に女学生の制服に惹かれてしまうものだろ。着衣をしている中身は、同じマンコであるにも関わらず、だ。
それはやはり想像力が大きく関与しているからに他ならないと思うんです。女学生的ないでたちをしているから、あるいはこの娘はエロいんじゃないの?!そんな短いスカートしてるってことはさあー、犯されたいんだろ正味のところよぉ?!?と脊髄で考えてしまう、僕たちのカルマ。
中の人が変わらない以上、別段着ている物が新しい何かをその女性に付与するわけじゃないということを、頭では分かっている。それなのに、目の前にある表象的なマテリアル(この文脈では、制服)にあれこれと惑わされてしまう愚かな僕たち。でもそれは決して愚かなんじゃなくって、ただ僕たちの想像力があまりにも豊か過ぎるだけなんだ、という説明だってできると思う。
「この女の子、あえてまで制服を着てきたってことは、『そういう』ことなんだろ?!」
一体何が『そういう』ことなのかは、ここでは述べません。でも、分かるだろ?!これを読んでいる男だったらさー。結局、僕たちの想像力っていうのは、その文脈における『そういうことなんだろ?!』をいかに豊かに想像することか、その一点に掛かるのだと、そう思うんだ。
「それってキモいし、勘違いじゃない?!大体、制服着てるからってアレコレ考えられても、女としては迷惑なんですけど!」
オイ!いつ俺たちが迷惑かけたんだよ?!そりゃ、俺たちがお前ら女学生の襟首掴んで「なあ、お前らは『そういう』ことなんだろ?!なあ!」みたいなことをシャウトすれば、それは迷惑だ。新潟県警の世話にもなるだろ。でも、俺がこうしてインターネットの片隅で「制服は、ホンマええねん……」と呟く行為、それのどこが迷惑にあたるのか。ひとつご教示願いたいものです。
今回のテクストで問題なのは、別段『迷惑かどうか』とかそういうことじゃない。最近の人たちはどうにも想像力が欠乏しているのではないか、少々直情的な『エロス』に思いを馳せすぎなんじゃないか……というテーゼ。分かりやすいエロが過度に蔓延っている気がしてならない昨今です。
たとえば
『宮崎あおいを全裸で縛り上げて無理やり犯したいっすー^^』
という意見があるとしましょう。価値観はそれぞれだから、そういう風に思うことそれ自体は、俺は否定しない。
けれど
『そういう宮崎あおいの画って、マジでエロいよなー』
という声があるとすれば、それはやはり違うと思う。それはエロいのではなくって、単純に当人の射精欲を煽っているだけでしょ。
エロってのは、もっと閉じたものであるべきではないでしょうか。日陰というか、後ろ暗いというか。結果として射精に辿り着くことはあってもいいけど、最初っから射精を目的としているもの、それは本質的に『エロ』とは切り離して考えるべきなんじゃないかな。『射精』が結果であるならば、あくまでも『エロ』というのはプロセスであるべきだ――抽象的に言わせてもらえば、僕はそう思う。
全裸が性欲を扇情するのは当たり前だ。だって、目の前にいる人が全裸であるってことは、そこから先にあるのは風呂に入るか、もしくはセックスをするか、くらいの選択肢しか存在しないからだ。そうでないなら、全裸でいる必然性がない。
でも、それってエロいか?いや、もちろん生理的にチンポは勃つかもしれないし、往々にして目の前に全裸の女性が現れればチンポは勃つと思う。けれど、それは別にエロいから勃ったとかいうことじゃなく、それこそ犬猫と同じく本能的なレベルでの性的欲求に過ぎないような気がする。エロ、とかそういうのとは切り離された、まったく別の現象だと思う。
そんなもんだから、僕は
『これこれのエッチをしてみたい』
という心情の吐露をブログでもほとんど言及していない。なぜならそれは本能の発露でしかないからだ。自分の本能を思うさま、あまりにも赤裸々に見せつけることほど、醜い行為はないさ。
僕が求めるのはあくまでもシチュエーションなんだと思う。いつだか『女の人の履くパンツは木綿のモノがいい』という旨の日記を書いたけれど、それはその人があえてまで木綿のパンツを履く『背景』にエロを感じるからだ。当該日記をよく読んでもらえば分かっていただけると思うけれど、あの日に書いた日記はひたすらパンツのことであり、僕がどういうセックスをしたいだとか、そういうことは一切書いてなかったでしょ。だから何、という話ではないのだけど。
少し話がズレたましたが、だから、直接的な性描写は分かりやすいものの、直接的だからこそ深みがないし、こちらにアレやコレやの解釈の余地は残されないもんだ。
よしんば僕らの目の前に綺麗な形の生オッパイが提示されたとして、僕らはやっぱりそれを見て嬉しく思うのだけれど、それ以上の興奮は在しない。なぜなら、ハッキリとした『答』として生のパイオツが目の前に現れているから。
けれど、同じオッパイが少し緩めのニットに包まれた上で提示されたとすれば、状況はかなり異なる。内包されるオッパイそのものは全く変わらないはずなのに、ニットのセーターが緩衝材として存在することで、僕たちは無限の可能性を与えられるのだ。
――あの赤いニットの下、こんもりとした山(mountain)の中に、一体どんなパイオツが眠っているのだろうか――
そんなことを考えている男たちの瞳の色は、本当にビビッドだ。いきなり生のパイオツが与えられた時の男とは、その滋味が違う。
だから『全裸でソックス履いてる女とか、エロいよな〜』なんていう人がいたとすれば、それは別に『エロ』なんかじゃなくって、その人の性的嗜好の問題だと思う。普段の勃起角度が87度だとした時、全裸ソックスの女が目の前にいれば93度になる、とかそのくらいのレヴェルの話にしか過ぎないのだと僕は考える。
だとすれば、それはエロいとかいう話じゃなくて、結局あなたが『分かりやすく勃起するか否か』の問題じゃないのか?それを安易に『エロい』という簡素な言葉に委ねないで欲しいんだ!
