――10日
――大阪 伊丹空港
( ^ω^)「遂に来てしまったNE……」
ガチムチティ「待ってたよ内欲くん」
( ^ω^)「ガ、ガチムチティさん!あんただったのか」
ガチムチティ「さあ今から俺のピナスをアヌスに胴体着陸させる準備はOK?」
( ^ω^)「僕を滅茶苦茶になんたらかんたらしてくださいマイマスター!」
ガチムチティ「スクランブル!」
こうして僕らは大阪の広大な空のもと、お互いを貪りあった。そう、それはまるで獣のように。
そんなことあるわけねえだろうが。いつまでもホモキャラ一本で渡り歩けるほど甘くねえんだよこの世界。向上心を忘れるやつはクズだ!
大阪に辿り着いたのが丁度12時。伊丹空港を包むどんよりと停滞した空気を肺一杯に満たしながら、僕は心に去来する一つの不安を拭いきれないでいた。大阪、それは銭ゲバの町。
「大阪では一歩進むごとに金銭を掠め取られるのじゃよ、棒太郎」
祖父の最後の言葉だった。歩くだけで金がなくなる?そんなアホな、そんな無秩序が許されてなるものかよ!
……というのは世界の実情を知らない無知蒙昧な俗人の言、現実(real world)はいつだって小説より奇です。僕が伊丹空港の到着ゲートをくぐった瞬間、目に飛び込んできたのは「銭や、銭や」と喉から血飛沫をあげつつシャウトする子供。両手に算盤を抱えて、空港内を縦横無尽に暴れ狂っていた。その数およそ十、あるいは百?僕は恐怖に戦慄した。
「よう兄ちゃん」
( ^ω^)「ヒー」
不意に肩越しに声を掛けられる。見るとそこにはオール紫のスーツに身を包んだ屈強な男が立っていた。どこからどうみても股間のチンコ部分に真珠をたっぷり詰め込んでいそうな男だった。
「銭は欲しゅうないか?」
( ^ω^)「ほ、欲しい……欲しいよ!」
「ワシも欲しい!やから今すぐ銭を献上せんかい!」
( ^ω^)「無茶だ!横暴だ!」
「やかましい!石川五右衛門の精神をリスペクトしろ!撒け!金を!」
( ^ω^)「ヒー!」
……という一連の流れが全部夢・幻の類であったというのは言うまでもありませんね。極度の緊張状態から発生したマヌーサでした。世の中には科学で説明できないことが山ほどあるんよ。
(´・ω・`)「肉欲さんですか?」
つまるところ声をかけてきていたのは、今回僕を大阪に召還した張本人・まくらさんだった。
【まくらさんとのやり取り簡易まとめ】
・まくらさんから肉欲にマイmixi申請がくる
↓
・肉欲ラジオ時にまくらさんからスカイプがかかってくる
↓
・「今度大阪に来てください。旅費はもちますから!」
↓
・ホイホイとやって来てしまったのだ
( ^ω^)「旅費どころか、宿まで提供して下さって……えろうすんまへん」
(´・ω・`)「いいんです、僕……肉さんと会いたかったから……」
( ^ω^)「ま、くらさん……」
(´・ω・`)「今日は下の名前で呼んで欲しいの……」
( ^ω^)「ミツコ!」
(´・ω・`)「ヒー!」
趣旨だけ汲み取れば概ねそのような感じで、次の瞬間には千里中央駅の地下でたこ焼きを食していた。いなせだねえ。
( ^ω^)「まくらさんは何をしてらっしゃるんでしたっけ?」
(´・ω・`)「あ、医者です」
( ^ω^)「気が狂うとる」
まさかお医者さんが僕のゴミクズのようなブログの読者で、更にはオフ会に参加、あまつさえ自宅を僕に開放する日が来ようなんて。僕は内心に万感の思いを抱いた。母さん――これで僕も生きてていいよね――?
