《読み方》
さばをよむ
《意味》
自分の都合のよいように数をごまかすこと
《使い方》
彼女は40歳だなんて、鯖を読んで10歳も若く言っている
http://www.ymknu200719.com/kotowaza/koto-sa-006.html
程度の差こそあれ、我々のほとんどは日常生活を送る中で 『サバを読む瞬間』 が多くある。語義通り 「何がしかの数値」 を誤魔化す態様でのサバ読みから、少し特殊な状況でのサバ読みまで、その内実は様々だ。
『少し特殊な状況』 とは何か。これは比較的男性の方が分かり良いかもしれない。例えば修学旅行の夜である。当然、我々は風呂に入ることになるのであるが、要するに事象はそこで爆誕する。
(脱ぐ前に……ちょっとコスっておこうかな……)
思春期のあの時分、少年たちの自意識は有史以来稀に見るほどにまで肥大化しており、結果として彼らの心の中には
【小さいペニスを見られる=社会的に抹殺される】
かかる価値観が自然と根付く。もちろん、そんな価値観には何らの正当性もない。しかしそれは大人になった今だからこそ気付けることなのであって、極めて限定的な部分社会を生きていたあの頃にあっては、
【小さいペニスを見られる=死のう】
暴論であっても、それが正論と成り果てていたのだ。
故に、少年たちは入浴前に "コスり" の作業を噛ませることとなる。とりあえず、僕は噛ませていた。集団での入浴前にはいつでも局部を軽めにコスっていたものである。別段、僕にホモ的素因があるだとか、そういう話では一切ない。
「えっ、肉たん剥けてんの!?」
「まあ、なぁー」
事前における "剥き" の作業、当然これも無関係ではいられなかった。
言うまでもないが、僕自身は過去から現在に亘るまで札付きの仮性包茎だ。そのこと自体は最早恥じていないし、現在では生まれたままの姿 (as I am) で大衆浴場に入ることに些かの気負いもない。
が、修学旅行のあの日、あの夜だけは。
サイズ (length) と形状 (skin) と、この両シーンについて 『サバ読み』 を敢行していたこととなる。ひとえに若さゆえの過ち、と言えよう。
そういう若さ、それは男として生まれた誰もが擁しているサガである。
これが、冒頭で触れた少々特殊な例での 『サバ読み』 だ。数値そのものをダイレクトに誤魔化すのではなく、身体における特定の部位大きく見せたり小さく見せたりする行為。これも広義での 『サバ読み』 に分類されることであろう。
もっとも、日常生活で用いられるサバ読みは基本的に語義通りのものだ。貯金の多寡を偽ったり、取得単位の多少を誤魔化したりと、数字としてすぐにピンとくるような場合がほとんどである。
では一体、我々はどういう状況に出くわすと、サバを読みやすくなるのであろうか。
先日、ラジオを聞いているとそれに対する解答が耳に飛び込んできた。
曰く、「男女がサバを読むランキングベスト3」、そのものズバリである。
ソースを提示できず恐縮ではあるが、ひとまず僕が聞いたままの情報をここに記す。
第3位 身長
第2位 収入
第1位 付き合った人数
ご覧の通り、非常に "らしい" 感じのランキングだ。かなり普遍性のある結果であるように思われる。余談になるが、30代・40代の坂を超えたあたりになると、このランキングの顔ぶれに 【血糖値】 【中性脂肪値】 【γ値】 などといった、一種非常に生臭いタームが見え隠れし始める……という切ない事実も摘示しておきたい。
戻って、ランキングである。まず第3位の身長について、当該番組のDJによれば、そこにおけるサバの読み方には男女における興味深い差異があったそうだ。
【男性の場合、小数点以下の数字にアツいこだわりを見せる!】
非常に説得的な分析であった。要するに以下のような事例である。
「ショーくんって身長どのくらいなの?」
「えーっと、この前測ったとき……あー、よく覚えてないけど174.8センチくらいだったかなぁー」
大事なのである。
男にとって、その0.8センチメートルは、実に重要なファクターなのだ。
もちろん、女性の中にも小数点以下の数字にアツい拘りを見せる方もいる。ただ感覚的には、男性側の方がこの手の "一般的には理解されにくいディティール" に迸るパトスを傾ける人間が多いように感じられる次第だ。
チンポのサイズについて話題が及んだ、あの夜。
