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バレンタインというイベントが一体どういうものなのか、皆さんは十分ご存知のことと思う。今年もまた当たり前のようにバレンタインデーが押し迫ってきた。
バレンタインに関しては、どうにも年々ネガティブなイメージが高まっている感があり、おそらくその遠因としては 『企業主導の捏造イベント乙!』 『本来のバレンタインの趣旨から外れてるし!』 といったものも挙げられるかと思われる。
が、やはりバレンタインが嫌われる原因の本丸としては
『そもそも誰もチョコをくれない』
これ、やはりこれが強いといえよう。
我々は内心に様々な感情を有している。
その中でも 『嫉妬』 のパワーは一種凄まじいものがあり、僕たちは嫉妬に突き動かされ、嫉妬に心惑わされ、嫉妬に頭を狂わせる。恋人に対する嫉妬が募るあまり、ついつい人を殺めてしまった……という事例は古来より枚挙に暇がない。
殺人に至るのはレアケースだが、それ以外の場面を考えてみても、嫉妬に心を狂わせた人間が知らず知らずのうちに醜い行為をカマしてしまう、というのもよくあることだ。そういった醜い嫉妬は、季節ごとに訪れる華々しいイベントと直面したときに顕在化しやすい。
新歓コンパ、夏祭り、修学旅行、クリスマス、ないしバレンタイン。様々あるけれど、これらのイベントの際は普段よりも4割増しの勢いで 「クソどもが!」 「浮かれやがって!死ね!」 「リア充はカス!」 といった声が噴出する。
大胆に言ってしまえば、これらの罵詈雑言は、総じて嫉妬的感情に起因している。生まれた瞬間からそれらのイベントが憎かったわけではない。ただ、自分はそのイベントを楽しむことはできなくて、それでも他の連中は何だか楽しそうで、苦々しい。いっそあんなイベントはなくなってしまえば良い……何もかも朽ち果てろ……エコエコアザラクエコエコザオラク……と、これが大半の人たちの心の声ではなかろうか。
有象無象の負の感情は集積し、肥大化し、勢いを増す。クリスマスは中止だ、カップルは死ね、バレンタインを撲滅せよ――そんな声は年々高まっていき、また悪意は次々と伝播していく。元々、それほどバレンタインのことを疎ましく思っていなかった人でも、声の大きな人たちが
「バレンタインなんてファック!大衆よ目を覚ませ!」
とアジるものだから、いつのまにか 「そういえば……俺も何だか……あいつらが憎い……!」 という意思を形成するようになり、最終的には立派な闘士が爆誕。ブラックな声はどんどんと大きくなっていく。
けれどもこの辺りから事態はおかしな方向に傾き始める。
当初、自然発生的に生まれた 「各種イベントは朽ち果てろ!」 という声、これはどちらかといえば社会的なマイノリティに属する意見であり、また少数派であるからこそ、アジる方も 「なにクソ!」 という強い胆力を保ち続けることができる。
しかしながらその声が増大するにつれ、マイノリティはマジョリティへと変化していく。その結果として 「各種イベント抹殺!」 の声を放つに人たちのパーソナリティも次第に変容していくのだ。志操堅固な決意と共に 「バレンタインは朽ち果てろ」 と喧伝する人間は相対的に少なくなり、代わりに
「何となくバレンタインとかdisった方が面白そうじゃね?wワッサメーンw」
と、ファッション感覚で 『リア充』『リア充イベント』 を糾弾する人が増えてくるのである。それは手段が目的化しているかの如き状況であり、真実真正なる怒り・嫉妬を原動力にリア充撲滅活動に勤しんでいる人たちからすれば、このような似非活動家の存在は大層鬱陶しいものに相違ない。
(※)disる……ディスる=disrespectする。軽蔑する、貶す。主に「口撃する」の意
実際には彼女がいるにも関わらず、mixiの日記においてノリとテンションだけで 『クリスマス死ねwカップルは消えろw』 などと書いちゃう人たち。
「まさかそんなやつ、いるわけないよ……」
率直に申し上げると、僕の知人の中にはこういう輩が7人くらい存在する。彼らは一面において 「スイーツ(笑)イベントは恋人と一緒に(笑)」 という感じで無頼派を気取るのだが、実生活においては全力で彼女とニャン×2している。そういう人を見るにつけ、「こいつら、ホンマもんのワルやで」 と思わされるものだ。
ネット上で人格を偽るな、と言いたいのではない。ただその姿勢は、真実の啓蒙家たちに対しあまりに礼を失するものではないか?そう言いたいだけなのだ。
彼らの抱える悲しみ、あるいは憤り、それは彼らだけのものである。面白いから、流行っているからといって、安易にネタにすべきではないだろう。リア充が非リア充を気取る、そんなのは言語道断のやり口なのだ。
