肉欲企画。

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2005年02月24日

すすぬ!

「海行こうやー」

唐突に河野が呟いた。
季節は夏。
そう、海のシーズンである。

「どうやって行くんかっちゃ」

僕の故郷は下関。海が近いとは言え、殆どが漁港で、泳げる海というのは近くにはない。今でこそ皆車を持っているけれど、当時まだ高校生だった僕らには、泳げる海まで行くというのはそれなりに困難なことだった。

「バスしかないやろー」

まあ、普通に考えたらそうですよね。下関ってのは電車もあまり発達してなかったので、バスが主な交通手段です。だから海に行くっていう提案をした時からバスで行くってのは予想されること。

「金がもったいねえやんか」

それを無下に断る河野。


「いや、それやったらどうすr」

ヒッチハイクだろ!


一同(コイツ、昨晩絶対に『電波少年』見てる…!)

当時、「進ぬ!電波少年」という番組がやってまして、今は亡き猿岩石やらパンヤオやらがヒッチハイクやら何やらしながら色んな大陸を横断する、みたいな企画をやってたんですよ。当時はそれなりに人気がありましたよね。

よく考えたら今日は月曜。電波少年やってんのは日曜。ここからはじき出される試算は

『河野は電波少年に触発されてヒッチハイクを提案している』

という一点です。なんて安直な男でしょうか。

しかしまあ、どうせ退屈を持て余していることですし、たまにはそういう冒険をしながらどこかに行くってのもいいものです。最初は途方も無い提案のように思われた河野の発言ですが、誰とも無く賛同するようになりました。


「よーし、じゃあ、やるぞ!」


と河野が音頭を取って一同がヒッチハイクを開始した!



−30分後−



一台たりとも止まらねえ…。


ば、バカなー!番組の中だったらあんなにホイホイ車が止まってたじゃないかー!何でこうも上手くいかないんだ!

おかしい、何かがおかしい…一体何が、何が間違っているというのか…。

ヒッチハイクにおける重要な要素を考えてみる。


・それなりの車の通り
→車はバンバン走ってた。

・車道の横で誘う
→車道の真横で誘ってた。

・怪しまれないような風貌
→とても笑顔だった。


それなのに…なんでなんだ…。
俺達は頑張ってたのに…。




8人で頑張ってたのに…!



nume.jpg



いや、止まるワケがない。
テロル、こんなの壮大なテロルですよ。
8人が車道にならんで一斉にヒッチハイク。狂ってる。

何が狂ってるって、30分もしないとその不毛さに気付かなかった僕たちでしょう。流石AVを気合いで借りようと試みただけはあります。若かったあの頃。


「これじゃあ埒があかんけえ、とりあえず二人ずつに分かれようや」


誰ともなしにそう提案があり、僕らは4つのグループに別れた。

しかし炎天下の中、いつ来るかとも分からない「その車」を待つのは相当に堪える。漠然と腕を振っているだけじゃあ日が暮れてしまうような気がした。

そこで僕は作戦を変えた。信号待ちで止まっている車にアタリをつけることにした。


(信号が赤に)


僕「すいませーん」(コンコン)

(ウィーン)「はい?何でしょう?」

僕「あのー、どちらまで行かれます?」

「えっ…○×の方までですけど」

僕「そうですかー。あのー、乗せてもらえないですかねぇ!

「へ…!?」


我ながらよくこんなことやったなあって思います。世が世なら逮捕されてもおかしくない。実際アメリカだったらヒッチハイクを法律で禁止している州もあるみたいですし。

しかし、この作戦が大成功でした。なんと一発で車を引っ掛けた。目指す方向まで一緒。僕ら二人は急転直下、一気にゴールに向けて爆走したのだ!


しかもその運転手が『23歳 独身 ナース』とかいう、これはもうゴールドセイントのようなステイタスを身に纏っていたというのですから大興奮ですよ。ウヒョーヒョヒョウ!田舎のガキには刺激が強いぜ!



まあ、顔はウーピー・ゴールドバークみたいな感じでしたが…。
ウホッ!とか言ってそうだった…。



ともかく、そんなこんながありつつですね、僕らは海に一番乗り。おおはしゃぎで海水浴に興じました。あれはとても楽しかった。その後も続々と仲間が到着する。道中に起きた様々なこと何かを語り合いながら、6人は楽しい時を過ごしました!いやー楽しい!俺ら最高の6人だよ!

いやな、来ないの。残りの二人が待てど暮らせど来ないのな。何か神隠しにあった子供みたいになってた。いつの間にか日はとっぷりと暮れ、人の多かった海岸もすでにまばらに。いい加減泳ぎ疲れ、手持ち無沙汰で砂浜でたむろしている僕らは、(そろそろ帰るか…)と思い始めていた。


「おーーーーーーーーーい!!!」


振り返ると、満面の笑みを浮かべた二人がこっちに走ってくるじゃないですか!馬鹿野朗!どこ行ってたんだよ!心配したんだぞ!


「いやあ…車が全然捕まらんでさぁ…」


そう言えばこの二人、仲間内でもかなり口数の少ない奴らだった。その二人がヒッチハイクをするとなれば、その苦労は相当のものであったことは容易に想像できる。頑張った…お前ら頑張ったよ…!そう思うと、自然の仲間の間にも得も言われぬ感動が広がっていくのを感じた。これが…青春…これが…仲間!


「でも、何とか着けてよかった!」


「うん、ホント良かったわ!心配したっちゃ!」


「わりぃな!ヘヘッ…」


「じゃあ、帰ろうか



僕らは持ち前の要領の良さで又しても音速の勢いで帰宅。
他の4人もそれに続く。

他の二人がどうなったかは、僕はよく知らない。


追記 (本文には全然関係ないですよ)
posted by 肉欲さん at 17:52 | Comment(3) | TrackBack(0) | 日記 このエントリーを含むはてなブックマーク

2005年02月23日

まあ、ぶっちゃけてただの飲み会なんですけど。

場内は異様な雰囲気に包まれている。
曖昧に錯綜する記憶。僕は何故ここにいるのか。

目の前を確認する。琥珀色をしたグラスが鎮座していた。
周りを見渡す。数多くの友が事切れた様に横たわっている。生死の程は判然としない。
何故…何故こんなことに…!
一体何が…!

漠然とした記憶を辿りながら、しかし状況はそれを許さなかった。
アイスペールになみなみと注がれた焼酎が無言で僕の目の前に差し出される。

「飲め」

冷徹に囁かれる声。鼓膜の反応した方向に目をやる。
悪魔の様な形相をした人間がそこにいた。
一切の拒否を許さないほど冷徹な光を放つ瞳。
思わず僕は杯に、いやアイスペールに口をつけかけた。

「馬鹿な。飲めるはずがない」

そう口走り、彼の方を睨みつける。彼は少しも臆することなく言葉を紡いだ。

「飲める飲めないは聞いていない、俺は『飲め』と言っているんだ」

そう言ったきり、彼は口を閉じた。
もはや僕に選択肢は無かった。


段々と思い出してきた。そう、ここは居酒屋…僕は大学の友人達と「飲み会」と称して居酒屋に訪れたのだ。

最初は和やかな雰囲気であったそれも、時間の経過につれ徐々にサバトのような異様な空気に包まれ始めた。酒は人を狂わせる…その事実を僕は再認識しつつあった。
しかし、それでもしばらくは平穏だった。通常の飲み会の範囲であった。