じゃあ、一体どういうシチュエーションが本当に『エロい』のか?これは中々難しいんだけど、僕もちょっと無い脳みそを絞って考えてみた。そうすると、まあこれはエロいだろ、という状況がいくつか浮かんだので少しだけ書き連ねます。やっぱりエロってのは想像力が大事なんよ。
■神木キュンが頬の横に米粒を付けている状況
エロスすぎるだろ常識的に勘案して。たとえば神木キュンが名電の7人掛け座席に座っていたと仮定して、その際に口を開きつつ眠っているんだけれど、右頬には米粒がひとつだけ鎮座ましましている。このエロさ。
「もし、眠っている神木キュンの頬にやおら触れて、いきなり米粒を僕の口に運んだとしたら。あまつさえそれで神木キュンが目覚めてしまい『な、何してるんですか!』って激昂したとすれば……」
このような思考を抱くこと、これがすなわち想像力であり、かつエロなんだと、僕はそう思うね。赤くなって怒る神木キュンのいたいけな表情、そこから喚起される恍惚的な感情の数々。そこにあって、単純な物理刺激としてのパイオツなんて、本当に無価値だと思うぜ。
■神木キュンが金曜洋画劇場のエロシーンを観て目を伏せる状況
確かにこれは『少しばかり直接的に過ぎるんじゃねーの?』という謗りを受けるかもしれない。エロシーンを観て頬を赤らめる神木キュン、それだけで十分に萌えるポイントであるのだから。
けれど、僕は何も『頬を染める神木』に対してエロを感じているわけではないし、その先にあるものを見据えることがつまり想像力だと思う。その場においては、言葉少なげに俯く神木キュンだけれど、では、その後部屋に戻った神木キュンは何をするか。そこに思いを馳せることこそ、正しいエロのあり方だと、僕は思うね。
「神木キュン、湯加減はどうだい?」
「ヒッ!……ンンッ?!ちょ、ちょうどいいです……」
その時に発せられる『ヒッ!ンンッ!』という嬌声。だから、エロってそういうことだろ?!マジで!
ちょっと熱くなってしまったけれど、僕のエロに関する考え方が少しでも分かってもらえたならば、それはとても嬉しいこと。普段僕が発している『チンコ』『マンコ』なんていう言葉は、少々安直に聞こえるかもしれないけれど、あんなものは単なるレトリックに過ぎないさ。それは本質じゃないんだ。本当に大事に思っているエロは、もっと別なところにある。
だから、簡単に僕のことを「変態!」だなんて、言わないで欲しいんだ。
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神木キュンハァハァ…
と童貞の僕が言ってみる
神木キュン…(´Д`*)
エロについてこれだけ語れるとは…w
想像はピュァだなぁ。
アナルに米粒つけて風俗いってみよーっと。
こんな僕は変態なんでしょうね(^^)
人間誰も男性的な部分と女性的な部分がありますが、男性部分が求めるHさは直接的なもの、女性部分が求めるのが間接的(想像が必要な)な物なんじゃないでしょうか。。
女性向け同人誌は間接的なエロが原動力になっている気がしたのでそんなことを考えました☆
すげぇローカル(´・ω・`)
肉欲企画のランキングで二度美味しいんですね(*´∀`*)グリグリ
楽しみにしてます(`・ω・´)
そして結局は神木キュンに辿り着く肉欲さん、素敵すぎますよ・・・性的な意味で
神木キュンのくだりで吹きました
そこにあって、“爆殺!”のt.A.T.u.は本当に無価値なんだね
…マジレスすると、最後に神木キュン云々の記述が無ければ、全面的に同意しますがね。
だから心配しなくてもおkですよ、変態さんw
肉さんは普通のことをしているだけじゃないかと^^
俺は少し落ち着いて感じてみますわw
肉欲さん素敵です!!それはチラリズムも当てはまりそうですね(゚∀゚ )/
解釈違ってたらすいません・・・
いつも抱きつきたくなりますグへへ。
「性欲」と「射精欲」はまるで別物であって、この世で1番エロいものは妄想だ!映像や実物は端に射精欲を助長させるだけでそれは真のエロスではない!観念化した社会的付加価値をとことん利用しろ!
ってことですかね?