これも一重に僕の頑張りのお陰。
ありがとう、俺!お疲れ俺!サイコーだぜ、俺!健気な俺、ステキな俺!俺は俺が大好きだよー。抑えられないこの気持ち、一体どうしたらいいんだろう!?!今ならあの夜さえも越えられそうな気がするよ。夢、それはもしかしてドリーム?小さな悩みなんて全てタイニー!明日だってトゥモローなんだよ。それにつけても俺はいい男っぷりだわー。鏡を見てると、もしかして俺って……小悪魔系だったの?!今までせっせとオナニーのオカズを探してたのがすごくバカらしく思えてくるよーなぜなら鏡の向こうに極上のオカズがいたっていうんですもの!最高やわあ。シコシコ、シコシコ。僕は俺の顔を眺めながら目くるめくシコシコをするわけで、だからそう、性欲、止まんないね!さあ踊れ踊れ!今夜はお祭!!ヒーフー!
ゴミクズのように死にたい。
誰の記憶にも残ることなくひっそりと朽ちたい。
どうして……生まれたのだろう……エイメン――
-----
そんな感じのキャッチーな詩集を編纂して現代ポップアート界に波紋を生み出すこと、それのみをよすが(縁、寄す処)にして生きているのが目下の僕ですが(∵金子みすずは同郷、決して無謀な夢とは言えない)、皆さんにおかれましては何連発のセックスまでが普通(usual)ですか。
もちろんこの問いかけには意味がある。先日、僕は期末考査対策のために深夜PCを開いておりまして、その一連の作業の中でインターネットを徘徊、某匿名大型掲示板において
『タイの国王が可哀相すぎる件』
というスレタイでスレ立てを敢行、サイコーにCOOLなスレッドをぶち上げました。というのもタイ国王の名前が『プラバート・ソムデット・プラパラミンタラ・マハー・プーミポン・アドゥンラヤデート・マヒタラーティベート・ラーマーティボーディー・チャックリーナルボーディン・サヤーミンタラーティラート・ボーロマナートボーピット』だなんて少々アールヌーボーすぎるものである、という事実に着目したから。この事実を摘示すれば、世論はきっと激動するとの思いからのスレ立てでした。これはクるよー。(総レス数:3)
それはどうでもいいんですが、とにかくそんな感じでテスト勉強の一環とシャレ込んで某匿名大型掲示板をルンルンと徘徊していたところ、
『童貞じゃないやつちょっと来てくれ』
というスレッドに足を踏み込んだ。するとそこには
「さっきエロゲやってて思ったんだが…
初めてとかなのに3回や4回連続ってイケルもんなのか?
一回射してからすぐに復活ってあり得るのか?
そこがよく解らんのだが…誰か知ってる?」
だなんて、江戸時代の春画ライクな問題提起がなされていたのだからいやはや文明開化の音がする。最近の若いのも気骨があるねぇ。
なんて呟きながらスレッドに目を通す僕。実際どうなんだ?世間の標準値は。確かに僕としてもそこは非常に気になる、というのも官能小説などを精査していると、往々において作品中では以下のようなパターンが散見されるからだ。
【僕の見た膣序 〜官能小説編〜】
イヤァー ムリヤリイレナイデー
↓
ウルサイ ソンナコトイイナガラ ヌレヌレジャネエカメスブタガー
↓
ソンナコトナイワー アアー
↓
モウガマンデキネエ ブチコンデヤルゼ
↓
イヤァ イヤァ
↓
くぱあ
↓
アンアン アンアン
↓
ナンテシマリノイイマンコナンダ
↓
ソンナコトナイモン
↓
ウッ イクヨ
↓
ナカハカンニンシテー
↓
どぱあ
↓
アカチャンデキチャウ
↓
マダマダ コレカラダゼ ←(ポイント)
↓
ヒー
↓
くぱあ
↓
以下、延々と
【ここまで】
みたいに、射精したすぐ後にも関わらず「へへ、まだ休むには早いぜ」など、あまりにも勤勉すぎる男たちの言葉を目の当たりにすることしきり。これが真実であるならば、欧米人が我々日本人を『エコノミックアニマル』と揶揄するのも無理はないかもしれませんね。
