これは真理だ。
行楽地の部分を避暑地としても観光地としてもいい。
とかく我々が旅行する先というのはエロスに溢れている。
僕の父は温泉が好きで、そのせいか小さい頃からよく温泉に連れて行かれた。実家が山口県だったので山口県の温泉街はもちろんのこと、九州は別府から湯布院、黒川温泉から指宿まで大抵の場所に行ってきた。
大学生になってからも結構行った。
熱海に湯河原、長野や山梨。
そしてこの夏は特に旅行もした。
旅行経験が多い、とは言いませんが一般的見地から見れば多少は豊富な方だと思います。
その上で断言したい。
行楽地はエロイ。
どいつもこいつも飢えた獣のような目をしてる。
それは行楽地には風俗が多いだとか股間がルーズな女子校生が増えているとかそういう話ではなく、もっと感覚的な話。
雰囲気、ないし訪れる人の精神性の問題と言えばいいのだろうか。
結論を先取りすると、歌舞伎町などがオープンなエロ、表のエロスだとすれば、行楽地はグレーなエロ、陰日向に咲くエロスという感じか。
観念的に言えばそうなる。
本日、僕は阿蘇に行ってきたので、ひとまずは温泉地に的を絞って話を進める。
温泉旅行という言葉がある。
お分かりかとは思うがこれほど卑猥な言葉もない。
日本のエロスを一手に引き受けている、言わばエロス界のキングオブキングス、エロのジャニーズ事務所のようなものだ。誰も逆らえない。
異性と温泉旅行に行く場合。
これは言わずもがなエロイ。
旅行の目的が明確だからだ。
『ファック』(=情交)
痺れるほど朗らか。
世間の大人は否定するかもしれないが、温泉旅行に行くような男女の輩はすべからくセックスが目的(若い人の言葉でいうと、ヤリモク)だというのはグローバルな常識だ。
もしセックスが目的でない、という人がいて、実際にセックスはしませんでした、という人がいたとしても、それはおそらく女性が生理中であった、あるいは突然インポになった、チンコがもげた、マンコが閉じた、マンコが飛んでいった、などなど結果的にファックできなかった悲しい人たち、不運な人たちの総称であり、旅行を計画した段階では
「腰が砕けるまでファックしようか!」
という思いを表面的であれ内心であれ抱いていたのは100%間違いない。
別にそれを非難しようという気はない。
セックス、非常によろしい。どんどんとヤリなさい。
僕は非常に穏やかな気持ちだ。
考えれば当然のことで、温泉街、これほどセックスに適した場面はない。
暖かい温泉。
旨い飯。
とびきりの酒。
非日常な空間、景観。
傍らには異性。
ハッキリ言ってこれでセックスしないという人間の方がおかしい。もししないという方がいらっしゃればそれはゲイかイエス・キリストのみであろう。いや、キリストでも怪しい。
言いっぱなしではアレなので、僕の実体験を掲げる。
何年か前、僕の友人(♂)が友達の女の子と温泉旅行に行く、ということを言い出した。無論僕はすぐさまコンドームを取り出して「セーフセックス……」と耳元に囁く。これが大人のマナー。
と、友人はそんな僕の優しさを蹂躙するかの如く怒り、僕に向かって決然とこう言い放った。
「じゅざけんな!アイツはオレのマブダチのモトカノだ!ヤルわけねえだろ!ただ旅行に行くだけだってば!」
オレは思った。
カタカナが多いな、と。
いやそうじゃない、この男は確実にヤる、と。
少なく見積もって3回はヤる。
むしろヤラなかったら絶縁しよう、とそのように思いながら、彼らを見送った。
数日して彼は僕の目の前に姿を現した。
僕は大学のピロティで大富豪をする手を止め、彼に聞く。
「で、どうだった?締まった?オマンコ」
僕は彼の目を見て話す。
彼は一瞬険しい顔をしたが、すぐに寂しそうな顔をして笑うと、静かに、しかし力強い様子で、頷いた。
「超気持ちいい」
「北島!今日は、朝まで飲もう!」
僕は彼の肩を抱き、四谷の街へと消えた。
時に男は言葉を要しない。
幾億もの下らない言辞よりも、ほんの少しの表情の機微で本音を悟る。
そういう世界は、確かにあるのだ。
ちゅーかね、冷静に考えてみればセックス以外に何ができる?