「お前の言う 『チン長15センチ』 ってのはさぁー!?お腹側から測っての15センチなの?!それとも、玉袋の下の下、いわゆる "アリのとわたり" 部分から観測しての、その上での15センチなの!?ハッキリ言えよ、オイ!!」
100人中100人がこの命題にぶつかったはずなのだ。それは女性のバストサイズにおける "トップ・アンダー問題" に類似しているのかもしれないが、我々のチンポサイズについては未だ政府が公式見解を出していない分、より議論が錯綜するのである。
「言うても、お腹側から見たサイズが、いわゆる "ナマの大きさ" って感じじゃん?」
「バカお前、玉袋の中触ってみぃーよ。ホラ、あるだろ!?なんつーか、なんだ、コレ、そう、茎?!あんじゃんよ、茎的なサムシングが確かにここにさぁー!!これ絶対チンポ、チンポの一部だろ!!マジで」
「まあーそこを斟酌すれば、確かにそこから測った方がより公正という気もしなくはないが……」
このディティールである。
そもそもどこから測るのか?という原初的な問いかけ。
常識をどこに据えるのか?という学者的姿勢。
1ミリの妥協も許さない、許したくない求道者的在り方。
これら全てが相まって、我々はチンポサイズにミリ単位の戦いを仕掛けるのだ。
身長にしても、おそらく、似たようなマインドなのであろう。
このあたりのところ、女性の方々におかれましては、生涯を賭しても理解が不可能なことであろう。別に理解する必要もないのであるが。
話を先に進めたい。
第2位の収入。これについてDJはほとんど触れずに終わってしまった。もしかすると統計的に有意な結果を示さなかったからなのかもしれない。いずれにしても政治とカネというテーマは当ブログにはそぐわないため、今回は割愛したい。
第1位である。大方の予想通り、男女に関するエトセトラ――この分野にこそ、我々は心血を注いでサバを読むのだ。そしてこの項目についても、当該番組のDJによれば、男女におけるサバの読み方に興味深い差異があったそうだ。
その時の放送の様子を、できる限り記憶に基づいて以下に再現したい。
「えー、第1位の『付き合った人数』についてなんですがね、これについては男女でかなりの違いがありまして、まず男性の場合、大体マイナス1人からプラス5人程度の幅でサバを読むという結果が出たんですけれども、これが女性の場合、えー……(ここで少し言いよどむ)、女性はブッ(こらえきれずにふき出す)、はい、女性はですね、プラス1人から、グフッ(再び失笑)、最大でマイナス50人までのサバをですね、読むと、えー、そういう結果が寄せられております(笑)」
戦争ですよ、これは。こんなのはね、もう、サバを読むとかそういう生やさしい話なんかじゃあない。生きるか死ぬか、殺すか殺されるか、そういうね、アンタ、そういう状況にまで立ち入っちゃってるんだよ。いわばジハードなんだよこれは。オイ、分かってんのかよマジで。(笑)じゃねえーんだよ(笑)じゃぁよ。ちっとも笑えねーよ糞が。
もちろん、プラス1のサバ、これは良い。全然オッケー。むしろ萌える。想像しただけで二郎の全マシ三杯は胃に叩き込める。なんていうか、いじらしいしね。
僕「佳子様って今までどれくらい付き合ったことあるの?^^」
(えっ、やだ私まだ付き合ったことなんて……でもこの歳で誰とも付き合ったことないだなんて、ちょっと恥ずかしいことなのかしら……?そういえばクラスメートの皆だっていつも男子の話しているし……ああ、もうどうしたらいいのか分かんないよぉ……)
僕「ん?どうしたのかな?^^」
「えっ、あっ、あのっ!」
僕「?^^」
「ひ……ひとり……だけ……///」
僕「(^ω^)ペロペロ」
なんつってな!!なんつってな!!とか言っちゃったりしちゃってな!!カァーッ!!こりゃもう、なんつーか、もう、ね、カァーッ!!でもよくよく話を掘り下げてみると、やはりいつまでも嘘は突き通せないわけで、話のあちこちに綻びが出てき始め、耳ざとい僕はその綻びを一々指摘するわけだけれど、気丈な佳子様は何とか最後まで虚勢を張るわけだ。しかしいつまでもそんな姿勢が続くわけもなく、最後はとうとうギブアップ、それでも自らのサバ読みを認めたくない佳子様は、口を開いて曰く 「その一人とは……あなたです……」 って、これお前、カァーッ!!もうあれだ、殺してくれ!不敬罪で俺を殺せ!!バンザーーイ!!
