（ ＾ω＾）「寝起きの焼酎はたまらんなあ」
ﾁｭﾝﾁｭﾝ ﾁｭﾝﾁｭﾝ
大阪、茨木市。
外からは鳥の囀る声が聞こえる。
（ ＾ω＾）「どれ、もう一杯」
その時ふと、己の口臭が僕の鼻腔をサラリと撫でた。
（ ＾ω＾）「くさっ」
折節、正午前。
終わった人間の臭いがした。
【大阪 2日目】
・・・
YOU「肉よお、二日酔いにはやっぱり迎え酒しかねえぞ」
（ ＾ω＾）「この廃品野郎が」
・・・
かつて僕が侮った友の言葉。けれどしくしくと痛む肝臓を迎え酒が優しくケアしてくれる現実を前に、無知だったかつての己を深く恥じた。
（ ＾ω＾）「やっぱ二日酔いに苦しむよりは迎え酒ですよねー」
人間として完成された者の言葉である。そこには論理が一切介在しない。よしんば迎え酒で二日酔いが解消されようとも、それは問題を先送りにしているに過ぎないのだから。
（ ＾ω＾）「じゃ、5時になったから改めて飲みましょうか！かんぱーい！」
( ´・ω・`)「ま、まだ飲むの？」
（ ＾ω＾）「何を仰るまくらさん。これはむしろ始まりなんですよ」
( ´・ω・`)（誰かこの生ゴミを鹿児島に持って帰れよ）
（ ＾ω＾）「ゲプッ！おっと失敬」
ゲップが喉を突きぬけ鼻腔を揺らす。
（ ＾ω＾）「くさっ」
刹那に両親の顔が頭に浮かんだといえば、それは感傷に過ぎるのだろうか？
僕の胃からは、廃品の臭いがした。
・・・
【大阪 3日目】
('A`)「肉さーん、そろそろ京橋オフ会ですよー。起きないと間に合いませんよー」
彼の名前はUMAくん。京都に住む大学院生で、初日の二次会にまくらさんの家に転がり込んで来てからこっち、そのまま連泊している状態だった。気が狂うとる。
( ﾟωﾟ)「ギャー！頭がヘデック！気分が悪い！殺せ！」
そして一番気が狂うとるこの人、人生廃品回収業者N欲。本来受くるべきであった二日酔いを迎え酒にで強引に先延ばしにした結果、3日目の朝100%中の100%みたいな不快感に襲われていた。戸愚呂（弟）のような二日酔いだった。
('A`)「自業自得でしょうが！ホレ、さっさと家を出ますよ！」
( ﾟωﾟ)「ギャー！どうして生まれてきやがった！この世には苦しみばかりなのに！」
('A`)「知るか！」
ブルブル。N欲の全身を謎の震えが包む。まさかこれは共振？近くにARMSがいるのか？というのは素人考えであって、実のところこれは二日酔いからくる震えなんですよねー。とにかくもう僕くらいの人生相場師になりますと手の震えくらいじゃ満足できないっていうか、体の芯から湧き上がるような震えで以て初めて得ることのできるエクスタシーもあるっていうかね。ねえよそんなもん。
（ ＾ω＾）（とにかく京橋で昼から飲む！と宣言した以上醜態は晒せない……）
本来なら酒なんて飲める状態ではないはずなのに、見て下さいこの強い義務感。美しい日本始まったな、といった風情でしょうか。粋だねえ。
（ ＾ω＾）「すんません、ユンケルください」
「はい、どうぞ」
（ ＾ω＾）「いや、それじゃなくて1500円のやつ」
コンビニエンスにインした僕は、手っ取り早く体力を回復させるべく栄養ドリンクを手にした。無論200円くらいの代物でお茶を濁そうかな？という考えが頭を過ぎらなかったわけではないけれど、【タウリンの多さ＝希望の度合い】という割と明確な基準を己に定めている僕としては200円のタウリンでは我慢できなかった。欲しい……もっとタウリンが欲しい……！この時の僕は間違いなくタウ中になってたね。製薬会社の思惑に見事ハマッった形です。S・H・I・T！
・・・