事態が急変したのは、そう、ある料理が運ばれてきてからであったように記憶している。

『茄子の浅漬け』

その、何の変哲もないはずの料理が、状況を一変させた。

話は料理をオーダーする際に遡る。
注文した酒がやって来るのを待たず、僕は勝手に料理の注文を始めた。

サラダ、串焼き、唐揚げ…何の変哲も無いオーダーの仕方。
その中で特に意図も持たず、僕は件の『茄子の浅漬け』を注文した。その時だった。ある男が一言、発した。振り返って思うこと、それはその言葉は『終わりの始まり』を告げていたということである。

僕 「すいません、茄子の浅漬けを2つ」

男 「切らずにね」

一瞬、意味を掴めず呆然とした表情になったと思う。『切らずに』…主語も無くぶっきらぼうに発された言葉であったが、しかし、状況を切り取ると理解できた。彼の意図は茄子の浅漬けを切らずに持って来い、つまりはそういうことであった。

馬鹿げた話である。浅漬けというモノはすべからく適度な大きさに切られてこその料理であろう。それを切らずに持って来い、というのはまさに神をも恐れぬ暴挙。政治的側面から勘案しても土台許されることではない。

しかしながら店員もわきまえたもので、彼の提案に一瞬驚嘆した表情を見せたものの、すぐに

「かしこまりました」

といとも容易にその蛮行を許諾する旨、返答した。

馬鹿な…!愕然とした思いを抱きながら、しかし、この国に巣食う資本主義の原理をまざまざと感じされられた。所詮、金を払う者が全てなのである。金は絶対的な論理性を持つのである。金さえ適切に支払われれば、大抵のことは許されるのだ。目の前で起きている状況が、そのことを端的に説明していた。金、そう、圧倒的な資本力の前では、『茄子の浅漬けを切らずに提供する』という倫理という概念を蹂躙しきった愚行も、全ては容認されるのである。そしてそのロジックを前に、僕はあまりにも無力だった。

僕 「あの、切った茄子も2つ下さい…」

最後の力を振り絞って、掠れた声でそう呟いた。
絶望的な程の己の矮小さを感じ、自嘲気味に笑った。

しかしながら、『茄子の浅漬けが切らずに提供される』などという暴挙が現実のこととなるのであろうか?多少なりとも成熟した思考回路の持ち主であれば、それが如何ほどに馬鹿げた行為であるか、というのは容易に理解できるはず。ましてやここは居酒屋。そう、プロと称される料理人が包丁を振るう場なのだ。そうであるなら、一度は納得しかけた事実ではあるが、あるいはやはり浅漬けは切って提供されるのではないか。荒んだこのご時世であるが、しかし、良心を具備する人間というのは絶対数存在する。そのような人間の存在する限り、億の金を積み上げたところで蛮行はやはり蛮行でしかない。そう考えると幾分気持ちも落ち着いた。救われた気分になった。そうなると、先ほどまで過度に憂慮していた己が随分滑稽に思えた。

(全く、俺って人間は小さいな)

そう自省しながら、僕はそっと目を上げた。






nasusu.jpg






つまりは、全て僕の虚妄だったのである。認識できない、いや認識したくないという己の気持ちが、良心やモラルなどといった実態のない言葉に置き換えられただけのことだったのだ。愛、良心、救済…そういった言葉を否定するつもりは毛頭ない。しかしながらそのような耳障りの良い幾億もの言葉も、この傍若無人な茄子の前ではあまりにも無力だった。それだけの話である。

呆然としながら茄子を眺める僕の横で、友人が静かに呟いた。


「これは…俺が使った茄子よりも大きいな」

僕「使った…?」

「プレイの一環で」


最早何が善で何が悪か、僕には分からなくなっていた。ただ一つ言えることは、「キュウリはダメだった。どうやらあのイボイボがポイントらしい」と微笑みながら語る彼は間違いなく狂気の世界に足を踏み入れた狂人である、ということだけだった。


「じゃあこれ、早食いな。負けたらそれなりのことはやってもらうからな」


突如、茄子を切らずに持って来いと言った当事者が声を発した。最早全てが僕の理解を超えていた。本来、漬物とはご飯と共に食したり、お茶をすすりながら箸休めとして僅かずつ口に運んだり、酒の肴として嗜む種類の物であろう。それを『早食い』とは…『漬物』という概念を、根底からレイプしきったような発言に、僕は思わず言葉を失った。


「うっす、頑張ります」


然したる抵抗を見せることなく、後輩はその提案を快諾した。馬鹿な…この状況でまともなのは僕だけなのか…?いや、もしかしたら、まともでないのは僕の方であったのか…?茄子は切らずに出すもの…?そういうスタイルが当たり前なのか…?そして早食いすることこそが本来の食べ方であるとすれば…?

何も考えられなかった。考えたくなかった。10秒ほどで茄子一本を食し切った後輩を横目で眺めながら、僕にはもう思考を巡らせる気力さえも失われつつあった。


「いやー、茄子って水分多いなぁ!」


かろうじて考えられた事は、後輩が発したその言葉に鼓膜を震わせながら『見たら分かるだろ…!漬け込んでんだから…!』という一点のみであった。


漠然と状況を眺めながら、ふとあることに気付いた。

(もう一本の茄子は…?)

そうだった。その横でもう一人、茄子を齧っている男がいた。10秒というおそらく有史以来尤も早く茄子を食べきった男の真横に並びながら、呆然と立ち尽くしている男が一人。そう、つまりは彼は敗者なのである。しかしながら、何が勝ちで何が負けなのかは、もはやよく分からない。


「よーし、じゃあ、負けたお前はコレを飲め」


そう言って手渡された物を見て僕は意識が遠のきかけた。バケツのようなアイスペールになみなみと注がれた焼酎。彼は、立ち尽くす男に向かって平然とそう言いのけた。

馬鹿な…!そんな量…死ぬって…!有り得ないだろっ…!断るに決まってるじゃねえか…!


「うっす、いただきます!」


男は、そう言って喉を鳴らしながら酒を飲み干した。
どうやらこの世界の外に位置しているのは僕だけのようである。
そう言えば、幼い頃母親から

「いいかい、棒太郎。『自分の常識、他人の非常識』っていう言葉があるんだよ。自分の物差しだけで物事は計れないんだよ」

と言われたことを思い出した。あの頃はよく意味がわからなかったが、今ではよく分かる。そんな気がするんだ。


堰を切ったように、皆が酒を飲み始めた。後輩からスタートし、徐々に僕の方にも近づいてくる。
馬鹿な…!年功序列って言葉を知らないのか…!敬えよ…!目上を…!
そう、心の中で口汚く罵りながらも運命の車輪は冷徹に回るばかり。


いよいよ僕の番と相成った−−−−


僕の記憶は滝のように氾濫し、ようやく己が今いる状況を客体化することができた。



アイスペールになみなみと注がれた焼酎が無言で僕の目の前に差し出される。

「飲め」

冷徹に囁かれる声。鼓膜の反応した方向に目をやる。
悪魔の様な形相をした人間がそこにいた。
一切の拒否を許さないほど冷徹な光を放つ瞳。
思わず僕は杯に、いやアイスペールに口をつけかけた。

「馬鹿な。飲めるはずがない」

そう口走り、彼の方を睨みつける。彼は少しも臆することなく言葉を紡いだ。

「飲める飲めないは聞いていない、俺は『飲め』と言っているんだ」




そうだった。そうだったのか…。


呼吸が荒ぶる。動悸が激しくなる。不定愁訴が体を包み込む。

しかし、それでも、退くことはできない。僕に残された道は絶望的なまでの険しさ、否、もしかしたら道すらも残されていないのかもしれない。虚空に足を踏み出すような救いのない思いを抱きながら、僕はそっと、しかし確実に焼酎を飲み干す。

