おそらくその9割以上の人は授業中に日本地図に並ぶ47都道府県を精査しつつ
「ああー、この県とかこの県とかには……たぶん一生行くことないんだろな。どんな土地なのかも全く分からないな」
なんて、漠然と思う瞬間が訪れるものだと推察します。
僕の出身県である山口県もそのような評価を下されることが多く、これまで出会った人の中にも
「山口県……?あ、あー分かる分かる!山口ってあれだよね、九州にあるんだよね!」
など、笑顔で抜かす人たちが何人僕の上を通り過ぎて行ったことか。もちろん長州男児的にシンキングしてみればそのような発言は到底許されるものではありませんので、そんな時はいつも「四国連合艦隊下関砲撃事件って知ってる?」とレオ口調で囁きながら、ヤツらの肛門のあたりに下関条約を肉締結してきました。当然です。そして山口県を愚弄した彼らは泣きながら「オウ!春帆楼!」って絶叫してました。丁度その頃からかな、僕がアナルの可能性に着目し始めたのは。
・・・
僕のアナルに対するパッショーネは脇に置き。
とかく我が国たる日本は「狭い、狭い」と言われがちですが、実際のところその狭い日本であっても自分の出身県、あるいは現在住んでいる土地以外のことってほとんど知らないのが我々の実情であるように思います。そりゃそうで、人間自分に関係ない・興味のない情報を収集することはないものな。急に肉親や恋人などにAK47みたいなブツをチラつかされながら
「明日までにパピルスから現在流通する紙に至るまでの変遷の歴史を調べてきてちょんまげ」
って言われたら発狂するでしょう?そこで嬉々として紙関係の情報を漁り始める人がいるとすれば、それはは当人がよほどの紙マニアである、あるいは性的な見地で紙を捉えている、ないし仕事上の関係で紙情報が必要不可欠である、などの事情がある場合のみです。紙を見ながらオナニーができる、などの特殊な性癖を持っている方などが顕著ですね。紙を見ながら興奮し、紙に発射する。思わず輪廻、という概念が頭を過ぎります。エコロだね。
なんで紙の話になってるんですか?気が付くといつもこうですよ。全く、皆さんの手腕には驚嘆させられてばかりだ……。とにかく話を戻して、だから僕らは基本的に自分に関係ないことに対してはあまり知識を有していない、具備しようともしないという傾向にあります。つーかざっくり書かせてもらえば、人間が主体的自発的かつ溌剌に活動をカマすのって、エロ関係だけだからね。エロ関係のテーゼを前にした瞬間、僕らの脳内CPUの活動速度は神を凌駕する。まさかお前らが広辞苑ないし大辞林あるいは岩波国語辞典の『陰核(クリトリス)』の項目を熱くチェックした経験がないとは言わせねーよ?だからそういうことでしょ、マジで。
なんで陰核の話になってるんですか?もういいです、先を急ぎます。だから基本的に僕たちは一度立ち寄った土地、ないしテレビでバシンバシン放送されている土地(ex.東京)以外は、いかに国内の話といえども何らの知識を有していないことがほとんど。もちろん僕は「それが悪い」と言いたいわけではなく、あくまで事実の摘示として「ぶっちゃけ、そういう傾向はあるよね」と言いたいだけですので悪しからずご了承下さい。
だから最終的に県名からそこはかとなく発せられるイメージで全てが決せられることが多く、かつ、僕の出身県である山口県などはどちらかと言えば地味なタイプの県名っちゅーか、そりゃ確かに少々穿った見方をすれば
山⇒チンコ、口⇒マンコ
というメタファーなのかなー、という捉え方も可能ですが、どちらかと言えばそういう解釈をする人とは友達になりたくないし、僕がK察だったらそいつのパンツ引き下ろして速攻で尿検査してやりますよ。だから基本的に何らの山口県情報に触れたことのない方は、山口県という名前を見るだに
「ふーん、山があるんだねー」
という結論に落ち着くのではないか、と。そして全くこれほど悲しいことはないわけで、だって日本に山がない県なんて皆無ですからね。そこにあって山口には山しかねーよ?みたいなあらぬ嫌疑。これは辛い。