（ ＾ω＾）「どうもー、肉欲どすー」
ほぼ完璧な形で京都弁をマスターした僕は、京橋昼酒オフ会に参加を希望した面々の前で流麗な京都弁を披露する。その時、己の吐息が鼻腔を貫いた。
（ ＾ω＾）「くさっ」
月曜、午後3時。街にはサラリーマンが行きかっている。
僕の口からチェルノブイリのような臭いがした。気がした。
・・・
（ ＾ω＾）「じゃあ僕はグレープフルーツサワーで」
('A`)「あんた、飲むんですか？！」
（ ＾ω＾）「馬鹿野郎！与えられた役割を果たせない奴は、クズだ！」
僕はそっと頭の片隅に鎮座ましましていた引き出しを開ける。そこから
・グレープフルーツ＝二日酔いにキく
というフォークロアを引っ張り出した僕は、何のためらいもなくグレープフルーツのお酒を注文した。
（ ＾ω＾）「昼から飲む酒はキくダスなぁー」
瞬間のことだった。喉を走り抜けたアルコールは即座に僕の体内に眠っていた栄養ドリンク、あるいは胃薬と結合。胃と脳のあたりで通常有り得ないようなケミストリーが巻き起こり、同時に僕の中に得体の知れないクリーチャーが爆誕した。後のゲロである。みんな、普段の俺の言うことは一切無視していい。あらゆることは戯言だと思ってくれて構わない。でもこれだけは聞いてくれ、グレープフルーツサワーは危険だ。ヤツらは命を狙ってくる。
グレープフルーツサワーのウェポン性にガクガクと震えながら、僕は真っ青な顔で会の面々を見渡した。女性5人に男性5人。さっさと10Pでもしちまえばいいのに！俺のことなんて構わずに！と瞬間的に思ってしまった僕を誰が咎めることができるだろうか？誰も咎めることなんてできやしないさ。
( ´・ω・`)「肉さん、ガチで顔色悪いっすよ」
（ ＾ω＾）「ソンナコト ナイヨ」
それでも。
ゆるやかにホワイトアウトしていく脳内で、僕は必死に意識を繋ぎ止めた。目の前では氷の溶けきったグレープフルーツサワーのグラスが大粒の汗をかいている。申し訳程度に僕は酒に口をつけてみるのだけれど、その瞬間に胃の内容物が激しい自己主張をカマす。これは一体何の罰ゲームだというのだ……僕は恨んだ。神を。世界を。僕を取り巻く全てのものを。どうして僕だけこんな目に遭うんだ！
(ﾟ∀ﾟ)「ですよね！肉さん！」
（ ＾ω＾）「ｲｲﾊﾅｼﾀﾞﾅｰ」
串カツのソースをペロペロと舐めながら曖昧に笑うN欲。自分で召集しておきながらこの体たらく。今振り返ってみて正直に思う。あの時殺してくれても構わなかったのに。谷川俊太郎いわく、優しさは愛ではないらしいよ。
というようなことを思弁しながら約3時間半。酒も飲まず水も飲まず、ただ椅子に座して己と向き合った3時間半。禅、という概念を理解したい人がもしいれば、是非あの時の僕の様子をご覧にいれたかった。とにかく、そんな風にして、僕は。
（ ＾ω＾）「おや、肉欲の様子が……」
（ ＾ω＾）「……」
（ ＾ω＾）「ヘイ店員！日本酒持ってきて！」
午後7時半。僕はようやくと罪業（二日酔い）の螺旋から立ち直った。そう、それはあまりにも突然に。
（ ＾ω＾）「いやー、急に気分が良くなりましてねー」
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「は、はあ」
（ ＾ω＾）「あ、コナンだ！コナンが始まった！」
('A`)「そ、そうっすね」
（ ＾ω＾）「バ ー ロ ー の 時 間 で す よ ！」
('A`)(ﾟ∀ﾟ)( ´・ω・`)（うぜえ……）
躁鬱なのか？とは思うことなかれ。二日酔いを脱却した、あの開放感。それは人生の中で味わえる数少ないカタルシスにも似ていて。
