普通って何だろう。
常識って何だろう。
誰しも一度はそんなことを考える。
しばしば僕らは「普通、普通」と言うけれど、実際のところ『普通』なんてものは中々定義できない。ヒトの性質や性格を最大公約数的に論じることはできても、画一的に『普通』の範囲を決めるのは難しい。
1億の人間がいれば、1億個の『普通』や『常識』がある。
そして、世に生きる9割以上の人々は、社会を見渡しつつ「自分は普通だな」ということを思っている。僕の中では、それが『普通』の正体だ。
ただ、人は時に
『もしかすると自分は普通ではないのかもしれない……』
ということに気が付く。
他者との比較の中で、自分の内にあった『普通』が崩れていく瞬間。常識だ、と思っていた事柄が一瞬の間に覆される状況。そんな出来事は頻繁に訪れ得るものだ。
「これが普通だと思っていたのに……」
誰もが己の中に"マイ・ルール"を抱えている。マイ・ルールが人々の常識に合致していれば何も問題は生じない。しかし、マイ・ルールがあまりにも奇異なものであったとき、社会はそれを許容してはくれない。出る杭は打たれ、異物は排斥されていく。
食事におけるマナーを考えてみよう。仮にAさんの抱えるルールが『メシは素手で掴んで食べる』というものであったらば、いつかどこかの段階でそのルールは修正を受けることになる。まず家庭における躾、次いで義務教育課程における指導、それでもダメなら職場の上司や近しい友達からの苦言……そんな過程を経て、奇異なマイ・ルールはより普遍的なルールへと変貌していく。
食事の作法については、常日頃から他人のやり方を目にするため、極端に異質なルールを内に抱え込む人は少ない。あるとすれば、長い間日本以外の文化圏で生活していた場合だろう。
もちろん個性は大事だ。幼い頃から『箸でご飯を食べなさい……』と言われ続け、それが日本における『普通』であるのだということを理解したBさん。しかし
「それでも自分は手づかみで食事をとりたい!」
と、Bさんが叫んだとすれば。僕はそんな想いを尊重するべきだと思う。Bさんは自分の決断と責任において『手づかみ』を選んだだけのことであり、それについて『お前、ふざけんなよ』なんて叱る権利は、誰にもない。大層な言い方になるが、この場合Bさんにとって『手づかみ』というやり方は、自己実現の手段そのものだからだ。
ここでひとつ想像してみたい。いま、Cさんは、生まれてこの方誰からも注意を受けず、毎日ただ漫然と手づかみで食事をしている。周囲の人間は『まあそういうのもアリだよね』なんて生ぬるい視線を向けながら、内心では『あいつ手づかみで食べてるよ、バカじゃん』とあざ笑っている。
BさんとCさんとは、外から見れば同じく『手づかみ』で食事をしている人たちだ。だが、両者の置かれた状況は驚くほど異なっているといえる。
Bさんは、自分の受ける利益も不利益も納得した上で"敢えて"手づかみの食事をしているのに対し、Cさんは手づかみでのやり方しか知らず、自分が嘲笑されていることも知らない。それでもCさんは自分のことを『普通だ』と思っている。なぜなら、Cさんは手づかみ以外の選択肢を持っていないからだ。なんとも残酷な話である。
極端な事例になったが、この辺りが『"普通"の孕む怖さ』ではないだろうか。そしてこの類の怖さは、案外色んなところで顕在化してくるように思われる。
特にシモ関係の"普通"や"常識"は、怖い。日常生活において他人のエロスを垣間見る機会は、驚くほど少ないからだ。だからその分だけ、各々の抱える『性のマイ・ルール』は奇抜なものになり易いのである。