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例:大学生ブロガー 田中信二君(ハンドルネームは『カプチーノ』さん)の事例
「あー、最近書くネタねえな。でも更新しないとアクセス落ちるしなー、どうすっかな……」
「どうしたの?信二」
「ああ、ちょっとブログのネタに困っててさ。ほら、やっぱ更新するネタとか、そんなに頻繁には出てこないじゃん?」
「ウフフ、でもそうやって悩んでいる信二の顔もすごくキュートよ

「バカ、照れるだろ……。ん?そういえばもうすぐバレンタインかあ。よし、それをネタにしたら日記書けるかも!」
「バレンタインかぁ。信二、今年はチョコケーキ作ろうと思うから、楽しみにしててね」
「うん、愛してるよ里子……」
「あん……やだ……」(ジュブ ジュパァ ネルン ヌロロロレン メキョ)
(数時間後――)
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タイトル 『バレンタインorz』
こんにちわ〜、カプチーノです('-'*)
寒い日が続きますけど、皆さん元気に過ごしていますか? ̄O ̄)ノ
僕の方は身も心も寒い日々が続きます……((s-_-)s
そういえばもうすぐバレンタインですね( 'Θ')
今日コンビニに行ったら、店内にいっぱいチョコがあってビックリしました!(o ̄O ̄o)∂オッ
ああいうの見てると、ちょっとだけウキウキしちゃいますよね(≧〇≦)毎年毎年ドキドキしちゃいますb(^o^)d
まあ、チョコを貰うアテなんて全然ないんですが……orz
去年もその前の年も、ず〜〜っとゼロです……orzorz
何かもうバレンタインが憎いですよ……(`ε´)
カップルとか見てたらイライラしますね!(`ε´)(`ε´)
あーあ、バレンタインなんて絶滅すればいいのに!orz
大学生ブログランキング ←バレンタインが憎い人はクリック!
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「ま、こんなもんかな」
「あっ、ブログ書けたんだ!おつかれ〜☆見せて見せて!」
「ダメだよー、コレはないしょ!」
「えー、いいじゃんケチー!」
「もう、聞き分けのない子はこうするぞ!!」
「あん……ん……ふうっ……」 (マヌン イパヌマ メニッメニッ クパァ)
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如何だろうか。田中信二さんにおかれましては、実際にはバレンタインなんて辛くもなんともないのにも関わらず、いやむしろ、彼女からのチョコケーキが確約されているのにも関わらず!
カプチーノさん「バレンタイン、辛いですw」
クソして死ね、な案件と言わざるを得ない。許されざる大罪なのである。
しかし、ウェブの世界で活動する約56%のボーイズ&ガールズたちのメンタリティは大体こんなものであり、また、大学生で学ぶ傍ら、ウェブログを管理・運営している人たちの78%は仮初めの罵詈雑言タイプ、いわゆるエセ非リア充である。ソースはない。どこにもない。
思うに、ある人間が激しい憤り、深い絶望を覚えている場合、日記の中で (`ε´) や orz なんてしゃらくせえ記号を使う余裕は、ない筈だ。人の絶望は正しく言葉によって表現されなくてはならないのである。
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例:孤高のブロガー 二階堂一平太氏(ハンドルネームは『経血』さん)
「……」(カチカチッ カチカチッ
「……」(カチカチッ タタン
「……」(カチカチッ カ
「……」(ガンッ! <ヒィッ
「……」(カタカタ タタン タンッ
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タイトル 『あ』
本文 なし
続きを読む
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誰かに何かを伝えたいと願う際、決して雄弁である必要はない。時に短いフレーズの方が優れた説得性を持つ、という好例ではないか。得も言われぬ迫力がそこにはある。経血さんの場合、心の底からバレンタインを憎んでいるのだ――というのが、激しいリアリティと共に伝わってくる。
ただ、おそらく大多数の男性は、バレンタインに対して 「どうでもいい」 くらいの思いしか抱いていない。それは僕たちが大人になったからであるが、しかしながらもう少し年若い時分、我々が中高生だった頃などは、僕たちはもっと積極的に
「バレンタイン?ちょっとドキドキするよね……」
というマインドを有していたはずだ。
もしかしたら何かあるかも!?
チョコ、いけるかも!?