動悸は激しさを増し、肺はもはや酸素を受け付けようとすらしなかった。



混濁としていく意識の中、やはり今日はソルマックを飲んでくるべきであった…と最早何の意味も持たない思考を弄んだ。
posted by 肉欲さん at 21:41 | Comment(7) | TrackBack(0) | 日記 このエントリーを含むはてなブックマーク

2005年02月22日

激動!〜その時歴史は止まった〜

おいアンタ。そこのアンタだよ。


「あれっ、今日もブログ更新されてないよ。チェッ」


とかいってブラウザの戻るボタンを押してたそこのアンタ。

アホの子みたいなアホ顔してここのページをひたすらクリックしてた延べ100人のアンタたちのことだよ!あのなぁ、いいか、三寒四温って言葉があるだろ?最近はもうめっきり温かくなった。そう、世は春なんですよ。

春はAKEBONO。これはつまり昔の人的には
「春は力士みたいにアグレッシブに動いちまいな!」
という意図が隠されてるんじゃないかって僕は踏んでる。教科書に書いてた気がする。

つまりそういう風に春っていうのはその訪れと同時にすべからくアグレッシブにいかなきゃあならんのよ。それをなんだ?アンタらときたらよー。毎日毎日ネットネット。来る日も来る日も電脳電脳。あっちやこっちやのエロサイトを行ったり来たり。大量に消費されるティッシュの山、そして山。部屋に充満するイカのようなキラースメル。恥ずかしく…ないのか…!

もしかしたら「先生!いくらなんでも季節はまだ冬です!」とか言う困った子もおるかもしれんね。まあよしんば今が冬だとしても状況は何も変わらない。

冬は勤めて。これはそう、昔の人的に「冬は働いちまいな!」というメッセージが潜んでいるのではないか、そういうそこはかとない気持ちが僕の心を包んでいる。つまり今ニートがなんだってしきりに騒がれているでしょう?そういう状況を見越して昔の人が現代の僕達に対して苦言を呈してくれたんです。教科書で見ました。それをなんだ?アンタらときたらよー毎日毎日ネット三昧。「起床→ネット→ご飯→ネット→縦揺れ→トイレ→ネット→縦揺れ→就寝」みたいに凝り固まったルーティンワーク。1日2回は欠かさず縦揺れ。たまに3回、ないし4回。残ったのはティッシュの山だけ。この…ネピアのヘビーユーザーどもがっ…!たまにはスコッティも使えっ…!

とにかく死ね!死ね!誰もかれも死んでしまえー!



っていう内容のことを僕の友人の「ロドリゲス=佐助」氏が言ってましたよ!あ、ちなみに佐助氏は『超絶!イングリモングリ』というサイトの管理人さんなんですけど、全く酷いことを言うもんだなー!皆、気にすることはないよー。



---------
追記

どうやらロドリゲス佐助氏は己の口汚さに絶望感を感じるほどの呵責を覚えたらしく、ブログから記事がゴッソリなくなっていました。非常に残念です。



ロドリゲス佐助氏のブログ
posted by 肉欲さん at 14:36 | Comment(8) | TrackBack(0) | 日記 このエントリーを含むはてなブックマーク

2005年02月19日

大人の階段

大人の階段を昇る時というのは、一体いつでしょうか。
酒を飲んだ時。
煙草を吸った時。
車の免許を取った時。
成人した時。
セックスをした時。
結婚した時。

様々なファクターが考えられますが、いずれにせよメルクマールとなる出来事というのがあると思う。 逆に言うとそのような出来事を経験できなかった人は、いたずらに年だけ重ねていくのみで、大人になれない大人、なんて逆説的な状況が生じてしまうのではないでしょうか。近時のいたましい事件の数々、そのいずれもがそのような大人になれない大人たちが引き起こしている様に見えてなりません。

大人の階段を昇る…ひどく抽象的な物言いですが、その階段を昇る重要性は計り知れない。もちろん行為そのものが大事なのではなく、問題はそれを通じて心に変化が起きるかどうか。

煙草をプカプカふかしていきがっている高校生は子供そのものですが、仮に中学生が煙草を戯れに吸ってみてそのあまりの不味さ、そしてその不健康さに恐れおののき、煙草撲滅運動に着手、ゆくゆくは肺癌の名医になった、という例があるとすれば、それはまさしく大人の階段を昇ったと言っても過言ではありません。表面的に見れば中学生が煙草を吸った、その一点に囚われてしまいがちですが、内面を見ると大いなる変革が起きているわけです。人は自分を客観視しにくいもの。なりたい自分になれない自分、ということはままあるかと思います。そんな時、思い出してください。自分がどんな大人になりたかったのか?を。大人の階段を昇ったのは、いつの頃ですか?と。

そうしたら、きっと、いろいろ見えてくる。




汁 外伝 〜大人の階段〜





中学三年の夏。部活も引退して暇を持て余していた僕は、毎日友達と遊んでました。
河野くんと竹野くんという友人と遊ぶのが主で、夏の間はいつも 僕を含んだ三人でつるんでた記憶があります。



夏の思い出

手を繋いで

歩いた海岸線…


なんてことはビタイチ有り得ず、もう狂おしい程に男三人だけだった。

またその二人がアホでねぇ。彼らはバスケ部に所属してたんですが、僕の中学のバスケ部ってのがかなり強かったんですよ。全国大会行っちゃうくらい。その為合宿とかにもよく行ってて、彼らが合宿での出来事をよく話してたんですが、なんか聞いてたらこいつら風呂場でのぞきやってんのな。厳密に言うと多分のぞきしかしてなかった。よく考えたらのぞき以外の話を聞いたことがなかった。

つまりこの人たちね、わざわざ合宿行ってんのに田代まさしみたいなことしかしてないの。やれあそこの中学の女はすげえパイオツだっただの、あの女は可愛い顔して見事なジャングルを育んでいただの、もうバスケ話とか皆無なのな。後輩を見張りにつけて、狂ったようにのぞき。何かのぞきの虎みたいな目付きになってた。


「いい覗き場所を見つけた時、つまり完璧な角度と視界を有する場所を発見した時…この時こそがバスケ部冥利に尽きる訳よ」


と熱く語ってた河野くんの目付きは間違いなく狂人のそれだった。
シャブとか打ってそうだった。

そんな彼らなので、つるんでいても会話の内容なんて毎日変わらないのな。
来る日も来る日もエロトーク。100%エロトーク。1ミリの妥協もなくエロトーク。
口を開けば「やりてー」とかそんな言葉ばっかり。
「やりてー」って言葉が接続詞みたいに乱発されてた。
あの時僕らが子育てしてたら、赤ちゃんの最初の言葉は「ヤリテー」だったに違いない。

その他にも

「昨日オナニーした?」

「したした!」

とかいう会話に至っては、最早ただただ涙が流れるばかり。
お互いのオナニーライフを確認、というどう控え目に見ても変なプレイの一環
としか思えないようなことを平気でやってた。
余談ですが、変化形として
「昨日シコッた?」
とかもありましたかね…おぼろげな記憶ですが…。

やっぱり15歳くらいの男の子って一番やりたい盛りだと思うのですよ。事実、その位の年
齢で童貞捨てる人も多いワケですし。

でも僕らといえば彼女もいない。
いいルックスもない。
お金もない。
これはもうないない尽くし。
ナイナイ・ナーイ!って魔法を唱えたくなるくらいの無さっぷり。


だからどうしても 僕達みたいな者はAVばっかり見てた。
「女子高生スクランブル」っていうAV。
コレばっかり見てた。

でも、やはり1年365日同じAV見てたらさ。ホラ。アレやん?
分かってしまうじゃないですか。

「あー、この後フェラのシーンにいくんだよな」

みたいな。

「で、ここから騎乗位→バック→フィニッシュみたいな流れだよなー(シコシコ)」

みたいにさ、何て言うか予定調和?て言うのかな。
とにかく浪漫がなくなってしまうじゃないですか。
やはり「AVは浪漫」という側面は拭いきれませんしね。


15歳という若さですから、その溢れ出るパッションも相当のモノがありました。
それを「女子高生スクランブル」一本で押さえつけるというのは土台無理な話なんですよ。
もっと見たい!色々見たい!瞳リョウが見たい!城あさみが見たい!洋ピンが見たい!
そういう叫びっていうのは、至極まっとうなこと。

