肉欲企画。

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1969年08月31日

正樹くんのことが

「正樹くん、実は俺はキミのことが……」

途中まで言いかけて、慌てて口を閉じた。いかんいかん、俺は何を口走ろうとしていたのだ。こんな談話室、思いを告げるのに相応しいはずがない。急にゲホゲホと咳き込むと、バツが悪そうに顔を伏せた。

「だ、大丈夫ですか阿部さん?」

「ああ、うん、うん。もう大丈夫、平気だよ」

「それでさっきの話なんですけど……聞き違いじゃなければ阿部さん、キミがどうのとか……」

げえっ、こいつしっかりと聞いてやがった。俺の隠蔽工作は失敗に終わったのか。まずい、このままではここで全てが露見してしまう。何とかしなければ。俺は脳内のCPUをフル回転させた。

「き、きみ、キミコ、貴美子。そうそう、俺ってさ、余貴美子みたいな女がタイプでさ、うん、そう、あの中に余貴美子みたいな女がいないかなーって言おうとしたんだよ。あははは」

「へえ、阿部さんの趣味、渋いですね。でもあの子たち若いから、さすがに余貴美子に似た人はいないと思いますよ」

「そうだよな、はは、そりゃそうだ。あはははは」

ふう、なんとか誤魔化せたようだ。俺はドッと冷や汗をかいた。

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posted by 肉欲さん at 01:36 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 このエントリーを含むはてなブックマーク
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