【お話の前に余談】
この話は実際の作品や漫画、毎週日曜6:30から放送されているアニメのようのものなどとは一切関わりを持っておりませんのでご了知下さい。
【お話の前に余談2】
法律の詳しい人との会話
肉「昨日の日記さあ、僕的には法的に見て限りなく白に近いグレーだと認識してるんだけど、そこらへんどう?」
「限りなく黒」
\(^o^)/

(ハア・・今日は一日仕事に手が付かなかったな・・・)
(こんなんじゃあ到底出世もおぼつかないよ・・・)
帰路。魔棲男の足取りは重かった。
それも無理はない。突然現れた新入社員に心乱されて仕事が手に付かなかった――そんな現実は、誰だって認めたくないだろう。
(それにしても亜奈五くん……キレイな顔立ちだったなあ)
思い出すたびに切ない疼痛が胸を覆う。
キリリ、キリリ。
ぜんまいを巻くようにみぞおちの辺りを締め付ける感覚――痛みとも苦しみともつかない、甘い沈痛。
追憶の中にだけ存在するその刺激は、今は遠くなってしまった青春の香りとなりマスオの鼻腔を優しく撫でる。これはそう――
(恋の……痛み?)
下らないこじつけ。どうかしてるよ、マスオは息だけの声を虚空に呟くと、目を瞑り一度立ち止まってから赤く焼ける空を見上げた。
帰ろう、家族の待つ家へ。
たとえそこには、仮初の幸せしか存在しないのだとしても。
「ただいま……」
「おかえりなさ〜い♪」
玄関を開けると、そこには妻―佐々恵―の姿があった。珍しいことだ。妻が出迎えてくれるなど、何ヶ月ぶりのことだろうか……?
反射的に記憶を探ってみたが、思い出すところはない。
嬉しさよりも、戸惑いを覚えた。
悪い予感が胸を包む。
まさか小遣いを300円に減らす相談か……?
バカな!うまい棒30本しか買えないような金額が小遣いだなんて……!!
「?どうしたのアナタ?」
「い、いや、珍しいじゃないか。キミが出迎えてくれるなんて……」
しまった。言ってから気づいた。妻は短絡的で怒りっぽい性格だ。
そんな気性の妻だから、僕は普段から言葉遣いには気を付けている。
気をつけているからこそ、今不意に口を付いて出たような言葉遣いはマズい……長年培った本能のサイレンがガンガンと僕に警鐘を鳴らす。
クソ、これでは今日の晩飯が卵かけご飯の白米抜きになってしまう!
「そうお?忘れちゃったわ!さ、早くお着替えなさってよ」
意外にも妻は意に介していないようだ。それだけ機嫌が良かったのだろうが、僕にとってはその笑顔が逆に怖い。嵐の前の静けさ、そんな言葉が脳裏をよぎる。とにかくも今は考えすぎても意味はない。僕は夫婦の部屋に向かった。
そして部屋に入った途端のことだった。

「ね、あ・な・た?」
妻が猫を撫でるような声で僕に囁く。こんな甘い声を聞いたのは久しぶりのことだ。思わず慄然としてしまった。全身を駆け巡る鳥肌。残念ながら、僕はすでに妻をオンナとして見ることを止めてしまっている。
「ど、どうしたんだい?」
動揺を隠し切れない声色で僕は聞き返した。マズい。これはマズい展開だ。妻の目が妖しくうるんでいる。こういう時、女が何を思っているかといえば……
「最近、ずっとごぶさたじゃない…?」
ビンゴ、だ。これで今日の一連の行動、全てに説明が付く。妻はそう、つまりは欲情していたのだ。だからこそあのような行動に……僕は目の前が真っ暗になった。
「今日は、太良雄は体子さんのところに預けてあるから」
やめろ、鼓膜が腐る。それ以上の言葉は聞きたくないんだ。ああ、砕け散れ俺の三半規管。こいつの言葉をシャットダウンしておくれ。
「だからねえ、セックスしよっ!」
おま……!今さら、お前、今さら『あすなろ白書』のオマージュかよ。
妻よ、お前の時間軸は一体何時代を指しているんだい。
髪型からして縄文?そういえばどことなく卑弥呼を彷彿とさせるものが……。
「ね、いいでしょ……?」
動悸、眩暈、息切れ。体が全力で拒否反応を示している。無理だ。抱けない。『顔がおすぎで中身がピーコ』、こんな女を抱くことなんて、トムクルーズよりもミッションインポッシブルだ。助けて、誰か……!

「ハーイ義兄さん!今日もメガネがヤクいね!おやおや、お取り込み中でしたかな?何の話してたの?セックス?!セックス?!セックス?!」
(克男くん…!)
一筋の光明。普段なら人間のクズだとしか思えないような義弟のアシストに、僕は束の間の生を得ることができた。
「カツオ!あ、あんたそんなところで何してたのよ!」
サザエがうろたえている。それはそうだろう、あんな発言や態度を見られたとあっちゃあ姉の威厳なんて無きに等しい。あからさまに怒りを見せるその姿も、滑稽でありまるでピエロだ。
しかし、そういえばカツオは一体何をしていたのだろう?僕も思わず疑問の視線を投げかける。するとカツオは相変わらずキチガイとしか思えないような笑みを浮かべて口を開いた。

「なにってそりゃサマーソルトキックの練習だよ!タイガーアパカッ!」
(お前、なんかもう色んなところ間違ってるよ!)
心の中でそう突っ込んだ。が、それは瑣末なことだ。彼に助けられたことには変わりない。サザエは怒りにワナワナと震えながら
「こいつぶっ殺してやんよーー!!」
と叫んでカツオの方へ突進した。
「ひええ〜!おたすけ〜〜!!」
ドタドタと二人の足音が家全体を揺らす。
何はともあれ、命拾いだ……。
僕はようやくとネクタイを緩め、ふうっと軽くため息をついた。
つづく。
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なんかそこら辺の小説家なんかにはない読み手を引き付ける何かを感じますた(・∀・)って言い杉かwwww
テラカオスwww
これは一体…
著作権うんぬん心配だけど頑張って!!☆
あと僕はバルログが好きです。
てか実はこのブログ、プロの暇潰しとか?
三島のユッキーは法学を経て論理性に富んだ文体に目覚めたっていうし…読めたっ!!
棒太郎さん、割腹自殺ですね?
どこにノリスケが?
>松井さん
言いすぎですお(;^ω^)
サザエさんというテーマだからみんな読んでくれてるんですよ・・。
>七誌三
これからもっとカオスになる予定だお( ^ω^)
>超浪人
そこから先はネタバレになるから控えて欲しい
>www
改めて誕生日おめでとう( ´・ω・`)
>co
おk、がんがるお( ゚∀゚)
>ゆーすけさん
ヒョーーーーーーーー
>イギーさん
買いかぶりすぎですよ( ´・ω・`)
しがない大学院生ですから( ´・ω・`)
>といちさん
イササカの息子?
奴は出るのかな・・?
>中島さん
腹上死!腹上死!
>我
し、しらんお、しらんお(;^ω^)
>あいすさん
おいすー^^