('A`)「あーども、肉さん久しぶりっす」
彼の名前は時貞。この一月に来鹿児島し、僕のケツを掘りかけた芦屋のナイスガイさ。
( ^ω^)「今日もまたケツを掘ろうとしないでNE」
('A`)「インポだから掘りようがないって前に説明したじゃないっすか」
割とリアルに僕のケツに興味を持っているにも関わらず、現実はED勃起不全という悲しみ。2人の距離は近いはずなのに遠くて、理想の光(≒直腸)はすぐそばの彼方にしか存しない。甘く、切ない、青春症候群(シンドローム)だ。嗚呼、若人よ。
・・・
(´・ω・`)「オフまで微妙に時間が空いたから十三(じゅうそう、大阪の地名)のホルモン屋にでも行きませんか?」
( ^ω^)「ええ、酒を飲みましょう」
(;´・ω・`)「飲むんすか?」
( ^ω^)「飲まない理由がないです」
暖気、とは走行前に行うエンジンのウォーミングアップのようなモノだけど、飲み会にだって暖気は必要だというピュアな思いから、僕はオフの前に肝臓を優しくノックすることに決めた。なぜって、オフが始まってもなお僕が物静かでいたのならば、参加した皆がガッカリするのが自明なことだから。僕が【気遣いの肉欲】と呼ばれる所以です。
( ´・ω・`)「肉さん、ビールでいいすか?」
( ^ω^)「日本酒」
(;´・ω・`)「あ、あの、ビー」
( ^ω^)「日本酒」
('A`)(こいつ、何も変わっちゃいねえ……)
(´・ω・`)(気違いの肉欲や……)
( ^ω^)「昼下がりに飲(や)るポン酒はたまらんのう」
・・・
暖気を完了させ、僕らはやうやう梅田に向かった。肉欲企画大阪オフ会参加者、という日本トップクラスの下衆、あるいは上澄み液のような廃品たちと面を合わせるために。
折節、雨。
( ^ω^)「死ぬにはいい日だNE……」
僕はホワイティ梅田内にある泉の広場に降り立った。オフの参加者は18人、それをつぶさに発見することは中々に困難なような気がした。ではどうすれば?ここは端的に目立つやり方で己をアピールする外ないように感じた。
( ^ω^)「Sehen Sie mich! Sehen Sie mich! Das Nikuyoku in meinem Selbst ist so groB geworden!」
(僕を見て!僕を見て!僕の中のニクヨクがこんなに大きくなったよ)
K察「新潟県警の者ですが」
あまりにも迅速すぎる初期配備。僕の両手にかけられる冷たい手錠、日本のポリスの有能さを見せ付けた形である。僕の悲願であったオフ会は、こうして公僕の手によって発現の芽を摘まれたのであった。おのれ公安め。
( ^ω^)「ではこうして集まったクズのような皆さん、ケンパーイ!」
「「「カンパーイ!!」」」
むろん全て虚偽で、何事もなく参加者は集合しました。いい加減慣れてくださいよ?僕の虚言癖にもさあ。
それにしても集まりに集まった18人。普段「朝青龍モンゴル!」などと書き散らしている日記を嬉々として読んでいる(であろう)18人。いいのか?一体こんな現状で世の中は大丈夫か?とは思うことなかれ。逆に考えるんだ、「ここに集まった18人さえSATSUGAIしてしまえば日本始まるな」と考えるんだ。やっぱりやめて。どちらかと言えば僕らも死ぬまで生きたいです。
( ^ω^)「でもまあ、見た目は普通な人が多いっていうか……」
('A`;)「これはちょっと予想外でしたね」
正直に言う。こんなクソ管理人が更新しているブログのオフ会にやってくるのは『腸内に未曾有のサナダ虫が寄生していることが発覚、おかげで余命幾ばくもないことを医者から宣告された29歳OL』みたいな、厭世的な人が大挙して押し寄せてくるものだと思っていた。もう人生には楽しいことなんて何もない、だから最後くらいは破滅的に過ごそう……という人生花火師のような人がカタストロフを求めてやってくるのだと思っていた。
(;´・ω・`)「普通、っていうかイケメンまでいますよ」
それがどうだ?この有り様は。皆一様に幸せな顔を浮かべ、酒に会話に興じている。『実家は灘の造り酒屋、ペットは二匹で恋人と先般婚約、来週には係長に昇進する26歳会社員』みたいな、人生に一点の曇りもないような人ばかりが集まっていた。
あるいは罠か?これは。というよりも、ハッキリ言って僕がアウェーすぎる。この人たち一見して普通の顔をしておきながら、実は肉欲企画という場末のタン壷のようなブログを見ている点で共通している。
ということは、僕の横でしとやかにカシオレを飲んでいる娘さんにしても、出会ってからまだ30分も経っていないにも関わらず「あー、この人がいつぞや亀頭を彼女に噛まれて流血した人なんだ(ワロス)」みたいな思いと共に僕と接しているのだろうか?バカな!僕はこの娘さんのことを何も知らないのに!寸前まで人生における接点なんて一切なかったのに!僕がノーパンで過ごしていた日々のことや高校の頃にキャバクラにハマっていたこと、あれこれ全部知ってるってのか?!そんなことって!