でも個人的にはそんなことないと思うんですよ。別に僕という任意の一点の事情を世間一般に敷衍する気は毛頭ありませんが、少なくとも僕自身はこんなじゃない。例えば今、ナウな感じでセックスに取り組むとするならば、その直前までのボルテージは凄まじいと思う。ヌーくらいなら軽く撲殺できそうなテンションにはなると思うぜ。
「よっしゃー!今日は贔屓目に見ても10発!10発はやる!ウヒョー」
たぶんこんな感じでしょうか。純粋さが爆発してますねー。
けれどセックスが終わりを迎えた瞬間にこのテンションは失われるっていうか、端的に言えば射精を遂げた瞬間に
「終わりの見えない宗教戦争にピリオドを打つには、じゃあ俺に何ができる?」
と悟りの世界にダイブしてしまう、果たしてこの現象はどういうことなんでしょうか。もう世界からM☆マンコなんて無くなってしまえばいいのに……俺は無力だ……そんな風に思ってしまうのも、こういう瞬間です。
自分語りは甚だ気持ち悪いのでこの辺りで止めておきますが、だから二回戦、三回戦と性行為を重ねる、連続してまぐわう、そういうことはどうしても想像し難い!僕はそのように思った。
でも実際のところは分かりません。僕みたいな人間はマイノリティーでしかなく、世間並みにはセックスを連続でするのはむしろ普通、3回までは男の義務よ、みたいな価値観が当たり前のように囁かれているのかもしれない。そのことを僕が義務教育で聞き漏らしたのかもしれない。そんなことを思いながら僕は口ではあはあと荒い息をつきながら、荒れ狂う動悸を胆力で抑えつつ、スレを覗いた。
・・・
「2回は無理だろ」
「前戯で誤魔化すだろ」
「中出ししても三秒以内に洗えば平気らしい」
「この前アナル突っ込もうとしたら本気で蹴られた」
「かなり興奮してると三回とかいけるよ」
「浮気してセックスした直後に彼女に会って挿入した際のただいま感は異常」
「今日で20になったのに夢精はあるが一度も自慰をしたことがないんだ、仕方教えてくれ!」
「まず片栗粉を用意します」
「うむ。やはり彼女は年がら年中チンコ触ってくるような女に限る」
「マンコにサランラップ巻けば全て解決する」
「女子高生は条例違反だろ!1!」
「条例なんてただの飾りなんです」
「『終わったら帰れよ』って言えば大丈夫。ワイルドさに濡れるぞ」
「俺、子供二人作っちまったよ。童貞だけど」
「日本語でおk」
・・・
なるほど、本音飛び交う非常に有益な議論が展開されておりました。大体においては『興奮状態を維持できれば、連発も可能な場合が多い』ということで一応の結論に達したようです。中には30代の方が「チンコが立っても腰が立たん」というセンスをキラリと光らせた発言をカマしておりましたが、確かにマラソン的なスタミナがないと連続して……というのは難しいことやもしれませんね。
だから何?という話ではありません。けれど手前味噌な話になりますが、かつて僕は淫獣のような女性と付き合っていたことがあり、そりゃもう凄かったぜ。僕のオニンニンを千切っては投げ千切っては投げ。やめて僕のオニンニンはなくなりかけのマヨネーズじゃないよ!と思わずシャウトしたくなるくらいの勢いで精液を搾り取りに掛かってきたもんです。一日6回組み伏された時は、さすがにヘヴンにいるうちの祖母とハイタッチをカマしかけた。腰が粉砕するかと思ったよ。
結論:いのちをだいじに
53 :愛のVIP戦士:2007/02/15(水) 16:38:38.07 ID:80BPRG320
( ^ω^)「ふふーん。今日もいい天気だお」
この豚のアナルのような顔をした少年は内藤。
天気のいい秋晴れの下、彼はいそいそと駅に急いでいた。
('A`)「よう内藤。どこに行こうとしてるんだい」
突然現れた彼、その名はドクオ。内藤の幼馴染だ。
( ^ω^)「駅に行って、町までおでかけだお」
('A`)「オレも丁度町に行くところだったんだよ。一緒に行こうぜ!」
( ^ω^)「いいお」
こうして2人は駅に到着した。
54 :愛のVIP戦士:2007/02/15(水) 16:41:02.55 ID:80BPRG320
