肉欲企画。

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2006年04月16日

肉欲悩み相談室

今日はひとつ悩み相談にでも乗ろうかな。お前何様だよ、と思う向きもありましょうが、その意見に対しては一言、ごめんなさいと申し上げるにとどめておきましょう。うひょひょ。


相談:私には付き合って2年になる彼氏がいるのですが、どうにも関係がマンネリ化しています。初々しい気持ちがなくなることに対してはさほど否定的な気持ちはないのですが、彼の態度がどうにも気に入りません。私としては彼を愛していますので料理その他家事全般をこなしているところ、彼はそのことに対する謝辞などを全く述べないのです。私は色々勉強して、新しい料理の習得に余念がないというのに…。彼にはもう愛が残ってないのでしょうか。


回答:この前道を歩いていると女子がペダルをこぎ男子が荷台に乗るという奇妙なニケツスタイルの自転車が僕の目の前を通り過ぎました。おそらく彼らなどはカップルだったのだと思うけれど、ではなぜ力があるはずの男がペダルを漕がず非力であるはずの女児が息も絶え絶えになりながら自転車を操舵しているんだ、おかしいじゃないか、という欺瞞の声、確かに分かります。私もそう思いました。

しかし女子の顔は終始笑顔で、辛さなどは微塵と感じなかった。なぜでしょうか。そう、それは愛があるからです。

推測するにあの女子が自転車を漕いでいた理由としては、自分の重さを悟られたくない、あるいは彼氏がバイク事故などを経て複雑骨折をしていた、ないし二人乗りというハードな活動をすることでカロリーの大量消費を目論んでいたなどの可能性が考えられます。この場合、じゃあ一体どれだったんだい、というのは大した問題ではなく、ここで申し上ておきたいのはいずれの場合でも、その発想の根幹に横たわっているのは彼氏への愛だ、ということです。

自分の重さを悟られたくないというのは、ふくよかな自分、もっと言えばデブな自分を知られて嫌われたくないという愛です。複雑骨折の場合は本来ならタクシーなどを用いるべきなのですが情けない彼は万年スカンピンでタクシーに乗るなんておよそ不可能で、そんな彼の経済状態を憂いた彼女は一念発起、ならばアタシがあなたのタクシーになるわ、という愛の下自転車を漕いでいたという訳です。またカロリーの大量消費を目論んでいた場合の彼女の心にはつまり激しい運動を通して己の体型をスリムたらしめんという悲願が内報されているわけで、お分かりだとは思いますがこれも当然愛です。


このように考えると普段ならば殺意を促すような光景でも許せるような心持ちにやり、このあたりやっぱり愛って偉大だな、と思わざるを得ないのですが、ではあなたの場合本当に彼への愛に満ちているのかな。

たとえば彼のために新しい料理を覚えた、素晴らしい姿勢だと思います。しかしそれは彼氏のことが好きだ!ということにつながるのかな?どうにも僕には『そんなに健気に頑張るあなた』をあなた自身が一番好いている感じを受けます。愛というものは難しいもので、基本的にあんまり見返りを求めちゃいけない。なぜならば見返りを求めてしまうと純粋に相手を想って為したはずの行動ではなくなり、ねえ、アタイはここまでしたんだからさあ、もっと好きになるよね?なるよね?と相手に多く求めることになるから。これがいけない。本来相手を愛しているのであればその『愛してる』という気持ちだけが大事なのであって、突き詰めて言えば相手が何を思おうとそこはあんまり関係ない。嫌われていても全然オッケー、あなたが彼を愛してる、それが一番尊いのだから。

だから『料理を褒めてくれない』とあなたが思った瞬間にあなたの愛はもはや亡き者になっており、『彼のために健気に頑張るあたし』が大好きなあなたはそんなアタシを彼氏のクソボケはなんで褒めんのじゃ、という怒りのもと上記相談を為した、これが論理的な帰結でしょう。

褒められなくてもいいじゃない。真実の愛はそんなところにはありませんよ。巨人の星という漫画を読んでごらんなさい。主人公の姉はほぼ毎晩のようにちゃぶ台をひっくり返されせっかく作った料理をグチャグチャにされながらも料理を作り続けているではありませんか。あれこそが愛です。愛なのです。

でも褒めて欲しいというあなたの気持ちも分かるな。人間って他者からの承認がないと寂しくて生きていけないからね。だからここはひとつ、料理にお金を取るといいよ。カレーなら300円、ステーキなら野口英世を一人、みたいな感じでね。それで一週間くらいしたらいきなりタダにして差し上げなさい。そうすれば彼は『料理をタダで作ってくれるなんて、菩薩のような女だ』と親愛の涙を流すことでしょう。それも愛。巡り愛。


posted by 肉欲さん at 16:13 | Comment(4) | TrackBack(0) | 日記 このエントリーを含むはてなブックマーク
この記事へのコメント
こういう考え方大好きです。
Posted by あおき at 2006年08月23日 19:56
こういう考え方ホント好き。
Posted by ikoa at 2006年08月23日 19:57
スゲぇー
Posted by at 2006年09月01日 22:39
愛は見返りを求めちゃいけない
そうなんですよね
だから僕は…
Posted by sky at 2008年04月03日 00:04
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