最近は何かにつけてSだのMだのと他人の性的嗜好を二極に分類しようとする風潮が蔓延っているようだけれども、僕に言わせればそんなのはもうちゃんちゃらよ。ちゃんちゃらおかしい。安易にそういうのを語る人たちに限ってサドやマゾの本質には踏み込まず、表面だけをなぞりながらファッション的にSMを語ってるのが実際でしょ。で、よくよく見ると、自称Sである人というのはひたすらに横暴なだけ、自称Mの人はただ怠惰なだけ、というのが9割方の真実なわけです。全くふざけるな、と言いたい。心からSMを愛している人たちに謝れ、と叫びたい。
だから、もう。
そういうのはやめよう。
安易にSだのMだの分類する風潮は切り上げよう。
僕が唯一認めているのは、ただ"N"な人たちだけなのだ。
N――それは、稀有にしてカーストの最下層に属する逆選民たちの総称。日の当たる場所を歩くこと許されざる、逆賊たちのカテゴリー。
N――それは、世間的な幸福を享受しない、あるいはできない、人間界におけるカマドウマのような存在。過度に価値観が多様化してしまった現代に産み落とされた、不遇の人々。
SでもMでもなく、N。
今日の日記はNTR、いわゆる"寝取られ属性"という十字架を背負ってしまった男達に捧ぐ、僕からの鎮魂歌(レクイエム)なのである。
■寝取られ ――wikipedia
寝取られ(ねとられ)とは、原義的には、自分の恋人や配偶者が自分以外と性的関係になることである。その後、そのような状況に興奮する性的嗜好、その嗜好を持つ人、その嗜好と関係の深い表現物や文化なども指すようになった。
宇宙最高峰の情報源であるwikipedia(これで卒論も安心)にすら纏められるほどの文化的背景を有する性的嗜好、NTR(寝取られ)。しかしながらNTRは、その定義上の華々しさとは裏腹に、世間的にはまだまだ市民権を獲得していない概念でもある。
一般的な感性を有する方々からすれば、率直にいって
「愛する人が自分以外の異性に弄ばれるなんて……一体どこに興奮するっていうんだ!」
との声が上がることと思う。その感覚は僕にも理解できる。
しかし、世に蔓延る多くの性的嗜好がそうであるように、NTR属性を具備する我々が『どうしてNTRを好むのか?』という理由を考えた時、即座にその動機を言語化することは難しい。それは好みの味、好きな匂い、あるいは好ましい感触……等々と同じく、多分にアプリオリな要素を含んでいるからだ。理屈によって説明することも可能ではあるが、どちらかといえば『なんとなく、それ(=NTR)がいい』という感じなのである。
ただ、それでは途端に議論が終わってしまう。好きなものは好きなんだからしょうがないでしょ!というスタンスはシンプルであるが、肉欲研究家の立場としては眉をひそめざるを得ない。"why?"に対して"because"を与えること、それが研究家としての正しい姿勢ではなかろうか。たとえ、それが万人の理解を得られなくとも……だ。
百聞は一見に如かず。
まずはこのブイ(VTRの略。業界用語)をご覧頂こう。
・・・
@あーあ、ヒトミがバイト行ってて暇だなぁー。よし、ちょっと部屋の中でも漁ろうかな……。
Aあれっ?なんだこのビデオテープ。初めて見るぞ。どうせ暇だし、ちょっと再生してみよう……っと。
B(ガサ……ガサガサ……) なんだろう、雑音がひどいな。あっ、映った……って、えっ?!ヒトミ??!お前どうして裸に!?
C『へへっ、ヒトミちゃんのここ、もう大洪水だよ……』 『いやっ!そんなこと言わないで……』 なっ……!誰だ、誰だよこの男っ!!
D『ンんー?どうしたのぉ?もう欲しいのぉ?』 『ちがっ……らめぇ!そんなこと……アァッ!!』 ヒトミ、ヒトミッ!!くそっ、何がどうなってやがる!!
E『ホラホラ、欲しいなら欲しいって……ちゃんとおねだりしろよォー!!』 『アッ、アアッー!!アッーー!!』 ダメだヒトミ!そんな言葉に惑わされちゃいけない!!
F『んンー?なんだって?ハッキリ言わないと分からないよ!!』 『……下さい……ヒトミのいやらしいオマン(ピーッ!!)コに、野太い(ピーッ!!)チンポを入れて下さいッ……!!』 ヒトミッ、ヒトミィィーーー!!