しかしそこは15歳という若さですから、AVなんて中々手に入らないのな。
むしろAVコーナーに入ることすら叶わない。
だから僕たちはラックの隙間から、まだ見ぬAVばかり眺めてた。


河野 「おい!あのAVスゲエなっ!」

竹野 「いやあ、俺はその隣の方がええね」

僕 「どれもこれも捨て難いぜ」


本当にアホの子だったあの頃。



そんな折、風雲急を告げる事態が訪れたのです。
柴田という男が僕らの前に現れたことに端を発します。

柴田は同じ中学の同級生だったのですが、そんなには目立つヤツじゃあなかった。
ぶっちゃけ中のど真ん中の中くらい、言ってみれば一億総中流のカリスマみたいなヤツだった。
そんな柴田が、ある日突然


「おい、俺、AV借りてきたぜ!」


とか口走るからさあ大変。


僕 「お、おい、どういうことか!」

「いや、この前レンタルビデオ屋に行ったら普通に借りれたぜ!」


な、なんだとー!普通に借りれた、とお主そう申すかー!

これは大変なことですよ。あのレンタルビデオ屋にあったAVコーナー、すなわち「夢の牙城」、あそこに並べられた数々のAV、いやAV様が、望めばすぐに手中に収まる、ということをこの柴田は言ってるんですよ。夢が。あの日夢みた僕らの願いが。瞳リョウが。城あさみが。「盗撮スペシャル24時」が。今!まさに!僕らの手中に!


と思って少し考えた。いや、だって、ああいうビデオは18歳未満はレンタル禁止じゃないの?それがあるから僕もこれまで躊躇われてきたのですよ。どう考えてもおかしい。どういうトリック使ったんだ、柴田は。


僕「でもさぁ…借りれんの?本当に。ヤバいんじゃないの?」


「バカ!そんなの気合いだよ!


まさかビデオレンタルに対してこんな風にモンマリと精神論が持ち込まれるとは思いもしなかった。

『エロビデオは気合いで借りろ!』

何て言うか、この時の柴田の目は間違いなく狂ってた。


僕「そ、そうかー!なるほど!」


僕の目はもっと狂ってた。




溢れ出すくらいの気合いは既に具備されていた僕。すぐに竹野と河野を招集する。
とりあえずレンタルビデオ屋に呼び出した。


河野「なんだよ急に」

竹野「どうしたんだよ」

僕「いいか、お前ら。よく聞け」

河野「おう」

竹野「なに?」

僕「俺が、AVを借りてくる」

河野・竹野「な、なんだってー!」


彼らにとっては寝耳に水、というか寝耳にザーメンをぶっかけられたような発言だったことでしょう。これまで、望むべくもなかったAVレンタル、それを今まさに僕が行わんとしているのですから。


河野「待て!待てて!それはヤバいやろ!」

竹野「そうやって!やめとけって!」

僕「臆するな!柴田だって借りられたんだよ!俺にできねえワケがねえよ!」

河野「でもよ…」

僕「お前らはAVが見たくないのか?俺は見たい!AVが見たい!それだけだ!」

竹野「棒太郎…」

河野「お前…まさかそこまで…」


三人を奇妙な友情が包んだ。戦地に赴くソルジャーみたいな目つきになってた。


河野「よし、じゃあ折角だからジュンと白濱も呼ぶか」

竹野「そうだな。皆で選ぼう」


そんな感じで更に二人の同級生を動員し、僕らは死地(AVコーナー)に赴いたのである。
何て言うか、アホだった。でも、それでよかった。あの頃は…。


AVコーナーに入ると、そこは異世界だった。
見渡す限りの裸・裸・裸…クラクラした。眩暈がしそうだった。


竹野「これっ!いつも遠目で見てたアレやん!」

河野「うわっ!すげえ!妊婦とかあるよ!」

ジュン「犬が!犬と人が!」

白濱「スッゲ!ババアがセックスしてる!」


僕たちは、目をキラキラ輝かせてAVを物色してた。
夕暮れまでひたむきに遊んでいた、小さい頃をフと思い出した。
心は、まるでピュアな少年だった。
やってる行為は、限りなくどす黒かったけど。僕らの生臭いリビドーがその空間を支配してた。心なしかイカ臭かった。


一通り見回った後、僕はみんなの方を向きなおして、言った。


僕「よし、じゃあ皆好きなのを選べ。俺が今から借りてくるから…」


一同「(ゴクリ…)」


緊張が走る。本当に大丈夫なのか?リスクはないのか?引き返すべきでは?

しかし、既に少年達のそれぞれの息子は猛り狂っており、よもやここから引き返すなど考えようもなかった。皆、それぞれの手に、大事そうにAVを抱えていたのだ。本能には逆らえない−−−実感した。みんな前のめりだった。


それぞれが僕にAVを手渡す。城あさみ、瞳リョウ、女子高生…あの日夢見たAVたちが、ここに。


僕「よし、じゃあいくぞ…!」


河野「あ!ちょっと待って!こ、これも!」


河野が、何か意を決したように慌ててもう一本ビデオを持ってきた。
パッケージを確認してみる。


『極秘盗撮!湯けむり温泉宿』


彼の顔はアホそのものだった。やはり『のぞきの虎』だった。



AVコーナーからズババンと飛び出す一人の少年。
彼の手にはおびただしい数のビデオが…AVが…。
少年に迷いはなかった。
悠然とカウンターに突き進んでいくその姿に誰もが泪した。
あの背中を見たら、誰もが「抱かれたい!」と思ったに違いない。そう信じたい。そう信じないとやるせない。


柴田『気合いだよ!気合いで借りるんだ!』


彼の言葉が頭をリフレインする。大丈夫。気合いは充分だ。俺はやれる。やれるんだ!


店員「いらっしゃいませー」


僕「これ、お願いします」


決まったー!すっげ、俺すっげー!完璧じゃん!
なんていうかフレンチレストランで

「ボルドーで」

みたいに注文するくらい優雅だったね!
完璧!パーフェクツッ!


店員「あ、はい。じゃあ会員証を」


僕「(スッ)」


クゥゥー!し、渋いっ…渋すぎる…!流れるような一連の動作!


店員「はーい。(ピッ ピッ ピッ)」

僕「(フフ…)」

店員「(ピッ ピッ ピッ)」

僕「(もうすぐだ…もうすぐエロトピアが手に入る…)」

店員「(ピッ ピッ ピー!)あっ…」

僕「え…!?」




『通信兵!通信兵!戦況を報告!』


『こちら前線!弾幕で状況が掴めません!』


『馬鹿野朗!現状を報告しろと言っているのだ!』


『確認中!』




店員「あー、あのさー、これ18歳未満には貸せないんだよねー」

僕「へ…?」




『通信兵!こちら前線!被害甚大!衛生兵を呼べ!』


『通信兵!弾切れだ!弾を!弾を急げ!』


『メディック!メディーック!!』





店員「君、まだ15歳だよね?」

僕「いや、あの、気合いは十分に…

店員「ちょっと君、こっち来て?」




『通信兵!応答せよ通信兵!』


『通信兵!通信兵!』


通信兵ーーーーーーーーーーーー……!





