肉欲企画。

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2009年03月20日

写真で見るタイ

 
 
ちょっと野暮用で数日ほどタイに行って参りました。
帰国してから日が浅く、まだ疲れが抜けきっておりませんので、本日はタイで撮影した写真を数点ほどアップしつつお茶を濁しておこうと思います。

3年前のタイ旅行記 @ A


皆さんが 「タイ」 というタームを聞いた場合、真っ先に思い出されるのは 「仏」 とか 「寺」 という単語かと思われるし、そこにあって僕も例外ではいられないのだけれど、正直これまで二度ほどタイに行った経験があるため、個人的には寺とか仏とか割とどうでもいいといった雰囲気、しかしながら僕の同行者は揃いも揃ってタイ童貞&処女であったため、彼らからすれば 「キャー!寺!見タイ!」 的なマインドであるのだろうと予想、つまりこの状況は相互の利益が真っ向から対立することとなるのであって、鬱陶しいなクソが……僕は穏やかな心を保ちながら同行者を、そして世界を罵倒するのであった、心の中で。

誰もが納得するプランがどこかにないものか?迅速にそのような思案を巡らせる。新鮮な観光でありながら、なお且つ飽きのこない一策、それがどこかに……僕の心は千々に乱れる。そして5分ほど激しく懊悩した結果、ひとつの魅惑的な旅程に思い至った。タイのメイドカフェ訪問である。

聡明な皆さんであればもちろんご存じのことかと思うが、現在タイではメイドカフェが隆盛を極めており、僕が確認したところでタイでは約1店舗のメイドカフェが経営されている。以前までは2店舗あったそうなのだが、一方は警察に摘発され閉店、もう一方は景気が悪いとかそんな感じで閉店、ということだった。諸行無常の精神、納得のタイ状況である。

そんな折、昨年末にバンコクにある 「センターワールド」 というショッピングモールの中に一店のメイドカフェが爆誕、名を 「AKIBA KISS」。いったいどういう層をターゲットにしているのかは不明確であるが、このAKIBA KISS、2007年に 「お前のとこエロ本(おそらく同人誌であろう)置いてるから摘発な」 と、公僕から情け容赦ない仕打ちを受け、悲涙のうちに閉店となった可哀そうなメイドカフェ。それが先般 「そろそろほとぼりも冷めたんじゃねーの?!」 などと意味不明な言葉を叫びながら、フェニックスのように猛復活。何とも気骨のある姿勢、納得のタイ状況である。

ということで 「寺巡り」 という選択肢をコンマ2秒で消し去った僕は、光よりも早く 「メイドカフェ訪問」 というプランを提案。人は誰しも心の中で 「自由になる大金が欲しいなあ」 と願いながら過ごしており、更にはその延長線上に 「その挙句、メイドとか雇いたいなあ」 と思っていることはほぼ確実であるところ、今回 「タイでメイドを観察」 するというプランは俗物どもが抱える欲求の大トロをダイレクトに刺激する一策と言うほかなく、これぞ正に三方一両得の好手。全体、自らの悪魔的頭脳に身震いを覚えるしかないわね……。

ということで3月14日、半分くらい酩酊した状態で僕は健やかにタイへと飛び立った。尚このとき、カバンの中にこっそり忍ばせておいた日本酒の締りが悪く、中身の液体が鬼流出、結果として 「旅行直前にデジカメをぶち壊す」 というエキセントリックな行為をカマすことになった。ちなみに当該デジカメは知人からの借り物であったことをお伝えしておきたい。この旅行、始まる前から終わってた。

同日22:30前後、カオサン通りに到着。手早く宿を探した我々が向かった先は適当な飯屋。店内において畳みかけるような風情で酒を鯨飲した結果、このあたりから僕の記憶は留守をしがちになり、朝、気づいてみればベッドの上で高いびきをかいていた。なお同行人の話によれば、さんざんに酒に酔った僕はなぜか路上のシャッターをハードパンチする、ただでさえ安い酒を 「もっと安くしろ!」 と哀願する、それらの行為の果てに現地タイ人に取り囲まれるなど、中々にトリッキーなプレイを炸裂させていたそうだ。同行者曰く 「本気で帰国しようかと思った」 含蓄の深いお言葉である。その際に出来たと思しき謎の青アザは今も僕の太もも上で激しい自己主張をカマしており、坊主、きっとこういうのを旅の思い出っていうんだぜ。

