
僕の名前は魔棲男(マスオ)。
しがない婿養子。
一介のサラリーマンに過ぎない僕は、1年365日変わり映えのない毎日を送ってる。
給料だって全部妻に押さえられてるし、小遣いだって月に500円だ。
家に帰ればハゲの義父と人格を装った義母と顔を合わせなきゃならない。
それだけならまだ我慢できるのだが、クレイジーな髪形をした妻の顔を毎日見るのは正直辛い。
何の主張も無い坊主頭の義弟や、いつもパンツを見せ付ける淫売な義妹を見るのもストレスだ。
とりあえず語尾を「です」「ます」の丁寧語にれば済むと思っている息子を見てると、本気で殺意が沸くことがある。
あいつら全員狂ってる。
僕はもう、限界だ――
「行ってきます……」
口の中だけで呟くような声を吐いて、僕は玄関をくぐる。見送りなど誰もいない。これが僕の現実。しがない婿養子の末路だ。
会社に行って、帰るだけの毎日。
給料を運ぶだけの役目。
どうして、いつからこんなことに?
考えてみる。答えは見つからない、どこにも。
「……であるからして、この平成不況の世の中を……」
部長の下らない訓示が続く。聞いちゃいられない。部長の言葉一つでこの不況が乗り切れるのなら、とうの昔に景気は上向いてるはずだ。僕は再びパソコンに向きなおすと、winnyで新しいロリ動画のダウンロードに取り組んだ。今日の獲物は『鬼畜!泣き叫ぶ北欧少女〜どう見てもピロシキです〜』を落とすことだ。部長の話なぞ聞いている場合じゃない。
「……それではここで、新しい仲間を紹介しよう。入りなさい」
唐突の言葉だった。どうやら今日から新しい社員がやって来るらしい。いきなりのことに僕は少なからず驚いたが、それも束の間のことで僕はまたパソコンに向き合った。次の獲物は『ロリエンタルラジオ〜無乳伝〜』だ。これは確実に落としたいところ。僕の右クリックが冴えわたる。
「…ということで、この度お世話になることになった亜奈五です。よろしくお願いします」
ダウンロードが終わった頃、そんな言葉が聞こえてきた。男、それも僕と同じくらいの年の功の声だ。興味がないとしてもこれから共に働いていく相手だ、顔くらい覚えていてもいいだろう――そう思った僕は、声のする方向に顔を向けた。

「( ゚∀゚)ウホッ!いいアナゴ!」
「ん?何だねフグタくん?」
「い、いえ、なんでもありません」
考えるより先に声が出てしまった。彼の容姿は、それだけの魔力があった…。
(美少年……)
彼の名は、アナゴと言ったか――その恐ろしく整った顔立ちは、僕の心にこれまで類を見ないようなさざなみを生じさせた。この気持ちは、一体……?
そんな僕の戸惑いなどはどこ吹く風、訓示は粛々と進行していき、いつの間にか始業のベルが鳴っていた。僕は波立つ心を強引に押さえつけ、冷静を装う。なに、ただの新入社員じゃないか。何も戸惑うことはないさ――そう思いながらおもむろに『ロリナバウアー2』をダウンロードしていた時だった。

「改めてはじめまして、これからよろしくお願いします。アナゴです」
「うわわわ!は、はじめまして!!マスオです!!」
慟哭――突然の挨拶に、僕は驚きを隠せなかった。そこには、新入社員の彼が立っていた。
「フグタさん、ですよね?僕、ここの席になりました。隣なので、色々教えて下さいね!」
隣?僕の隣はサルマタ君の席だったはずだが…。
(あっ…)
思い出した。そういえば隣の席のサルマタ君は、先月急性ものもらいで即死したんだったっけ。すっかり忘れていた…。つまり彼は、その穴埋めというわけか。
僕は改めて彼の顔を見上げた。

(美しい……)
「……さん?フグタさん?!」
「ペペロンチョ?!あ、いや、な、なんだい?!」
「いや、なんかボーっとなさってたんで…」
「ああ、いや、なんでもないんだ。ハハ、これからヨロシクね!」

(まさか『キミに見とれていた』だなんて、言えないよ……)
(…ん?見とれていた?そんなバカな!)
(ぼ、僕はホモなんかじゃないぞ!僕は生粋のロリコンだ!)
(でもこの気持ち……ウソじゃない)
(僕は……僕はアナゴくんのことが……)
その日は、一日仕事に手が付かなかったんだ。
つづく
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たまにはドーンと( ^ω^)
は、早く続きを!
続きが気になります♪
(;^ω^)
マスオさんって、普段無口だけどそんな事を考えてたんですね。
アナゴさんとの今後の展開に期待しますw
穴後と魔羅男だもんな。
穴後氏がねこ。魔羅男がたち。
穴後氏の秒殺「たらこバッキュームフェラ」は見もの。やわらかく、肉厚のねっとりとした唇でいちもつを包み込まれたらもうしんぼうたまらん!
今、わたくし、
ひじょーに長い鼻毛をFishしました。
本当に長いんです。たぶんミュータントです。で、そいつがチン毛みたいに太いんです。ただ、カーリーではありませんが。
これをどのように処理するのがいいのでしょうか。やはり、厚手の白無地の紙にぺたりと貼りつけ、採取日等を書き入れ保存するのがよいでしょうか。
ひじょーに悩んでいます。
どうしてお何後、チン先を毎回毎回、柔らかティッシュを使って丁寧に何回も拭いてるのに、
拭いているにもかかわらずだ、後からつぅーと一滴出てくるのだ。パンツに付いてしまう。
それではと、ティッシュをチン先にあてて保護しパンツを履くと、ティッシュをあてていることを忘れてしまい、道を歩いている途中、ズボンの裾からポトリと落ちる。こんな恥ずかしいことは無いぞ。(ないぞー)
ご自分でブログを作ってみてはいかがでしょうか。
つづきを楽しみにしています。
ちなみに魔棲男氏は婿養子じゃないっすよ。
またきますね
ピロシキ…パン生地やパイ皮などに肉・魚・野菜やジャムなどを包み、油で揚げたりオーブンで焼いたりしたロシア風のパイ。
『鬼畜!泣き叫ぶ北欧少女〜どう見てもピロシキです〜』の中身がどう見てもロシア人とかそんなオチですか?