(全滅)






その後、事務室らしき場所でビデオ屋の店長にメタクソに怒られた。
恥ずかしさと動揺でよく覚えてはいませんが、とにかく烈火の如く怒られた。


「お前、その歳でAV6本とか、何考えてんだ!」

「いくらなんでも借りすぎだろ!」

「なんで女子高生とか盗撮とか借りてんだ…?その歳で…?」


とか、そういうことを散々言われた気がする。
盗撮は僕じゃないのに…!河野の野郎…!


僕「すいません、親に言うのだけは勘弁…!」

僕「すっかり借りれるものかと勘違いしてて…!」


とか、必死に懇願した気がする。
『すっかり借りれるものかと勘違い』
真顔で言い切った僕は結構男前だったように感じます。


その後、結局説教だけで終わったものの、友人達はクソ虫を見るような目つきで僕を見てた。何て言うか、ボソッと「使えねえな」とか言ってた気がした。友情とか、プライドとか色んなものを全部失ったあの日…。


一つ、確実に理解したのは、AVは気合いなんかじゃなくて、年齢で借りるってこと。
社会にはルールがあるってこと。
ルールを破ろうとしたものには容赦ない罰が与えられるということ。



僕はこの時、大人の階段を一つ、昇ったんだと思う。




そして今。当時の経験は今も生きている。
そう、僕を突き動かす原動力として。
15歳ではAVなんて借りれない。それは変わらない。
だから僕は青少年たちに向けて情報を発信する。
「キチガイ!」「変態!」と言われようが、ブログランキングから除名されようがそのスタンスは変わらない、変えられない。なぜならなぜなら性的扇情性のある文章を書くこと、それが僕の責務だからである。平成の団鬼六を目指しているからである。あの日夢見たAVの牙城…果たされなかった目標…悔しくはない、悲しくはない。ただ、ほろ苦い思い出として胸に残るだけ。夢から夢へ−−−







頑張れ

青少年たち











アヤパン「ちなみに現在の棒太郎さんの夢は何でしょう?」



「日本全国津々浦々の中学生が


『昨日の肉欲企画をオカズにシコッた!』

『思わずディスプレイに飛び散った!』


と目を輝かせて言っている姿を目にすることです」


アヤパン「なるほどー。素晴らしいですね!それでは、『今日のわんこ』です」



「今日のワンコは、東京都穴区の、ペディグリーチャム吉くんです。
バターが大好きな彼は、いつもバターをペロペr(おしまい)
posted by 肉欲さん at 22:33 | Comment(10) | TrackBack(0) | 日記 このエントリーを含むはてなブックマーク

疾風怒涛! 〜不幸は降り注ぐ雨の如く〜



b.bmp



どう考えてもおかしいだろ。


「国会に関連するブログ→ベラカミーダ」


狂ってる。


あと学生ブログランキングから排斥された模様です。たのしー!(リストカットしながら)



−−−−−−−−
追記


バイトがあまりにも暇だったので開始五分で帰りましたー!無為!空虚!

いやあ、しかし焦った。
朝起きて学生ブログランキングをズバンとクリックしたら

「IDが登録されていません」

ってなもんですよ。
アホの子みたいにポカーンとした。


一体何がまずかったのでしょうか。
すなめりの時から内容は変わってないのに、なぜ?なぜだ?


諸君らが愛してくれた肉欲企画は死んだ!なぜだ!




「なんか変なブログあんぜ。肉欲…企画…?」

「趣味は…地上げ…?」

「チンコ…ケース…?」

「いくよ…くるよ…?」



たぶんこんなやり取りの後に削除が決定されたのだと思います。今いくよくるよのことなんてビタイチ触れたことないけど、たぶんそれも加味された。絶対そう。そう信じたい。そう信じないとやるせない。


そういうワケで足かせの外れた僕はこれから鬼の様に、エロの修羅のように過激な内容で更新していきたいと思う所存です!つまり何も変わらないってことですね!




コラム No.1 「官能・煩悩・超欲情」





僕 「パンツが汚れたんだ。洗ってくれよ」


「手洗いしてあげる」


僕 「丹念に舐め取れよ!上目遣いでよー」


「お、おっきい…すごく、おっきいです…」


僕 「裏の筋も丹念に舐めるんじゃぞ…オオ…オオオ…!!!」




ってやり取りを佐野君とメールで行った土曜の昼下がり。
将来の夢は立派な大人になることです。
posted by 肉欲さん at 11:39 | Comment(8) | TrackBack(0) | 日記 このエントリーを含むはてなブックマーク

2005年02月18日

ベラ・カミーダ

sblog88.gif


これはとんでもない手法ですよ。

日付を見るに、タイムマシーンにでも乗ったんですかね…。






僕もこの手法を踏襲してみよう。









あなたのファンの者です。

純粋に、ご本人さんのブログが見たいので、気軽に書いてはもらえないでしょうか?

seesaaのIDを差し上げますのでご連絡ください。
もちろんIDだけじゃないです。色々差し上げますので(貞操とか)。

ブログ界に潮を吹かせてください!」




(これでマジ連絡きたら速攻で譲ります)





まあそんなのはどうでもいいんですが…おっと、ここで速報です!




【速報】ついに被害者の会発足!【速報】




速報です。

「飼い犬に交尾をしかけられた!」という痛ましい事件が全国で頻発していますが、ついに事件に関連して「被害者の会」が結成されました。


近年国内では、未曾有のペットブームにより犬を飼い始める世帯の数が急上昇。動物愛護の精神が向上してきた、とおおらかな雰囲気が国内を包み始めた一方で「飼い犬による飼い主への射精」という痛ましい事故が頻発しています。


手口は残忍かつ卑劣なもので、何ら警戒の無い飼い主ないしその友人に音もなく忍び寄り、チャンスと見るや否や空前絶後に速度でペニスを打ち付けるという、思わず目を覆いたくなるほどに凄惨なやり口です。あまりのショッキングさに、全国の子供を持つ家庭からは「危なくて家の中を歩かせていられない」「寝てる間にシャツがパリパリになってた!」と、何とも悲痛な声が上がっています。また、本件事件に付帯するPTSDを患った方は全国で既に一万人を超えると言われています。


この事件を憂慮して立ち上がった巨大企業「ジャパネットたかた」が、一週間前から社長自ら先頭に立って

『あなたを被害から守る!ワンコ用ペニスケース!送料手数料はジャパネット負担!』

というCMを流し始めた模様です。


ところが、CM中において実際にたかた社長が

「奥さん、これ、見てくださいよ!僕だって装着できるんですよ!これ!スッポリ!これはスゴイ!こんなにスッポリなのはジャパネットだけ!」

などと調子に乗って実演してみたところ、全国各地から「ふざけるな。死ね」「短小。消えろ」というクレームが殺到。その流れで巨大企業「ジャパネットたかた」は先ほど倒産した模様です。


この様に一大企業の倒産という事件まで引き起こすこととなった犬射事件。

「某金融会社があんな可愛げなチワワをCMに出したのが悪いんだ!」

との批判の声も高まっています。全国的な愛犬非買運動も広がっており、ビジネスを苦しめられたトップブリーダー達が国会の周りを犬と共に取り囲む、という凄惨な事件まで起きる始末。首謀者は逮捕されましたが、取調べに対し

「我々は散歩をしていただけだ!」

と言い張り、どうにも立件は難しい見通しです。
しかし検察の主張としては

「散歩にしても度が過ぎる。シャレにならないくらい大量のフンが国会の周りに散らばっていたんだ!バキュームカー5台分はあった!ふざけるな!」

と怒り心頭。軽犯罪法違反などもでっちあげて何とか逮捕に踏み切る構えです。
しかし、この事件、トップブリーダーに罪はあるのでしょうか。
何か疑問も残ります。


専門家の意見によると、どうやらテロ組織ベラ・カミーダが今年初頭全国販売店においてペディグリー・チャムの中に暴君ハバネロという菓子を混入する、というテロ行為を行ったことが引き金になったのでは、ということです。しかしなぜベラ・カミーダがペディグリー・チャムにハバネロを混ぜ込んだかについては未だ謎の残る所であり、首謀者のゴンザレス佐助氏も「これは聖戦(ジハード)だ!」と意味不明な言葉を繰り返すばかり。ちなみにベラ・カミーダは構成員僅か三人、うち一人は幽霊部員ということもあり、先ほど潰れた模様です。


しかし、あまりの辛さに猛り狂った犬たちによる犯行−−−真実だとするならば、何とも痛ましい話です。

と、ここで話題のチワワ、「くぅーちゃん」からのインタビューの模様が入って参りました。



くぅーちゃん 「ワンワン。ワンワン。」



木村太郎 「沈痛な面持ちですね…やるせないです」



木村解説委員でした。



泥沼化の様相を呈してきた今回の事件。

被害者の会の動きは?