( ^ω^)「相変わらず混雑した電車だお」
('A`)「座るどころじゃねーな」
彼らが乗った電車は埼京線。
これに乗って新宿まで向かうという寸法だ。
朝方のラッシュに巻き込まれ、二人はグイグイと車内で肩を縮める。 それにしても彼らは平日からどうして町へ?仕事は?学校は?とは聞かないで欲しい。 彼らの設定には一切、口を出さないで頂きたい。
( ^ω^)「ひいひい、きついお」
(ゴソゴソ……)
( ^ω^)(ム、ケツの辺りになにやら新食感宣言……)
55 :愛のVIP戦士:2007/02/15(水) 16:44:23.84 ID:80BPRG320
埼京線、別名走る風俗。
その中で行なわれる痴漢行為はむしろ日常茶飯事。
毎日、日本でも有数の変態たちが随意に痴漢を行なっているのがこの電車だ。
( ^ω^)(なんだお……少し不自然だおこの感触は……)
まさか、とは思った。
しかしながら男である僕が痴漢を施されるわけがない!
内藤は己の内に湧きあがった嫌疑を拭い去る。
しかし……人間、上下はなくても左右は存在する。
コクのある変態というのは、枚挙に暇がないのだ。
( ´・ω・`)(無抵抗ってことはDOしちゃってもいいんだよね)
このサラリーマン、名をショボン。
少年専門の痴漢、それが彼のポールポジションだった。
56 :愛のVIP戦士:2007/02/15(水) 16:47:20.21 ID:80BPRG320
( ^ω^)「!!」
不意にアナルに指をねじ込まれるのを感じる。
まさか僕が痴漢の魔の手に!HELP ME!!
しかし恐怖からだろうか、体は硬直して岩のように動かない。当然声も出ない。
( ^ω^)(とんでもないことになったお……)
内藤は直腸でうごめく野太い指の感触に歯軋りをしながら、
己のヒップを左右に振って痴漢の指から逃れようと努める。
( ´・ω・`)(逃がさないよ)
逃げる内藤、追うショボン。どうなるこの勝負!
57 :愛のVIP戦士:2007/02/15(水) 16:50:09.75 ID:80BPRG320
('A`)「おいオッサン、オレのツレに何してやがる」
( ´・ω・`)「ドキンちゃん!」
( ^ω^)「天の助けとはこのことだお……」
内藤の背後に立っていたショボンの手をドクオがギリギリとねじ上げる。
指先からツンとエッジの利いた刺激臭が漂っていた。
( ´・ω・`)「何するんだ!」
('A`)「ナニしてたのはテメエだろうが!オラッ!降りろ!」
ドクオに背中を小突かれ、赤羽駅のホームに突き出されるショボン。
( ^ω^)「面白そうだから僕も行くお」
こうして3人は赤羽駅のホームに降り立った。
58 :愛のVIP戦士:2007/02/15(水) 16:53:26.82 ID:80BPRG320
('A`)「オッサンよぉ、内藤のケツに指突っ込んで一体どういうつもりなんだよ」
( ´・ω・`)「冗談みたいな話だが、私にはそんなことをした記憶がないんだ。不思議な話だろ?」
( ^ω^)「そ、そんなことって!」
('A`)「でまかせ言ってんじゃねえ!じゃあコレはなんだ!」
そう言ってショボンのカバンを毟り取るドクオ。
( ´・ω・`)「堪忍して!後生だから!」
('A`)「やかましい!オラ!これが動かぬ証拠だよ!」
叫んで何かを振りかざすドクオ。
手には神木隆之介写真集「ぼくのぼうけん」が握られていた。
( ^ω^)「何というショタ本……」
59 :愛のVIP戦士:2007/02/15(水) 16:56:19.71 ID:80BPRG320
('A`)「こいつはきっと常習犯だな。痴漢行為も一度や二度じゃねえはずだ」
( ´・ω・`)「私をどうするつもりだ」
('A`)「駅員に突き出すことは簡単だが、それじゃ少し生ぬるい。オレはこう提案するぜ」
( ^ω^)「ゴクリ……」
('A`)「お前も同じ目に遭うんだよ」
そう言ってショボンの手を掴むと、足早にトイレの方に歩いて行った。
