好きといっても、単純な性愛を抱くといった一方向的な話ではない。かかる側面もあるにはあるが、ただ話していて楽しいとか、飲み友達として重宝するとか、そういう部分も多分に含んだ意味である。
彼・彼女らは、世間的な尺度でいえばドクズ、ドカスであるケースが多い。そして、事実そうであったりする。だが、それは彼らが "世間的偏差値50" から大なり小なり偏っている、という事実でしかない。人間的に0点であるということでは決して無いし、僕なりの評価基準からすれば彼らの偏差値は優に70を超える場合もあり得る。
その言動はいつでも真に迫っている。奴らの体験談は我々の想像力を常に上回る。以下は、かつて当ブログでも紹介した玄人たちの逸話のダイジェストだ。詳細は過去ログに譲る。
・男狂いがホスト遊びへと成長し、北九州のホストで200万円の借金をこさえ、それを祖母の貯金から補填するも、2ヶ月後に再び300万円の借金を爆誕させ、歌舞伎町のヘルスに沈められたAさん。最後に『即金で50万円貸してくれるとこ知らない?』という電話を俺に残して後、行方知れず。
・最強のナンパスキルを誇り、その夏も下関で20歳の女をナンパ、2時間後に手マンを敢行するも、その余りにも強烈なマンコ・スメルによりセックスを断念。その後数日間は指から『漁港の臭いがしたんぞ……!』という名言を残してくれた、Tくん。
・経験人数は?と聞いたところ、最初 「3人かな?」 と答えていたのが、30分後には 「20人くらいかなー」 に変化、2時間後には 「300人以上は確実」 と、お前はバイバインをかけられた栗まんじゅうか何かか?との懸念を抱かされざるを得なかったエピソードを披露された、Gさん。
・大学3年時、新入生に手を出そうとする俺を尻目に 『お嬢さんがた、肉欲の野郎は彼女がいるくせにお前たちに手を出そうとしている糞野郎なんだぜ』 と吹聴、以て俺の評判を地の底まで叩き落とした挙句、自身は彼女持ちの身分でありながらサークルの新入生と3Pをカマす、という暴挙に臨んだKくん。
・セフレのマンコに胡瓜を突っ込もうとしたら怒られた……と沈鬱な表情で俺に語り、どうして怒られたの?と問うと 「なんかねえ、イボが嫌だったらしい。だから次はナスで試してみるよ!」 とサイコーのスマイルで応じたHくん。後日 「どうだった?」 と聞いたところ 「肉ちゃん、ナスはセーフティ」。
キリがないのでこの辺にしておくが、もちろんこれは全て真実の物語だ。見る人から見れば大したことのない話だろう。とはいえ、人によっては正気を疑う類のエピソードであるに相違ない。そういうところからしても、やはりこれらは "偏差" の話なのである。そして、僕はそういう彼らの話を聞くのが、この上なく好きなのだ。いつだって自分の価値観の、自分の世界の小ささを思い知らせてくれるのである。
貞淑な人々と奔放な彼らと、何が同じで何が違っているのか?それらを峻別することは、実際のところかなり難しい。奔放な彼らは "奔放である" という部分だけは共通すれど、その出自や社会的背景、思想信条などは、千差万別に異なっているからだ。無職もいれば公務員もいたし、中卒だったり院卒だったりもした。
もし一つだけ共通する点があるとして、それを分かりやすい言葉で表現させてもらえれば、次のようになる。
「8割方の球をミートするバッター」
※ミート打法
ボールを遠くに飛ばすよりもバットに当てる(ミートする)ことを念頭に置いてスイングすること。
異性をミートする感覚。遠くに飛ばすとかどうとか考えるより先に、球に手をだしてしまうアスリートたち。そこに深い感傷はない。
「打ちごろの球が来たので……」
根拠はないが、彼らの99%は動機についてそう語るに違いない。それはバッターとしての本能のようなものである。理屈ではないのだ。
従って、彼らの供述を聞くのは面白い。僕は鬼の刑事(デカ)の気持ちとなり、こう問いかける。
「サブ、お前はどうしてあんな犯行に及んだんだ」
決まって彼らは遠くを眺める。眺め、手元で温くなってしまったビールを舐め、数秒ほどの沈黙を保ったあと、呟く。
「まあ別に、いいかなと思って」
ミートする感覚である。分からない人には一生分からない心情であろう。もちろん俺には、よく分かる。
「しないと損?みたいな……」
ストライクゾーンを逸脱していたと、しても。
打てる!