犬たちの反応は?

そして行政の一手は!?

我々ニュース69はこれからも本件について精力的な取り組みを見せていきます。





次のニュースです。

「AKEBONO、爆弾発言!?

『別にローマ字表記じゃなくてもいいじゃん、俺』」



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posted by 肉欲さん at 23:17 | Comment(5) | TrackBack(0) | 日記 このエントリーを含むはてなブックマーク

佐野君。

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なんだか先月あたり人間関係で少しゴタゴタっとしました。
今となっては笑い話しです。

ただ、その事実を知ってか知らずか後輩の佐野君が

「棒太郎先輩って、何か浮気して別れたらしいぜ!」

って事を吹聴してたらしい。


もう、ブチ切れですよ。ブチ切れカンガルーですよ。


お、お前なぁ…。こっちが伊達さんのハートブレイククショットよりもハートブレイクショットを直撃してるのに、「浮気した」とか有り得ないだろ…!恥を知れ、恥をっ…!フリッカーで殺すぞ…!?


これには流石に畑正憲クラスの穏便さを誇る僕とは言え、流石にキレちまったよ。
久しぶりに…キレちまったよ…。


そういうワケで、僕の携帯が唸りを上げて佐野君の着信とかメールとか、愛とか恋とか、よく分からんけどそういう一切合財を拒否せむ!としてたところ一通のメールが舞い込んで来たんですよ。


チャラーン


差出人 佐野


カッ!この後に及んで命乞いか!
俺の怒りは容易く静まらんよ!


「件名 なし」

「本文 彼女の友達が男の人紹介して欲しいって言ってるんですけど、棒太郎さんどうですか?」


ふ ざ け る な !


そして


み く び る な !


俺が!ハートブレイクなことを知りながら!そのメールというのは!その意味が分かってるのか!
「男を紹介して欲しい!」だと!
そんな!
安易な!
展開!
「どうですか?」
だと!
ふざけるな!

俺はなぁ…ホントに怒ったんだよ!
信頼しているお前に!裏切られた!そういう!気持ち!だったんだ!
それなのに!今このタイミングでこんなメールしておいて…俺と言う人間を知っておきながら…


『彼女の友達、どうですか?』


だなんて!そんなの、お前!俺のこと分かって聞いてるのかよっ…!





「Re: 行かないワケがない」




うん、あれだな。憎しみは何も生み出さない。
何て言うか佐野君、許すことにしたよ。キミのこと。





「Re:Re: 良かったー。なんかその娘、家賃20万のマンションに住んでるらしいですよ」





ア ホ か !


家賃20万だぁ?そんな所で何が計れるっていうんだよ!
大事なのはハート!気持ち!コ・コ・ロ・!そうだろう!?
それを忘れて…人間が語れるかっ!
みくびるなよ…ヒトをっ…!




「Re:Re:Re: ヤベー、俺、ヒモになっちゃうじゃん f(^^;)」



まあね、資本主義の世の中、金を忘れて世界は語れませんわ。
人情?プライド?ハァ?何それ?浪花節でお腹が埋まるっての?バカじゃないの?



まあね、とは言えそんなにがっついても仕方がないって話。
あくまでも「男友達が欲しい」ってことですからね。
こちらもライト&イージーなスタンスで攻めていかないと。
足元が覚束ないままじゃあ、何をやっても上手くいきません。
邪な気持ちは身を滅ぼします!
ダメよダメダメ!棒太郎、誠実にっ!(パシパシッ!)←頬を叩きながら




(チャララ〜ン♪)




「Re:Re:Re:Re: 何かその娘、最近新しい下着買ったらしいですよー(^0^)/」











『最近新しい下着買ったらしいですよー(^0^)/』












『下着買ったらしいですよー(^0^)/』







『(^0^)/』









み な ぎ っ て き た ぜ !_ト ̄|○



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2005年02月17日

繋がりって、大切だよネ!

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今日も今日とてネットサーフィンしてたら、見つけちゃいました!ステキなサイト!

わんこブログっていうサイトです!(クリックして出てくるgoogle画面の一番上)

皆さんのわんこに対する愛情がひしひしと伝わってきますね。
僕は犬を飼ったことがないんですけど、何だか飼いたくなってきます!ワンワン!

おやおや、これは犬種別にカテゴライズされてるんですかねー?
どれどれ…







dog1.bmp







チワワかぁー。プードルかぁー。うんうん、何だか暖かいよね!ワンワン!

他にも何があるのかなー?ワンワン!











dog2










ワン!ワゥーーーン!(発狂)




ちょちょ!なに、何これこれ何!なんで昨日書いた「山本家のマルチーズ」がこんなところでリンク貼られてんの!いや、おかしいやろ!愛護精神なんてビタイチないのにおかしいやろ!もしかしてあれか、ここはバター犬サイトかっ!



と、愛犬家の方々からそろそろぶっ殺されそうなのでやめておきますが、しかし望むと望まざるとに関わらず、往々にして自分のブログとは関係の無いところからリンクが貼られてたりしますよね。困りますよね、そういうのって。




ホント困る。









live1.bmp









ホント困る。こういうの。
コラッ!言ったそばから!この子はっ!あるわけないでしょ!ウチのブログが!











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何でこうなるんだよ!有り得ねー!












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似たようなブログってどんなんだよ!(クリック)













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有り得ねえーーーー!






----
追記

そういえば前のブログの記事を適当にまとめたのでモリンとアップしておきますね。

倉庫

順不同です。


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posted by 肉欲さん at 19:56 | Comment(4) | TrackBack(0) | 日記 このエントリーを含むはてなブックマーク

山本家のマルチーズ。

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何かですね、今日も今日とてネットサーフィンしかすることのない僕としましては、ルーティンワークとして友人達のブログを見てたんですけど、その内容がひどかった。やれポコチンだの、地球の地震はオナニーによるだの、犬に交尾しかけられただの、何て言うか悲しくなってきた。いい大人がさぁ、チンコとかマン…とか叫んで!恥ずかしく!ないのかよっ!