そんなことを、青春時代に、誰しもが考えるのである。
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2/14、バレンタイン当日――
朝から何だかソワソワしてしまう。クラスの中にも得体の知れない雰囲気が漂ってくる。少年は、はやる気持ちを抑え、冷静さを保ちながら下足場へと向かう。
チョコは置かれていないようだ。もしかしたら、という思いはあったが、まあ、いまどき靴箱はないよな……心の中で苦笑いを浮かべつつ、少年は教室へと向かう。皆どこか浮き足立っている感である。
「昨日、あんまり寝てねーんだよ」
聞かれてもいないのに睡眠不足自慢をカマす。
これは中学生にとって非常に大事な儀式である。
それによって "不機嫌だからバレンタインなんて眼中にないよ" ということを内外にアピールする算段なのだ。
少年はワザとらしいアクビをしつつ、右手で迅速に己が机の中をサーチする。しかしノーヒット。更に模索する。しかしやはり、チョコはない。苦い気持ちが胸にじわりと広がった。
理科の教師が 『酸化・還元』 の説明をするも少年は上の空。ふと顔を上げたかと思えば、チラチラとクラスの女子のことを窺っている。カバンの、あの膨らみ……あれはやはり、チョコだろう。となるとやはり、休み時間か放課後か。少年の脳裏に次々と青写真が出来上がる、甘美なるひととき。
昼休み。
普段であれば教室でクラスメイトと喋るのだが、この日少年は当て所なく校舎の中を彷徨った。
女子はチョコを渡すタイミングを計っているのではないか
だからクラスの連中と一緒にいるのは不都合なのではないか
悪魔的な頭脳がそんなことを囁く。
廊下では他クラスの女子が何やらヒソヒソと囁き合っていた。
ヘイヘイ、ぼくはここに、いる。
しかし未だチョコは訪れない。(やっぱ、チョコなんて貰えないのか) という切ない気持ちが湧き上がる。
最初からチョコが貰えるなんて期待してたわけじゃない。
それは確かなのであるが――。
(それでも、もしかしたら……)
捨てきれない想い。無根拠な自信に満ち溢れる思春期にあって、 『もしかすると、俺も?!』 という気持ちは、願いは、消しても消しても浮かんでくる。故に休み時間のたびに廊下をうろついてしまうし、いつもは視界にも入ってこない下級生が、上級生が、やたらと意識されてしまう。今日の僕は切なくて、苦しくて、もどかしくて。
下校のチャイム。『いよいよ、今日のその時がやって参ります』――心の中の松平アナ部分がそっと囁く。登校時も休憩時間も昼休みも、全て茶番。やはり放課後に貰ってこそのチョコでしょ、マジで……少年は心の中で唱える。
瞬間、クラスの女子が少年の席へと近づいてきた。
胸が高まる。ついにチョコが――俺も――
少女は音の速さで通り過ぎていった。そのすぐ後にかしましい声が聞こえてくる。女子同士でチョコを交換している様子だった。クソが!何のためのバレンタインだと思ってやがる、マジで!少年は声なき悪罵を浴びせかけつつ、なおも教室に待機した。
最後の、最後の一人になるまで、少年は席で、ただじっと。
日が暮れる。
星が見える。
寒々しい空気が少年の周りを取り囲む。
僅かに 『もしかすると校門のところでチョコがくるやも?』 という希望もあったが、果たして校門前には誰の姿もなかった。分かっていた、こうなることは、分かっていた。ただ夢を見たのだ、少年はきっと、覚めない夢でも見ているつもりだったのだ。哀愁である。
ただいま。台所からカレーの匂いがした。少年は牛乳を飲むために冷蔵庫へと向かう。あら、遅かったわね、と母親が声をかけてきた。少年は口を閉ざして冷蔵庫のドアをあけた。
既製品と思しきチョコが一箱。
「オカンから、愛のチョコやで」
ニンマリとした笑顔で少年を見つめるオカン、48歳。包みに触れると、ひんやりとした感触が手の平に広がった。
「あんた、どうせチョコ貰ってないんやろ?これでめでたく一個やな、やったな」
尚もニヤニヤしながらオカンは続ける。少年は無感動な手つきでチョコレートの包装を剥がした。そして中にあったチョコを手にとり、黙って口に放り込む。
「どうや?」
「別に……」
オカンのチョコは
甘くて
まろやかで
でもカカオの味が少しだけ
苦かった――
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あると思いますよ。特に、ほとんどの中学生は、バレンタイン当日に意味なく学校をうろついたことと思います。ないし、○組の誰それがチョコを貰った!という情報をキャッチするや否や 「うわ、マジ恥ずかしいよなw」 「ホントホント、チョコとかいらんしw」 なんて、本音とは真逆のトークを同級生と交わした筈なのです。そしてそれは、等しくバレンタインへの期待の表れでもあって……。
