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( ^ω^)「いち、に。いち、に。
ふう、バーベル上げ100回終わりだお。
指揮者の道も中々険しいお」
ここは都内の某体育大学。
内藤は一流の指揮者になるべく、日々100kgのバーベル上げに勤しんでいた。
( ^ω^)「次は100キロマラソンだお」
100、という数字にさしたる意味はない。
ただ、内藤は100から先の数字を数えることができない。
ある日誰かが内藤に尋ねた。
「内藤、100の次はなんだい?」
( ^ω^)「いっぱいだお!」
100から上はただただ『いっぱい』。
脳みそまで筋肉。
それが体育大学の掟(ルール)。
( ゚∀゚)「何!おっぱいとな?!」
彼の名前は長岡。
最初で最後の登場だった。
と、そうこうしているうちに内藤がマラソンから帰ってきたようだ。
( ^ω^)「……」
部室に戻り、引き出しを開ける。
彼は片手に譜面を握り、眺めている。
おや、ついに筋トレなんかでは指揮者になれないことに気が付いたのか?
(*´ω`)「シコシコ…ああっ、いいお、いいお…シコシコ 」
(*´ω`)「シコシコ…そろそろイクお……ウッ!」
( ^ω^)「ふう……」(グシャグシャ ポイ)
( ^ω^)「どれ、水泳にでも行くか」
そう言って内藤は部室を後にする。
仄かにイカの香りを漂わせる譜面。
五線の上には有り得ないおたまじゃくしが踊る、踊る。
( ^ω^)「譜面でシコると精子の出が違うお」
この男、狂ってらっしゃる。
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2 years later...
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('A`)「いいかお前ら。オーケストラに必要なのはテクでもない。
楽器の質でもない。
筋肉だ!」
( ^ω^)「「「オッス!!」」」
この景気の悪い顔をした男がこの部の部長。
実家の蛇口からプロテインが出てくる男。
('A`)「だが無名大学の俺たち、いくら豊満なマッシブがあるとは言えちょっとやそっとのことでは日の目を見るのは難しい。
そこで俺は考えた。
俺たちに必要なのは……インパクトだ!」
( ^ω^)「「「(ヒソヒソ……インパクトだって……?)」」」
部長の声にどよめく部員たち。
それも無理はない。この部長がまともなことを言ったのは今日が初めてだったのだから。
('A`)「おい内藤!」
( ^ω^)「オッス!」
('A`)「無人島に流れ着いた者が何の娯楽もない生活で、唯一楽しみを見つけられる行為がある。
それは何だ!答えてみろ!」
部長からの激しい檄が飛ぶ。
ゴクリ。部員は緊張して息を飲んだ。
( ^ω^)「……」
黙り込む内藤。
シャイな彼には荷が重かったのだろうか。
( ^ω^)(皆に見られてる僕……!ここで有無を言わさずオナニーしたいお……!)
ダメだ、狂ってらっしゃる。
('A`)「内藤!ちゃきちゃき答えろ!」
( ^ω^)「お、音楽とかですか?!」
('A`)「バカヤロウ!無人島にミュージックがあるか!」
( ^ω^)「もっと罵って!」(すいませんお)
('A`)「貴様!心と言葉があべこべだぞ!」
( ^ω^)「シコシコ。いいお、いいお、浅田真央ちゃんいいお!」(き、気を付けます!)
('A`)「まあいい。話を続けよう。
極限状態になった人間が享楽を得る行為。
それはオナニーでも睡眠でもない。
排便行為だ!」
( ^ω^)「「「ざわ……ざわ……」」」
部長の力強い言葉にざわつく一同。
スカトロマニア……ウンコ部長……皆の脳裏にリリカルな単語が踊る、踊る。部長もその視線に気付いた。
('A`)「バカヤロウ!世の中にウンコは数多くあれど、同じウンコは一つとしてなし。
重要なのは形ではなく、中身だ!