( ^ω^)「ヒー!」
( ゚д゚ )「ど、どうしたんっすか!肉さん!!」
( ^ω^)「ヒー!ヒー!」
( ゚д゚ )「気が狂うとる」
ウソウソ、そんな羞恥心があったらそもそもこんなブログやってないし、ついうっかり親に肉欲企画のURLをカミングアウトしたりはしませんしねー。存外精神的にタフだよ、僕も。
( ^ω^)「じゃあちょっと性癖の話でもしましょうかNE」
僕は隣にいた男性、性夜くんに話しかけた。眉目秀麗な彼は、綺麗に刈り揃えられた坊主頭に黒いスーツで、贔屓目に見てもこの場でトップクラスのイケメンだった。KAT-TUNの坊主と関ジャニなんとかの坊主を足して二で割らない感じ?とかとにかくそんな顔面。
( ^ω^)(こんな爽やかな青年が案外スカトロ好きだったりするんだよNE)
( ^∀^)「あー僕はゲイですね」
( ^ω^)「え?」
( ^∀^)「大丈夫っすよ、ショタ属性ですから」
( ^ω^)「ヒー!そちらの人は」
ξ*゚ー゚)ξ「私はバイですよ。今彼女がいますし。ちなみにSMクラブで女王のバイトしています」
( ^ω^)「ヒー!あ、あんたは?」
( ゚∀゚ )「僕もバイっすねー。最近はウェンツにぞっこんっす!あと筋肉質な人が大好きで、全盛期の森脇とかマジヤバイっすね!腕コキとかされたいっす!」
( ^ω^)「腕コキとな?!」
( ゚∀゚ )「ええ!腕の筋肉に挟まれてこう、シコシコと!夢です!」
普通、それはあまりにも相対的な概念。結局「モラル」だなんて人間が作り出した相対的観念でしかない以上、どこにも普通なんて物差しが存在しないことは自明なのだ。いやごめん、やっぱ腕コキはちょっと受け入れがたい。もっと違うアプローチで楽しみたい、膣的に考えて。
【そして変態トークに華が咲き5時間……】
( ^ω^)「そろそろ二次会に移動しましょうかNE」
(´・ω・`)「改めて店を探すのもダルイし、あれだったら我が家で二次会ってのはどうですか?」
( ^ω^)「まくらさんがよろしいのであれば、喜んで」
(´・ω・`)「まあどうせ3、4人しか来ないでしょうし、大丈夫ですよ」
( ^ω^)「えーとでは、これから二次会と称してまくらさんの家になだれ込みます。参加される方はいらっしゃいますかー」
( ・∀・)(,,゚Д゚)( ^Д^)( ><)(=゚ω゚)ノ( ´∀`)(‘_L’)(-_-)ミ,,゚Д゚彡( ゚∀゚ )ξ*゚ー゚)ξ(`Д´)(*‘ω‘ *)('A`)「行きまーす」
(;´・ω・`)「え、14人?!!」
( ^ω^)「気が狂うとる」
こうしてタクシーを数台占拠して、僕らは二次会の現場へと向かった。
( ^∀^)「肉さん、もっと飲んで下さいよー」
(;^ω^)「いやいや、あんまり飲んで醜態晒すのも悪いですし」
( ^∀^)「そんなことより肉さん、ええやないか」
( ^ω^)「え?」
その時、性夜くんの目の色が変わる。世界はストップモーションのように動き始め、気付いた時に僕は畳の上に組み伏されていた。
