そう叫んだジェニファーは、股間からいきり立ったイチモツを取り出した。天空に向かってそびえ立つ黒光りする『ソレ』は、AK47・通称カラシニコフの如き迫力を誇っている。ジェニファーを見つめながら、イメージしてみた―――――死……死……死……―――――死。
死のイメージが、僕の前頭葉を浸食していく。
「待てジェニファー、これは誤解なんだ。頼む、聞いてくれ」
「だまらっしゃい!!」
叫んだ。刹那、暁の空が白に染まった。閃光が網膜に爆ぜる……視界を取り戻した僕の目には、跡形もなくなった西東京市が広がっていた。
「なんてことを……!!」
Invisible and Chalkly Atom beam(見えない白の原子光線)、通称『イカビーム』だ。決してそれがイカ臭いからそんな名前になった、だとかいう安易な理由で名付けられた訳ではないことはご理解頂きたい。まあ、実際にイカ臭いんだけれども。
「見ろ!西東京市がメチャクチャじゃないか!!」
「いいのよ。あんな三多磨人が住む区域なんて。家畜にも劣るわ」
「それは言い過ぎだ!どうしようもない多磨の人間にだって、人権はあるんだぞ!」
「黙れ!見ろ、これがラピュタの雷だ!」
「やめてぇー!みんな、逃げてぇーー!!」
ジェニファーが再び叫んだ。
次の瞬間には埼玉が消し飛んだ。
(さいたまー!)
(さいたまさいたま!!)
そんな、古のアスキーアートの叫び声が聞こえた――気がした。
「ああっ!さ、埼玉が!……埼玉が跡形もなく……!!
…でも、まあ、いっか。埼玉だし」
僕の良いところは、この切替えの早さだと自負している。
「さて、説明してもらいましょうか。これがなんなのかをね!」
ジェニファーは、右手に握っていた袋を床に叩き付けた。袋のラベルに踊る文字は、『片栗粉』。片栗粉の、袋だ。
「た、ただの、片栗粉じゃないか。何をそんなに怒って…」
するとジェニファーは言葉を遮るように左手に持っていた容器を差し出した。その中に入っていたのは、ドロドロの片栗粉だった。そう、イカの香りが添えられた。
「……片栗粉X(エックス)ね」
「……」
片栗粉X……古代アステカ文明で発明されたとされるオーパーツ。それが何故ここに…いや、皆まで言うまい。誰が作ったのかは、僕が一番知っている。
「ああ、そうさ。君の言うとおりだよ。それは片栗粉Xだ」
「やっぱり…。でも、あなたまさかこれを使っては」
「オナニー、したよ」
「……!!」
空間が凍り付くような感覚に襲われた。狂気の焔に彩られていたジェニファーの瞳が、徐々に色を失っていく。
時が、見える。
「なんで……なんでなの?」
『オナニー』とは、伝説のアトランティスと共に海に沈んだ、禁断の技法だ。『オナニー』をした者は、想像を越えた快楽に包まれ、生きながらにして涅槃を味わえるのであるが、反面、一度その技を手にした者は、その身朽ち果てるまで行為に耽る。そう、まさに天使で悪魔の、業(わざ)。
「あなただってそれが禁呪なのは知ってるでしょう?!『オナニー』をしてしまうと、一度に三億もの生命が奪われるのよ?」
「知ってるよ」
「それを知ってて、なぜ!」
「もう、うるさいなあ」
僕は緩慢な動作で、持っていたナイフを使いジェニファーの頸動脈を切り裂いた。
「理由なんてないんだよ。気持ちいいからするだけだよ。君なら分かってもらえると思ったんだけどな」
鮮血を撒き散らしながらゆっくりと倒れ込むジェニファー。僕はその返り血を浴びながら、無意識に恍惚としていた自分に気付いた。そして、いきり立ったものを掴むと、何度も飽くことなく、オナニーをした。
(完)
という作品を片手に芥川賞に殴り込みをかけようと思うんですが、誰か校正してくれませんか?ちなみに片栗粉Xは本当に存在するので興味のある人はGoogleしてみてねo(^-^)o
あれそんまま出しちゃったらヤバいです。
いろんな意味で。
ひどい…でも楽しいからOKっす☆
一回の射精分の精子を作るのには200mlの血液が必要ですもんね、オナニーを2回我慢して献血すると救える命もありますもんね。
でも、芥川賞はどうかなあ、イグ芥川賞でもあれば・・・
海中オナニーから僕のオナニーに駆ける情熱は途切れることはない。
でもオナホールに手を出さないのが、私のプライド。
ブログにて「俺とW杯」連載中なのでよかったら見に来てください!
http://cecil.sakura.ne.jp/mental/mental/mental01.html