ミートできる!
そう信じた瞬間、彼らの初動は早い。次のシーンでは、バットがボールにミートしていることであろう。
ある面からすればどうしようもねえ話だ。クソ球に手を出してしまった結果、ボールが自らに襲いかかってくる場面だって、少なくない。後に残るのは手痛い傷と、周囲による 「あいつ、どうしようもねえな……」 というしどけない評価と、そればかりだ。得るものは限りなく少ないし、むしろ失うものの方が多いくらいかもしれない。
だが、それを承知でミートせざるを得ない人たち。
たまらないカルマを背負っちまった人外魔境のオスとメス。
僕からしてみれば、彼らはたまらなくロックだ。金を払ってでも話を聞かせて欲しいくらいのものである。
その意味からすれば、球筋を絞ってミートしまくる女性は、個人的に苦手だ。卑近な言い方をさせてもらえれば
『相応のステータスを持つ相手にだけ、アバがズレてしまう方々』
そういう言い方になるだろう。巧みに裏と表の顔を使い分け、ステータス外のオスには口角の一つも上げない人々。経験人数3桁に達せんとするものの、その全てが一定のゾーンで決め打ちされた女性方。それはそれで職人的ではあると思うし、尊敬もするのだが、どうにも僕の琴線には触れようとしない。
「私、貞淑ですよ?」
そういうペルソナを被りながら、裏では豪放磊落にセックスをキメまくっている……的な二面性が気に食わないから、というのもあるだろう。かくして僕は、マジでビッグなお世話だとは承知の上、飲み会の席でそういう女と出くわした場合、次のように語りかけることに決めている。
「僕の見立てによれば、あなた、オサセでしょう?」
やはり真実の話である。思ったことはすぐさま口にしなければ気が済まない性質でね。当然、人的なトラブルに見舞われること天文学的回数である。
ヒドーイ!サイテー!なんでそんなこと言うの?!などと言われたことは1度や2度ではきかない。その度に僕は「うるせえ!俺には分かるんだよ!このクソメスが!」というリリックを贈った。真心を込めて、僕は彼女らをdisしたものである。
おかげで僕の携帯は、今ではちっとも鳴らなくなってしまった。だが訴訟沙汰になったことは一度もない。よってトータルで見ればトントン、むしろ少しくらいは得した、といった気持ちである。
話を戻す。テーマはワイドレンジ(広角)なバッターのことである。要するにゆりかごから墓場までバットを振るう、振るってしまう、そういうカルマを背負った輩のトークである。
ここまで語ると、おそらく
『もし対峙した両者が "ミートする感覚" を持ったバッターであったらば、どうなるのか?』
興味は自ずとそこへと向いていくだろう。一体どちらが先に、どういうタイミングでバットを振るのか……ミート vs ミート の構図。時あたかも緊張の一戦、である。
とはいえ、これもやはり "人による" としか言い様のないテーマかもしれない。ミートする感覚を有する者といえど、機先を制するのか後の先を狙うのか、それはまさしくバッターの資質に依る部分が大きい。機先を制するとは、すなわち 『こちらから誘う』 という意味であり、後の先を狙うとは、要するに 『相手の出方を伺い、有利を得る』 という感じだ。いずれが優れている、ということではない。
よって僕の話をさせて頂く。僕の話が一般的価値観に近い、とは一切思わないが、それでもある程度は "ミートする感覚" を有している僕である。何かの参考にはなるかもしれない。
あれは21歳の頃。中野のキャバクラで知り合ったキャバ嬢と新宿で飲んでいたときのことだ。率直にいって彼女の容姿はご愁傷様であったが、性格は底抜けに明るかった。そして俺は飲みながらすぐに察知した。『こいつは "ミートする感覚" を持った女だ』 と。
居酒屋を出ると、外では驟雨が出迎えた。傘を持たない我々は、すぐに軒下で雨宿りをした。二人はそこで会話する。困ったね、雨とかマジファックだね、どうしようかー、と。まあ、下らない三味線の応酬である。そんな会話を繰り広げたところで、雨が止むはずもない。だから俺は言った。
「ラブホテルで雨を凌ごうぜ」
これがミートする感覚である。嘘のように聞こえるかもしれないが、あの台詞を吐いた瞬間、僕自身が一番びっくりしたものだった。それが証左に、即座にこう思った。『俺はこの女と、するのか?!』 。だがバットは振られてしまった。後悔なんて、あるわけないよ。