( ´・ω・`)「暴力はやめて!」
('A`)「やかましい!テメェに人権はねぇー!」
( ^ω^)「何という勇ましさ」
こうして3人はトイレにやって来た。
60 :愛のVIP戦士:2007/02/15(水) 17:00:37.95 ID:80BPRG320
幸い障害者用のトイレが空いていたのでドクオはそこに入る。手早く鍵を掛けると、使用中の赤いランプが煌々と灯った。
('A`)「オラ!お前はもうおしまいなんだよ!」
いきなり強い口調でビリビリとショボンのスーツを破り捨てるドクオ。
( ´・ω・`)「やめて自分で脱ぐから!」
ワイシャツがズタボロに切り裂かれた頃、ショボンはスンスンと泣きながら己の衣服を脱ぎ始めた。
( ^ω^)「醜い体だこと」
('A`)「見ろよ、このビール腹……」
( ´・ω・`)「接待が多かったからね」
彼もまた、日本企業社会の被害者なのかもしれない。
ドクオと内藤の心に、少しだけ同情の色が浮かぶ。
('A`)「しかし、それと犯罪とは話が別だ!」
( ^ω^)「そうよ!別よ!」
('A`)「粛清する!」
( ^ω^)「決起せよ!」
( ´・ω・`)「ゴクリ……!」
こうしてドクオと内藤による総括が開始された。
61 :愛のVIP戦士:2007/02/15(水) 17:04:43.46 ID:80BPRG320
('A`)「Nさん、あなたはまず何をされましたか?」
( 〓ω〓)「はい、彼は私のケツを撫で付けると、そのあと欲望のままに私の直腸を蹂躙しました」
(注・プライバシー保護のため、モザイク処理が施されています)
('A`)「その後は?」
( 〓ω〓)「右へ左へと逃げまとう私の尻を、彼は執拗に追い続けたのです!」
('A`)「ひどすぎる……」
ドクオが内藤の受けた痴漢行為の一部始終を聞き終えると、さて、と呟いてショボンの方に向き直った。
('A`)「まずは尻をゆっくりと撫でて……」
( ´・ω・`)「オウッ!オウッ!」
配管に麻縄で固定されたショボン。口にはギャグ・ボールがはめ込まれている。
大声を出させないための配慮だった。
62 :愛のVIP戦士:2007/02/15(水) 17:05:42.94 ID:80BPRG320
参照:ギャグボール

63 :愛のVIP戦士:2007/02/15(水) 17:09:26.59 ID:80BPRG320
プリプリと形のいいヒップだった。
造形的に美しいその尻が、醜く肥えた腹とコントラストをなしている。その光景は逆説的な神秘性を醸しだしていた。
('A`)「こうか?こうなのか?」
( ^ω^)「そうだお……僕もそのように触られたお……」
( ´・ω・`)「アオッ、アオッ!」
('A`)「いい声で鳴くじゃねえか。おら!」
( ´・ω・`)「!!!」
ニュグ、と音を立てて突然ドクオの指がショボンの肛門にテロした。カッ、と目を見開くショボン。その表情は痛みによる苦悶のそれ? あるいは悦楽による歓喜?彼の顔からは果たして何も読み取れない。
( ^ω^)「挿すことには慣れてても挿されることには慣れてないようだお」
('A`)「男なんてそんなもんだ。さあショウタイムだ」
64 :愛のVIP戦士:2007/02/15(水) 17:13:34.06 ID:80BPRG320
('A`)「アリアリアリアリ」
( ´・ω・`)「オッオッ!アオーッ!」
ドクオの指がショボンの直腸であばれはっちゃくのように暴れ狂う。その指は一本、二本と増えていき、最後にはドクオの拳全体がショボンのケツに収まった。
('A`)「いやらしいケツマンコだな、オッサン」
( ´・ω・`)(屈辱だ)
ショボンは考える。私は攻めのはずだ。それなのにこの状況ときたら……
彼は年端もいかない少年からいいように攻められる自分の姿に恥辱を感じる。
( ^ω^)「そうは言ってもチンポはギンギンだお」
( ´・ω・`)「モガ!ウグフグ!」(ウソだ!そんなハズはない!)
