肉欲企画。

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2013年07月16日

思うこと

 
 
先立って カトゆー家断絶 というサイトが更新を停止したと知った。悲しいな。俺は一度もそのサイトを見たことはなかったが、その名前は知っていたし、それが終わったことに対し悲しみはある。何となくだけど、そういう感傷があるってことだ。

俺はずっと好き勝手にやってるし、これからもそうだと思うが、限界がくる時もあるだろう。公開しながら勝手をするというのは胆力がいる。時に自己矛盾を孕む。だから更新の終わるサイトがあることも理解できる。いつまでも自由ではいられない、好き勝手なことばかりはできない……と思う人、感じる人。否が応にもそういうステージに向かわざるを得ない人。そういう人たちがいることだって、想像の範疇の中だ。

人はどうして新しい事柄を始めるのでしょうか?少しでも頭が働けば、並べてのものは終わりにしか向かわない、と、そう分かりそうなものなのだけれども。

「自分だけは違う。自由の最中に居続けることができる。俺の精神は誰よりも自由だ。何にも縛られない。何ならお前らより少し高いところから意見だって言えちゃうぜ……」

そういう視点、観点、感情点。露悪的なことを書いて笑いをとった人なんて、一層そうかもしれない。

ピエロを気取ってた人が正気に戻るのってどんな気分なんだろうな。

でもどうでもよくないか?そんなもん。初期衝動はどこにあったんだ?ピエロがピエロになった理由、ってやつだ。

『こういう考え方があるんだけど、どうかな。俺はこんな風に道化になれるぜ!お前らはどうだ?世界はずっとファックなんだぜ……』

とか、そのくらいのもんだったんじゃないだろうか。分からないけどね。

でも、もしそうだとしたら、そいつが一番尊い。絶対的(ただ、そんなもんはどこかにあるのか?)に尊いかは分からないけど、少なくともそういう感じでやってる人たちってのは、永いこと俺の中では尊いと思ってきたし、今もそう思っているし、他の多くの人だって、あなたのピエロっぷりはきっと好ましく思っているはずだ。あるいは、あなたがピエロであるその在り方、ピエロであったあの日、あの時、あの瞬間。その時々の総じての表現が洗練されていたから、人が集まったんだ。

集まった人のためにパフォーマンスしたわけでも、あるいは、己が何かを知りたいがためにパフォーマンスしたわけでも、どっちでもないだろう。あんたはその時々の全力を、その時々に、確かに出してたはずだろう。

だけど、もしかすると、あと付けで

『俺は(私は)誰かを啓蒙するためにピエロをしている(していた)んだ!』

そんな気持ちを抱いた人もいるかもしれない。でも、そんなもんは全部虚妄さ。何もないところで背負った、無価値な背脂みたいなもんだ。最初からあったもんじゃない。

ピエロだった自分は、今からすれば余剰の背脂みたいなもんさ……

そんな風にして事実を矮小化して切り売りするのは、あんたの勝手だ。以前よりも成長した自分、その中で相対化したときに、はからずも安くなってしまったかつての自意識。

でも、その時々のあんたは背脂だったわけではない。あんたが場当たり的に当時の自分を背脂、と認定してしまっただけだ。いや、もっとタチが悪い。当時の本気を遡及的に背脂の扱いにしてんだ。そして、そいつにピエロの咎を被せちまってんだ。

ピエロは最初からピエロだったんじゃないのかな。ピエロが背脂になっちまったのは、あんたがピエロを背脂に据えたってだけのことでしかないんじゃないのかな。だから、あんたは最初からピエロで、今でもピエロでしかないって話だ。

もしその背脂。そいつを

『そもそも、押しなべての表現は、最初から丸ごと俺だったんだ。隠してたけど、全部俺だった。分かりやすいように、俺は、お前らが好きそうな背脂っぽいものの方から見せていただけだ、あとの全部は、お前らが蒙昧で見えてなかっただけでさ……俺は最初から、全部、まるごと、俺だった』

と位置づけるのなら。あんたはいつの時からか、自分を嘘にしてしまったって、たぶん、それだけのことだ。それを悲しむべきなのか認めるべきなのか、詰るべきなのか、あるいは喜ぶべきなのか。それは俺には分からない。誰にも分からない。あんたにも、分からないことだ。何にしたって、結果しかないから。

俺には感傷しか語れない。こんな風にしどけない体裁でしか、もう、思うことは語れない。時間なんて止まっちまえばいいのにな。
posted by 肉欲さん at 05:35 | Comment(22) | TrackBack(0) | このエントリーを含むはてなブックマーク
この記事へのコメント
理性は感情の奴隷であるという言葉は私の好きなそれですが、同時にこう思うのです。
感情は肉体の奴隷であると。