「自分が知らないだけで、みんな、満月の日は金玉を月に晒しているのかもしれない……」
これは『行け!稲中卓球部』という漫画に出てきた一コマだ。自分が知らない、というだけで、気付かぬうちに自分は『普通』から外れた場所にいるのではないか――それは思春期に抱きやすい虚妄ではあるが、僕達はそんな青い妄想を軽々しく笑うべきではない。もちろん僕は金玉を月に晒したりはしないが、それだって僕が晒していないだけで、中部地方では頻繁に行われている可能性もある。
ここで少しオナニーの話をしたいのだが、女性の皆さんは男のオナニーに様々な種類のあることをご存知だろうか。まあ知っていても何の役にも立たないどころか、脳細胞の五万個は確実に破壊される情報ではあるが、これも何かの縁だ。ちょっと聞いていきなよ。
・手オナ
・皮オナ
・床オナ
・登り棒オナ
・ジェットバスオナ
ざっと挙げてみたが、大体はこんなところだろう。手オナとは専ら利き手を使用し、亀頭を刺激するウェイ(やり方)のことだ。一応、これがスタンダードといえる。次に皮オナだが、これはつまりシャフトに付帯する皮部分を駆使しつつ、涅槃へと旅立つウェイのことである。そして床オナ、これは床にスティッチを密着させた状態で徐々に刺激を与えるウェイだ。登り棒オナは読んで字の如く、登り棒を登るうちにカーリー・サイモンに快楽が訪れ、登り切った頃にはメッカにたどり着くというウェイ。床オナの亜流、とも位置付けられようか。そして最後にジェットバスオナ、これはジェットバスの噴射口にキノピオを差し込み、迫り来る激しい水流の中で……まあ最後までは言うまい。とにかく、様々なやり方がある!ということだけ分かっていただきたい。
日本に生息する大多数の少年達は、誰に教わるともなく、これらのやり方の内のいずれかを自然に獲得する。ちなみに、僕の場合は登り棒⇒ジェットバス⇒床⇒皮⇒手、という因果経路だったことを付記しておく。当時の僕は登り棒を性的な対象として捉えていた。まこと、恐ろしい。
そして、少年達はそれぞれに『自分のウェイこそが普通に違いない』と思い込む。それは何も幼い男子だけの話ではない。大人になってからも『いや、皮オナこそが普通であり至高』と主張する人もいるし、あるいは『おいおい、床オナこそが究極でしょ』とシャウトする人もいる。
「それの何が問題なのか分からないんですが……好きにさせておけば良いのでは?」
それも一理ある。しかし、床オナや皮オナをしていると『勃起不全』や『射精障害』を導きやすい、とされている。その意味で、通常の手(亀頭)オナの方が"無難"かつ"安全"なのは確かなところだ。それを認識しつつ、なおも
「やっぱり俺は床オナ最高や!手オナなんていらんかったんや!」
と主張するのなら、問題はない。だが、先のCさんの如く、無知ゆえに床オナだけを盲従している人がいるとすれば……僕は、それが恐ろしい。
自分の抱える『普通』から脱却することには困難が付きまとう。頭の中では"それは適切ではないのだ"ということを理解していても、長年培った習慣や癖というものは、生半に捨てることはできないからだ。幼少の頃から
「皮オナが普通なんや!女なんていらんかったんや!」
という虚妄に囚われてしまったメンズは、終生に亘り皮オナの幻影に苦しむこととなろう。
食事におけるルールと同じく、オナニーのやり方も他者との比較の中で洗練されていく必要がある。普通のオナ・ウェイがどこにあるのか?というのを認識させた上で、自分独自のスタイルを選ばせるやり方――いまの日本に足りていないのは、そういう心意気であろう。
