肉欲企画。

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2006年05月28日

フグ宮マスオの憂鬱

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フグ宮マスオの憂鬱1
フグ宮マスオの憂鬱2
フグ宮マスオの憂鬱3
フグ宮マスオの憂鬱4
フグ宮マスオの憂鬱5

【前回のまとめ】
電車の中で痴漢に遭っていた人を助けたマスオ。
その人こそ、マスオが今一番ホットに思っているアナゴくんその人だったのである。
マスオの胸でオイオイと泣くアナゴ、二人はどうなってしまうのか・

【今北産業用まとめ】
マスオ
アナゴ


アッー!!




新宿にある喫茶店、カフェ・ラ・ミルに入ると、僕はアナゴくんにカモミールを注文した。カモミールの香りは人を落ち着かせる。今の彼には何よりも平穏が必要だろう。ハーブティーの優しい香りが二人だけの空間を包み込む。

「大丈夫なんですか?フグ田さん、会社の方は・・」

「なあに、僕らは営業だからね。多少遅刻しても『外回りに行ってた』って言えば誰にも分からないさ」

これは確かな言葉である。しかしマスオにはそれとは別に会社を遅刻しても差し支えない理由があった。社内でのマスオの存在感は驚くほど薄い。空気、と断言してもいいくらいに。この前、課長に「あれ?まだ生きてたの」と言われた時は練炭を5キロ購入したほどだ。

気まずい無言がテーブルを支配する。マスオは手持ち無沙汰にティーカップをくるくるとかき回すと、一口だけ紅茶を啜った。今は、彼の言葉を待とう。

10分ほど経っただろうか。紅茶は湯気を発するのを止める程度に冷めた頃、アナゴくんはようやく重い口を開いた。

「・・・痴漢に遭うのは、初めてではないんです」

「・・・」

アナゴくんは、そのプックリとしたセクスィな唇をわなわなと震わせながら、ようやく第一声を発した。僕がかけるべき言葉は、まだ、ない。

「満員電車に乗ると、3回に1回は絶対に痴漢に遭って・・・」

僕はその言葉に少なからず動揺した。算数の得意な僕は刹那に頭の電卓をはじいた。3回に1回。確率に換算したら50%を超えているんじゃないか。

「なんで僕が・・僕だけがこんな目に・・・」

彼の目は悲しみに彩られていた。どんな事件でもそうだが、被害者の心の中には常に『なぜ?』『どうして私が?』という思いが渦巻く。危難というのは、いつだって降って沸くように起こるものである。しかし。僕には確信があった。



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この美貌である。このあまりにもクオリティの高すぎる美貌が人を痴漢たらしめた、そう考えるのはごくごく自然なことだろう。こんな溢れるような『美』を目の前にしては、正直言って正気を保てと言う方が難しい。もちろん痴漢に肩入れするわけじゃない。ただ、『理解』はできる。

「大変、だったんだね」

「大変だなんて簡単な言葉で片付けないで下さい・・!今日の痴漢なんて、あの猫ひろしみたいな痴漢なんて、僕の臀部をまさぐりながら、僕の耳に熱い吐息を噴きかけながら、甘くねっとりした声で『ポーツマス・・・』って囁いてきたんですよ・・?!その苦しみが、分かりますか・・・?」

「・・・・・・」

僕は痴漢に遭ったことはない。だから彼の言葉に軽々しく「分かるよ」だなんて答えることはできない。彼の苦しみは――絶望は、相当に深い。しかしそれにも増して目下大問題なのは、アナゴくんが痴漢される絵を想像してしまったことにより己のイチモツが既にギンギンになってしまっているという阿鼻叫喚の事実である。ここは東京、新宿。なのであるがマスオの股間だけ港区になっていた。東京タワーみたいになっていた。マスオは思った。今日のオカズは決まった、と。最低の下衆野郎である。

「もう、僕どうしたらいいのか・・・」

アナゴくんは力無くうなだれた。僕は何を言って何を言わなければいいのだろうか。分からない、何も。僕は無言で懐中からハイライトを取り出すと、脇にあったマッチで穂先を燻った。煙が肺を満たしていく。モワモワと煙を吐き出しながら少しずつ思考を整理した。

彼が現在の会社に勤める以上、電車で通勤することは避けることができない。そして出社の時間を考えると、ラッシュもまた不可避だろう。だからもし痴漢に遭ったとしても毅然とした態度で接することが一番なのだが、気の弱い彼のことだ。それも難しいだろう。とすると――

「アナゴくん、いいこと思いついた。お前オレのケツん中でショ・・・じゃなくて、一緒に通勤しようか?」

「え・・・?」

突然の提案に驚きを隠そうとしないアナゴくん。無理も無い、まだ知り合って二日しか経っていないのに一緒に通勤するだなんて言われたら誰だって驚く。なぜなら、一緒に通勤すること、それはつまり恋人と間違われてもいたし方のない行動だからである。僕も大胆なことを言ったものだ。

「どうだろう、そうすればアナゴくんの不安も少しは解消されると思うんだけど・・」

「でも・・・」

「大丈夫、それだったらもしまた痴漢に遭っても僕が守ってやれるだろう?」

「でも、もしフグ田さんに危険が及んだら・・」

「なあに、却って免疫力が付く」

「なんですか?それ」

「いや、なんでもない。とにかく、そうするのが一番だと思うんだよ。どうだろう、キミさえよければ僕も後輩のためだ。人肌脱ごうじゃないか!あ、いや脱ぐったって性的な意味じゃないよ」

「え?何言ってるんですか?」

「ノイズノイズ、今のはノイズ。それとも僕が一緒に通勤したら迷惑かな?」

「いえそんな!じゃ、じゃあ、明日から・・・よろしくお願いします」

僕は、天にも昇る気持ちだった。これで毎朝一緒に通勤できる。ラッシュとなれば、合法的に彼と密着もできる。僕は明日からは使用するコロンをアナスイからセクシーボーイに変えることを決めた。

「じゃ、そろそろ社に行こうか。あんまり遅くなるとアレだし・・」

「あっ、ハイ。そうですね。本当にありがとうございました!」

「僕は遅れて行くからキミは先に行きなさい。勘違いされたら困るし・・」

「えっ、勘違い?何のことですか?」

(そんなの、僕らの関係に決まってるだろ!)