口では否定しても、体は否定できるものではない。
ショボンのピナスは、既にガッチリと怒張していた。
65 :愛のVIP戦士:2007/02/15(水) 17:17:41.49 ID:80BPRG320
( ^ω^)「ホモでショタなんて、恥ずかしいとは思わんのか!」
内藤は胸ポケットからグリンガムの鞭を取り出すと、力強くその鞭先を振るった。
ピシリ!ショボンの絹のような白い肌に赤い線が走る。
後のミミズ腫れである。
( ^ω^)「変態!変態!変態!」
ピシリ!ピシリ!内藤の攻めは激しさを増していく。
( ´・ω・`)「オアア!!オアア!!」
そしてショボンは獣のような雄たけびを上げた。
('A`)「内藤、そろそろ次の段階だ。この変態を導いてやろうぜ」
( ^ω^)「分かったお」
丁度108発ムチを喰らわせて、ようやく内藤の猛攻は収まった。
ショボンは既にほうぼうの体であったが、それでもペニスだけは勃起することをやめない。
( ^ω^)「相当の変態だおこれは……」
しかし内藤は知っていた。
己のペニスもギンギンに勃起しているその事実を。
67 :愛のVIP戦士:2007/02/15(水) 17:22:01.50 ID:80BPRG320
( ^ω^)「ギャグボールを外してやるお」
カポリ、と音を立ててショボンの口からギャグボールが外される。その奥からドロリと聞こえてきそうなほどの唾液が溢れた。
( ´・ω・`)「私をどうしようって言うんだ!金か!金なのか!」
その途端にショボンは叫び声をあげる。
あれだけの攻めを喰らったというのに、まだまだ体力は残っているようだった。
('A`)「元気なオッサンだぜ。しかし残念ながらその推理は外れている」
( ´・ω・`)「何ぃ……!」
( ^ω^)「我々が求めているのはあんたの財布の中身じゃないお」
( ´・ω・`)「だったら一体!」
素早くショボンに近寄る内藤。電撃のような速さでショボンの股間を握り締めた。
( ´・ω・`)「痛い!暴力はよして!」
( ^ω^)「我々はあんたの金(キン)に興味があるんだお!」
そう、内藤は激しい責め苦をショボンに課しているうちに、自分の中に秘められた新たなる可能性――ホモプレイ――に目覚めてしまったのである。皮肉なことだ。
69 :愛のVIP戦士:2007/02/15(水) 17:27:56.31 ID:80BPRG320
( ^ω^)「僕のゴードンを格納してくれお……」
言いながらショボンのアナル周辺をグイ、と広げる内藤。
既に彼の股間にあった機関車は完全にポンキッキしていた。
もちろんドクオのトーマスも、また。
( ^ω^)「先にいただきますね」
('A`)「仕方ありません、では私はしこうして後に」
( ´・ω・`)「もうダメだ……」
誰もが諦めかけた、その時。
70 :愛のVIP戦士:2007/02/15(水) 17:30:58.84 ID:80BPRG320
('A`)「待て内藤、無線だ!」
( ^ω^)「ヘイ、こちらS.T.A.R.S」
『ラクーンシティが大変なことになった!すぐに戻ってk…ギャー』
突然鳴り響いた無線は、やはり突然に切られた。
( ^ω^)「一体なんだお……」
( ´・ω・`)「どうやら何か起きたようだね……」
確かめるように呟くショボン。その声に内藤が無言で頷く。
('A`)「とにかく署に帰らなきゃいけないな。行くぞ、内藤!ショボン!」
( ´・ω・`)( ^ω^)「ガッテン!」
そして3人は駆け出した―――
71 :愛のVIP戦士:2007/02/15(水) 17:31:45.21 ID:80BPRG320
【( ^ω^)がバイオハザードの世界に紛れ込んだようです】
72 :愛のVIP戦士:2007/02/15(水) 17:39:18.39 ID:80BPRG320
――時は流れて――
( ^ω^)「どうやらこの事件、黒幕はアンブレラが絡んでいるお」
( ´・ω・`)「まさかあの世界的企業が……」
警察署の地下で内藤とショボンが声を潜めて話し合っている。
足元にはゾンビの死体が累々と……しかしながら、ゾンビはそもそも死体だ。ゾンビの死体、これは日本語としておかしいのではないのか?内藤の脳内に意味のない思考が渦巻いた。
その時
( ´・ω・`)「内藤!後ろだ!」
( ^ω^)「えっ」
ショボンの声に振り返る内藤。
そこには今まさに内藤に食いつこうとするゾンビの姿があった!