有史以来類稀なるウルトラビッチ「なんの話ー?あー、アチシのこれまで付き合った人数とかそういう系?4だよ^^」
おいテメー、こちとらダースの話はしてねぇーんだよ肉壷!嘘を付いてない装いで盛大にサバ読む、というのは実にいただけない。おどけるその精神性はオチャメと言えなくもないが、あなたの場合軽口を叩くのはマンコだけでもう十分なのである。
(※1ダース=12)
マイナス50から始めるサバ読み。もちろんこれは特殊な例なのかもしれないし、これを読んでいらっしゃる大部分の男性も 「まさか、うちのに限ってそんな……これまでもこれからも貞淑に決まっているさ……」 と、ほぼ間違いなく思われていることであろう。僕も皆さんの大切なパートナーがそうなのだと (あるいはこれから出会われる方がそうであるように) 心から願っている。
だが、もしも万が一、何かがまかり間違って、これを読んでいるあなたが宇宙誕生以来類を見ないほどのエクストリームビッチとお付き合いをカマしてしまった場合。あまつさえ結婚の約束までした後になって、その事実が白日のもとに晒されてしまった場合。
「付き合った人数?二人だよ^^」
そう抜かしておきながら、実際のところ漁村人口クラスの経験人数を有していたようなケースに出くわしたときはーー黙って僕に紹介して欲しい。ノン!そうではなく、どうか衝動的な行動に出ることなく、紳士として落ち着いた振る舞いを見せて欲しいのである。なぜならば、個人的な話で恐縮なのであるが、仮に僕がそのような事態に遭遇したら……というイメージを膨らませてみたところ、何度計算し直しても 【殺す】 もしくは 【出来る限りの苦しみを与えながら殺す】 の二択しか弾き出されなかったからである。心情的には無罪であるが、どうあっても罪は罪だ。耐えて冷静になって欲しい。
いずれにしても、経験人数というものがその性質として目に見えないものである以上、目の前の相手がサバを読んでいるか否か、これを知ることは容易なことではない。愛する二人にあって、出来るせめてものことは "粛々と相手を信じる" ただそれだけのことである。だからこそ嘘が露見したとき、余計に辛いのではあるが。
故に。
あなたがサバを読むときは、絶対にそのことを相手から察されないようにして欲しいのである。
「いま結婚を約束しているカレがいるんですけども」
僕「はい」
「カレには経験人数2人って言ってるんですけど、ぶっちゃけ、呼べばすぐ来るセフレって5人くらいいるんですよね、現状。一度なんて、セフレから伝染つされた性病をカレに伝染したこともあって。アハハ。でもカレって経験が少ないから、まさか私から伝染されただなんて夢にも思わなかったみたいで、全く疑われなかったんですけどね。アハハ」
僕「あの、結婚……されるんですよね?」
「もちろんです(キリ」
僕「後生だから、後生だから!そのウソ、死ぬまでつきとおしてあげて下さいね……」
「当たり前じゃないですかー。アハハ」
僕「後生やで……ホンマ後生やで……」
いつものようにウソくさくフィクションめいたやり取りであるが、紛うことなき真実の会話である。婚約者がこんなのだったら確実に殺すな……確かにそのような想いを胸に抱いたことを記憶している。だからこそ、僕としては 『死ぬまでウソを貫いて』 としか言えなかったのであるが。
なぜとなれば、摩訶不思議なことにこの世の中には 『自ら自爆テロを敢行し一切合切の罪を有耶無耶にしよう』 とする、激情型のテロリスト女が後を絶たないからである。要するに 「私が悪いの!全部私が悪いの!」 型の、例のアレだ。自ら背負った重荷に耐えかねる気持ちは分かる、あるいは、懺悔しているアタシ★に酔いたい気持ちも分かる。脳内では西野カナによるメロウなBGMがかき鳴らされているのかもしれない。だから我々は、そんな時、粛々とこの言葉を贈りたい。死ね、と。
本当に矜持あるビッチ (一本筋の通ったアバズレ) は、死ぬまでウソを貫徹することであろう。場当たり的な救済を求め、あるいは、自らの罪を一方的に軽くせんがために、過去の悪行を白日のもとに晒すような真似は、軽々にはしないのである。
相手のことを思えばこそ突き通さなくてはならないウソというものも、僕の考えによれば、確かにあるのである。なくてはならない、とは言わないが、あってもいい。
口は固く、股は緩く
真のオサセ、かくあらまほしきことかな。
参考にさせていただきますw
こんど彼女に聞いてみようと思います。
遅いから過去の全部読み直したんだからな。
今回のも面白かった。
数年前、初めての彼氏が3歳年下で、うっかりテキトーに3歳さばをよんで同い年だよ〜なんてつきあってて、別れたとたんに曝露してふ〜すっきり、なんておもってたら、新しい彼氏に5歳さばよまれてて、びっくりこいたって話。
世の中、こんなのあるもんだね。
大学内って鯖が沢山泳いでるんだね。
たしかに考えられるのはこれだけですね。
腐れビッチは死ねってことだ・・・。
18でも未だにやっています。
一人の風呂でも意地でもやっています。
中学の頃は一時的な対処法だと思っていたのに
まさか一生の処世術になるとは思っていませんでした。
次回の記事も楽しみにしております!
分かる、分かるぞ〜
肉さん元気だったのかぁ、よかったー
相変わらずのハイクオリティ万歳