( ^ω^)「ヒー!貴様、ショタと違うのか!」
( ^∀^)「あれは世を忍ぶ仮の姿!いきまっせー」
そう言ってシュルリと自分のベルトを引き抜く性夜くん、まさか?と思った次の瞬間
( ^∀^)「肉さーん!肉さーん!」
( ゚ω゚)「ゲ、ギョ、ガ!ちょ、ま!」
グイグイと締め付けられる僕の首。まさかのSM?!ノンノン、「あえて」のSM。ガチムチの世界にボンテージSMテイストを盛り込むことで、艶プレイを演出した形。有無を言わさず僕の体を支配下におくその強引さは、まさに為政者、どこかの将軍!そんな性夜くんには艶正日(アデ・ジョンイル)の名前が相応しい。死ぬって。
(;^ω^)「マジで死ぬかと思ったNE」
そしてこの頃から急速に記憶がなくなる。あれ、おかしいな……体が……熱い……!
【チュンチュン…… チュンチュン……】
( ^ω^)「爽やかな朝だNE……」
( ^ω^)「……」
( ^ω^)「なんで朝なんだよ」
ξ#゚ー゚)ξ「何も覚えてないんですか?」
( ^ω^)「当然じゃないですか!」
ξ#゚ー゚)ξ「肉さんが酔っ払ってたから『大丈夫ですか?』って聞いたんです。そしたらアンタ、『うるさい黙れボケカス死ね』って延々と罵倒を繰り返して」
( ^ω^)「アーアー キコエナーイ」
ξ#゚ー゚)ξ「お前ら朽ちろ!全員朽ち果てろ!消えろ!みたいなことも言ってました」
( ^ω^)「あのー、許されるならば死んでもいいっすかね?」
ξ#゚ー゚)ξ「ダメです。生きて贖罪して下さい」
( ^ω^)「ヒー!とりあえず喉が渇いたので何か飲みましょう。おや、これは何かな?」(ゴクゴク)
(´・ω・`)「それは 焼酎 です」
( ^ω^)「ほんとうに ダンケシェーン です」
11日、朝11時。
僕の大阪2日目は、迎え酒と共に幕を開けた。
( ^ω^)「ペロ……これは嵐の予感!」
to be continue...
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肉欲棒太郎EDX
俺は大阪在住なのに
多分あのたこ焼き屋だろうなぁ。。
肉さんがあそこにいたなんて、会いたかったw
こいつは夢がMORIMORIですね^^
あたしも肉さんと呑み明かしたかったー
Kommen Sie!
何というファイティングスピリッツ…
掘られてもただじゃイかせない、
これが肉欲'07なのか…
モンスターも読んでるんだね(・∀・)
今年で20歳だし一緒に飲みたぃです!!
いつか神奈川にも!
読み応えMAXです!ありがとう!
寝るんじゃなかったorz
再来週から上京するんですけどその前に鹿児島で逢いたかったッスwwwwww
いつもみてます!主に携帯で;
関東来てください〜ピンポイントで荻窪でも!
東京でも素晴らしきオフ会になるよう祈っております。
・・・
( ´・ω・`)「肉さんいっちゃって淋しい・・・」
ハードニクヨカーの私に2日更新無しは辛いよう
是非、いつかは滋賀にも足をはこんd(殴