話はオナニーだけでは終わらない。むしろ、オナニー問題はまだマシだと言える。もっと辛くて苦しいのは、普段我々が最も秘している事柄、つまり、ファックにおけるアレコレについてである。
人がどんなセックスをしているのか?それについてナマの情報を得る機会は意外と少ない。自分の性生活を語るのは、どうしても憚られるからだ。よって、僕らはエロ・ブックやエロ・ビジョン、ないしエロ・トークの中で最低限のモラルとアナルを学んでいくのであるが、その情報には自ずと偏りが生まれる。
ある人の選んだ教材が、ごく普通のAVであれば何の問題もない。だがその人が、何の因果か『奥さん下痢便です』というAVを視聴したとすれば。その方の末路は確実に糞の貴公子・ゲーリーオールドマンである。これはもう、国の失政としかいいようがない。国策として『正しいセックス』を我々に教えていない以上、僕らがどんな性的嗜好を抱く結果となっても、誰も何も文句を言えないのである。
ただ、それでも多くの人は
「自分のセックス観は普通だ」
と思っていることだろう。もちろん僕もそう思っていたし、自分のセックス・スタイルは偏差値55くらいのものだと信じていた。が、先週末。いつものようにウェブラジオをしていると、掲示板に珍妙な書き込みが寄せられた。
>あまりにも彼女がかわいいので一緒にお風呂に入って
>いるときに「おしっこかけていい?」といったら「い
>いよ」と言いました。スカトロに目覚めたんでしょう
>か?こちら25歳、向こう20歳です。
マーキング……?僕の脳内に野生の犬の姿が浮かぶ。いや、彼が言っているのはおそらく"プレイ"のことだろう。世の中には尿をかけたりかけられたりして喜ぶ人たちのいることを、僕は知っている。ただ、それはかなり特殊なカーストに所属する方々の嗜む戯れであり、僕のような偏差値55の人間には関係のない世界だ、そう思っていた。ところが。
>俺も女友達から、彼氏におしっこかけられたって話
>された事あるwww
>私も彼氏におしっこかけられたwww
>誰にも話したことないからここで言っちゃった
>おしっこをかけたことはありますが、かけてといわれ
>たら断られました。
>オレは合宿でおしっこのかけあいしたよ
>ちなみに男子校出身
>でも顔射されるのも、体におしっこかけられるのも
>似たようなもんじゃないですか?
>おしっこはかけたことあります。
>オナニー見せてって言うから渋々見せたら、
>「ご褒美!^^」的なノリでちんこにおしっこを
>かけられたことがあります。
>肉さんならおしっこかけてもいいよ・・・//
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/comic/4064/1227873207/
続々と暴かれる放尿見聞録。これがジパングや!黄金の国は確かにあるんや!俺がガンダムだ!掲示板に急角度からのハイブロウが次々と炸裂していく。
尿かぁ……尿なあ……いや、理解はするよ。別にそういうプレイ、あってもいいと思うし。しかし、そういうのって、あたかもカマドウマのようにひっそりと、日陰の中でカマすプレイなのではないの?なんでこんなにも沢山の人が、さもそれが当然であるかのように『あ、そういえば私もw』みたいな感じで経験しているの?一体何が始まるんですか?
しかしながら、仮に童貞を捨てる時に、恋人から『おしっこ……かけて?』と申し向けられたら、どうなるだろうか。脱童貞、初めてのセックス――前例のない状況を前にすると、人のハートはいかにも弱くなる。心のどこかで
(えっ?!小便はないんじゃないの!?)