だから何、という話ではない。しかし、近時において段々と疎まれつつあるバレンタインであるが、実際のところその手のイベントの裏側には 『語られざる青春のメモリー』 が眠っていることも確かだ。
バレンタインやクリスマスが根絶してしまえば、この種の甘酸っぱい体験談までもが喪失されかねない。それは "青春ノイローゼ界隈" からすれば手痛い損失である。その意味で、バレンタインもクリスマスも ――イベントの趣旨とは違う側面から―― 手厚く保護される必要があろう。
成功と栄光の裏には、必ず失敗と恥辱が存在する。僕たちの多くは他人から放たれる失敗と恥辱にまみれた話が大好きな生き物なのであり、 『バレンタインに何個チョコを貰った!』 という話より、 『バレンタインでこんなに酷いことがあった……』 というトークの方に心動かされるのだ。悲しいことだが、それが真実なのである。
もし、これを見ている高校生、あるいは中学生がいらっしゃいましたら、どうか 『バレンタインなんてくだらねーよ』 なんて嘯かず、誠実にそして真剣に、2/14と向き合って欲しい。そして願わくば 「もしかしたら、俺もチョコ貰えるんじゃねーの?!」 との期待を募らせて欲しい。なおかつ、結果としては玉砕して欲しい。粉々に砕け散って欲しいのだ。
きっとその経験こそが、皆さんの人生に厚みを持たせることになるのだから。僕は強くそう信じているのである。
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来年は受験ですから…。
もう、ね…
玉砕してたな〜
「友チョコってなんなんですか?!ファッキュー!!」
とぶちまけた記憶がフラッシュバックした。お婆ちゃんのチョコ、しょっぱいよ
学生時代、自分もそんな浮き足だった気持ちだったことを思い出します。
「義理チョコだけど、いる?」
「(Please once again!!めっちゃ欲しいんですけど!!)・・・くれるってんなら、欲しいかな?」
なーんて苦酸っぱいおもいでぼろぼろです。
キィィ女子校め!
エセ非リア充は嫌いです。
やはり大人になって、今現在「どうでもいい」と思ってるからですか?
僕にとっては、高校まではクリスマス以上にきついイベントだったのですが、今は気にならなくなりました。
ただ今度はクリスマスシーズンに気が狂いそうなほど嫉妬するようになりました\(^o^)/
いや、男子校なんだよね・・・
チョコが欲しいです。
そんな中高生が9割だと思いますwww
キットカットをもらいました
受験生なんで
でもなんかわたすのはやくね??
ヴァレンタインってイタズラとかヤラセとかドッキリを在校生の皆に楽しんでもらう日だった僕は死にたくなりました
チョコとか死ね
「リア充死ね」
why?こちとら絶対に返さなきゃいけねえんだぞクソッタレ。しかも僕ネクラでお情けで貰ったようなものなんですがそこの君ぃ。後で笑われんだぞ「どうせ貰えてないんだから嬉しいでしょ?(言ってるのはムーミンパパの様な面構えと想像してください)」ってさぁオイなあ。
とまあルサンチマンに対しちょっと文句が出ただけですすいません。
ちなみに今年のバレンタインは貰える予定ナッシン。クラスの女子にせいぜい「君のチョコを舐めさせておくんなまし」とでも言ってから家に引き篭もり最悪板にでも行きます。リア充死ね。
もうチョコ見るだけできついらしいです。
この時期のデパートとかもう死ぬほど行きたくないとか。
マジでもう、チョコアレルギーとか呆れる。
私もこの乙女なイベントに参加したいんすけど…
バレンタインごときで色めきたっている場合じゃないです。
でも、僕……肉さんの日記が読めるなら何でもいいんだ……///
鹿屋から、たまに行く天文館で、いつか会えることを期待していたのに(T皿T)
携帯から見にくいかも…
もう貰えなかったら貰えなかったで仕方ないっすよね〜。いまから周りの子に最大限優しくしよw
あと、あおいちゃん浮気されちゃったんですかね……。
それにお返しナシだし…手作りって高くつくんだぞー!!ヽ(`Д´)ノ最低!!
果てにゃあ「私魅力ないの?」でした。貰ったけど正直しんどっw
信二と里子の二回目の効果音に爆笑^^
バレンタインに本当に必死な人はorzも何も書けないってのにも納得!
また来ます^^
よいバレンタインを!