■寄生獣が好きな方は絶対に見ないで下さい。
■寄生獣を知らないと、あんまり楽しめません。
■そこはかとなく日本史の勉強になること請け合いです。日本史が苦手な方は、是非!
「ふむ、シンイチ。では人間の自慰行為を見せてもらおうか」
「自慰行為?……ああ、オナニーのことか。いいけど、ミギーが見てる前じゃあちょっとな……」
「なに、私のことなら気にすることはない。仮に君が社会一般における羞恥的行為を行ったとしても、私としては外部刺激の一環としての情報以上の意味合いは持ち合わせない。さあ、心置きなく摩擦すればいい」
「そっか、そういうものか」
にわかに明るい表情となったシンイチは、おもむろに己の腰にぶら下がっていたジーンズをずり下げると、天頂に向かって屹立したペニスを右手で掴むと思う様擦りあげた。1、2・1、2……と、小気味よいリズムで繰り返されるその上下運動は、右手に宿ったミギーの内心を自然と心地よいものにさせる。
(これが、自慰活動か……)
独立した思考形態を有するミギーは、しみじみとそんなことを考える。生憎ミギーは性器を具備していなかったが、このようにして宿主と自慰行為を協働することにより、あたかも自分自身が性器を弄んでいるような感覚を抱いた。気持ち、いい。そのように感じる器官すら持ち合わせていないはずのミギーであったが、しかし確かにミギーの内部には、成人男子が得られる快楽が水面に浮かぶ波紋のように広がっていたのである。
この時間が、永遠に続けば――
そんなことをミギーが思った、刹那のことだった。
「お楽しみのようじゃないか」
背後から、突然の闖入者。ビクリ、と震えたシンイチは右手の自慰活動を急速に停止させ、一瞬後に声のした方に振り返る。
「久方ぶりだな」
「ご、後藤!生きていたのか」
振り返った先、視線の向こう。そこには最強の寄生獣、後藤が立っていた。しかし、ヤツは確かにこの手で屠ったはず、それなのにどうして……!?シンイチとミギーの脳裏に、数多の疑問符が浮かんでは消える。その表情に気付いたのだろうか、後藤は薄く笑うと静かに口を開いた。
「私は何度でも蘇る。そう、何度でもな!」
それだけ言うと、後藤は音をも超える速さでシンイチの下に近寄る。可視速度を超えた動きに、脊髄から送られるべき電気信号は、果たして遅すぎた。まずい、と思った次の瞬間に、シンイチは後藤の厚い胸板の下に組み伏されていたのである。
「あの時、私は君に遅れを取ったが……しかしもう不覚はない。ニュー・後藤はかつての後藤とは違うのだよ!かつての後藤とは!」
「な、何を?!」
シンイチは叫びながら、後藤に押さえつけられた両の手に必死で力を込めるのであるが、万力を遥かに凌駕したような後藤の力の前にあっては全てが無為だった。目の前の人間が自分に対して抵抗も能わない、という事実を察した後藤は、ニヤリと薄い笑みを浮かべる。
「何、命を奪うわけじゃない。ちょっとしたテストプレイを行うだけさ」
「て、テストプレイだって?」
「そう。テスト……つまり、お前が私、ことゴトウの股間に生えたゴトウキビに耐えられるか、お前の穴キャパが我々パラサイトの侵略に耐えられるのか、それを調べるのさ」
「や、やめてくれ!」
悲痛な叫びがシンイチの部屋に響く。しかしその懇願はあまりにも遠すぎた、儚すぎた。初めからシンイチの声など考慮に入れていない風情の後藤は、手早く己の纏っていた衣服を脱ぎ捨てると、己が股間に植わっていた野生のゴトウキビ――ペニス――を恥ずかしげもなく誇示する。その大きさは、優に1mを超えていた。圧巻、その二文字。
「調べたところによると、人間の大腸、小腸というものは随分と長いらしいな。そうであるならば、あるいは私のゴトウキビも無事に君の内臓に収穫されるやもしれぬ」
「そ、そんなのは詭弁だ!机上の空論だ!」
「君の意見は聞いていない。試してハッテン、という言葉もあるさ。存外、上手くいくかもしれない」
「無理!死ぬ!」