( ^ω^)「S・H・I・T!!」
呪詛を漏らしながらベレッタのグリップを握る内藤。
しかしその所作は既に遅すぎた、そして遠すぎた。
彼が中国語で黒光(ヘイシン)と呼ばれるその銃を構えるより早くゾンビが口を開けて彼の喉笛に噛み付こうとする。
( ^ω^)「南無三」
内藤は瞳を閉じる。この世にセイグッバイ……そんなことを考えながら。
73 :愛のVIP戦士:2007/02/15(水) 17:45:20.53 ID:80BPRG320
ドン!全てを諦めた内藤の耳に鳴り響いたのは突然の銃声。
一体何が?戸惑いながら目を開けた内藤の視界に、首から上が吹き飛んだゾンビの姿が映った。
( ^ω^)「なんと面妖な……」
('A`)「どうやら間に合ったようだな」
( ^ω^)「その声はドクオ!」
振り返る内藤。
そこにはAK47通称カラシニコフを構えたドクオの姿があった。
('A`)「全く、油断ってのはするもんじゃないぜ、内藤」
( ^ω^)「ドクオにかかっちゃあ僕も形がないお」
ドン!再び鋭い銃砲音が鳴り響き、何かが内藤の頬を掠める。
ドクオの背後にそろそろと近寄っていたゾンビが肉片となり飛び散った。
( ´・ω・`)「油断はよくないよ、ドクオ」
('A`)「吹くなよ、ショボン」
74 :愛のVIP戦士:2007/02/15(水) 17:52:09.84 ID:80BPRG320
――時は流れて
('A`)「ついにGウィルスとの最終決戦だな」
( ^ω^)「キム、バリー、セントルイス、田中。沢山の命が散ったお」
( ´・ω・`)「いい奴はみんな死んでしまったね」
ゼロ距離攻防戦、ヒギンズでの約束、ジャララバードでの裏切り、そしてルイジアンナの涙……
3人の脳裏に、これまでの戦いの記憶が静かに激しく蘇る。
( ^ω^)「行くお……」
( ´・ω・`)('A`)「ああ……」
そして3人は屋上の扉に手を掛けた、その時!
( ^ω^)「ギャー」
叫びをあげながら内藤の体が後ろへと吹き飛ぶ。一緒になってドクオと、そしてショボンも。
('A`)「な、なんだ!」
( ^ω^)「『ヤツ』だお!」
砂埃が視界を奪う。しかしそれでもなお圧倒的な存在感を誇るシルエットがその向こうに――
「オロローン!」
ついに3人はGウィルスが生み出したクリーチャーと正面に対峙した。
75 :愛のVIP戦士:2007/02/15(水) 17:55:11.90 ID:80BPRG320
パンパンパン。
内藤の操るベレッタから乾いた銃声が響く。
「オロローン!」
しかし圧倒的な巨体を誇るGの前で、その銃弾はあまりにも無力。
豆に鳩鉄砲をくらわせているようなものだった。
( ^ω^)「チクショウ!所詮俺たちには抗う術がないってことなのかお!」
( ´・ω・`)「諦めるな内藤!活路はきっとある!」
左右に動きを散らしながらレミントンの銃弾をばら撒くショボン。
('A`)「無念!」
流れ弾に当たってドクオは死んだ。
尊い命が、ここにまた――Gめ!