と、ここまで書いてみて、チンコとかマン…とか書いてるのは他ならぬ僕だけだったという事実に気付いて愕然とした。ケツ毛がゴッソリ抜け落ちるかと思った。

まあね、ああいう美辞麗句を並べ立ててみたけれども、そう言えば僕自身も犬に交尾しかけられた記憶はあります。あれは中学二年の時。山本君の家で桃鉄をしてた時。

山本君ってのが、それはもう途方もないくらいの富豪で、部屋の数とか半端じゃなかった。ヘタなラブホテルよりもたくさんの部屋があった。

で、その山本君の家な、やはり富豪であるが故ご多分に漏れず飼ってんのな、犬を。またその犬がマルチーズだかマルクンニだか知らないけど、毛並みがファサーっとしててさ、どうにもこうにも高貴な雰囲気を漂わせてるのよ。ワンワン!とかって鳴きそうにないくらい高貴なのな。ワンワン!っていうかワン…!フム…。ワン…!ハハ…。みたいな感じ、意味分からんけどそんな感じ。

でもやっぱりご多分に漏れずうるさいんですよ、富豪の家に飼われてる犬ってのは。先ほどはああいう書き方しましたが、やっぱりワンワン!CanCan!Non-no!みたいな感じで吼えてるんですよ。よく覚えてないけどたぶんそんな感じだった。

こちとら心静かに桃鉄に興じてるのに、その横で例のマルチーズだかフェラチオだか言った犬種の犬がギャンギャン吼えてるから、こちとら桃鉄どころじゃないワケで。誤解を恐れずに言うと犬鍋にしたいくらい苛立ってた。

で、話は戻って中学二年の時ですね。僕達もまたご多分に漏れず山本君の家で飽きもせずに桃鉄なんかに興じてた。アホの子みたいな顔して「うわーキングボンビー来たよー」とか言ってた。もはや60年目くらいなのにキングボンビーに対して新鮮な驚きを感じてた。

でもね、その日はなんだか違ったんですよ。いつも元気なあかおに社長(CPU)が、今日に限っては静か、というか目的地がトマムなのにいきなりハワイに向かったりとか、そういうレベルでの違和感。分かりますかね。とにかくあの日の山本君の家は何かが、得も言われぬ何かが支配してた。

よく考えたらですね、そのマルチーズだか四十八手だか言う犬が、今日に限っては借りてきた猫みたいに大人しくしてるのな。もうこれはビックリするくらい、それこそ今日関東で起きた地震を遥に上回るレベルの驚きを呈するくらい静かにしてた。

いや、普段だと地獄の番人ケルベロスみたいな様相を呈している山本家のワンコが、今日に限って、それも僕らが「桃鉄ついて本気出して考えてみた」、みたいなそんな時に限って静かだからこれは最早神の思し召しだとしか思えなかった。こんなに心静かに桃鉄できたのは初めて!くらいの勢いだった。平静を装いながら岡山の物件を買い占めてた。

でもやっぱりそういうのっておかしいじゃないですか。普段はケルベロスみたいなそのマルチーズだかペドフィリアだか言った犬が、今日に限って大人しいとかやっぱりおかしい。最初の内はイージーに考えながら「あかおに社長狂ってんなー」とか思いながら桃鉄に興じてたんですけど、薄ら寒い何かがあるじゃあないですか。ホラ、そういう風に考えてたら、何て言うか、段々と右腕辺りに違和感を感じてくるでしょう。何て言うか、コツコツ、コツコツ、という違和感というか。え?コツコツ、コツコツ?




振り返ると、山本の家のクソ犬、チンコを禍々しいまでに勃起させておった。




焦った。これにはさすがの僕も焦った。何か狂おしい程に荒ぶった、何て言うかその火山を、僕の右腕に対してスコンスコンとぶつけてきてんの。コツコツコツコツ突っついてんの。よく分からんけど、犬ながらにあの表情は恍惚としてた。憎しみとか悲しみとか、あと愛とか、そういう感情を一身に背負って僕の右腕にパッションをぶつけてた。


「ヒ、ヒィィ!」


と思って腕を跳ね除けたら、これがまた見事にモンマリと何か出てんのな。何かザーメンだかボーイズ2メンだかそういった液体がモリッと飛び散ってるの。


こうなると最早桃鉄に興じるどころではなく、ロストチェリーより先にロストバージンしちゃったみたいな気持ちになるからさあ大変、てなものですよ。怒りに震えた僕は山本とっ捕まえてギャンギャンわめいてるし、一発ぶっ放してスッキリしたそのワンコもキャンキャン吼え始めるし。何か地獄絵図みたいな様相を呈してた。

もう収集なんてつくべくもなく、なし崩し的に桃鉄の会は解散。
それ以来山本君とも疎遠になりました。


それ以来犬なんて飼わないと硬く心に決めた。






よく考えたら中学二年の時は犬に交尾迫られるバレンタインはロクなもんじゃないわ、どう考えても何か狂ってた。そんなのがなければ、もう少しマシな人生だったのかもしれない、何て思っても今は虚しく響くだけです。マジ犬鍋食べたい。



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posted by 肉欲さん at 02:47 | Comment(9) | TrackBack(0) | 日記 このエントリーを含むはてなブックマーク

2005年02月15日

移転完了です。

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移 転 完 了 !


ようやく移転先が見つかり、約束通り2月15日を以って旧ブログから撤退することができました。


こうして移転してみると、やはり気が引き締まるというか、気分一新というか、なんかイイね!
今回のレンタルサーバー、seesaa(シーサー)さんというのですが、中々多機能でいいですね!
ポチッとアクセス解析貼り付けれたり、アクセスカウンターも付けることができたり、と楽しいです。とっても楽しい!楽しくて楽しくて色々いじってたら4時間くらい経ってた!死にたい!


それはそうと、移転に伴う各種変更などをお知らせします。


ブログ名  「肉欲企画」

管理人 肉欲棒太郎

メールアドレス o2949@hotmail.co.jp

URL http://2949.seesaa.net/


とにかくもう「肉欲」三昧。
2949で「肉欲」。頭が狂ってるとしか思えない。
しかしまさか「2949」でドメインが取れるとは…やるな…シーサーブログ…!
メアドは「オー肉欲!」と覚えてネ!





というワケでここからは通常更新に戻ります。
ここ数日は移転騒ぎでお祭りみたいな感じでしたけど、もういいよな。
ビックリするくらいに普通の更新に戻しますから。

とりあえず移転を記念して、久しぶりに「汁」でも書きます。
そういう訳で「汁」シリーズ待望の第三弾です。




「汁 〜君といた日々〜 B」



あれはそう、小学校4年生の時だった。
僕には二つ上の兄がいる。便宜上、棒次郎兄さんと呼んでおく。
兄は周りからの信頼も厚く、友人も多かった。
そのため、僕自身も兄の友人からかわいがられ、一緒に遊ぶこともよくあった。

ある日のこと。いつもの様に学校から帰って来たら、兄が先に帰ってた。
兄は、僕の姿を確認するや否や

「おう、棒太郎。今から神田の家に行くけど一緒に来いよ」

神田、とは兄と親しくしていた友人の名前。僕の先輩にあたる人だ。
暇をしてたし、断る理由もなかったので、僕は兄に着いていった。

神田君の家は3LDKの市営住宅。日当たりが悪いため、昼間なのにうっそうとした雰囲気だった。

「いらっしゃい」

と、神田君は僕達を家に招きいれてくれた。部屋には既に4〜5人ほど先客がいた。
どれも皆、僕の先輩達だった。

しかし、何やらどうも様子がおかしい。
何がどうおかしいかは分からないんだけど、少なくとも遊ぶ雰囲気じゃあなかった。
なんか、張り詰めた緊張感みたいなものが部屋を支配していた。

何が何やら分からないまま部屋に通された僕達。
そして神田君は『待ってました』とばかりに口を開いた。


「よし…じゃあ始めるか!」


突如音頭を取る神田君。え?何コレ?どうなるっての?