「誘い方雑じゃない!?いいけど」
これがミートの場面である。快音が響き、ボールがフィールドへと吸い込まれていく。俺はバットを投げ捨て、一塁に向かって疾駆した。
その後我々は唯々諾々とホテルに向かい、箸にも棒にもかからないような営みをカマした。そしてこの話は、これで終わりである。
おそらくあの瞬間、僕の精神作用としては以下のようなものがあった。
「このままカラオケなどに行ったとしよう。さして歌いたくもない歌を歌ったとしよう。当然俺たちは近しい距離に座るはずだ。次第にボディをタッチされることもあるかもしれない。酒に酔った俺はそれに応じるだろう。曲も尽き、何となく接吻……キス……という凶行に及ぶ可能性も、ゼロとはいえない。ではその次、どうなる?『二人きりに、なりたい……』とか言われるのか?!アホな!!最初から二人、完膚なきまでに二人じゃねえか!!まあでも、俺はおそらく、それに応じるであろう。であるならば、最初からカラオケとか無駄金、さっさと結論に至れば良いのでは?と考えるにやぶさかでは、ない」
7年前の話だし、記憶もだいぶ曖昧ではあるが、無意識的にそう考えていたであろうことは、おそらく間違いがない。これが "ミートする感覚" を持ったもの同士の、ハイレベルな頭脳戦というものである。
別の話をしよう。それは去年のことである。僕はいつものように鳥貴族で飲んでいた。目の前にはほとんど初対面である年下の女性が鎮座ましましていた。俺はやはり悟る。『こいつは "ミートする感覚" を持った女である』 と。
5杯目のホッピーを飲んだとき、俺は訊いた。
「今日セックスする?」
6年の歳月を超え、ミートする感覚を先鋭化させた俺は、安居酒屋の喧騒の中、かなり身も蓋もねえ結論を迫るほど、ミート技術を向上させていた。あるいはそれは退化なのだろうか。とにかくも人としてドクズに近づいたことだけは、ほぼ間違いがない。
言葉を聞いた途端に固まる女性。
バットとボールとの距離は、未だ宙空に彷徨っている。
そして女性は、口を開いて曰く
「い、いや……そんなオファー、初めてなんですけど……普通そういう聞き方しませんよね……まあ、別にいいですけども」
ミートの場面である。快音が響き、ボールがフィールドへと吸い込まれていく。俺はバットを投げ捨て、一塁に向かって疾駆し、狡猾な目付きで二塁を奪った。
「よし、じゃああまり飲み過ぎると僕の方も使い物にならなくなるので、酒はここらで切り上げ、粛々と営みに臨もう。粛々と」
「あ、はい」
並べて真実の会話群である。ムード?ロマン?そんなものはJ-POPの生み出した幻想でしかない。少年少女は努めて目を覚まして欲しいところである。ムードでチンポがたちますか。ロマンで潮が吹き出ますか。
また別の話をしよう。これも去年の話である。幾度か会ったことのある女性が、突然スカイプにてコンタクトをカマしてきた。曰く 『最近営みがない』 とのことであった。即座に僕がミートの感覚を覚えたことは、最早言うまでもない。
「セックスしたいのか」
「したいっすねー」
「するか」
「しましょう」
ミート on ミート。外側だけ見たらほとんど獣のようなやり取りであるが、実際のところは獣以下の精神性である。人間、こうはなりたくないものだ。ここまでくれば皆様お察しの通り、ミートするタイミングがどんどん早くなっていっている。最初は居酒屋後に、次は居酒屋中に、今度は居酒屋前に――そう、これが成長という言葉の意味である。人は1秒だって、同じ場所には居られないのだ。感慨深いよね。
だがこの話にはオチがある。
迎えた当日、午後3時。
僕は体育座りで秋葉原の駅にいた。
理由は明解で、なぜとなればその前日から当日の午前11時まで、僕はキープオンで飲酒していたからである。当日の軌跡を記せば、こうだ。
18時、神奈川県川崎にて飲酒
↓
23時、歌舞伎町で飲酒
↓
2時、カラオケにて飲酒
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4時、ホストクラブで飲酒
↓
9時、池袋に移動し、飲酒
↓
13時、帰宅。身支度を整え10分で外出。