ということで山口県が過疎化しているのは、おそらくその名前の故である、ということがほぼ完璧に証明されてしまった格好ですが、郷土愛の強い僕としては一刻も早い改名を促したいところです。フライング膣県とかね。注目すべきはこのインパクトよ。「きっとあそこの県ではマンコが空を飛んでいるんやで」という直感がビビンと働くこと請け合いで、これはもう観光客が押し寄せないわけがない。膣マン汁(饅頭)、膣カマボコ、膣飴、膣、などの名産品も用意してね。極めつけはフライング膣祭りなどのカーニバルも企画して、雅な踊り子たちがこぞって膣音頭などを披露し、それでもってお前らは俺の故郷をどうしたいんだよ。何がフライング膣県だ。恥を知りなさい。
なにかとマイナー視される山口県ではありますが、でもそれと同時に元・山口県民の僕なんかにしても正直
「ハハーン、この県には勝ったな。うちよりも余ほどマイナーだな」
と勝手な認定を施してしまう県というのはこれ、存外に多いものです。その傾向は特に北陸方面に強いようでして、なんせ中国地方の端の土地からしてみれば、東北北陸方面の地域はあまりにも遠すぎるのだから。情報そのものが入ってこないため、どうしても県名そのもので判断せざるを得ないわけです。
「石川県って、おそらく登山家集団の巣窟なんだろな。石と川的にシンキングして」
なんていうフランクな思いを僕が小学生時代に抱いたとしても、そこはどうか寛容な目で見ていただきたい。重ね重ねになりますが、あの頃はインターネットなどもなくて情報自体が枯渇していたんです。それに、あの頃の天真爛漫な僕としては、確実に石川県の情報よりも今日の給食に出るミルメークの方にご執心だったのだから。皆さんにもそういう時期、あったでしょ。給食の時、休んでいる生徒がいた場合に
「あいつさあー、昨日俺に『ミルメークあげるよ』って言ってたんだぜ!」
みたいな発言を捏造し、誰もが羨望したミルメークを強奪する、みたいな瞬間。
とにかく、長い前置きになりましたけど、そういう感じで僕的には東北・北陸地方を絶賛脳内放置プレイしていました。同じ金出すなら沖縄とか東京に行ってみたいよな……という至極ヤングな思考回路。僕は光に寄せられる蛾の様に、旅行の度に大都市を巡っていたように思います。怒られる覚悟で述べますが、そこにあって和歌山県や三重県などの名前を思い出すことは、塵ともなかった……ということを白状いたします。すまんかった、三重和歌山群馬新潟石川富山福井秋田岩手青森宮城長野岐阜滋賀の人たち、本当にすまんかったと思ってるんよ……。
「アアーン?!ゴメンで済んだら緊急用ピルはいらねえんだよ!?!」
という神の声が聞こえたので、今回責任を持って福井県に行ってきました。大阪駅から特急サンダーバードに乗っていざ福井。前日まで白木屋で泥になるほど飲んでいた僕は、始発の自由席にライド・オンすると酒臭い息を車両一杯に漂わせながら、窓を眺める風景を一切見ることなく一瞬で眠りに落ちた。流れる明媚な山々を一切眺めることなく、あえて寝る。この滋味ですよ。
起きて福井の駅を出る。福井駅はビッグでクリーンな佇まいで、駅の中を漂う立ち食い蕎麦の香りが何とも素敵な風情であった。僕は北口あるいは南口を出ると、即座に商店街の散策を開始。気分は彦麻呂、1流レポーターとしての血が騒ぐ。
最初に僕を迎えてくれたのは、デカデカと表示された『ソースカツ丼(380円)』の文字。ソースカツ丼とは面妖な……と思われる方もいらっしゃるかと思いますが、一般的に福井県では
カツ丼=ソースカツ丼
という捉え方をされているそうな(あくまで伝聞ですが)。卵で閉じるタイプのカツ丼はそれほど食べられないそうな。
ソースカツ丼がどんなものかと言いますと、カラッと揚げたカツを特製のソースにくぐらせ、それを丼に盛った白米の上に乗せる、というのがソースカツ丼のレシピ。これが普通に美味いんだよ。380円という、貨幣経済をレイプしたような価格設定も魅力ですね。もっとも、僕の食べたソースカツ丼は820円でしたけれども。380円の方も同様に美味であるのかは、ご自身の下の口でお確かめになって下さい。下の口?