・・・
ふぅ……少々刺激的なブイ(=VTRの略。業界用語)でしたが、いかがだったでしょうか。これを見た時に皆さんは、果たして、どんな感想を胸に抱かれましたか。
<一般的な見地から事例を分析する場合>
@⇒彼のこの動きは、『退屈な時間の暇つぶし』という側面から考えればそれなりに合理性を有する行動でしょう。もちろん、恋人とはいえ他人。そうであれば他人の住まいを引っ掻き回すのは褒められた行為ではありません。が、一先ずそこには触れずにおきます。
A⇒恋人の家から奇妙なビデオテープ(あるいは、パソコンに保存された動画ファイル)が発見された時、好奇心の強い人なら「何が映っているのだろう?ちょっと見てみようかな……」という思いを形成することでしょう。ただ、再三になりますが、これも人倫にもとる行為です。
B⇒謎のビデオテープの中身は、恋人の裸が映ったそれだった――事態は一気に大惨事へと突入。それでもビデオを止めることができない、人としての性(サガ)。知りたい、知りたくない、複雑に揺れ動く気持ちの中で、僕らは。
C⇒満を持して画面一杯に映し出されるEXILE風の男の裸。それは確実に間男の姿なのですが、なおも憤怒と好奇心とが拮抗してしまう我々の罪深さ。この後に一体何が……?!とか思いつつ、確実にナニが待っていることを予見しているあたり、僕達は偽善者だよね。
D⇒すわ、AVか!というストーリー展開。心の中の村西とおる部分が大絶叫を上げる。普段なら見慣れたはずの光景が、今は何だか切なくて、苦しい。耐性の無い方であればこの辺りで動悸・息切れ・不定愁訴などの諸症状が顕在化してきます。
E⇒既に三倍満確定であるものの、やはり恋人のことを信じたいと願うのが人の常。ダメだ!やめるんだヒトミ!と願いつつ、『もうダメかも分からんね』なんて切ない二律背反が心にチラリ。心臓の弱い方ならここらでEDを体得するレベル。
F⇒終わりの始まり、あるいは、始まりの終わり。世界にひとつだけのAVを見終えたあなた。きっと世界で一番絶望を認識している人物となっていることでしょう。茫漠とした様子で『ごめんなさい、こんな時どんな顔をしていいか分からないの……』といった表情を浮かべるあなたが、彼女にとってまさかの3人目だったという現実。これほどまでに茗荷を摂取したくなる場面も、そうなかろうよ。
――と、ここまでが一般的な意見だと思います。
では一般的ではない見解からすれば、どうか。
本稿の主題はここから始まるのです。
<NTRの見地から事例を分析する場合>
@⇒早くもこの段階から、無意識的にNTR素材を探しています。ま、無いとは思うけどさぁ……もしかしたら昔の男とのプリクラ写真とかコレ、あるんじゃないの?!それはNTR連中から放たれる、魂のシャウト。
誤解して頂きたくないのですが、別に我々は@の時点から本丸 (≒ブイ。この文脈ではハメ撮り動画の意) を探している訳ではありません。どんな小さなブツにせよ、もしそれが"他の男との関わり"を推知させるモノであれば、我々はすぐさま涅槃へと旅立つことができます。
いうなれば、見ず知らずの男と写ったプリクラであれ、私たちNTR連中の手にかかると 『もしかしたらこの男にオマンヌをペロンヌされてグチョンヌになっているのでは……』 という想像を働かせる端緒となる、ということです。ご存知のほどを。
A⇒期せずしてブイ(=VTRの略。業界用語)を発見した運びです。想像力豊かな我々にとって 『隠されたブイ=ハメ撮り』 という方程式、これは当然の帰結。震える手でブイ(=VTRの略。業界用語)を握り締めながら、頭の中で 『きっとこの映像の中で彼女はオマンヌをペロンヌされてグチョンヌしているに相違ない……!』 と考え、その手は自然とネピアへの方へと……おっと恐縮。先を急ぎます。
B⇒おっ、キタコレ!ここまでくると想像力は既に搾りカス状態、割とフランクな感じで彼女の裸体を受け止めるでしょう。小説【不夜城】に出てくる主人公・劉健一という人物は『常に最悪の事態を想定して動く』というのがポリシーですが、その教えがピッタリと活きた格好。理性部分は冷静さを、本能部分は興奮状態をキープしつつ、ブイ(=VTRの略。業界用語)の先を見守ります。
C・D⇒クソッ!どこの馬の骨が一体こんな……ヒトミッ!!僕らも人の子ですから、当然に憤りは覚えます。NTRだからといって浮気されても怒らない、なんてことはないのです。そんなのって当たり前のことですよ。ただ、なぜだか、どうしようもなくチンポが屹立しちゃう――それだけのことなんです。ご理解下さい。
E⇒ダメだヒトミ!おねだりなんてしちゃいけない!と、頭では思っているものの、心の底ではヒトミによるおねだりを期待している僕たち。ここまでくると完璧に"業"レベルです。もうな、ホント、理屈じゃないんだわ。
F⇒フゥーー……いいNTR、見たな。総括として抱く気持ちはコレでキメ。再三になりますが、この時の我々の気持ちは決して清々しいものではないし、どちらかといえば悲しさや憤りを強く感じているのですが、それを補って余りある興奮値、それが我々をしてNTRたらしめる根拠なのです。むしろこの時点からは冷静に
「今夜、このブイ(=VTRの略。業界用語)をチラつかせて、何をしてやろうか」
という算段を立て始めるのが真のNTR。もちろん、ダビング作業にも精を向けています。
ちなみに、NTR直面時に思わず勃起してしまう現象については、専門家の間で『鬱勃起』と呼称されております。が、これについては覚えていなくとも困らない知識ですので今すぐ脳内から消し去って下さい。
いかがでしたでしょうか。もちろん、上に述べたような心の機微はあくまでも一部のNTRたちのものでしかないのは言うまでもありません。ある者は偶発的なNTRを好めば、またある者は自らスワッピングパーティーに参加してNTR状況を作出する……など、その態様は実に様々。一義的にNTRを語ることは難しい、というのが現状です。
「つーか何だかんだ言ってさぁー、ぶっちゃけ彼女が他の男にヤられるのが好きってだけでしょ?それってただMなだけじゃん。マゾなんでしょ?とどのつまりは(嘲笑)」
ぶっ殺すぞテメェーー?!相も変わらず安易にMだとか言ってんじゃねーよこのクソメス!! 『いや、wikipediaの「寝取られ」の項目に「寝取られマゾ」って書いてたからさぁ』、だと?バッカじゃねーの?wikipediaなんて信じてんじゃねーよ!!