口には出さずに呟いた。アナゴくんは意外とニブいのかもしれない。そこがまた放っておけなくさせるのだけど。

僕はそのまま新宿の街をブラブラとうろつき、昼前頃にようやく出社した。課長は僕の顔を見るなり「ああ、新しい出入りの業者さんですか、いつもご苦労様」とかなんとかファニーなことを言うもんで、僕は脊髄反射的にハルシオンを大量摂取したい衝動に駆られたが、大丈夫。僕にはアナゴくんがいる。まだ、生きていける。

初夏の風が優しくマスオを包み込んだ。

つづく



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posted by 肉欲さん at 22:17 | Comment(20) | TrackBack(0) | マスオ このエントリーを含むはてなブックマーク
この記事へのコメント
いいすねぇ( ̄ー ̄)y-.。o〇
Posted by ひろし at 2006年05月28日 22:35
肉欲さん好き( ´・ω・)
Posted by (・∀・) at 2006年05月28日 22:41
前回のまとめが既に産業な件
Posted by at 2006年05月29日 00:12
昨日まともに
サザエさん見れなかった…
Posted by ランラン at 2006年05月29日 00:18
ねぇ、段々と情景描写の仕方がうまくなってね?

なんたらは非エロなんでここのリンク貼れないけど、
個人的に好きなんでブクマしてまつ
Posted by キティ at 2006年05月29日 00:31
俺は携帯の5押して下押すだけでこのサイト着きますからねwww

やっぱ最高だわ
Posted by BA at 2006年05月29日 00:59
おもろかったです。
しかしマスオ会社での扱いヒドスw
家に帰ったら帰ったでアレだしww
そんなこんなで続きまってます。

あ、以前どっかで「リンクフリー」的な事を
書いてた気がするので勝手にリンク貼ってます
よ、よろしかったでしょうか!?
Posted by まめ at 2006年05月29日 01:17
課長で吹いた
Posted by 名梨 at 2006年05月29日 01:27
脳内再生がッ…!
脳内再生がァァァッ!
(;^ω^)
Posted by といち at 2006年05月29日 02:20
2人の今後がどうなるのか。サプライズ的なものも期待してしまいます。
Posted by メントス at 2006年05月29日 03:09
やっぱりあなごのあそこは
ひょろりと長いのか?

万寿夫のてぃんこ先がぬめりとぬれてたりするのな。

はやく入れちまえ!
入れろ!入れろ!入れろ!入れろ!入れろ!入れろ!入れろ!入れろ!入れろ!
Posted by みきどうざん at 2006年05月29日 03:18
うはッWWWWW
マジ吹いた!!
もう棒チャンから離れられんわ‥
Posted by 脳内エロス・ミクロ at 2006年05月29日 05:04
読者に禁断症状を引き起こすとは……


このブログは麻薬捜査官にマークされるかも
わからんね。
Posted by (´-`) at 2006年05月29日 06:32
最近風で話を終わらすのが多い気がしますが、結構好きです。
Posted by 我ワス at 2006年05月29日 07:34
肉欲さんってこんなイケメソだったん?
Posted by あ at 2006年05月29日 09:45
肉欲さんってこんなインゲンだったん?
Posted by あな at 2006年05月29日 09:54
肉欲さんってこんなインランだったん?
Posted by てん at 2006年05月29日 10:37
>ひろしさん

どうも!( ゚∀゚ )

>(・∀・)さん

フヒヒ!ありがとう!( ゚∀゚ )

>名なしさん

それは、そこには触れちゃあいけない。

>ラソラソさん

そうですか、でもこの話はサザエさんとは関係ないんだからオレに言われても困るんだよだぜ?

>キティさん

あ、やっぱりなんたらのキティさんだったんですか!すごく嬉しいです(ノ∀`)
ブクマしてくれるだけで無上の喜びですよ。

>BAさん

いつもありがとうございます( ^ω^)
携帯から見てるですか。パケに気をつけてくださいね。

>まめさん

ウチはリンクフリーなのでぜんぜん気にせず貼ってやってください。ありがとうございます><
でもね、一般的な社会人男性の扱いなんてこんなもんなんですよ。世知辛い世の中ですよ。

>といちさん

いや、これはあくまでも独立した物語ですから僕は知らない何も知らない

>メントスさん

どうなってしまうのか、それは誰にも分からない。
そう、作者でさえも。

>みきどうざんさん

あな中でしょ?
とりあえず割愛。

>脳内さん

恋愛を長続きさせるのは適度な距離感ですよ、奥さん。

>(´-`)さん

ついに行政との対決ですか。
さっさと閉鎖します。

>我

鋭いね、鋭いナイフは嫌われるよ?

>あさん

( ^ω^)←こんな顔です。

>あなさん

( ^ω^)

>てんさん

( ^ω^)
Posted by 肉欲棒太郎 at 2006年05月29日 10:46
文中に散らばるコネタが大好きです
マスオさんのちょっと困ったような気の弱そうな顔が絶妙です
アナゴさんのドアップは反則です
Posted by q at 2006年05月29日 19:29
お陰様で、サ●エさんがきちんと観れませんでした
ありがとうございます
Posted by マナ at 2006年05月29日 20:47
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