と、神田君は手に何か携えている。
四角く、黒い物体。よく見慣れた箱。
そう、それはビデオテープ。
思わず僕は


「神田君、それは何のビデオなん?」


と聞いた。


「ヘヘ、棒太郎。これはな…エロビデオや!」



(肉欲脳内会議 開幕)


A 「議長!ヤツはあれが『エロビデオ』と申しております!」

B 「いいんじゃねえの?別に…」

A 「馬鹿者!まだ時期尚早に過ぎるっ!」

C 「でもさー、見たいだろ?ぶっちゃけさぁ」

B 「見てえ!見てーよ!」

A 「貴様らは大局が見えておらん!あれは核だ!エロという名の核だぞ!」

B 「アンタなぁ…アンタはそういうけどな!現実を見ろよ!」

A 「現実…」

B 「毎週毎週危険な橋を渡りながら『平成女学院』を録画するってのかよ!」

C 「そうだ!私は忘れない!『徹子の部屋』の悲劇を!」

A 「……」

B 「なあ…正直になれよ…見たいんだろ…本当はあのAVを、さ…」

A 「俺…俺…!安西先生…AVが…見たいんです…!」



(肉欲脳内会議 閉幕)



まあそのくらいのサプライズが全身を駆け巡ったのな。

だってさー、流石にこのくらいの年になれば自分の股間にポチョンと生えてる物体が何のために存在してるのかって分かるわけやん?なんか知らんけど男がそのポチョムキーンと生えてる物体使ってキツツキみたいにムービンナウッ!する儀式があることも知ってるやん?

でもさ、この目で見たことないからにわかには信じ難いことでしょう、それって言うのは。オチンロンがオマンレンに出会ってンパンパ!なーんて、真実のことなのか、それとも空想の出来事なのか解き明かすことは齢10歳の少年には中々難しいじゃあないですか。


そこでAV、ですよ!満を持してAV、てなもんですよ!


「AV」−−−小学生には容易に手に入らないモノ。
「AV」−−−生身の人間が動く映像。
「AV」−−−この世の宝。


そのAVが今目の前に!
A!V!が!目!の!前!に!!


まあホント、昼も昼間っから10歳くらいのガキが7人くらい集まってAV鑑賞会だなんて、僕が親なら躊躇わずに殺すかもしれんくらいの事態なんですが、ともかくあの時の僕のボルテージはすごかった。100m走らせたら7秒台は軽く記録してたと思う。


「神田君!マジで!スゲエ!ウヒョー!」


アホの子みたいに騒ぐ僕。いや、間違いなくアホだった。


「よーし、じゃあ見るk」


「いや!俺は見ないぞ!絶対見ない!」


と、突然強い声が神田君を遮る。
なんだよ、お前、空気読めよ…!AVの前で頭が高いんだよっ…!
と思って振り返ると兄貴が必死の形相でAVを拒絶してんのな。


ば、バカなー!弟がこんなにノリノリなのに兄が拒否するとか、そんなことがあるかー!


いやね、ウチの次男ってのは結構マジメな感じでして、よく考えたらAVなんて見るガラじゃないのな。だからまあこういう展開っていうのはあながち不思議ではないんですが、それでもやっぱり、嫌やん?空気、壊れるやん?いじめ、カッコわるいやん?ダメ、ゼッタイ、やん?


僕「まあそう言わずさあ…見ようよ…AV…」


兄「いやっ!俺は見ん!俺は見んぞー!(ガバッ)」


AV見よう!と諭す弟、AV見ない!と拒む兄−−−
うん、何て言うか狂った図式ですね。
母さん、あなたがお腹を痛めて生んだ子供は立派に育っているよ…。


で、もう兄貴は徹底抗戦の構えで、絶対に見ない!って格好でうずくまってた。
こうまでされると流石に無理やり見せるワケにもいかないので、仕方なく残ったメンツで楽しむことになりました。アナルの小せえ男だぜ。


「じゃあ、始めるぜ…」


(ゴクリ…)


固唾を飲んで見守る一同。
ついに、長年の疑問、秘密に対するベールが解かれるのだ…!



(チャラ〜 タラタタ〜ン ♪)



『どうもー 始めまして』

女『ど、どうも…』


(こ、これがAV…!これこそがAVなのか…!)


何か知らんけど、女優の顔にモザイクが掛かってた。
でもまあ、そういうのは重要なファクターじゃないよね。
肝心なのは絡みですよ。か・ら・み・!


『なんか緊張してるねー。こういうのは初めて?』

女『ええ、初めてです…』


(初めて…!初めてなのか…!僕も初めてですよ…!)


『あ、お隣はお友達ですかー?』

女『ええ、そうです…』

女2『どうも…』


(二人…!二人も出てきたよ…!僕らは7人ですよ…!)


『そうですかー。どうもよろしくー』

女『よろしくおねがいします』

『ところでさー奥さん





萎えたわ。




は、何、奥さん?
ねえ、奥さんって言った?
あんた人妻?何やってんの?こんなところで?
AV?はあ、AVねー…。

アホか!何がAVだ!
何がしたり顔して『緊張してます』だ!

人妻はよー。家事しろよ家事をよー!
AV出る前にやることあるだろ奥さんよー!

人妻は黙って八百屋でナス買ってろよ!そのナスで楽しめよ!(らっしゃい!)


こっちはよー、まだ10歳11歳なんだよ。
分かるか、奥さん。
熟女趣味とかないのな。
アンタら俺のオカンと同い年くらいなのな。
そんなの見る気が湧くか?湧かないだろ?

だったら出るなよ!出演すんなよ!
空気読めよ!一人でナスで遊んでおけよ!(安いよ!奥さん!)


しかし、まさかここで止めるワケにはいかない。
そう、暴走特急は走り始めたのだ。
まあ、人妻とは言ってもAVに出るくらいだからそれなりのクオリティーはある。
幸にも顔にモザイクが掛かっているし、しょうがない、何とか楽しむとするか…。


インタビューも滞りなく進み、いよいよコトに及ぼうとしてます。
流石にこの辺りにくると人妻とか素人とか関係なくドキドキしてくる。
なんたって初めての動く裸体ですからね。ボーイミーツヌード。


そしていよいよ人妻が脱ぎ始めました。
繰り返します、脱 ぎ 始 め ま し た !



僕「オォ…すっげ…!」

神田君「ついに脱ぎ始めた…ハァハァ…!」

兄「(∩ ゚д゚)アーアーきこえなーい」


この期に及んで自分のスタイルを崩さない兄。
ある意味輝いてた。


そしてついに、本番が…!
本番が今まさに始まろうと…!


始まろうと…!





「奥さーん 奥さーん!(ウィーンウィーン)」




(ウィーンウィーン)




「奥さーん!」




(ウィーンウィーン)








いや、何、それ?
何、その、うん、それだよ、その「ウィーン」とかってヌンチャクみたいなの。
なんかウネウネ動いてるそれ。


ねえねえそれ何?何それねえねえ?


ねえ、何…それ…ねえ何…それ…それは…何だって聞いてるんだよォォォ!




何たること、初AVは初人妻の初バイブ、これはまさしく初物尽くし!ヤッタネ!
ヤッターマン!コーヒー!ライター!



何て言うかもう、呆然とした。

あんな…あんなのが…入るの…か…?
あれが…ワールドスタンダード…なの…か…?

動かなかった。いや誰も、動けなかった。




「……」

「……」

「(∩ ゚д゚)アーアーきこえなーい」





(SEX終了後)



「こんなの…主人にバレたら…バレたらっ…!」

号泣し始める女達。いやいやどんだけハードコアやねん。





続きはまだまだあった。けれど、見るべくもなかった。


神田君「もう、いいよね…」


そう言って神田君は、無言でテープを止めた---







あれは小学校4年生の時の話だった。



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posted by 肉欲さん at 22:24 | Comment(15) | TrackBack(0) | 日記 このエントリーを含むはてなブックマーク

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