未知なる存在を奇妙・奇特に思う気持ち、それ自体は理解する。だからと言って、何でも自分の尺度で量ろうとするその姿勢は少々浅ましいと思いませんか。天使なんかじゃない!マゾなんかじゃない!僕達の胸に生きる矢沢I部分は、確実にそう叫んでいるのです。
なぜならば
〜ヒトミが帰宅して、後〜
「ただいまぁー」
「おかえりー。ところでこのビデオを見てくれ。こいつをどう思う?」
「違うのケンちゃん!これは違うの!!」
「うるせぇー!!そこに直れ!!」
「らめぇっ!らめなのぉー!!」
「何が違うのや!何がダメなんや!!気持ちよかったんやろうが!!」
「違う違わない!!ごめんなさい気持ちよかったごめんなさい!!」
「この淫売が!グッチョグチョやぞ!!」
「やめてやめないで!!hotmot!!」
「アイツのプレイが良かったんか!アイツのチンポが恋人たちのクリスマスやったんか!!」
「マライヤ!!ノン、マラ嫌じゃない!マラ好き!」
「オオオ、ウアアアア!!」
・・・
と、まあこんな風に。
ここまで、ここまでやって!初めてNTRは完成する訳です。
『思い出し言葉攻めプレイまでがNTR』
このマインド。分かる?
で、これっていうのは、この"言葉攻め"っていうのは、先程のペディグリーチャムさんたちの尺度でいえば、立派に"S"、つまりはサドなんじゃないの?違うの?
さあこの時。
これらの整合性を、どう保つ。
結局、その程度の認識から語られるサディズム・マゾヒズムなんて何の意味もないんじゃないんですか。『本当のSM』なんてのはもっと別なところにあるんだろうし、それを無視して、僕らのマインドの表層だけを掬い取って、サドだのマゾだの全くナンセンス。もう一度言うけれど、僕らはSでもMでもなく、ただのNに過ぎないのです。この辺り、共感しろとは言いませんが、せめて理解をして欲しい。
さて、この"N"界隈の現状についてはもっと複雑な議論もあるのですが、今日のところはこれにて終了。以降はコメント欄における活発な議論を期待したいところです。世間的にはまだまだ日陰の存在たるNTR、でも僕は、そんな皆さんのことを愛してやみません。
なお、長々しく語っておきながら何ですが、仮に自分の彼女がNTRされてしまった場合。おそらく事態が露見した当日、NTRの状況を根掘り葉掘り聞きながらたんまりとプレイをカマした後、即座に別れることでしょう。性的嗜好と恋愛感情は全くの別物、ってことですかね。ハハッ。
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マイマインドは、Nの気も内包していると結論付けてもいいのでしょうか?
【N欲より】
カマンボーイ!何を恐れているんだい?
N欲万歳ww
有り得ないまじで
まだまだNには程遠いようです
ぐったりしたマイサンを見て、また泣きました
これはコメントつけざるをえない
寝取られ(NTR)だけを槍玉に上げるのは如何なものでしょうか。
【N欲より】
何て言うかこう,一回上げてから突き落とす,みたいな感じですかね。『許してくれるんじゃなかったの?』的な表情をすぐに見たいといいますか。僕の場合は。
途中まで読んで慌てて携帯閉じました。
嗜好の世界ってマジドープ。
なんてヤンソピル。
なんて矢沢あい。
そして、これなんて肉欲!な仕上がり。
僕もNなんですかね?
【N欲より】
stand up to the victory
NTR属性はないんですが、マンガやらビデオやらで見るのは結構好きです。ぞくぞくします。
どうしたら肉さんみたいになれますかね
ワロスwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
あ、僕は軽いものならどっちも好きですが、NTRはないです。
すいません少し引きます。
とにかくSとMが同一直線上にないのは確かでしょう。
満ち足りた平和、でない状況に勃起するんです。
N=NTRだったとは知りませんでした。
まだまだ勉強不足でした。