↓
15時、秋葉原着。世界を呪う。
どこに出しても恥ずかしくないアホの足跡だ。俺は息子に語りかける。いけるか、ジョン。息子は答える。父さん、お前は一度死ね。どこまでも素直な息子だった。
「あ、こんなところに!さあ、しにいきましょう!」
頭上から爽やかなデスポエムが降り注がれる。満面の笑みを浮かべた女性がそこにいた。俺には分かる、否、俺だからこそ分かる。彼女は確実に、ミートしにきている……と。というか、元よりそういう約束だったのだから当たり前だ。
僕は素直に心情を吐露した。かくかくしかじかで、息子は天の岩戸に隠れてしまったのだ、と。既に俺は酩酊に近い状態にあり、立つものも立たない状態にあるのだ、と。とんだ桃色嘘ツキ野郎である。ただ有難いことに、彼女は素直に状況を理解して下さった。
「それは仕方ないですねー。じゃあどうしますか?」
「まあ、立ち話もなんだし、飲みに行こうぜ」
こうして午後3時、秋葉原。桃色クソ野郎は再び飲酒を再開した。本能には素直な性質なのである。
結局この日はミートすること叶わなかった、どころか、翌朝には栄養失調のゆえ割とマジで身体が動かなくなるという怪現象に見舞われ、夕方を迎える頃までロクに身体を起こすことすらできなかった。あ、もしかしたら今日こそは気軽にニルヴァーナに行っちゃうかもしんない。真剣にそんな覚悟を抱いたくらいである。それでもこうして生きているので、まあトータルでみればトントン、むしろ少し得した、くらいの感じであろうか。
最後の話をしよう。これは去年末の話である。
その日、僕は一度だけ会ったことのある女性から飲みに誘われた。基本的に誘いは断らない方である。だがその時、僕には強い懸念があった。それは "俺は今日、ミートされるかもしれない" という懸念であった。
プロはプロを知るものである。それは僕自身が、上述した体験談の中で 『あ、この人はミートの感覚を持ってそうだな』 という思いを抱き、それを百発百中で当ててきたところからも、裏打ちされる。だからこそ分かるのである。
「こいつは、ミートしにきている」
そのパッションが、その息遣いが、たとえメール越しであれ!僕には、分かってしまうのだ。俗に言う 【ミートの間合い】 というヤツである。
「お久しぶりですねー」
「そうだね」
当たり障りのないところから会話が始まる。最後にこの女性と会ったとき、それは奇しくも件の秋葉原の前日であった。川崎で飲んでいた、というのは、この女性のことである。
まずはその話からしなくてはなるまい。
時あたかも、2011年6月某日。
「経験人数は何人なの?」
どうしてか、僕はこのことを訊かずにはいられない。なぜかは分からないが、その返答には丸ごと 『その人の人間性』 の全てが詰まっているように思えてならないからだ。
「一人ですよ」
絶対嘘だよ……すぐに僕は察知したし、現に話を追うにつれ、その人数は一人増え二人増え、最終的には四人となった。
「彼氏としたのは一人、って意味だったんです!」
なんだその新機軸のカウント方式は……直ちに影響がある増え方だろマジで……こうして、その女性の経験人数は2時間の間に1人→4人へとジャンプアップした。
「余計な忠告かもしれないけれども、あなたの場合、たぶん周りの友人たちから "とんでもないオサセだ" みたいな評価を受けていると思うよ。それでいいならいいけれども、このままいけば夏を通過する間に、経験人数は確実に二桁を超えるだろう。それでもいいならそのままでいいし、嫌なら少し省みた方が、いいと思うなー」
ビッグなお世話である気はしたが、一応忠言だけはしておいた。
それが6月、彼女と交わした最後の言葉だった。
時を戻して2011年12月某日。
「それで、彼氏は出来たの?」
「出来ました!」
「何人?」
「一人です!」
「彼氏以外は?」
「えーと……4人います!エヘヘ」
このやり口である。皆さん、刮目して見て欲しい。このやり口なのだ。
「ほうほう。そいで、経験人数はいかほどになったの?」
「えー、ちゃんと数えたことないからなあ……でも、20人はいきましたよ」
俺の予想は外れない。いつだって、外したことなど、ないのである。
「それで、今日は肉さんとセックスしにきたんですけど!」