今週掲載されていた某変態格闘漫画によれば、「最高級のワインを飲んでも満足できない人間がいる反面で、たった一杯の水に無常の幸福を得ることのできる者もいる」とのこと。だから、おそらく、相対的に幸福であることは必ずしも絶対的な幸福を担保するものではなく、いやむしろ、己の置かれている状況が不遇であればあるほど、ほんの小さな出来事に喜び（ジョイ）を見つけることができる、というのは否定できないのではないでしょうか？その意味で、あの時の僕の状況は傍目から見れば「廃品」から「クズ」にジョブが変わっただけにしか見えなかっただろうけれど、とにかく僕は幸せだった――。
（ ＾ω＾）「よし、二次会に行こう」
もしかしたら肉欲の体調不良ゆえに早めの解散もあるかも？というのはやはり希望的観測に過ぎたようで、結局この日も3時半からスタート、延々11時半まで連続飲酒をブチかますというダメ人間っぷり。いなせだねえ。
しかしそれにつけてもカルマの深いのが、そんな僕に付き合い続ける面々よ。まさに選りすぐりのクズさんたち。そんな僕らなもんだから、何の脈絡もなく僕が「バンドやりたいよねー」との提案をブチ上げると即座にバンドが結成されたりしてね。団結力、という言葉を目に見えるように体言した形です。
【祝・肉欲バンド結成】
名前：膣分泌液
構成
ギター 2人
カスタネット/ボーカル 1人
5分後に解散しました。理由は音楽性の違いです。
ともあれ、振り返ってみて思うことは最終的に体調が回復、皆さんときっちりお話することができて本当に良かった、ということです。普段己をクズだクズだと連呼してますが、あそこで満足に誰とも話すことなく解散していたら本当にクズになっちまいますからね……クズにもクズなりの忸怩があるんです。見くびらないでいただきたい。
また、当日は富山からはるばる駆けつけたという生粋のアレな方（名をみつるくん）がいらっしゃいましたが、僕が興味を持って「時に君、仕事は？」というある意味最大のタブーをぶち破ってみると、彼曰く
「ギガニートです」
とのこと。勝手にジョブアップしてんじゃねえよ。
またその他、医学部の５年生やアパレルの店長を始め、競馬場のカメラマンや果ては夜の事務員、あるいは自宅警備員という比較的混沌とした構成でお届けされた12日の京橋飲み会（実際は京橋ではなく新世界でしたが）。10日の梅田に引き続き、非常に楽しいそれとなりました。個人的には参加者の一人の方が己の4P体験を切々と語っていた部分を聞き漏らしていたことが非常に悔やまれます。全然関係ないですが、僕のスカイプIDはb2949bです。他意はないよ。
長くなったのでこの辺で。
まとまりなくてすいませんね。
おそらく次は京都・大阪でのこと＆「肉欲、そよさんと出会う」という構成でお届けします。いやー、そよさん可愛かったです。
【ヨイトマケ肉欲劇場 疾風篇】
他人の家でオナニーをカマす、という事象を考えた時に果たして皆さんはどのような印象を抱かれるのでしょうか。恍惚、あるいは嫉妬？価値観は多岐であって構いません。おそらく各々思うところはあるでしょう。
それはともかく、では、実際に他人の家でオナニーをする場合はどうか。ここにはやはりある種の背徳感が介在することを認めなければなりません。
オナニーというのは比較的禁忌に触れる行為です。他人の目の前でオナニーをすれば即座にK察がツートンカラーの車で馳せ参じますし、衆目の中で己のオナニー体験を切々と語れば逆リスペクトな眼差しを与えられるのは論を俟たないところ。