76 :愛のVIP戦士:2007/02/15(水) 17:59:41.51 ID:80BPRG320
激しい攻防は止む時を知らない。
幾つかの夜を超え、内藤とショボンはいつの間にか己の故郷に辿り着いていた。
( ^ω^)「まさかこんな形で郷里の土を踏むことになろうとは」
激しい郷愁を感じたが、強い胆力でその思いを振りほどく。
今はセンチになっている場合じゃない。そう、今は――
「オロローン!」
Gを倒すことが先決なのだから。
「内藤ちゃん!久しぶりだね!今日は大根安いよ!」
( ^ω^)「八百八!今はそれどこじゃないお!後でまた来るお!」
( ´・ω・`)「内藤、こっちだ!」
RPG7をGに向かってブチ込みながら2人は走る。
この追いかけっこも、いい加減終わりにしなければならない。
走り走って、二人はいつしか思い出の裏山にやって来た。
77 :愛のVIP戦士:2007/02/15(水) 18:04:01.81 ID:80BPRG320
( ´・ω・`)「ここに小学生の頃に埋めたアレがあるはずだ…クソ、どこだ……」
(;^ω^)「ショボン!まだかお!」
ウージーを掃射しながら内藤が絶叫を上げる。
こんな矮小な武器では、Gの進行を止めることなのは不可能なのだ。早く――ショボン、早く――
しかし思いも虚しく、内藤の目の前にはGが今や手前にまで迫っていた。
( ^ω^)「南無三」
口の中でそっと呟く。
どうやらオレはここで十万億土を踏むことになりそうだ。そう思ったその時。
( ´・ω・`)「あった!これだ!」
ついにショボンが裏山に埋められていたМи-24ミー・ドヴァーッツァチ・チトゥィーリェ(通称ハインド戦闘機)を掘り当てた!やった!
78 :愛のVIP戦士:2007/02/15(水) 18:08:37.53 ID:80BPRG320
( ^ω^)「神の助けとはこのことだお」
内藤はウージーを放り投げるとハインドに乗り込む。
ショボンがその背中に続いた。
ババババババ!プロペラが激しい旋回音を立て鋼鉄の鳥が空に浮かんだ。
「オロローン!」
( ^ω^)「祈りな!」
内藤は操縦管に設えられていたボタンをポチリと押す。
すると両翼に装備されていた銃砲からロケット弾がマグマのように 赤い火を吹きつつGを目掛けて走った。Gは死んだ。
( ^ω^)「思えばあいつも可哀想なやつだったお」
( ´・ω・`)「敵に同情したら、戦いなんてできないよ」
('A`)「ソレモソウダナ」
メカドクオがショボンの言葉に相槌を打つ。
内藤は安っぽい感傷を振り払うと、そのまま操縦管を前に倒した。
('A`)「内藤、ナイテイルノカ?」
( ^ω^)「……」
あまりにも切ない、勝利だった。
79 :愛のVIP戦士:2007/02/15(水) 18:13:08.00 ID:80BPRG320
( ´・ω・`)「内藤はこれからどうするんだ?」
( ^ω^)「さあな、元々僕は根無し草。当てのない旅にでも繰り出すお」
厭世的な笑みを浮かべながら内藤はバーボンを煽る。
この戦いの中で受けた心の傷は、存外に深いらしかった。
( ´・ω・`)「じゃあ、いつかまたどこかで――」
( ^ω^)「サヨナラは言わないお。生きていれば、世界の片隅ででもきっと――」
('A`)「……」
3人は無言で頷く。夕日を纏って、男たちは、友は、勇者はそして――
( ^ω^)「スランジバール!」
そう。
彼らはようやくのぼりはじめたのだ。
この果てしなく遠い男坂をよ……。
―第一部 fin―
80 :愛のVIP戦士:2007/02/15(水) 18:14:03.85 ID:80BPRG320
ご愛読ありがとうございました。
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総レス数:80
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