と思ったとしても、百戦錬磨の相手から
「それが普通のことなんだよ」
と言われれば、何となく『そういうもんなのかな』と納得するのではないだろうか。その意味で言えば、宮崎あおいさんが、恥ずかしそうな顔で俯きつつ『おしっこ……かけて……』と頼んできたらば、『ん?^^今なんていったのかな?^^』と返すだろうし、『おし……っこ、かけて……ください……』とリピートしたら、『ん?^^どのくらいかけて欲しいのかな?^^』と聞くだろうし、『た、たくさん……あたかもスコールのように……』と言われたら、乳首をダブルクリックしつつ100万円支払うだろう。それも愛、これも愛。
何の話だったか。つまり尿なんですが、きっとこういうのって尿だけに限らず、色んな状況に敷衍すると思う。かつての話ですが、例えば僕の友人は 『彼氏から「ちょっとナス入れたいんだけど」って頼まれて……どうしたらいいのか……』 と悩んでいて、まあ正直僕は勃起したんですが、そのことは悟られないようにしつつ 『と、とりあえず話し合ってみたらいいんじゃないかなァー』 と返答したところ、彼女は何を狂ったのか、ポジティブに挿入する方向で話し合いを敢行。数週間後には野菜の国の住人になっておりました。それも愛、これも愛。
くだくだしく述べましたが、結局のところ、性的嗜好に関しては"普通"も何もないのだと思う。大事なのは『納得できるか否か』であり、尿をかけた/かけられたと書き込んで下さった方々にしても、それぞれ場面においては『尿をかける/かけられる』ことに対して納得をしていたのだろうし、もっといえば興奮すらしていたのだと思われる。
セックスというものが二人(時々、三人以上)の間でのみ営まれる性質である以上、その価値観を世間に合わせる実益はあまりない。何かを強要するのは論外だが、少なくとも『これさせて!お願い!』と頼み込むこと、妄想することは、個人の自由だ。そのせいで別れるカップルもいるだろうが、それはあくまで切ない結果に過ぎない。性的嗜好が『普通じゃなかった』から別れたのではなく、ただその人との間において『合わなかった』から別れた、それだけの話なのである。
母乳が好きでもいいじゃない。オナラが好きでもいいじゃない。ウンコ食べたい?グルメだねぇ!老婆が大好き?ドーンとぶつかっていけよ!そんな飾りのないアナタは、サイコーにステキだ。ただ、歯は磨いておいて欲しい。
『人それぞれ』という言葉が嫌われるようになって久しい世の中だけれど、性的嗜好に関しては『人それぞれ』であっていいと思う。
誰もが画一的なセックスしかしない世の中なんて、きっと退屈だろうから。
そんな僕は、かつて、付き合っていた方からプレイ中に生クリーム(雪印)をかけられたことがあり、『生クリーム!そういうのもあるのか』と鷹揚に笑いつつ、しばらくしてから、別れたよね。
譲れないものもある。
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ホイップしたらいいですよね☆
彼氏への穴る舐めとか指入れとかなら全く気にならないんですが。穴るふぁっくも悪いもんではなかったし。最初は死ぬかと思ったけど;
でもやっぱりおしっこはダメ。
いろんな価値観があるものですね。
やばいかな
手オナって直接キトウを刺激するんですか?刺激強すぎるんですが。。。これは異常?!
私もよくわからなかった
でも
深くつっこまないほうがいいのかな…
消したい過去もある
そらぁ別れるわ。尿の比じゃない。
そこらへんの微調整テクが奥深いところです。うーん、人生って難しい。
精液だったらどこにかけてもらっても構わない。
あたしのおしっこは、するの見られるのもかけるのも絶対嫌。
実はおまた見られるのも恥ずかしいから嫌。
価値観は様々ですね(^p^)
どんなシチュエーションか全く想像できません。
個人的には、排泄という聖域に性を踏み込ませたくないですね。
だけど内容に関しては本当関心しました。
人それぞれが否定的な現代、淋しいかぎりですな(´Д`)
しかも彼氏が口で溶かしたやつ・・・^^;
双方の希望が合致してるなら悪くない。
とろとろとろとろとろりっ☆
とか言わないの!
あ、もうなってるか。
塗られました。
当時それがスタンダードだと勘違いした僕は後日仲間から冷ややかな目線を受けることと相成りました。
これ本当の事実です。
脚色なしです。ハイ。
生クリーム肉さんにかけたい。
おのれリア充ども……!
あんなものが散在する日本は淫猥極まりないです。
取り締まるべきです。
皮オナって何ですか
何年生ぐらいで習うんですか
悪気は無かったんだよ〜
皮オナは初めてしりました…
脱糞されたことならありますよ
その後天井から吊るしてワインでも飲みながらゆっくり観察したい
という話を某彼から聞いたことがあります
間違ってもその「誰か」にはなりたくありません
はつまりアブノーマル・セックス応援歌だったんですね!
皮オナの定義を教えてw