シンイチは三度叫ぶ。しかし後藤はシンイチの声など全く意に介していないようで、目を閉じ深いため息をつくと、己がピナスの先端をシンイチの琉球王腸入り口に停泊させた。
「かわいい声で鳴けばいい。君の口から玉淫放送が聞きたいのだよ、シンイチ君」
「クっ……!俺のマン州はそんなにヤワじゃないぞ!」
「ハッ!どうかな!そういいながら爆殺されたのは、腸作霖と言ったかな!このゴトウキビは8本まである。ヤマタノオロチンの怒りを知れ!エイサー!」
後藤の掛け声と共にヌプリ、シンイチの甕壷――肛門――に激しい爆撃が開始された。
「ああああ!」
「ふふ、痛いか!?ならばその痛みは、かつて君たちの祖先がパールハーバーを爆撃した時に現地民が受けた痛みなのだよ!だからそう、これは淫パール作戦なのだ!」
激しい叫び声を上げながら、後藤はシンイチに腰を掴んで直腸、大腸、そして小腸までをもシェイクする。猛烈な勢いを誇る後藤のペニス、そのカリ満タンは既にシンイチの横隔膜ミッドウェー部分にまで届かんとしていた。
「あああすごい!チンポ裏(チンポリ)が腸内でこすれてすごいよおおおお!!!」
「フフ、まだ私たちの行為はBEGINしたばかりだというのに既にお前は涙そうそうか。お里が知れるな!そぉい!」
「ぎゃああ!!!く、悔しいけど気持ちいい……チクショウ!!」
「ほらほら地球人、どうして欲しいんだ?アアーン?!」
「く、くれ……お前の逞しい大和を僕に呉!!」
本能の赴くままにシンイチは叫ぶ。どうしてこんなことに……とシンイチは内心で考えようとするのだが、襲い来る快楽の中では思考が千々に乱れ、何も考えられなかった。まさかゴトウがこれほどまでにテクニシャンであったとは、まこと寄生獣の学習能力は高い。
「ほう、お前さんの肛門、最初の頃は不況だったが……中々景気が良くなってきたじゃないか。直腸のいざなぎが勢いを増しておるわ!」
「くぅ……しかし、ゴトウのチン武もすごい景気だ……!」
始めのうちこそ己の身を守るだけで性いっぱいだったシンイチであったが、ここにきて徐々に反撃の兆しを見せ始める。学習するのは、何も寄生獣の専売特許ではない。人間だって少しずつでも確実に、前へと進んでいるのだ。地球(テラ)に揺られながら。
「好景気だな、地球人よ。それでこそ戦い甲斐があるというものだ。ではゴトウキビも見せてやろう、新・三種のチン器を!いくぞ、イチ・ニ・サン!1・2・3C!」
「エアアアア!コ、コンなの入るわけないじゃないカー!もっと純粋な勝負を、カラテの勝負を俺は望むぞゴトウ!!!」
「そうかな?お前の肛門は早くも何かを吹田そうにしている、チンを欲しそうにパクパクしている!!チンパクしているぞ!!だからチンパクするお前の大腸にゴ塔を建立してやるのだ!大腸の塔だ!!」
「ならばこちらは負けじとチン保闘争だ!!くらえ!!」
「な、なにい?!」
「久しぶりだな、ゴトウ」
その時、それまで静観を決め込んでいたミギーが突然しゃべり始めた。その光景、寄生獣たるゴトウにしてみればさして奇異な状況ではないはずであるのに、ゴトウは周章狼狽した。
「き、キサマは右手に棲んでいたはずでは!?」
「いつまでも同じ場所で漫然としている私ではないさ。必要とあらば、臨機応変に動く。かつて私がいた場所にちなんでミギーであれば、今の私はさしずめシリーであろうか。なあ、シンイチ」
ミギー……否、シリーは淡々と語りながらゴトウの液スポタワーを針金のように締め上げた。刹那、ゴトウは「ぐああ!」とこの日初めて辛そうな声を上げる。
「攻守、交代だな……!お前のあさましいマラの山、つまりお前のあさまら山も荘厳にジ・エンドだ!」
「な、なに?!くっ、なんだこれは……尻の穴がぬるぬるして、まるでオイルショックだ!クソ、ゴトウキビが抜けていく!」
「ムダだ、ゴトウ。シンイチの肛門は恐るべき水分を保有したウォーターゲート、事件は開菊室で起きている。摩擦係数は0だ」
シリーの言葉が終わると同時に、ゴトウのマラがシンイチの尻からするりと抜ける。そして体の自由を取り戻したが早いか、シンイチはゴトウの後ろに回りこんだ。