次に気になったのは、やたらと舞い踊る『蕎麦屋』の看板。僕は知らなかったのですが、福井県は蕎麦を大プッシュする方向性で一つ筋を通しているみたいなんですね。大の蕎麦好きである僕は「たのもう!」と蕎麦屋ののれんをくぐると、一番安価であった
『おろし蕎麦』(480円)
を手早くオーダーし、こっそりと緑茶を飲んだ。どうしてこっそりしたか、というと、もし僕が1流レポーターであることが店側にバレれば、過度な配慮をなされ普段の店の味を楽しめなくなるおそれがあるからです。僕はなるべく目線を伏せつつ、彦麻呂死ね、彦麻呂死ね、と呟きながら蕎麦の到着を待った。来た。
おろし蕎麦、というだけあって冷たい蕎麦の上には大根おろしがこんもりと盛られていました。僕はその上に特製のソース(和名:めんつゆ)をそっとそそぐと、廃材などで作り上げた箸(方言でワリバシ)をパキリと割って推定7本ほどの蕎麦を口に運んだ。とんでもなく強いコシ、それでいてくどくない食感、爽やかな大根のフレイバー、テレビに映った宮崎あおい……僕の舌は、宝石箱になったんだ。本当に美味しかった。僕がこれまで食べた蕎麦の中でも数えるくらいの美味しさ。平打ちっぽい感じで、若干麺の幅が広いことが特徴でしたでしょうか。原料的には8割ソバで、山芋も混ぜ込んでいる、とのことでした。ペロリと完食し、肉麻呂は会計を済ませて店を後にした。
ここから少し概括的な話になりますが、とにかく福井はウリとなっている食べ物が多い感じでした。上に挙げたカツ丼や蕎麦はもちろんのこと、フグ、カニ、サバ、らっきょう、ウナギ、若狭牛、日本酒、米、などなど、ざっと思い返しただけでもかなりの名産品があった。特に若狭牛のクオリティは相当に高いらしく、ただ生産量が極端に低いため出荷量がそれほど確保できない(=知名度が低い)とのこと。若狭牛も少しだけ口にする機会がありましたが、適度に脂の乗った肉(おそらくロース)はしつこくないしくどくもない、はらりと舌に溶けるようで、いやホントに美味しかった。
ということで基本的に食べては飲んではの繰り返しを行っていたのですが、そこでふと考えた。確かに味をグルメするのも尊いのだけれど、それだけじゃやっぱいけないよねー、観光地的に考えて、と反省。僕は足早に観光に向かった。観光、すなわちストリップ劇場。
芦原(あわら)温泉っちゅー土地があったんですよ。そこの温泉自体は硫黄成分が強いらしく、結果的に僕の肌は卵よりもスベスベになったんですが、男の話す温泉トークなんて誰が聞きたいんだ?だからそうなれば当然、温泉街にはマストなプレイスであるストリップに行き、生々しいレビューをアップする!というのはある意味で責務だろうが。深謀遠慮した上で、あえてのストリップ鑑賞。僕も自分に求められている役割くらいは理解しているつもりです。
3300円、というあまりにも財布にシビアな入場料を払った僕は、手早く座席に座ると舞台に目をやった。怪しげなステージ、後ろに用意された垂れ幕。大丈夫、ここまでは想像通りだ。と、思っていたら突如流れ始めるカルメン風の音楽。パッション!僕は心で叫んだ。
出てきたのはバブル風ワンレン女(推定36歳)。おや?いつの間にかデロリアンに乗ってたのかなー僕は、とかは考えない。温泉街に来てストリップ屋に足を運ぶような輩(団塊メンズ)には、それくらいレトロ風情の女性の方がウケがいいんです。きっとそうだ。じゃないと正直、俺のチンポが納得しない。あのチョイスは想定してなかったもの。
ラグフェアーのサングラスの人が纏っているようなファーでフワフワと妖艶に舞い乱れるバブルガール、正直踊りはかなり上手かったので普通に見惚れました。と思った次の瞬間、いきなり女の股間に備わったマンコのような物体が僕の視線にジャンピン・ジャック・フラッシュ。オウ!ホットガール!
言い訳に聞こえるかもしれませんが、あからさまな裸体を前にして男が興奮することは有り得ないのだな、とこの時思いました。ストリップにおいてはダンス鑑賞そのものが楽しいのであって、別段僕ら観客は乳やら膣やらを喜んでいるわけではない。「俺たちをそこらの中高生と一緒にしないでくれ!」と、これは僕を含むあの場に居た全員の心のシャウト。最初に『チラリズム』とか言い出した人は偉大だと思うぜ。
ということで、煌びやかな照明の下、向こう10年分くらい女性の体を見せ付けられました。とにかく圧巻の一言でしたよ。なんつーか、「いい仕事、見せてもらったな!」みたいな感想でしょうか。実際のところは劇場が熱すぎて、最後まで見ることもできずに退出してしまったのですが……ごめんよ、踊り子たち。でも、あなたたちの美しい踊りは僕の心の中にしっかりと刻み込まれたことは、確かなんだ!