made in 誰?が重要なんだよ!」
( ^ω^)「「「部長……やっぱり……ヒソヒソ」」」
('A`)「新垣結衣のウンコなら耳からでも食べれる!」
「こんにちは新潟県警です。変態がいると聞いたのですが」
( ^ω^)「そういえば購買部前に手鏡が落ちていましたよ」
「ありがとう、内藤くん!」
K察は去った。
('A`)「つまり、アンサンブルに排便的要素を盛り込む。
こうすることで聴衆(オーディエンス)に最高の愉悦を与えるのだ。
これが俺たちの歩く道だ!」
( ^ω^)「「「完璧(パーフェクト)論理(ロジック)……!」」」
('A`)「そうと決まればさっそく練習!オーボエ!前に出ろ!」
「ハイ!」
('A`)「おいお前、オーボエは持っているか!」
「オス!見たことも聞いたこともないっす!」
('A`)「よし、じゃあ俺のダンベルを使え!」
「オッスオッス!」
('A`)「そして気張れ!」
「オッスオッス!」
('A`)「よし今だ!ト単調からヘ単調に転調!」
「オッス!」(ビチビビビ)
('A`)「こいつはくせぇーー!お前は死ね!」
唸りを上げる青龍刀。
もげる首。
部員は死んだ。
('A`)「こいつには帰りを待つ妻も息子もいた……。
それなのにどうして……」
( :ω;)「ウッウッ……きっと中国人強盗団の仕業だお……」
('A`)「泣くな内藤!次はお前の番だ。お前のパートは?」
( ^ω^)「コントラバスですお」
('A`)「よし、じゃあこの尺八を使え」
( ^ω^)「部長、これはコンニャクですお」
('A`)「心の目で見るんだ」
( ^ω^)「おや、真ん中に切れ目が」
('A`)「バロック調というやつだ」
( ^ω^)「磯の香りまで」
('A`)「俺は銚子の生まれだ。さあ内藤、気張れ!」
( ^ω^)「はいですお!ふん!ふん!ウンコだけに糞!」
部長はパイナップル(手榴弾)のピンを引き抜きかけた。
その時!
((( ^ω^)「あっあっ、出るお出るお!」
妖しく動く内藤の尻(ヒップ)。
部長の目が光る!
('A`)(これは……この動きはトキ!)
( ^ω^)「チェックメイトキングツーオーバー、テイクオフ!」
ブバ!ブビ!ブリリリリリ!
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【挿入歌】
〜TOKIO〜
空が飛ぶ 糞が飛ぶ
便座を突き抜け肥になる
火を吹いて 闇を裂き
スーパーシットが舞い上がる
NOGUSO NOGUSOが二人を抱いたまま
NOGUSO NOGUSOが空を飛ぶ
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('A`)「ブラボー……おおブラボー!」
部長は感動して涙を流しながら賞賛した。
「おめでとう」
「おめでとう」
ミサト「おめでとう」
アスカ「おめでとう」
レイ「おめでとう」
リツコ「おめでとう」
加持「おめでとう」
ヒカリ「おめでとう」
ケンスケ「めでたいな」
トウジ「おめでとさん」
ペンペン「クエッ」
日向「おめでとう」
青葉「おめでとう」
マヤ「おめでとう」
冬月「おめでとう」
ユイとゲンドウ「おめでとう」
シンジ「ありがとう」
次々とそれに続き賞賛する仲間たち。
皆、泣いていた。
( ^ω^)「この日のために身体を鍛えてきましたお」
('A`)「流石だよ内藤くん。キミならやってくれると信じていた」
( ^ω^)「ぶっちゃけクソしただけですけどね」
('A`)「謙遜は美徳ではないよ。キミは素晴らしい
けれど、まだキミに足りないものがある」
( ^ω^)「僕に……それは一体?!」
部長はバカラのグラスに入ったワインを飲み干すと、ひとつ息をついて言葉を継いだ。
('A`)「キミに足りないもの、それは……楽器だ。尺八でオーケストラはさすがに無理」
( ^ω^)「盲点!」
こうして内藤の特訓が始まった――。
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8 years later
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('A`)「ついにここまで来たな、内藤」
( ^ω^)「はいですお」
内藤たちがいるのはウィーン交響楽団のコンサート会場。
ここまで来るのに実に8年。
内藤は今や250kgものバーベルを持ち上げられるようにまでなった。
('A`)「いいか内藤、今日ここで、お前の実力を日本に、いや、世界に知らしめるんだ!」
( ^ω^)「はいですお!」
そう、二人はついにこの舞台にたどり着いたのだ。
「おいお前ら!テキパキ仕事しろ!」
( ^ω^)('A`)「うっす」
掃除夫として。
('A`)(いいか内藤、チャンスは一回だ)
( ^ω^)(はいですお)
('A`)(ラフマニノフピアノ協奏曲第2番が始まったら舞台に飛び出せ)
( ^ω^)(はいですお)
('A`)(そこで思いっきりぶちかますんだ!日本に、いや世界に向かってな!)
