フグ宮マスオの憂鬱1
フグ宮マスオの憂鬱2
(前回までのあらすじ)
新入社員亜奈五君に心惑わされた魔棲男。揺れ動く壮年の男の心は、波間にたゆたう木の葉よりも儚げで。
そんなマスオの心を知ってか知らずか淫靡な誘惑を試みる妻、佐々恵。苦悶するマスオ。なぜなら彼は、既に妻を女として見ていなかったのだから――。
そんな絶体絶命のピンチを救ったのは、義弟の克男だった。
(/あらすじ)
「ひええ〜〜!お助け〜〜!!」
「野郎!ぶち殺してやる!!」
ボロボロのあばら家に妻の穏やかでない叫び声が響き渡る。克男君には申し訳ないが、僕は命拾いした思いだった。
(抱けないよ。妻は、抱けない……)
瞬間、僕の頭に浮かんだのは他ならぬ亜奈五君の笑顔だった。
彼の笑顔。
彼の微笑み。
それらを思い浮かべる度に、心が締め付けられる。
その笑顔が、妻との語らいを罪深いものに彩っていく。
(ああ。そうか。おそらく)
(僕は、だから)
(亜奈五君、僕は君のことを――)
「ガハハ、野郎泡吹いてたぜ!」
思考は妻の豪放な声に分断された。桃源に至ろうとした泡沫の想いは、唐突に灰と芥に埋め尽くされた『今』に引き込まれる。視界を凝らせばそこには6畳の手狭な部屋と、エキセントリックな髪型をした妻。これが僕のリアル――等身大で抗うことのできない、現実。
「シーメ(飯)ができたから食堂に来ておくんなせえ!」
突然、任侠者のように喋り始める妻。分からない。彼女の精神構造も何もかも。先ほどまで僕の体を求めんとしていた女が、一転してこれだ。狂っている。彼女が何を考え、そして何を考えなかったのか・・分からない。分かりたくもない。
(亜奈五くん・・・)
僕が知りたいのは、亜奈五くんのこと。ただそれだけだった。彼の、彼の心のその深淵に迫りたい。本心から、そう思う。

「でもこんな粗末なイチモツじゃあ・・」
僕は息子を見つめてため息をついた。
ため息ばかりの人生だったが、到底彼に喜びを与えられそうにない僕のマテリアを見つめ、人生でトップクラスのため息をついたのだった。
『タ・カ・ス!クーリニック!』
突然テレビから鳴り響くCM。ひとつ上のオトコに…いや、それは別の企業だったろうか。とにかく今はどうでもいい。息子にメスを入れる、そして彼を屈強なブツに仕立て上げる…。それも悪くない選択肢だった。彼を喜ばせるためなら、僕には悪魔にだって魂を売っていい。
月500円の小遣いで、秘尿整形なんて望むべくもないのだけれど。
(一方その頃。もう一人の『息子』はと言えば――)

「タマー。今日は何を食べたいですかー?」
「アオーン」(カカオ99%)

「そうですかー。バターですかー」
「フアー」(殺すぞジャリ)

「存分に食べるですー」
「ミャー」(核だ。核を使おう)

「あらタラちゃん。なんだかイカ臭いわねえ」
「枯れ木も山の賑わい、という言葉もあるですー」
「ミアー」(俺は汚れた!殺せ!いっそ殺せ!)
(一方、妻・佐々恵はと言うと…)

「♪今宵は・・・わたくしと・・・一緒に踊りまSHOWWWWWWWWWW!!!!」
「あら佐々恵、えらくゴキゲン鳥ね」
「フヒヒ!すいません!」
「何してるの?」
「いやあ、マスオの酒に一服盛ろうかと思ってね」
「あら、それはプロポリスね。主婦の鑑だわ。それでマスオさんのナニがアレしてギンギンという寸法ね」
「民主主義とはよくしたものよ、母さん」
「アナタはまさに社会派ね、佐々恵」
――――――――――――
揺れるマスオの想い。
風雲急を告げる磯野家。
様々な場所で激動していく思惑。
一体これからどうなってしまうのか?
待て次号!
しかし僕もムスコに自信が無…orz
画像の出所が気になるところだす。
ギンギン?
よし、一発ぶち込んでみるか。
その文才に脱☆帽(´∀`)
…タラちゃんとタマ…驚きでした。
魔棲男さんの元に王子様が助けに来るよう、祈っています☆
大丈夫、こんな僕でも早稲田は受かりました。
行きませんでした。
>まじかなさん
キャプションです。
>我
するどいね!そろそろ出るよ!
>亜奈
適当に書いたの。ゴメス( ´・ω・)
>和田さん
また!また来てよねー!!
>ゆみさん
この後の展開は、誰にも分かりません。
そう、僕にすらね。
頼む、これに決めてくれ!
今度サザエさん見る時、見方が変わりそ♪笑
それに「フヒヒ!」って笑い方がツボwwwwwwwwwww