( ^ω^)「プリプリ。ふう、今日もウンコがよく出たお」
天高く馬肥ゆる秋。
清清しいまでの秋晴れの下、爽快に野グソをかますこの少年、名は内藤。
彼の住む地域では頻発するテロ野グソが問題になっていた。
一日に一回、かならずどこかで野グソが放たれる。
もちろん犯人は彼、内藤。
( ^ω^)「これでB地区は制覇したお」
彼は自分の住む町をA地区、B地区、C地区……とブロック分けし、計画的に野グソを行っていた。その行為は、今日で丁度3ヶ月目に差し掛かる。
( ^ω^)「人間は原始の世界に帰るべきなんだお」
彼は幼少の砌よりエコロジーを提唱していた。
増えすぎた人口。
発達しすぎたテクノロジー。
枯渇していく資源。
( ^ω^)「いわばこの野グソ行為は現代社会へのアンチテーゼ……そう、静かなるテロルなんだお……」
内藤は新聞の切れっ端で菊門を浄化しながら、目の前にいたトノサマバッタに語りかける。ピョン。秋の風に逆らうように、バッタは一匹、叢に消えた。
( ^ω^)「明日からはC地区だお。先は長いお」
迷惑行為と言われようが、内藤は野グソをやめることはできない。やめようともしない。善と悪、その基準は常に相対的なものだ。誰が勝ちで誰が負けか―――それは、大きな歴史の因果で振り返った時にしか判定できないのである。
( ^ω^)「これが僕の存在証明(アイデンティティ)だお」
さて、と呟き内藤は腰を上げる。
ウンコの外表にかすかに浮かんだコーンを見ながら、今日はカレーが食べたいな、内藤はそんなことを思った。
('A`)「話は聞かせてもらった」
( ^ω^)「だ、誰だお!」
二子玉川のほとりにあらわれた突然の闖入者。
まさか、オレのテロルが目撃されたのか……内藤は慄然とした。
かくなる上は殺しすらも辞さない構えだ、内藤は胸ポケットに隠し持ったヌンチャクを握り締める。
('A`)「そんなに警戒するな。別に通報しようって訳じゃねえよ。よいしょっと……隣、座るぜ?」
男はマイペースに淡々と語り続けた。敵意はないようだが……しかし、この男と面識はあっただろうか?内藤は首をかしげながら戸惑う。
('A`)「キミの野グソには愛がない」
座ったとたんに男が口を開いた。愛?こいつはいきなり何を……内藤は戸惑った。
('A`)「確かに現代へのアンチテーゼとしての野グソ、その行為へのモティベーションは理解できる。けれど、キミの野グソは全てが空回りしている。考えてもみろよ、本来的に世直しができるだけの行為ならば、今頃もっと賛同者が増えているはずだ、違うか?」
( ^ω^)「……」
確かに男の論理には一点の曇りもなかった。
内藤はここ一ヶ月雨の日も風の日も男の子の日にだって野グソを続けてきた。
けれどその結果与えられた称号はただの『野グソ犯』に過ぎなかった。
屈辱だった。
どうして民はオレの深い慮りが理解できない?あまつさえ警察まで動き出して……内藤は毎夜、己の不甲斐なさを呪い、理解してくれない民衆を嘆いて、泣いた。
('A`)「中途半端な正義感なら、早く止めた方がいい。古人は言った。『優しさは愛ではない』と。キミの行為は独りよがりなんじゃないのか?オナニーに等しい行為なのでは」
( ^ω^)「違う!」
内藤はかぶりをふりながら、叫ぶ。
( ^ω^)「僕は……僕は世直しをしようと……そのために野グソを……」
('A`)「だったらもっと本気を出さないか!」
刹那、鋭い叱責の声が二子玉川のほとりに響き渡った。カアカア。カラスが西に向かって飛んでいく。
('A`)「キミの野グソは、もっと評価されるべきだ。それは俺も思っている。けれど、今のままでは無力だ。ただの野グソでしかない」
( ^ω^)「……どうすればいいんだお」
('A`)「だからこその愛、なんだよ」
( ^ω^)「愛……」
('A`)「いいか、人間は一人では生きていけない。野グソもまた然りだ。行為には常に客体が伴う。客体なくして行為なし。客体を想定しない行為など、ただのオナニーに過ぎないんだ」
( ^ω^)「客体のための……野グソ……」
この言葉に内藤は蒙を開かれる思いだった。
生来、ウンコは一人でするものだとばかり信じていた。
けれど、その前提から覆されたのだ。見知らぬ男の言葉によって。
『一人じゃない
孤独じゃない
常に他人のためにウンコを』
そういえばそんな歌もJPOPにあったような――
('A`)「いいかい、キミは一人じゃない。1はそれだけでは1に過ぎないけれど、1+1になるとそれは……」
( ^ω^)「無限、すなわちインフィニット……!」
('A`)「Exactly(その通り)」
( ^ω^)「せ、先生!僕は、僕はあまりにも無力だお!僕は一体どうすれば……!」
バシン!突然鋭い痛みが内藤の頬に突き刺さる。
どうやら平手を張られたようだ。
( ^ω^)「痛い!親父にもぶたれたことないのに!もっとぶって!」
('A`)「お前は無力じゃない!なぜならオレが付いてるからだ」