( ^ω^)(はいですお)
「オラッ!焼きソバ上がり!持ってけ!」
( ^ω^)('A`)「うっす」
フリーターも大変。
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♪〜 ♪〜
「ステキね、やっぱりウィーン交響楽団は。音が違うわ……」
「モナムール、キミと聞く音楽は一層輝きが増すよ」
「まあ、ボブったら……」
「フフフ」
「あら、次はラフマニノフね。私、これが大好きなの」
「おや、僕もだよ」
「まあ、趣味が合うわねボブったら……」
「フフフ」
「始まるわ…」
(パチパチパチパチ)
♪〜
♪〜
「すごい……迫ってくるような演奏だわ……!」
「さすがウィーンだ……!」
♪〜
♪〜
♪〜
「ああ、すごいわ、身体がとろけそうよ!」
「僕もだよ、ハナコ!」
「おや、何か様子が変ね」
「あれは……新たな奏者が?」
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警備員「おい!ここは立ち入り禁止だよ!」
('A`)「ジャップなめるなよ!くらえ!忍法前立腺マッサージ!」
警備員「oh yes oh yes」
('A`)「さあ内藤!この隙に!」
( ^ω^)「はいですお」
たたたたた。
内藤は走る。
まばゆい舞台に向かって。
ずっと目指していた、あの栄光の頂に登るために。
(ざわざわ)
(なんだあのジャップは)
(新しい趣向かしら)
内藤はスーツを脱ぐと、おもむろに尻を露わにした。
折りしも演奏はクライマックス。
お膳立ては十分、準備万端整った!
('A`)「行け!のぐそ!カンタービレ!(歌うように)」
( ^ω^)「♪ブバ!ブビ!ブリリリリリ!」
「oh my god!!」
ものすごい脱糞音が会場を包んだ。
('A`)(やったな……内藤……)
( ^ω^)(はいですお……)
内藤はスーツを元に戻すと、指揮者から指揮棒を奪い取り、聴衆(オーディエンス)に向かってうやうやしく一礼した。
「……ブラヴォー」
パチ パチ パチ
静かに、まばらに起こり始めた拍手は、さざ波のように会場に広がっていき、そして拍手の嵐が会場に巻き起こった!
「ブラヴォー!」
「GEISHA!」
「NINJA!」
「FUJIYAMA!」
「ANEHA!」
('A`)「やったな、内藤」
( ^ω^)「部長、これは終わりではなく、始まりですお」
('A`)「……そうだったな。これからはもっと忙しくなるぞ内藤!果たして俺のシゴキについて来れるかな?」
( ^ω^)「もちろんですお!どこまでも!」
('A`)「よし!内藤、走ろう、夕日に向かって!」
( ^ω^)「はいですお!」
( ^ω^)('A`)「「俺たちの戦いはこれからだ!!」」
カラヤン「くやしいっ……!」
〜『のぐそカンタービレ』FIN〜

ANEHA!
( ^ω^)「「「完璧(パーフェクト)……!」」」
性的な意味で。
とりあえず笑ったw
さすがですbb
ニヤニヤしっぱなしだよww
元ネタ当てクイズ:優勝者は肉欲さんの菊門マダー?
肉欲さんは新潟とどーゆー関係なの??
しかも長岡って…知ってて使ったのかなwwww
私、新潟県民ですよ〜。これからも笑えるの期待してます!
この方程式から導き出される答えは!!
棒ちゃん、あんたのヌンコマレてるな!!!
…ひどい
ありがとう!肉さん!
勿論褒め言葉ですよ
内藤は100以上を数えられるように進化したらしいお。
偶然ですが、今週末は新潟を訪れています。