なので、根本的にオナニーという行為は一人静かにこっそりと、それこそお茶を立てるようにチンポを立てなければならない……というのが裏千家の教えなのですが、やっぱり人間というのは型にはまったままじゃいらんない。時に常軌を逸してしまうのが、いわゆる「人間くささ」というやつです。我ながら深いなあ。
ということで僕は大阪でお世話になっていたまくらさんの家でやおらオナニーをカマそう、という人間くささそのものの思いを抱いたわけで、これに嫌悪感を抱く人がいるとしたら、そんなのは人間じゃねえよ。獣だよ。俺の言ってること、分かるか？もちろん今は分からなくてもいい、けどな、１０年経って、２０年経って、定年を迎えて生理が上がって……と、そういう風に人生の年輪を刻んでいく中で、俺の言葉がいつか温かく胸に響く日がくると思う。だから今は黙って聞け。
僕はまくらさんの所有していた「のだめカンタービレ」を開き、やおら下半身の根性注入棒を握ろうとしたのだけれど、現実には「のだめカンタービレ」にはヌキ所が一切ないというまさかの大失策。何が大ヒットだよ。
仕方がないので次は「プラテネス」に着手したところ、ふつうに読みふけってしまったというのだから人間は困る。というか、宇宙に挑む壮大な人類の努力を見るにつけ（大体そういうマンガです）、他人の家でオナニーのオカズをサーチしている僕の状況が極めて相対化された……いや簡単に言いましょう。生まれてごめんなさい、と思った。でもオナニーすることだけはどうしてもやめられないんだ。
「窮余の策だ」
やおら携帯電話を取り出すN欲。そこから素早く動ナビにジャンプすると、携帯でも閲覧できるアダルト動画を光よりも速くダウンロードした。こんな小さい画面でオナニーなんてとんでもない！とも思ったけれど、火急とあっては仕方ありませんね。忘れはしませんが、許すことにします。
「ショウタイムだ」
カチャカチャ、というベルトの音が鳴り響いた……と思うと、玄関の方からガチャガチャ、という悪魔じみた音が響いてきた。まさか？！と思う間もなくまくらさんがご帰宅。
「あれ？肉さん何してたの？」
「ナニもしてないっすよ」
漂う微妙な空気。寸でのところで僕の目論見は破壊されてしまった。でもそれでいいと思う。なぜなら、あのままひた走れば僕は人面獣心の道に足を踏み入れることになったのだろうから。ありがとうまくらさん。もしこの世に神の使いがいるとすれば、それは確実にあなたです。
というわけで今、東京にやって来ています。中野の漫画喫茶でこれを更新しています。
リクライニングシートの個室です。
それじゃ、また。
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脇でおならみたいな音だすぜ！
マジでぇえええ！？
くぁせふじこ
後2年生まれるのが早かったら……!
とても行きたかったです。
てか、中野昨日行きましたあ…中野サンモールはいいですよーなんでもあって。新高１女子は肉欲さんに会いたいよー(*´д｀*)
肉さん秋田も素敵よ？ｱ、ｱｰｯ！
お前みたいなヤツがいるから肉さんがコメ欄閉じちゃったんだよ。 少しは考えろ
中野ー!!!?
チラ見したい…
明日の夜暇なんです
他意はないですよw
そして かながわへ おいでまし～
つか東京近い!!
バイトで行けない!!
悲しい!!!!
三重来る前に肝臓悪くして死なないで下さいねｗｗｗｗ
某雑誌社で高く買われたという。
淫らな行為を繰り返すアヤパンの姿が拝める
この動画は必見です。
明日から品川のおばあちゃんちです。
パソ使えません！！（涙）
てか肉さんだいすきすきｖｖｖｖ