( ^ω^)「どうせぶつなら尻がいいお……」
('A`)「内藤、お前は果たしてオレのシゴキについて来れるかな?」
( ^ω^)「天に星、地に花、僕はブタ。贅沢は申し上げませんが、どうせぶつなら杉本彩にピンヒールで踏みつけられたいお……」
('A`)「やる気マンマンだな。その意気だ。よし、今日から特訓だ」
こうしてたった二人の聖戦(ジハード)が幕を開けた。
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('A`)「いいか内藤。野グソのオーソリティは中世のドイツに存在したとされている。公式の資料はないが、これはかなり信憑性のある説だ。よってなるべくドイツ語を覚えろ。分かったな?」
( ^ω^)「ウィ、ムシュー」
('A`)「上手いじゃないか、内藤!」
( ^ω^)「予習して来ましたニダ」
('A`)「才能溢れるとはこのことだぜ。よし、じゃあその辺を押さえてひとつ、ひり出してみろ!」
( ^ω^)「グラッチェ!」
内藤はプリリとケツを晒すと、遥かカンジスの水面を眺めながら下腹部に力を入れた。
( ^ω^)「ああ、いいお、いいお、出るお……!」
('A`)「内藤!忘れるな!ドイツ語だぞ!」
( ^ω^)「ウオオ……オアアアアアア!!」
響き渡る内藤の咆哮。
ザ・タイム・ハズ・カム。
内藤はカッと目を見開いた!
( ゚ω゚)「イッヒ・フンバルト・デル・ベン!」
キャオラ!凄まじい脱糞音が鳴り響く。
ガンジスの水面を静かに死体が流れていった。
( ^ω^)「ふう……マーベラス」
内藤はひり出されたコウンを眺めながら、今日も完璧なものをクリエイトできたな、と一人悦に入った。
( ^ω^)「どうですか、先生?」
('A`)「……」
二人の間には、見事なまでの黄金比でひり出された巻きグソが佇んでいる。ガンジスからの夕日を受け、その御尊体はまばやく輝いていた。しかし……。
('A`)「……これはダメだ」
( ^ω^)「なぜですか!先生!」
('A`)「確かに、ここから見ると質感、量感とも申し分ない。形状も美しく、およそ野グソとして欠けたる資質はないようにも見える」
( ^ω^)「だったら一体……」
('A`)「しかし、誰かがうっかりしてこのウンコを踏んだら一体どうなると思う?」
( ^ω^)「靴洗いますお。常識的に考えて」
('A`)「これを見ろ!」
そう言って鬼コーチはするすると内藤のコウンを紐解いていく。
('A`)「そう、お前のウンコは立派に見えて、中身はがらんどうなんだ!まやかしなんだ!偽りの構造計画書、耐震強度偽装。このEホームズ野朗!中身がねえんだよ!」
鬼コーチは目に涙を浮かべながら、ウンコでベトベトになった手で叫ぶ。
( ^ω^)「人間、こうなったらおしまいだな」
('A`)「もう一度基本からやり直しだ。ウンコを大事にしない奴なんて大っ嫌いだ!」
特訓の日々は続く。
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場所は変わってここは米国ホワイトハウス。
大統領「撃ち込みてぇー、どこでもいいから核などを撃ち込みてぇー」
ジョン「大統領!不審な人物がここに向かってギャアアア!」
('A`)「失礼しますよ大統領」
大統領「なんだ貴様は!」
('A`)「紛争に次ぐ紛争、オーバーキルもの量にまで膨れ上がった核兵器。深刻化する環境問題。我々は少々私腹を肥やしすぎた、そうは思いませんか?プレジデント」
大統領「なんなんだ、なんなんだ一体!」
('A`)「我々は原初の世に帰るべきなのです」
大統領「バカなことを……車の利便性を知った人間が車から降りられると思っているのか?冷房を知った人間が夏の暑さに耐えられるのか?道は前にしかないんだ!理想論など必要ないのだよ!」
('A`)「果たしてこれを見ても決意はお変わりないですかね」
大統領「なに……」
パリーン。
突如大統領の背後の窓が割れる。
大統領「な、何だ!」
( ^ω^)「ふう。やっと辿り着いたお」
('A`)「遅いぞアンチェイン」
大統領、鬼コーチ、そして内藤。
役者は揃った。
「大統領!」
そこにやってきたのはSEAL(米国海兵隊)。
大統領の一大事だというのに、初動が遅すぎた。
('A`)「おっと動くなよ。少しでも動いたら大統領のご自慢のタワーがペレストロイカしちまうぜ」
鬼コーチは素早い動きで大統領の股間の自由を奪う。
大統領「銃を下ろすんだ……」
「クッ……」
('A`)「それでいい。乱暴な真似はしない。ただ、見てくれればいいんだ。内藤!」
( ^ω^)「はいですお」
('A`)「やっとこの時が来た。さあ見せてやれ、お前のテロル、いや、アメイジング・グレイスを!」
( ^ω^)「サー、イエッサー!」
内藤は十二単をはらりと脱ぎ捨てると、大統領室の真ん中に陣取り、静かに腰を下ろした。
大統領(どうして……こんな汚いイエローの裸体を見て……私は感動すらしている……?)