起きて15日、原因不明の二日酔いに襲われた僕は、それでも 「タイのメイドが見たい!」 という情念をキープし続け、近年稀にみるほど迅速な動きでタクシーに乗車、昼前には目的地であるAKIBA KISS前に到着していた。

ここからの出来事について、多くの言葉は必要でないかもしれない。圧巻、あるいは、驚愕。AKIBA KISS前のイベント広場にて我々を待ち受けていたのは、まさかまさかの OTAKU EVENT なのであった。様々なコスプレをした男女がそこかしこを歩き回っている。日本もかくや!の盛況ぶりに思わず舌を巻いた。僕は携帯電話を取り出すと、一人の少女に声をかけた。

「フォト、オーケー?」

少女は無表情で頷いたあと、やはり無表情なままにポージングをカマす。この女、動くぞ。


2.jpg


【訂正】

写真の女の子は『リボーン』という作品のキャラコスをカマしておられたそうです。ご指摘ありがとうございます!

【再追記】

やっぱ東鳩かも知らんですね。もう何でもいいや。


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こちらは何のキャラかは分からなかったが、何となく印象深かったのでパチリ。カメラを構えた瞬間にキメポーズを取るあたり、タイの方々のカルマも相当に深い。



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何のキャラコスか分からない画像3連発。もしかするとコメントなどでその筋の方からの解説が入るかもしれない。それにしても色んなコスがあるものだなあ。僕は嘆息しきりだった。


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ここまでいくと、正直何が何だか分からなかったが、彼(たぶん男の子でした)は会場の中でも相当異彩を放っていたため写真を一葉。撮り終えたことを確認した彼は、そのままスタスタとどこぞへと向かっておられた。タイの本気を見たね。


9t.jpg


皆さんは驚かれるかもしれないが、実はこの毛髪、カツラである。科学技術は日進月歩、まさかこの毛がまがい物だなんて!と恐れおののいた方もおられようが、すべて真実のお話だ。目を背けてはいけない。

さて、ここまでがコスプレイベントの様子。ここからは問題の AKIBA KISS レポートだ。一体どんなイリュージョンが飛び出してくるのか――僕の胸は期待と興奮に打ち震える。時は満ちた、さあ、たのもう!

「……」

咳をしても一人。いや、店員さんはいた、確かにいたのであるが……例の「おかえりなさいませ、ご主人さま」が飛んでこない。どころか、席にすらロクに案内しようとしない。早くも心の中に暗雲が立ち込める。なぜか?それは店員の大半が メイド ではなく メイド服を着た何か と思わせるに足るフェイスをしていたからである。金返せ!払ってないけど金返せ!叫びかけたが、僕は 「日泰友好のため、日泰友好のため」 などとブツブツ呟きつつ席に座る。すると。



3t.jpg

「サワディカー☆」(こんにちは☆)


天使を見た。そこには確かに、天使が、いた。

「そんな大袈裟な……ていうか、肉欲は全体的に物事を大袈裟に描きすぎるよねw」

という声もあろうが、今は黙って頂きたい。写真では伝えきれない魅力、それは確かに存在するのだ。事実、同行していた男性の誰もが彼女のアルカイック・スマイルにハートを撃ち抜かれていた。かつ、大学の後輩である佐野くんなどは、一種キチガイのような風情で 「結婚したい、結婚したい、タイに住みたい」 と意味不明の呪文を唱えだす始末。何が言いたいのかというと、そのくらいこのメイドさんの破壊力は異常、それだけだ。

その後も

例のメイドさんを見る

我々がニコッと笑う

メイドさんも照れ笑いを浮かべる

ヘブン状態!