と、そんな感じでひどく満足しつつ『最後は東尋坊で〆ますかな』と思いながら翌朝起きると、ひどい雨が僕を出迎えてくれた。おそらくこれは『まだ自らを殺めるのは早いよ』という天からの優しい配慮だったのではないか、と考えておりますが、そいつはちょっと深すぎるはからいだったよキリスト……。もちろん満足はできたけど、やっぱグルメツアーとストリップ鑑賞だけだってのは少し寂しい年頃ですよ。もちろん『蕎麦もカツも温泉もマンコ鑑賞も楽しんだんだろ?!文句言ってんじゃねーよカス』という言葉の前にはただただ閉口するしかないけどさー。
ということで、かつてであれば『福井?楽しいのかな……』程度の感想しか抱けなかったであろう福井県ですが、マジで予想外にジョイフルで素敵な土地であったことをここにお伝えいたします。街行くJK(女子・高生)とかみんな可愛く見えたもの。どうしてあの頃の僕が福井県の高校に進学しなかったのか、本当に首をかしげるしかなかった。両親め!
実り多かった今回の福井来訪、なかなか機会はありませんが、時期に恵まれれば他の東北・北陸地方も是非旅行したいという思いを新たにしました。日本酒好きだから、絶対に合うとは思うのですが……さて、どうなんだろう。
と、珍しく今回は爽やかに筆を置きます。ご清聴ありがとうございました。
□追記
素で山形県を書き忘れておりました。
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クリッコクリッコ
どっちかいうと石川県は金沢っていう方が有名らしい。
てか,コメ0はじめてみた。
文章読んでも、意図的な感じはしないし…。
【管理人より】
オウ!普通に間違えてました。
ご指摘どうもです( ^ω^)
おごって^^
自分的には福井と山口に一度は訪れてみたいという願望があるんですがねぇ・・・。
カツ丼好きな自分からの情報だけど、岡山には確かドミカツ丼ってのがありますよ。
ネタ無いしね。
……分かってますよ、ホント何もないですもの。地味ですもの。
それでも地元愛は偉大ですなー、初コメの勇気をくれた!
青森=りんご。
長野なんかには負けません。
富山にもおいででつ。
肉さんのエイナスに一生忘れられないインパルスを獲られますでつよ。
d(´∀`*)
富山の立山と新潟の越乃寒梅の美味さは異常。
あと強いて言えば落花生。
山形=さくらんぼ、米沢牛、蕎麦、ラーメン、だだちゃ豆、近隣一スカートの短いJK
かなり楽しい旅になりますよ!
「え?何しに行ったの?」
と言われます。
政治家になった人が多いんですよね。
せっかくの修学旅行なのにGUSTOで飯食いました。
んで、車があったら能登の「ひょっこり温泉」にも行ってみてくだされ。
塩分濃度の濃いまったりとした湯に疲れも吹き飛びます。宿泊施設はないただの湯屋ですが、家族風呂もあるし。…そこはそれ、ほれ娘や近うより、とな。うひひ
温泉くらいしか浮かばない大分県民。
加賀(南)のほうだけど。
先っぽだけクリッとしておきます。
りんご・にんにく・恐山・大間のまぐろくらいしかありませんが…
桜も終わっちゃったし。
ねぶたの時期にでも来て下さい!
ちなみに青森は
セックスの回数?が日本一らしいですよ
となるのはコレ微塵の疑いもないですねー^^
まぁ北陸なんてなーんもおもしないですけどねぇ
まさかの人権獲得にアッアー!です。
それより私ラグフェアーのファー的な物を巻いていたサングラスの人のファンなんですが‥。
まさかの肉欲企画とのコラボに思わず想像妊娠しちゃいましたw
新潟はお酒と食べ物が本当においしいです。
駅中の酒屋の試飲だけで気分良くなります。
酒飲み的には外せない県だと思います。
俺がお前の胃袋をレイプしてくれる店紹介してやんよ
つれもていこら!和歌山!
(一緒に行こうよ!和歌山!)
パンダがいますよw
GWに下関行きましたよ!道も広いし、雰囲気もよさ気なとこでした♪♪
東北来るなら是非岩手にっ!!肉もお酒も美味しい岩手にっ!!
夏休み、北東北に避暑るのとか粋かもですよ?
石川>富山>福井なんだがな
あえて言うなら 何もないよ
カニとかおいしいですよ〜
日本酒も旨いしー
青森なんかには負けません
芦原温泉駅のすぐ近くの高校に通ってたしな。あの時から3年たった今となっては、女子高生はみんな可愛くみえるもんです。
上でも書かれてる方がいましたが、福島(東北)忘れないでくださいね。
そんなに影が薄いんでしょうかねw
福井なら永平寺も有名ですよー 修行中の若い雲水さんたち♂がたくさんいます 僧服って禁欲的でなんかそそりませんか?(*´艸`)
女子もかな〜り美し。