USJやTDKが手を変え品を変え施設としての質的向上を図っているというのに、温泉街ときたら幾百年も前からお湯一本でガチンコ勝負。
富士急ハイランドがドドンパだ、戦慄迷宮だ、と四苦八苦している最中、温泉街にあるのはただ、お湯。
それなのに日本人は温泉が好きだ。
我先に争って温泉街に赴く。
ただのお湯なのに。
だから、欧米人ならそんな状況を見てこう言うだろう。
「ゼイ・アー・クレイジー」
もちろん僕たちはクレイジーなどではありません。
なぜなら僕たちが温泉街真に求めているのは湯、温泉ではなく、肉だから。言うなれば温泉というのはブラフであり隠れ蓑、本来の目的はその背後にあるセックスそのものなのだから。観光地が『陰日向のエロス』と称される所以でもあります。
そうであればこそ女将は夕食後に当たり前のように布団を敷くのだし、また先に述べた僕の友人も彼のマブダチという関係性を踏み越えて『ブラザー』(兄弟)になるのであり、それが究極にして一つの真理なのだ。反論は認めますが、僕は受け付けません。
だから『じゃらん』などが雑誌上で特集をブチ上げて
「特集由布院!大人の週末〜極上の癒しを〜」
などをのたまうのはチャンチャラおかしいというか、銃殺モノのブラフ。編集者の偽善もいい加減にしろ!とシャウトしたい。彼らにしても本音のトロの部分では
「特集由布院!最後の四十八手〜揺りかごから墓場まで〜」
と書きたかったに違いない。その場合、表紙は『じゃらん』でも中身は『BUBUKA』になる。まあ同じことだ。隠すか隠さないかの違いだと思う。
それ故温泉地に家族で行くなんていうのは言語道断の蛮行。教育上よろしくない。子供が早い段階から異性の体を求めることに目覚めてしまう。僕みたいな人間が量産されてしまう。憂国。亡国。ガキは異性の身体なんて求めてないで、おとなしく台形の面積でも求めていればよろしい。
では男同士で温泉に行く場合はどうなのか?
もちろんそういうこともあるでしょう。
出張のついでに、というのはどこにでもあるようなサラリーマンの風景。
ただ、この場合もやはり『色』が付きまとうというか、絶対に色を求めるのが男の宿命であり性(サガ)。
熱海などは顕著ですが、温泉街にはすべからく男の欲望を満たすサムシングが具備されているものです。ストリップ、スナック、ソープ。大体エロティカルな施設はサ行に多いように思います。余談ですが。
ソープランデブーするほどのお金がない人のためには当然ペイチャンネルというシステムが対応してくれます。というか、これこそが温泉地をエロイと根拠付ける最たるものじゃないのか?だって慰安地でAVを見るって言う発想からしておかしいだろ……常識的に考えて……。それでもそういう装置がある、ということは、やっぱエロイんだよ温泉街という場所は。もちろん異論は認めます。反論は許しませんが。
そんなわけで、温泉街にいる人たち、いろんな背景を持つ人がいるでしょう。初々しいカップル、不倫カップル、スワッピング夫婦、などなど。どいつもギラギラしてやがる。今回僕は日帰りだったから良かったものの、果たしてアレが一泊だったらどうなっていたのか……おそらく、ヘルニアくらいにはなっていたと思います。
本音を言えば、温泉街にそのようなセクシャルな要素を持ち込むのはよろしいくないと思っています。温泉は温泉として楽しむもの。それ以上でもそれ以下でもないし、なにより地中深く眠っていたお湯たちがようやく日の目を見たというのに、それがただのセックス前の掛け湯に過ぎなかったというのでは、あまりにも残酷。あまりにも非道。地中から這い出たセミを誰が踏みつけることができますか?
ということで、JR各社には『走る風俗』と揶揄される埼京線的なマインドを踏襲した上で、温泉地に向かう電車は全て『おさわりOK』にして(もちろん触られる女性はプロ)徹底的に邪念を搾取、温泉地に到着した頃にはあらゆるカルマが抜けた状態、もう風呂に入って寝るくらいしかしたくねえ……息を吸うのも面倒だ……という状態にまで仕上げていただきたい。そうすることで初めて心から温泉を楽しめるのだから。
「でも子供と電車に乗る時はどうすりゃいいんだ?」
というラジカルな問いかけに関しては
「自分で考えろ!バカ!」
と、問題提起して今回は筆を置きます。

温泉は良いb
肉欲さんからしたら邪道?
彼女いないけど
ただ、そこにエロスは存在しない。
かまいたち忘れないでね肉欲さん
( ^ω^)ワロスww
性的な意味で
「温泉で処女なくした〜い」
とか言ってた僕の元カノでしたが結局近くの公園でロストバージンでしたが何か?
…だけど、そーなると
温泉好きの棒様のお父上はww
だからセックス後にも浴びたいと思います。
『旅のマスはかき捨て』 ですな。
あの人の風呂上がり…NICE!!!!!