食生活とかね。
Posted by at 2013年07月16日 23:03
ピエロに例えることは本当に分かりやすいです
でも、何年も続けていたら それはもう一種のライフワークじゃないかな
良し悪しの問題じゃないけど…
本人の居心地がいいところで全力投球する場ってなかなかないし、共感があれば結果は喜ばしいことじゃないかな
ピリオドを打った背景からはマイナスなことばかりじゃないと思う
Posted by at 2013年07月17日 05:27
肉ちゃんも、なんだか歳とったね。
Posted by 風俗店店長 at 2013年07月19日 15:12
ここ最近のやさぐれたような文体。笑えはしないけれども、今の方が好きだ。ちっとも厭きやしない。
Posted by at 2013年07月21日 02:44
すばらしすぎる。語られるテーマは同じでも、オリジナルな言葉、態度だとこうもガツンとくるんだということを思い出した。良いこと言うやつは捨てるほどいる。けど、そこに薫る風が吹いてるひとこそが、ぶっぱなす資格がある。
Posted by みき at 2013年07月21日 20:21
 肉欲さん!大変です!

 肉欲棒太郎の偽者がいます!

【肉欲より】
肉欲棒太郎、という名前自体はナニワ金融道という漫画が初出ですので、色んな人が肉欲棒太郎を名乗っていると思います(要するに僕もパクリです)。ごめんなさい。
Posted by 肉欲ファン at 2013年07月22日 20:07
何年かぶりにこのブログ検索したらまだあった…嬉しいな

いくつか最近の記事を読もうとしたらすぐ下に「のび太の肛門破壊」という記事

相変わらずで安心しました
Posted by たいなん at 2013年07月25日 12:37
いつも読んでます。
Posted by 大輝 at 2013年07月26日 21:33
これが、自由を愛し、自由を貪り、自由に縛られ続けた者の末路、か。
Posted by at 2013年07月29日 10:44
本を作ってくれよ
知らねーよって怒るかもしれないけどあんたは俺の希望だよ
Posted by at 2013年07月30日 06:09
末路だなんて悲しすぎる。また新しいステージに行けるんだと思う。思いたい。
Posted by at 2013年07月30日 11:55
いいね
Posted by のる at 2013年08月13日 16:59
あんたは間違っていない(>_<)
Posted by at 2013年08月18日 23:36
定期的に見てるよ!
初めてのコメントだよ!北海道から!
昔のブログまでさかのぼって見たけど友達には薦められないよ!
でもそんなブログを期待してる人がいるよ(;_;)
Posted by at 2013年08月25日 01:05
肉さん、あんた三十になってから変わったね(笑)
Posted by ビール at 2013年09月14日 01:11
数年前からずっと読んでたけれどね。肉さんと同世代の者です。肉さんは肉さんだし、肉さんしかいないよ。
Posted by はじめまして at 2013年09月14日 16:39
むしろ年数をみるとよくここまで頑張ったなと思う
Posted by at 2013年09月19日 08:58
始めて拝見してから早数年。
こっそり更新を楽しみにしてます。

ピエロ=肉欲
あんた=自分

で、置き換えると興味深い記事です。
Posted by at 2013年09月23日 01:41
肉欲さんの文章は、僕の憧れです。
くっ…だらない下ネタに満ち満ちた、けれど明白な知性による語り口は、本当に好きです。僕には小説を読む習慣がありますが、それでいて尚、そこらのプロ以上に鋭さがあると感じていました。
そこへいくと今回の記事は、一見毛色が異なるようにも思えましたが、今までで一番腑に落ちました。こんなに美しい文章、そうそうないです。
だから何かしろっていうわけでもなく、ただ「あなたの文章は今こそ最高に美しいんだよ!」ということが伝わればいいな、と。
Posted by at 2013年10月03日 02:53
肉さん、強いな。
Posted by at 2013年10月11日 23:44
中学生くらいの時にここを知りました
当時の私の感性に多大な影響があったのは言うまでもなく、そんな肉欲さんはおっさんだろうと思ってましたがお若いのですね…
思い出したようにここを覗いた時はもうこの記事が上げられて暫くした頃でしたが、今更ながら郷愁に駆られてコメントをしました。
Posted by 4歳違いかよ at 2013年11月12日 20:38
私は、肉欲さんのブログが更新を停止されることを、とても悲しく思います。こんな言葉で私の感情を表現するのは不可能です。
Posted by あおいくま at 2013年12月12日 03:12
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