「クッ!この男、俺の菊門を取りおるわ!」
「秘儀、菊モントリオールとはこの技さ。綺麗な五輪の花を咲かせてやるよ、ゴトウ。菊マル派の時代は、もう終わりなんだ!」
叫びながらシンイチは己の怒張したピナスを一気にゴトウの直腸内に差し入れた。ヌプリ。湿った音が部屋に響く。
「ハハハ!そんなものだろう、所詮地球人のペニスは……なにぃ?!」
「私を忘れてもらっては困るぞ、ゴトウ。先ほどと同じく、私は常に考える。そして今の私は、さしずめマラーといったところかな。汚い穴だな、ゴトウ。食物繊維を取るといい」
いつの間にかシンイチのペニス部分に移動していたシリー……否、マラーはグイグイとゴトウの宇宙(なか)に入っていく。容赦のないマラー、組み伏した後藤のバックから竹のごとく下へ登る。そのペニスの動きに後藤は狂う。何度でも狂う。Re・狂うとる事件。
「グアアア!や、やめろおおお!」
「さよならだ、ゴトウ。草アナルギの剣をくらえ」
そして最後の瞬間。マラーと化したシンイチのペニスはゴトウの腸壁をコナゴナに崩壊させた。その時、一陣の風が吹く。シンイチの部屋の窓際にかけられてあった洋風のベルがリンと鳴った。
「まさかニュー後藤がやられるとはな……見事だ……しかしこれはまだ終わりではない……後藤は何度でも蘇る……グッ」
最後の力を振り絞りそれだけ言うと、後藤の命は泡のように弾け飛んだ。
「手ごわい相手だった」
「シンイチ、ゴトウの言う通りまだまだ気を緩めてはいけない。我々も我々なりの方法で学び、進み、襲い来る敵に対処していかなければならないのだから」
「分かってる。けど今日は少し疲れたな……」
そう言って大きな欠伸をつくシンイチ。ふと気づくと、マラーが未だ怒張したままであることに気づいた。
「ミギー、じゃなかった、マラー。そろそろ元の形に戻ってくれよ。おい、マラー?マラー……まさか!おいマラー、お前まさか眠っちゃったのかよ?」
「……少し疲れた……私は無期限の眠りに就く……」
「待て!ちょ、待てよ!!」
「……」
この後、ミギーは無期限の眠りに就き、シンイチは終生怒張したピナス――それは、永遠の友人マラー――と共に過ごすこととなる。5年後、仕方なしにシンイチは『チンイチ』と改名してゲイ能界デビューすることになるのだけれど、それは股、別の、おはなし。
(長い間ご愛読ありがとうございました。
肉明均先生の次回作にご期待ください)
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Blogネタがかなりツボにはまりましたー。
なので、早速LINK登録しちゃいました。
事後報告となり、申し訳ありませんm(_ _)m
寄生獣ネタ…ニヒルな笑いを誘いますね〜(笑)
次回は島田あたりでどうか一つ
黙ってられんかったwwwwwww
あと、後藤やミギーたちは宇宙生物じゃないですぜ、肉の兄貴。
地元ですw
「アッーー!!」
しかし昭和のよき日々を思い出した…
あなたの想像力はいつも上を行く・・・www
読んではいけないと知りつつ畜生
え、えらいこっちゃ><
この発想はなかったわぁ。
ネタが大体わかるだけに今回のは吹いたww
奇生獣で涙した俺にとってなんという狼藉wwwww
これは俺のゴトウキビを肉兄貴の菊門に(ry
なのに止められなかったwwwwwバロスwww
次は田宮良子で頼むw
常識的に考えて。
無理矢理歴史的な言葉とfeat.させているテクが、Re:狂うとる。
だってこれは日本史やーん。そいや!
もパロって欲しかった(^O^)
たしかに歴史ネタも入ってるけど知ってる人じゃなきゃどの部分かワカランと思う
でもミギーなつかしいな。
罰として僕の尻穴も侮辱してください肉さん(^^)
Re・狂うとる!
そっちの趣味は無いハズなのにこれだけ笑ってしまう私は肉さんの思う壺(略して肉壺)なんでしょうか?
ナンテコッタイwwwww
なかなかワロタwwwwwwww
始めまして〜