ヴィーナス……誰かが呟く。
内藤の体は、神々しくすらあった。
('A`)「いけ、内藤……」
( ^ω^)「うーん、うーん、うっ!」
ウオオ、オアアアア!
もの凄い咆哮がホワイトハウスに、いやアメリカ大陸に響き渡った。
( ゚ω゚)「ゴールドエクスペリエンス・レクイエム!」(黄金体験鎮魂歌)
ヌヌヌヌヌヌロローン。
艶やかなワルツ(円舞曲)のようなサウンドが部屋を支配する。
大統領(なんて暖かい気持ちなんだ……)
「ぬぅう! あの技は!!」
富樫「なにぃーっ! 知っているのか雷電!?」
―大腸が特殊な『矢』に貫かれることによって発現したレクイエム。 そのレクイエム能力は、地球上の全生物の精神の力を束ね『人類が進むべき正しき未来への道』へと歩んだ精神、『未来の意識』をかりそめに目醒めさせ、ウンコに宿らせることである。 この『未来の意識』を宿すあいだウンコの姿は変化し、全身は夜明け前の空のように薄暗く薄明るく染まり、遥かな前方を見つめるかのように固定された眼球は全てを見透かすかのごとく輝き、そして額には『矢』が上に先端を向けて座す―
〜民明書房刊行 『愛情一本糞』より抜粋〜
('A`)(内藤……よくやった……)
( ^ω^)(はいですお……)
('A`)(後で荒木先生に謝ろうな……)
( ^ω^)(宮下あきらにも……)
大統領「……私は、いや、いつの間にかアメリカは大事な…そう、大事な何かを失くしてしまっていたようだ。フフ、こんな気持ち、まるで私はもう一度生まれ変わったかのようだよ……」
「ブラヴォー!」
「ビューティフル!」
「ワンダフル!」
「マーベラス!」
「ウエクサ!」
皆が惜しみない拍手を贈る。
言葉の力は偉大だ。
けれど、我々は言葉と共に生まれたのではない。
もっと前……それ以前の、裸のままの私たち。
そこに戻るためには、そう、言葉を超えた言葉が必要だった。
それを理解していたのが、極東の小さな島国の、少年だったのだ―――。
('A`)「終わったな、内藤」
( ^ω^)「先生、これは終わりではなく始まりですお」
('A`)「はじまり……」
( ^ω^)「そうですお。世界は広大ですお。もっともっと色んな人にウンコティカルなマインドを教えていく必要がありますお」
('A`)「それはビデオとかでもいいんじゃ……」
( ^ω^)「何をおっしゃる。ビデ倫にひっかかりますお」
('A`)「フフ、そうだったな。お前を教えるつもりが、オレは教わりっぱなしだぜ」
( ^ω^)「さあ、先生……」
('A`)「おう、まだまだオレはお前をプロデュースしたりないぜ!」
( ^ω^)('A`)「俺たちの脱糞はこれからだ!」
亀梨「アミーゴ……!」
〜『野グソ。をプロデュース』 FIN〜

亀梨でフイタwww
最高ww
好 き で す が
とりあえずあんた最低で最高やwwww
キタコレwww
一生ついてくぜ。
何故か感動してしまった…
この暖かい気持ちはなんだろう
なんだろうこの暖かい気持ちは(倒置法)
明日から、また頑張れるよ
>やばいお
おまいは天才かwwww
と習ったけれど・・・。
腰が痛いのは辛いものです。
私も14年間悩まされました。
私が考案した腰痛解消法をお試しください。
【3分腰痛解消法】で、検索すると見つかります。
腰をお大事に。