俺の予想は外れない。いつだって、外したことなど、ないのである。
刹那、在りし日の言葉が脳裏に蘇った。
『い、いや……そんなオファー、初めてなんですけど……普通そういう聞き方しませんよね……』
今なら、分かる。こんなの情緒もクソもねえ。別に情緒なんてどうでもいいだろ!結論が大事に決まってらあな!ガハハ!と思っていた僕だ。今更何か言える立場でもない。だからこそ言わせてもらいたい。お前ら、情緒って死ぬほど大事だぞ。どうか忘れないで欲しい。俺との、約束だ。
そして俺は言った。
「い、嫌だ」
「えっ?!どうしてですか!?」
「俺にだって選択権は、ある!」
ミートする感覚。そいつを俺は否定しない。俺だってこれまで幾度もミートしてきた人間だ。好き勝手に生きてきたし、その分だけ好き勝手な扱いを受けてきた。だからこれは俺の業だ。それは受け止める。しかしそのことと、俺という球を簡単に打たせることとは、話が別なのだ。クソにはクソなりの矜持があるのである。
「そんな、断られたのなんて初めてなんですけど!」
「うるせーバカ!俺は肉便器じゃないんだよ?」
場末の和民でゲロ以下の会話が量産される。僕は股の緩い人は好きだ。その意味からすれば彼女の話も至極興味深い。だがそれは、彼女のミート欲に軽々に応じることと同意義ではない。あるいはクソのプライドとして打ってはならない球、打つべきではない球もまた、本能的に察知できるものである。
「どうして俺とセックスしようと思ったの?」
「えーとですね、元彼に言われて。セックスしてきてみてよ!みたいな感じで。エヘヘ」
返す返すも真実のお話だ。俺は直感をいつでも外さない。外したことなどないのである。哀しきピエロになるなどと、そんなことはまっぴら御免だ。
「誘いを断るなんてそんな、普通ないですよ!」
その後も彼女は何度か叫んでいたが、僕は鷹揚に笑ってそれをかわした。酒を飲みながら人生相談を聞いて後、終電前に解散したのであった。
以上が、限定列挙ながらも、僕史における 『ミート vs ミート』 の戦いの系譜である。これ以外にも様々な話があるが、それらのこともまた、いずれ語る日が訪れるかもしれない。
股の緩い人間が好きな、股の緩い僕である。なぜなのか?それはおそらく、股の緩くなる瞬間、人間はその "ニンゲン" を余すとこなく発露するのではないかーーそのように考えているからである。100の哲学、1000に成功体験を聞くよりも、"ひとつのミート" を聞く方が、よほどその人となりが分かる気がするのだ。
だからこそ股の緩い人々、換言すれば始終自らの人間性を垂れ流しているような生き方をしている人の話は、たまらなくギラついていて、身につまされる。その時、アンサーソングとして俺も俺のエピソードをプレゼントするだろう。もっとも、身持ちの堅い人の放つトークだって、等しく尊い。それらは別に優劣のつけられるテーマではない。
ただ料理の好みがあるように。
僕としてはそういう好みがあるのだと、それだけの話である。
俺もミートされてえよぉ…されてえよぉ……
戻りたいと思うことってあります?
― 全裸でにらみ合いじりじりと間合いをはかる二人。互いの制空権が重なる・・・、先に動くのは、どっちだ!
みたいなものを想像してしまった。
際どい体型
際どい関係
そういうのって、良いですよね
意図的にファールも打てるんですよ肉サン
すごく面白かったです
ある日、友人の彼女ということで紹介されたのですが、それから2時間後には友人を二人でまいてコミュニケーションしておりました。
やるかやられるか、結果としてはやったんですけど、あの緊張感、スピード感は二度と味わえないのではないかと思います。
【肉欲より】
スピード感、じゃねえよ。ド外道じゃないか。100点。
性欲あんまりないけども
僕はどうしようもなく卑怯なドカスです。自覚はあります。
日々三振三振のオンパレード…
肉ちゃん羨まし(泣)
結婚前はミートミートの日常でした。
リクルートスーツ着ててナンパされ、一時間後くらいには着衣プレイしてたり。
飲み屋街で先輩に会って、初対面のその友達と路上で挨拶の握手をしたまま、手を離さずに二人で消えてその人の家でまぐわったり。
そんな話、たくさん持ってます。
こんな私でも今は女性としての幸せをつかんで幸せに平凡に生きてます。