というサイクルを2ダース回ほど繰り返し、我々の心は下半期一番の安らぎを得た(但し女性の同行者は除く)。佐野氏曰く 「これだけでもタイに来た意味があった」 、引率者冥利に尽きる至言である。

参考までに店内の様子を説明すると、奥の方にプリクラコーナー、プレステ3をプレイできるコーナー、ラノベコーナー(日本のラノベが翻訳されたもの)、貸しマンガコーナー、DVD販売コーナー、等があった。我々の他の客は大体が現地の方であったように思われる。AKIBA KISS、侮り難し。

駆け足ではあったが、以上が今回のメイドカフェ訪問記だ。これ以外にも色々な出来事があったが、今日のところは割愛。長々とお付き合いありがとうございました。

料理も人柄も物価もナイスなタイランド、暇があれば是非訪問してみて下さい。死ぬほど暑いけどね。

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posted by 肉欲さん at 17:47 | Comment(25) | TrackBack(0) | 旅行記 このエントリーを含むはてなブックマーク
この記事へのコメント
更新待ってました。
毎回 楽しみにしてます。
しかしすごいね タイ。
Posted by 京 at 2009年03月20日 18:07
つかさの次の写真ですが、それWJで連載してるリボーンのキャラコスですよ(笑)(笑)(笑)
タイにも腐女子がいるんですねw
Posted by 塁 at 2009年03月20日 18:30
現地タイ人に取り囲まれるって...
Posted by at 2009年03月20日 18:53
タイは良い国ですね!かの国の女性の笑顔は凶器です☆
Posted by at 2009年03月20日 18:54
メイドの写真の女の子かわいいですね。
パッと見、宮崎あおいさんに似ている気がしみます。
Posted by at 2009年03月20日 20:44
タイの女はジャパンマネーに換算すると500円ほどでやれると聞いたのですが、件の天使もひょっとすると……?!
Posted by at 2009年03月20日 21:38
つかさではなくて東鳩の神岸あかり嬢では…リボーンなの?
ちょっくら満喫でリボーン全巻読み返してきます!
Posted by 109 at 2009年03月21日 00:10
なんとタイむリーな!私もタイ旅行を企てています。海外が初めてなのですが、英語でなんとなく通じるモノですか?ちなみに仏や寺などに興味はありません。ボディランゲージによる異文化コミュニケーションがメインです。
Posted by G王 at 2009年03月21日 00:19
仮面の人はヘイかな?

タイランド行ってみたいね!
Posted by ぬぬぬ at 2009年03月21日 00:27
2枚目の写真がリボーンのマーモンかと・・・

それにしてもメイドさん可愛いな
Posted by at 2009年03月21日 00:35
DTBの黒だw仮面の手作り感がw
Posted by   at 2009年03月21日 00:48
コメントが濃くなりそうだと思ったらやっぱり濃かった

うるせぇ、バージョンアップしたカオナシにしか見えねぇよ
Posted by MJ(キイチ at 2009年03月21日 05:25
タイに旅行してメイド喫茶とは・・
脱帽です、先輩
Posted by たかお at 2009年03月21日 07:33
( ゜д゜)(つд⊂)ゴシゴシ

たしかにヘブン。
Posted by at 2009年03月21日 13:06
>バージョンアップしたカオナシにしか見えねぇよ

心のそこから同感です
Posted by らま at 2009年03月21日 14:25
僕はグリーンカレーの甘さにヘブン状態です!><
Posted by at 2009年03月21日 17:54
可愛い子多しですね。

来月行きます!
Posted by at 2009年03月21日 20:48
タイに行ってみタイ!!!
Posted by at 2009年03月21日 23:01
俺の誕生日に飛び立っている…!
写真からも仏のオーラがビンビン来ます。
何か日本のメイドとの、いい意味での根本的な違いを感じました。これは生で見たいっ…!
Posted by はっさん at 2009年03月22日 01:29
3枚目の後ろの人に何かを感じる…
Posted by at 2009年03月22日 21:14
Hello!!

I'm a Canadian student now planning to go to Japan to study for this April.
These days I've seen several Japanese blogs to develop my Japanese skill.

This blog is too difficult to appeciate for a beginer of Japanese, haha!!
But I really love this!


YO RO SHI KU


うんち
Posted by UNCHI at 2009年03月23日 23:35
元ネタのわからない三枚の、三枚目は
ヴィジュアル系のガゼットって言うバンドの、ギターの麗って人のコスプレだと思います…何か申し訳ないです
Posted by すず at 2009年03月24日 15:58
タイ・・・
改造人間のメッカ
シロートに手を出すんならそれなりの覚悟を
Posted by take蔵 at 2009年03月24日 19:07
酔っ払って暴れるのはやめよーね
Posted by * at 2009年03月25日 22:47
あ、やっぱ麗か・・・
タイにもオタギャがいるって見解でおkかなw
Posted by のーむ at 2009年03月27日 19:01
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